15 / 41
14おまじない
しおりを挟む
宿屋の主人に礼を言ってマカロンを渡すと喜んでくれた。
「とても親切にしてくださりありがとうございました」
必ずまた来ますと約束する。だってオレ凄くこの宿が気に入ったんだよね。優しいご主人は以前ルミエールが母親と住んでいた屋敷の使用人に似ていた。懐かしさがあふれていたんだ。
「いえいえ。貴方様にはいろいろとお世話になったのでこれくらい当然の事でございます」
「ん?お世話って?」
「この地は妖精たちの故郷。彼らは自然の中に生きております。そこがどんなに小さな裏庭だったとしても。貴方は小さな頃から彼らに優しく接してくださっていた。ここはそのすべての集約地。ようやくそのご恩返しをさせていただいたまでです」
そういえば記憶の中のルミエールは引っ込み思案で屋敷の中で本を読んでいるか裏庭の動物や植物たちを相手に遊んでいた。……遊んでいた中に妖精も居たのか?
「先ほどの施しも彼らはとても喜んでおりましたよ」
ありゃ。マカロンあげたこと?凄いなあ。なんでもわかっちゃうなんて。……この人、人間だよね?まあ深く考えない事にしておこう。
初めて乗る馬車は4人乗りで向かい合わせに座るタイプ。ゆったりと座りながら移動出来るから楽だった。
「かなり速度が遅いな。ユージナルが馬車を引いて走った方が速いのではないか?」
「無理です! 馬車っすよ! こういう屋根付きの馬車は重いんですよ!」
真顔でイスベルクが言うからユージナルが必死で言い返している。もうユージナルったら本気にするなんて。イスベルクは冗談で言ったのに。……冗談だよね?
「どうしてイスベルクは早く帰りたいの?」
「氷の国の防御は完璧だ」
へえ。そんなに凄いんだ。早く見てみたいなあ。
「それじゃ通じませんよ。ルミエールを取り返されるんじゃないかって心配でしかたないんでしょ?」
そっか。南の国の奴らの手の届かない場所まで行きたいんだな? 貢ぎ物のオレが取り返されるのは嫌なのか。
「もっと相手に伝わるように言わないと」
「善処する」
「……そろそろ宰相のグラソンに連絡を入れておいた方がいいんじゃないですか?」
「それもそうだな。じゃあ手紙でも送っておいてくれ」
「ええ!俺がですか? イスベルク様が送ればいいでしょうに!」
「サインはする」
「もぉまたそうやって。俺がグラソンが苦手なの知っているくせに~」
また二人の掛け合いがはじまった。本当に仲が良いんだな。
「ふふふ。旅行って楽しいね」
好きだった幻想奇談の世界を旅することができるなんてオレはなんて幸運なんだろう。
「疲れてはいないか?」
「うん。ありがとう。馬車にも乗れたし今凄く幸せだよ」
「こんなことくらいで幸せを感じるな。もっとして欲しいことなどはないのか?」
んー?なんだろうなぁ。今の所思いつかないなぁ。こうしてお話の中の登場人物と一緒にいられるだけで嬉しいんだ。
「イスベルクと一緒に入れて嬉しい」
「そ、そうか! ずっと一緒にいてやるぞ!」
ユージナルがニタニタしている。なんかオレ面白いことしたかな?
「なんだ? 気持ち悪いぞ。言いたいことがあるなら言え」
「いえ。やっと年相応になられたなと思って」
そっか。イスベルクは威厳がありすぎてすぐに忘れちゃうけど19歳なんだよな。
「年相応が俺にはわからん。ずっと戦いばかりだったからな」
「そんなに長く戦争していたの?」
「まあな。とりあえず終結したがな。力を欲しがる国は多い」
「うちの炎の国みたいなところだよね。近隣諸国なら間違いなく攻めに入っていたかも」
とにかくチカラに誇示した筋肉自慢が多すぎる国だもんな。
「もともとミスリルの魔力を増幅させる特質は極秘だったんだよ。だがいつの間にかその特質が周知のこととなっちゃってさ。それだけ人々の関心が高かったのだろうな」
「ミスリル自体は七色に輝く宝石だからそれだけで装飾品として人気があった。やがて剣や装備に装飾されチカラが倍増される事が知れたのだ」
「じゃあ今後も戦はありえるんだね?」
よし! オレも参戦できるようになるぞ!
「もとはと言えばバカ親父のせいなのだ」
「イスベルク様。仕方ありませんよ。皇帝は皇后を溺愛しているんですから」
「どういうこと?」
「あ~。その氷の国にはアイスドラゴンがいるんだが。えっと……皇帝のいう事しか聞かないんだ。以前は敵が現れてもドラゴンを見ただけで退散してしまったり、一撃で倒せたんだが……」
「戦いに行きたくない。母上と離れたくないとか言い出してな。代わりにお前が行けと戦場に放り出されたというわけだ」
「そんな……まだ12歳だったんでしょ?」
何それ? オレの……ルミエールの父王と同じ感じなの?
「その言い方は勘違いさせちゃいますよ。皇帝は非道な方じゃありません。もともとイスベルク様は小さい頃からチカラが強すぎて制御がなかなか出来なかったのです。このままだと城を壊すし皇后にケガをさせるから戦って来いと放り出されただけで」
結局放り出されたのか。それって非道じゃないの? それに……
「イスベルクは母親と一緒いられなかったの?」
「そうだな。だが不自由はないぞ。俺はひとりでなんでもできるからな」
そういうことじゃないよ。ルミエールは幼いころは母親がいて守ってくれていた。その記憶やぬくもりはオレの中に残っている。だがイスベルクは? 一人でなんでもできるから良いとかじゃなくて。この威厳とかも自分が身に付けたくてつけたんじゃなくて必然的に身についてしまったものだとしたら? いくらチカラが強くても心が悲鳴をあげてしまいそうだ。
「イスベルク。ちょっとだけ頭を下げて」
馬車の中はちょっと窮屈だがオレはイスベルクの頭を抱え込んだ。
「いいこ。いいこ。よく頑張ったね」
オレはイスベルクの頭を撫でてそのおでこにキスをひとつした。ルミエールの母様がしてくれていたおまじないだ。コレをされると不思議と心が軽くなった気がしていた。
「ぐぅう……」
あれ? へんな声が聞こえたぞ? イスベルクは真っ赤になっていた。
「とても親切にしてくださりありがとうございました」
必ずまた来ますと約束する。だってオレ凄くこの宿が気に入ったんだよね。優しいご主人は以前ルミエールが母親と住んでいた屋敷の使用人に似ていた。懐かしさがあふれていたんだ。
「いえいえ。貴方様にはいろいろとお世話になったのでこれくらい当然の事でございます」
「ん?お世話って?」
「この地は妖精たちの故郷。彼らは自然の中に生きております。そこがどんなに小さな裏庭だったとしても。貴方は小さな頃から彼らに優しく接してくださっていた。ここはそのすべての集約地。ようやくそのご恩返しをさせていただいたまでです」
そういえば記憶の中のルミエールは引っ込み思案で屋敷の中で本を読んでいるか裏庭の動物や植物たちを相手に遊んでいた。……遊んでいた中に妖精も居たのか?
「先ほどの施しも彼らはとても喜んでおりましたよ」
ありゃ。マカロンあげたこと?凄いなあ。なんでもわかっちゃうなんて。……この人、人間だよね?まあ深く考えない事にしておこう。
初めて乗る馬車は4人乗りで向かい合わせに座るタイプ。ゆったりと座りながら移動出来るから楽だった。
「かなり速度が遅いな。ユージナルが馬車を引いて走った方が速いのではないか?」
「無理です! 馬車っすよ! こういう屋根付きの馬車は重いんですよ!」
真顔でイスベルクが言うからユージナルが必死で言い返している。もうユージナルったら本気にするなんて。イスベルクは冗談で言ったのに。……冗談だよね?
「どうしてイスベルクは早く帰りたいの?」
「氷の国の防御は完璧だ」
へえ。そんなに凄いんだ。早く見てみたいなあ。
「それじゃ通じませんよ。ルミエールを取り返されるんじゃないかって心配でしかたないんでしょ?」
そっか。南の国の奴らの手の届かない場所まで行きたいんだな? 貢ぎ物のオレが取り返されるのは嫌なのか。
「もっと相手に伝わるように言わないと」
「善処する」
「……そろそろ宰相のグラソンに連絡を入れておいた方がいいんじゃないですか?」
「それもそうだな。じゃあ手紙でも送っておいてくれ」
「ええ!俺がですか? イスベルク様が送ればいいでしょうに!」
「サインはする」
「もぉまたそうやって。俺がグラソンが苦手なの知っているくせに~」
また二人の掛け合いがはじまった。本当に仲が良いんだな。
「ふふふ。旅行って楽しいね」
好きだった幻想奇談の世界を旅することができるなんてオレはなんて幸運なんだろう。
「疲れてはいないか?」
「うん。ありがとう。馬車にも乗れたし今凄く幸せだよ」
「こんなことくらいで幸せを感じるな。もっとして欲しいことなどはないのか?」
んー?なんだろうなぁ。今の所思いつかないなぁ。こうしてお話の中の登場人物と一緒にいられるだけで嬉しいんだ。
「イスベルクと一緒に入れて嬉しい」
「そ、そうか! ずっと一緒にいてやるぞ!」
ユージナルがニタニタしている。なんかオレ面白いことしたかな?
「なんだ? 気持ち悪いぞ。言いたいことがあるなら言え」
「いえ。やっと年相応になられたなと思って」
そっか。イスベルクは威厳がありすぎてすぐに忘れちゃうけど19歳なんだよな。
「年相応が俺にはわからん。ずっと戦いばかりだったからな」
「そんなに長く戦争していたの?」
「まあな。とりあえず終結したがな。力を欲しがる国は多い」
「うちの炎の国みたいなところだよね。近隣諸国なら間違いなく攻めに入っていたかも」
とにかくチカラに誇示した筋肉自慢が多すぎる国だもんな。
「もともとミスリルの魔力を増幅させる特質は極秘だったんだよ。だがいつの間にかその特質が周知のこととなっちゃってさ。それだけ人々の関心が高かったのだろうな」
「ミスリル自体は七色に輝く宝石だからそれだけで装飾品として人気があった。やがて剣や装備に装飾されチカラが倍増される事が知れたのだ」
「じゃあ今後も戦はありえるんだね?」
よし! オレも参戦できるようになるぞ!
「もとはと言えばバカ親父のせいなのだ」
「イスベルク様。仕方ありませんよ。皇帝は皇后を溺愛しているんですから」
「どういうこと?」
「あ~。その氷の国にはアイスドラゴンがいるんだが。えっと……皇帝のいう事しか聞かないんだ。以前は敵が現れてもドラゴンを見ただけで退散してしまったり、一撃で倒せたんだが……」
「戦いに行きたくない。母上と離れたくないとか言い出してな。代わりにお前が行けと戦場に放り出されたというわけだ」
「そんな……まだ12歳だったんでしょ?」
何それ? オレの……ルミエールの父王と同じ感じなの?
「その言い方は勘違いさせちゃいますよ。皇帝は非道な方じゃありません。もともとイスベルク様は小さい頃からチカラが強すぎて制御がなかなか出来なかったのです。このままだと城を壊すし皇后にケガをさせるから戦って来いと放り出されただけで」
結局放り出されたのか。それって非道じゃないの? それに……
「イスベルクは母親と一緒いられなかったの?」
「そうだな。だが不自由はないぞ。俺はひとりでなんでもできるからな」
そういうことじゃないよ。ルミエールは幼いころは母親がいて守ってくれていた。その記憶やぬくもりはオレの中に残っている。だがイスベルクは? 一人でなんでもできるから良いとかじゃなくて。この威厳とかも自分が身に付けたくてつけたんじゃなくて必然的に身についてしまったものだとしたら? いくらチカラが強くても心が悲鳴をあげてしまいそうだ。
「イスベルク。ちょっとだけ頭を下げて」
馬車の中はちょっと窮屈だがオレはイスベルクの頭を抱え込んだ。
「いいこ。いいこ。よく頑張ったね」
オレはイスベルクの頭を撫でてそのおでこにキスをひとつした。ルミエールの母様がしてくれていたおまじないだ。コレをされると不思議と心が軽くなった気がしていた。
「ぐぅう……」
あれ? へんな声が聞こえたぞ? イスベルクは真っ赤になっていた。
32
お気に入りに追加
205
あなたにおすすめの小説
総受けルート確定のBLゲーの主人公に転生してしまったんだけど、ここからソロエンドを迎えるにはどうすればいい?
寺一(テライチ)
BL
──妹よ。にいちゃんは、これから五人の男に抱かれるかもしれません。
ユズイはシスコン気味なことを除けばごくふつうの男子高校生。
ある日、熱をだした妹にかわって彼女が予約したゲームを店まで取りにいくことに。
その帰り道、ユズイは階段から足を踏みはずして命を落としてしまう。
そこに現れた女神さまは「あなたはこんなにはやく死ぬはずではなかった、お詫びに好きな条件で転生させてあげます」と言う。
それに「チート転生がしてみたい」と答えるユズイ。
女神さまは喜んで願いを叶えてくれた……ただしBLゲーの世界で。
BLゲーでのチート。それはとにかく攻略対象の好感度がバグレベルで上がっていくということ。
このままではなにもしなくても総受けルートが確定してしまう!
男にモテても仕方ないとユズイはソロエンドを目指すが、チートを望んだ代償は大きくて……!?
溺愛&執着されまくりの学園ラブコメです。
腐男子(攻め)主人公の息子に転生した様なので夢の推しカプをサポートしたいと思います
たむたむみったむ
BL
前世腐男子だった記憶を持つライル(5歳)前世でハマっていた漫画の(攻め)主人公の息子に転生したのをいい事に、自分の推しカプ (攻め)主人公レイナード×悪役令息リュシアンを実現させるべく奔走する毎日。リュシアンの美しさに自分を見失ない(受け)主人公リヒトの優しさに胸を痛めながらもポンコツライルの脳筋レイナード誘導作戦は成功するのだろうか?
そしてライルの知らないところでばかり起こる熱い展開を、いつか目にする事が……できればいいな。
ほのぼのまったり進行です。
他サイトにも投稿しておりますが、こちら改めて書き直した物になります。
社畜だけど異世界では推し騎士の伴侶になってます⁈
めがねあざらし
BL
気がつくと、そこはゲーム『クレセント・ナイツ』の世界だった。
しかも俺は、推しキャラ・レイ=エヴァンスの“伴侶”になっていて……⁈
記憶喪失の俺に課されたのは、彼と共に“世界を救う鍵”として戦う使命。
しかし、レイとの誓いに隠された真実や、迫りくる敵の陰謀が俺たちを追い詰める――。
異世界で見つけた愛〜推し騎士との奇跡の絆!
推しとの距離が近すぎる、命懸けの異世界ラブファンタジー、ここに開幕!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
某国の皇子、冒険者となる
くー
BL
俺が転生したのは、とある帝国という国の皇子だった。
転生してから10年、19歳になった俺は、兄の反対を無視して従者とともに城を抜け出すことにした。
俺の本当の望み、冒険者になる夢を叶えるために……
異世界転生主人公がみんなから愛され、冒険を繰り広げ、成長していく物語です。
主人公は魔法使いとして、仲間と力をあわせて魔物や敵と戦います。
※ BL要素は控えめです。
2020年1月30日(木)完結しました。
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
不憫王子に転生したら、獣人王太子の番になりました
織緒こん
BL
日本の大学生だった前世の記憶を持つクラフトクリフは異世界の王子に転生したものの、母親の身分が低く、同母の姉と共に継母である王妃に虐げられていた。そんなある日、父王が獣人族の国へ戦争を仕掛け、あっという間に負けてしまう。戦勝国の代表として乗り込んできたのは、なんと獅子獣人の王太子のリカルデロ! 彼は臣下にクラフトクリフを戦利品として側妃にしたらどうかとすすめられるが、王子があまりに痩せて見すぼらしいせいか、きっぱり「いらない」と断る。それでもクラフトクリフの処遇を決めかねた臣下たちは、彼をリカルデロの後宮に入れた。そこで、しばらく世話をされたクラフトクリフはやがて健康を取り戻し、再び、リカルデロと会う。すると、何故か、リカルデロは突然、クラフトクリフを溺愛し始めた。リカルデロの態度に心当たりのないクラフトクリフは情熱的な彼に戸惑うばかりで――!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる