186 / 449
第八章:「東部戦線編」
第十二話「リッタートゥルム城到着」
しおりを挟む
統一暦一二〇五年四月一日。
グライフトゥルム王国南部リッタートゥルム街道、野営地。マティアス・フォン・ラウシェンバッハ
リッタートゥルム街道の最初の拠点で宿泊した翌日。
前日の雨は止み、薄曇りの中、出発した。
雨は止んでいたものの、道はぬかるんでおり、馬が何度も足を取られる。
それ以上に二台の荷馬車の移動が難航する。熊人族や猛牛族ら力自慢が荷馬車を押すことで、何とか進めている感じだ。
「この道ならリッタートゥルム城を帝国に奪われても大丈夫じゃないかしら。少なくとも千人以上の軍勢が進軍できる道じゃないわ」
イリスの言う通り、この道では大量の補給物資を運ぶことが難しく、大規模な軍の移動は現実的ではない。
「確かにそうだけど、リッタートゥルム城を奪われるわけにはいかないよ」
「どうしてかしら?」
イリスが首を傾げている。
「帝国軍は道を作るのが得意だからね。彼らは原野でも森林でも道を敷設しながら進軍できる。実際リヒトロット皇国では結構深い森を切り開いて道を作っているんだ。ここは大木を切り倒す必要がないから、一、二年で道を整備してしまうだろうね。そうなれば、シュヴァーン河を使ってリッタートゥルム城に物資を運び、帝国軍が一気に攻め込んでくる可能性がある」
ゾルダート帝国軍の特徴は騎兵が主体であることの他に、補給を重視している点が挙げられる。優秀な輜重隊を生かすためには道が必要で、その設営能力も戦闘能力と同等以上に重要だと考えているのだ。
「そうね。三万人の軍団が本気を出したら、立派な街道ができそうだわ。それに比べて王国軍は補給を軽視しているから不安ね」
彼女だけでなく、グレーフェンベルク伯爵ら王国軍の首脳も補給の重要性は理解しているが、組織自体が対応できていない。
私としては軍政を司る部署を早く作ってほしいと思っているのだが、マルクトホーフェン侯爵派の妨害によって、軍務卿という役職を作っただけで遅々として進んでいない。
その日は野営だったが、特に何も起きることなかった。
翌日以降も野営と拠点での宿泊を交互に繰り返し、あと一日でリッタートゥルム城に到着できるところまで進んだ。
この辺りはそれまでの荒野とは異なり、北にシュティレムーア大湿原が迫り、南は岩山という地形に変わっている。岩山は急峻な崖ではないが、高さが百メートルほどあり、まばらに木が生えている。
最後の野営地はその岩山が窪んだ所で、百メートル四方ほどの広場だ。山から水が湧きでており、水もふんだんに使える。それまでは造水の魔導具で作る水に頼っていたため、それだけでもありがたい。
黒獣猟兵団の獣人兵たちが野営の準備を行っていたが、突然兎人族の女性戦士の甲高い声が響く。
「東からトロル五体接近! 迎撃準備!」
その声に兵士たちが一斉に動く。
折りたたみ椅子に座っていた私も慌てて立ち上がり、カルラに視線を向けた。
「マティアス様はその場で待機してください。この程度なら問題ないですから」
普段と変わらない表情で余裕があった。
「熊人族と猛牛族はマティアス様、イリス様の前に! 白虎族と獅子族はトロルを攻撃! 狼人族、犬人族は牽制して足止め! 白猫族、兎人族は他に魔獣が現れないか警戒しろ!」
少し離れたところで、狼人族のエレンが各氏族に命令を出していた。
猟兵団はイリスが団長でカルラが実質的な指揮官だが、危機的な状況以外、彼らに経験を積ませるため、任せる方針だ。
エレンの命令が出される前に猟兵団の兵士たちは既に動いており、私たちの前には壁ができていた。熊人族も猛牛族も巨体で鈍重そうに見えるが、動きは機敏だ。
その間に狼人族たちがトロルたちに近づき、牽制の攻撃を加えている。トロルたちは突然現れた彼らに目標を定めたのか、そこで足を止めた。
一体のトロルが狼人族たちの攻撃を受け、咆哮を上げながら倒れていく。そして、身体が徐々に透けていき、最後には完全に消えてしまった。
魔獣は魔象界から供給される魔素で具象界に具現化していると言われている。そのため、一定のダメージを受けると身体が維持できなくなり、死体を残すことなく消えてしまうのだ。
更にもう一体も腕や足を切り裂かれ、闇雲に腕を振り回していたが、膝を突いて顔から倒れながら消えていく。
白虎族たちが到着し、巨大な両手剣を残ったトロルに叩き付けた。
三体は同時に腹を切り裂かれ、ゆっくりと消えていった。
その間、僅か五分ほど。見た感じでは誰一人攻撃を受けた者はいなかった。
あまりの見事さに言葉が出ない。
「見事なものね。上級の魔獣相手に無傷で完勝するなんて」
イリスの感想に私は大きく頷いた。
トロルはオーガなどと並び、狩人組合では上級にランク付けされる魔獣だ。
上級の魔獣は一体倒すのに、ベテランである金級魔獣狩人が主体の五名程度のチームが必要と言われているほどで、小さな村なら全滅する恐れがあるほど危険な存在だ。
魔獣狩りが得意なエッフェンベルク騎士団の兵士でも、一個小隊三十人で時間を掛けて倒すそうだが、その危険な魔獣を瞬殺している。そのことに驚きを隠せなかったのだ。
私の驚愕に対し、カルラが静かに声を掛けてきた。
「この程度の敵なら当然でしょう。課題は斥候の発見が遅かったことです。トロルであれば、この野営地に入る前に発見し処理できたはずですから」
数百年生きている闇森人の彼女にとっては、この対応でも満足いくレベルではないらしい。
「周囲の警戒を強化! 白猫族は岩山の上も確認しろ! 兎人族は街道周辺を再度確認!」
エレンも接近を許したことを気にしているらしく、声が硬い。
そのエレンが私のところにやってきた。
「申し訳ございません。接近前に処理することができませんでした」
そう言いながら、頭を下げる。
「危険はなかったから問題はないよ。指示も的確だし、よくやってくれたと思っている」
エレンがもう一度頭を下げると、その後ろから狼人族の女性戦士レーネが恭しく魔石を差し出してきた。
その魔石は黒曜石のような艶やかな黒で、ピンポン玉より少し大きい。
魔石は魔獣が倒されると唯一残す物で、魔導具の燃料となる。
上級の魔石はさまざまな魔導具に使え、更に長期間使えることから価値が高い。狩人組合では褒賞金と合わせて五千マルク程度、日本円で五十万円ほどで買い取ってくれる。
それが五個だから二万五千マルクだ。彼らの狩人としての能力がいかに優れているかを実感する。
「これはラウシェンバッハに戻ったら換金して、みんなにボーナスとして支給しよう」
「それがいいわね」
イリスが頷いたので、魔石を影のユーダに預けた。
十分ほど警戒していたが、新たな魔獣の姿はなかった。
設営準備を再開するが、獣人たちの表情は硬い。特に白猫族と兎人族の女性戦士たちで、接近を許したことを気に病んでいるようだ。
食事の準備ができたところで、周囲を警戒している者以外を集める。
「諸君たちは納得していないようだが、私は先ほどの戦闘には満足している。なぜなら、私を危険に晒さないという目的を達成しているからだ」
私がそう言っても表情は変わらない。
「諸君らは完璧を求めているようだが、それは違う。完璧な対応など毎回できるはずがない。もしできるようならそれは基準がおかしいということだ。それに完璧な対応を続けたら、必ず油断が生まれる。今回諸君らは接近を許したことを反省している。反省する気持ちがあるから、次にどうすべきか考える。これが重要だし、それを実践している諸君らを私は誇りに思う」
私の言葉で彼らの表情から硬さが取れたが、まだ納得していない者も多い感じだ。
「もう一度言う! 重要なことは目的を達成すること! その上で改善点を見つけ、次に生かす! これが重要だということを忘れないでほしい。以上だ! それでは食事にしよう!」
そう言って強引に話を打ち切り、干し肉で出汁を取った根菜類の煮物を椀によそってもらう。
私の後にイリスが続いたことで、食事が始まった。
「あなたの対応はよかったわ。あのままだったら萎縮したかもしれないから」
「そうだね。規律を緩める気はないけど、もう少し肩の力を抜いてほしいと思っているよ。ハルトがいてくれたら、いい感じに緩めてくれたんだろうけど、私には難しいね」
親友ハルトムート・イスターツは部下の掌握が上手い。
緩く見えるが、締めるところはきちんと締めており、逆境にあっても力を発揮する部隊を作る力は王国軍でも有数だ。
「あそこまで緩いのはどうかと思うけど、言いたいことは分かるわ。猟兵団の団長として、私が何とかしないとね」
イリスも思うところがあったのか、そう言って決意を見せる。
その後は魔獣の襲撃もなく、翌日の午後、私たちはグライフトゥルム王国南東部の要衝、リッタートゥルム城に到着した。
グライフトゥルム王国南部リッタートゥルム街道、野営地。マティアス・フォン・ラウシェンバッハ
リッタートゥルム街道の最初の拠点で宿泊した翌日。
前日の雨は止み、薄曇りの中、出発した。
雨は止んでいたものの、道はぬかるんでおり、馬が何度も足を取られる。
それ以上に二台の荷馬車の移動が難航する。熊人族や猛牛族ら力自慢が荷馬車を押すことで、何とか進めている感じだ。
「この道ならリッタートゥルム城を帝国に奪われても大丈夫じゃないかしら。少なくとも千人以上の軍勢が進軍できる道じゃないわ」
イリスの言う通り、この道では大量の補給物資を運ぶことが難しく、大規模な軍の移動は現実的ではない。
「確かにそうだけど、リッタートゥルム城を奪われるわけにはいかないよ」
「どうしてかしら?」
イリスが首を傾げている。
「帝国軍は道を作るのが得意だからね。彼らは原野でも森林でも道を敷設しながら進軍できる。実際リヒトロット皇国では結構深い森を切り開いて道を作っているんだ。ここは大木を切り倒す必要がないから、一、二年で道を整備してしまうだろうね。そうなれば、シュヴァーン河を使ってリッタートゥルム城に物資を運び、帝国軍が一気に攻め込んでくる可能性がある」
ゾルダート帝国軍の特徴は騎兵が主体であることの他に、補給を重視している点が挙げられる。優秀な輜重隊を生かすためには道が必要で、その設営能力も戦闘能力と同等以上に重要だと考えているのだ。
「そうね。三万人の軍団が本気を出したら、立派な街道ができそうだわ。それに比べて王国軍は補給を軽視しているから不安ね」
彼女だけでなく、グレーフェンベルク伯爵ら王国軍の首脳も補給の重要性は理解しているが、組織自体が対応できていない。
私としては軍政を司る部署を早く作ってほしいと思っているのだが、マルクトホーフェン侯爵派の妨害によって、軍務卿という役職を作っただけで遅々として進んでいない。
その日は野営だったが、特に何も起きることなかった。
翌日以降も野営と拠点での宿泊を交互に繰り返し、あと一日でリッタートゥルム城に到着できるところまで進んだ。
この辺りはそれまでの荒野とは異なり、北にシュティレムーア大湿原が迫り、南は岩山という地形に変わっている。岩山は急峻な崖ではないが、高さが百メートルほどあり、まばらに木が生えている。
最後の野営地はその岩山が窪んだ所で、百メートル四方ほどの広場だ。山から水が湧きでており、水もふんだんに使える。それまでは造水の魔導具で作る水に頼っていたため、それだけでもありがたい。
黒獣猟兵団の獣人兵たちが野営の準備を行っていたが、突然兎人族の女性戦士の甲高い声が響く。
「東からトロル五体接近! 迎撃準備!」
その声に兵士たちが一斉に動く。
折りたたみ椅子に座っていた私も慌てて立ち上がり、カルラに視線を向けた。
「マティアス様はその場で待機してください。この程度なら問題ないですから」
普段と変わらない表情で余裕があった。
「熊人族と猛牛族はマティアス様、イリス様の前に! 白虎族と獅子族はトロルを攻撃! 狼人族、犬人族は牽制して足止め! 白猫族、兎人族は他に魔獣が現れないか警戒しろ!」
少し離れたところで、狼人族のエレンが各氏族に命令を出していた。
猟兵団はイリスが団長でカルラが実質的な指揮官だが、危機的な状況以外、彼らに経験を積ませるため、任せる方針だ。
エレンの命令が出される前に猟兵団の兵士たちは既に動いており、私たちの前には壁ができていた。熊人族も猛牛族も巨体で鈍重そうに見えるが、動きは機敏だ。
その間に狼人族たちがトロルたちに近づき、牽制の攻撃を加えている。トロルたちは突然現れた彼らに目標を定めたのか、そこで足を止めた。
一体のトロルが狼人族たちの攻撃を受け、咆哮を上げながら倒れていく。そして、身体が徐々に透けていき、最後には完全に消えてしまった。
魔獣は魔象界から供給される魔素で具象界に具現化していると言われている。そのため、一定のダメージを受けると身体が維持できなくなり、死体を残すことなく消えてしまうのだ。
更にもう一体も腕や足を切り裂かれ、闇雲に腕を振り回していたが、膝を突いて顔から倒れながら消えていく。
白虎族たちが到着し、巨大な両手剣を残ったトロルに叩き付けた。
三体は同時に腹を切り裂かれ、ゆっくりと消えていった。
その間、僅か五分ほど。見た感じでは誰一人攻撃を受けた者はいなかった。
あまりの見事さに言葉が出ない。
「見事なものね。上級の魔獣相手に無傷で完勝するなんて」
イリスの感想に私は大きく頷いた。
トロルはオーガなどと並び、狩人組合では上級にランク付けされる魔獣だ。
上級の魔獣は一体倒すのに、ベテランである金級魔獣狩人が主体の五名程度のチームが必要と言われているほどで、小さな村なら全滅する恐れがあるほど危険な存在だ。
魔獣狩りが得意なエッフェンベルク騎士団の兵士でも、一個小隊三十人で時間を掛けて倒すそうだが、その危険な魔獣を瞬殺している。そのことに驚きを隠せなかったのだ。
私の驚愕に対し、カルラが静かに声を掛けてきた。
「この程度の敵なら当然でしょう。課題は斥候の発見が遅かったことです。トロルであれば、この野営地に入る前に発見し処理できたはずですから」
数百年生きている闇森人の彼女にとっては、この対応でも満足いくレベルではないらしい。
「周囲の警戒を強化! 白猫族は岩山の上も確認しろ! 兎人族は街道周辺を再度確認!」
エレンも接近を許したことを気にしているらしく、声が硬い。
そのエレンが私のところにやってきた。
「申し訳ございません。接近前に処理することができませんでした」
そう言いながら、頭を下げる。
「危険はなかったから問題はないよ。指示も的確だし、よくやってくれたと思っている」
エレンがもう一度頭を下げると、その後ろから狼人族の女性戦士レーネが恭しく魔石を差し出してきた。
その魔石は黒曜石のような艶やかな黒で、ピンポン玉より少し大きい。
魔石は魔獣が倒されると唯一残す物で、魔導具の燃料となる。
上級の魔石はさまざまな魔導具に使え、更に長期間使えることから価値が高い。狩人組合では褒賞金と合わせて五千マルク程度、日本円で五十万円ほどで買い取ってくれる。
それが五個だから二万五千マルクだ。彼らの狩人としての能力がいかに優れているかを実感する。
「これはラウシェンバッハに戻ったら換金して、みんなにボーナスとして支給しよう」
「それがいいわね」
イリスが頷いたので、魔石を影のユーダに預けた。
十分ほど警戒していたが、新たな魔獣の姿はなかった。
設営準備を再開するが、獣人たちの表情は硬い。特に白猫族と兎人族の女性戦士たちで、接近を許したことを気に病んでいるようだ。
食事の準備ができたところで、周囲を警戒している者以外を集める。
「諸君たちは納得していないようだが、私は先ほどの戦闘には満足している。なぜなら、私を危険に晒さないという目的を達成しているからだ」
私がそう言っても表情は変わらない。
「諸君らは完璧を求めているようだが、それは違う。完璧な対応など毎回できるはずがない。もしできるようならそれは基準がおかしいということだ。それに完璧な対応を続けたら、必ず油断が生まれる。今回諸君らは接近を許したことを反省している。反省する気持ちがあるから、次にどうすべきか考える。これが重要だし、それを実践している諸君らを私は誇りに思う」
私の言葉で彼らの表情から硬さが取れたが、まだ納得していない者も多い感じだ。
「もう一度言う! 重要なことは目的を達成すること! その上で改善点を見つけ、次に生かす! これが重要だということを忘れないでほしい。以上だ! それでは食事にしよう!」
そう言って強引に話を打ち切り、干し肉で出汁を取った根菜類の煮物を椀によそってもらう。
私の後にイリスが続いたことで、食事が始まった。
「あなたの対応はよかったわ。あのままだったら萎縮したかもしれないから」
「そうだね。規律を緩める気はないけど、もう少し肩の力を抜いてほしいと思っているよ。ハルトがいてくれたら、いい感じに緩めてくれたんだろうけど、私には難しいね」
親友ハルトムート・イスターツは部下の掌握が上手い。
緩く見えるが、締めるところはきちんと締めており、逆境にあっても力を発揮する部隊を作る力は王国軍でも有数だ。
「あそこまで緩いのはどうかと思うけど、言いたいことは分かるわ。猟兵団の団長として、私が何とかしないとね」
イリスも思うところがあったのか、そう言って決意を見せる。
その後は魔獣の襲撃もなく、翌日の午後、私たちはグライフトゥルム王国南東部の要衝、リッタートゥルム城に到着した。
10
お気に入りに追加
116
あなたにおすすめの小説
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
私の家族はハイスペックです! 落ちこぼれ転生末姫ですが溺愛されつつ世界救っちゃいます!
りーさん
ファンタジー
ある日、突然生まれ変わっていた。理由はわからないけど、私は末っ子のお姫さまになったらしい。
でも、このお姫さま、なんか放置気味!?と思っていたら、お兄さんやお姉さん、お父さんやお母さんのスペックが高すぎるのが原因みたい。
こうなったら、こうなったでがんばる!放置されてるんなら、なにしてもいいよね!
のんびりマイペースをモットーに、私は好きに生きようと思ったんだけど、実は私は、重要な使命で転生していて、それを遂行するために神器までもらってしまいました!でも、私は私で楽しく暮らしたいと思います!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
転生王女は異世界でも美味しい生活がしたい!~モブですがヒロインを排除します~
ちゃんこ
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生した⁉
攻略対象である3人の王子は私の兄さまたちだ。
私は……名前も出てこないモブ王女だけど、兄さまたちを誑かすヒロインが嫌いなので色々回避したいと思います。
美味しいものをモグモグしながら(重要)兄さまたちも、お国の平和も、きっちりお守り致します。守ってみせます、守りたい、守れたらいいな。え~と……ひとりじゃ何もできない! 助けてMyファミリー、私の知識を形にして~!
【1章】飯テロ/スイーツテロ・局地戦争・飢饉回避
【2章】王国発展・vs.ヒロイン
【予定】全面戦争回避、婚約破棄、陰謀?、養い子の子育て、恋愛、ざまぁ、などなど。
※〈私〉=〈わたし〉と読んで頂きたいと存じます。
※恋愛相手とはまだ出会っていません(年の差)
ブログ https://tenseioujo.blogspot.com/
Pinterest https://www.pinterest.jp/chankoroom/
※作中のイラストは画像生成AIで作成したものです。
自宅アパート一棟と共に異世界へ 蔑まれていた令嬢に転生(?)しましたが、自由に生きることにしました
如月 雪名
ファンタジー
★2024年9月19日に2巻発売&コミカライズ化決定!(web版とは設定が異なる部分があります)
🔷第16回ファンタジー小説大賞。5/3207位で『特別賞』を受賞しました!!応援ありがとうございます(*^_^*)
💛小説家になろう累計PV1,770万以上達成!!
※感想欄を読まれる方は、申し訳ありませんがネタバレが多いのでご注意下さい<m(__)m>
スーパーの帰り道、突然異世界へ転移させられた、椎名 沙良(しいな さら)48歳。
残された封筒には【詫び状】と書かれており、自分がカルドサリ王国のハンフリー公爵家、リーシャ・ハンフリー、第一令嬢12歳となっているのを知る。
いきなり異世界で他人とし生きる事になったが、現状が非常によろしくない。
リーシャの母親は既に亡くなっており、後妻に虐待され納屋で監禁生活を送っていたからだ。
どうにか家庭環境を改善しようと、与えられた4つの能力(ホーム・アイテムBOX・マッピング・召喚)を使用し、早々に公爵家を出て冒険者となる。
虐待されていたため貧弱な体と体力しかないが、冒険者となり自由を手にし頑張っていく。
F級冒険者となった初日の稼ぎは、肉(角ウサギ)の配達料・鉄貨2枚(200円)。
それでもE級に上がるため200回頑張る。
同じ年頃の子供達に、からかわれたりしながらも着実に依頼をこなす日々。
チートな能力(ホームで自宅に帰れる)を隠しながら、町で路上生活をしている子供達を助けていく事に。
冒険者で稼いだお金で家を購入し、住む所を与え子供達を笑顔にする。
そんな彼女の行いを見守っていた冒険者や町人達は……。
やがて支援は町中から届くようになった。
F級冒険者からC級冒険者へと、地球から勝手に召喚した兄の椎名 賢也(しいな けんや)50歳と共に頑張り続け、4年半後ダンジョンへと進む。
ダンジョンの最終深部。
ダンジョンマスターとして再会した兄の親友(享年45)旭 尚人(あさひ なおと)も加わり、ついに3人で迷宮都市へ。
テイムした仲間のシルバー(シルバーウルフ)・ハニー(ハニービー)・フォレスト(迷宮タイガー)と一緒に楽しくダンジョン攻略中。
どこか気が抜けて心温まる? そんな冒険です。
残念ながら恋愛要素は皆無です。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
【完結】天候を操れる程度の能力を持った俺は、国を富ませる事が最優先!~何もかもゼロスタートでも挫けずめげず富ませます!!~
udonlevel2
ファンタジー
幼い頃から心臓の悪かった中村キョウスケは、親から「無駄金使い」とののしられながら病院生活を送っていた。
それでも勉強は好きで本を読んだりニュースを見たりするのも好きな勤勉家でもあった。
唯一の弟とはそれなりに仲が良く、色々な遊びを教えてくれた。
だが、二十歳までしか生きられないだろうと言われていたキョウスケだったが、医療の進歩で三十歳まで生きることができ、家での自宅治療に切り替わったその日――階段から降りようとして両親に突き飛ばされ命を落とす。
――死んだ日は、土砂降りの様な雨だった。
しかし、次に目が覚めた時は褐色の肌に銀の髪をした5歳くらいの少年で。
自分が転生したことを悟り、砂漠の国シュノベザール王国の第一王子だと言う事を知る。
飢えに苦しむ国民、天候に恵まれないシュノベザール王国は常に飢えていた。だが幸いな事に第一王子として生まれたシュライは【天候を操る程度の能力】を持っていた。
その力は凄まじく、シュライは自国を豊かにするために、時に鬼となる事も持さない覚悟で成人と認められる15歳になると、頼れる弟と宰相と共に内政を始める事となる――。
※小説家になろう・カクヨムにも掲載中です。
無断朗読・無断使用・無断転載禁止。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる