30 / 31
おまけ
ダークヒロインだった結果③ ※R18
しおりを挟む
壁際に追い込まれたドロテアはブラッドリーに唇を塞がれ、両足を割られ、そこにぐりぐりと腰を押し付けられた。
ブラッドリーから濃い汗の匂いがする。
ドロテアはそれだけで脳天が痺れ、目に涙を浮かべながら夢中で口付けを受け入れ続けた。
そして今日こそは絶対に逃すものかと、腹の奧をきゅんきゅんさせながら上目遣いをした。
「……ドロテア」
唇が離れ、余裕の無い目で見下ろされた。
「……この三日間、何をして過ごしていた?」
片手で両手首を頭上に留められ、ドレスの中に侵入してきた手が太腿から下着に移動していく。
「……えっ。あの、」
「言えないのか?」
「──ッ!」
ブラッドリーの指がドロテアの茂みをなぞり、早急に中で指を突き立てた。ドロテアは鼻で息を漏らし、喉を反らした。
「何故こんなに濡れている?」
「っ、ん」
「さっきまで誰かに弄られていたのか?」
「ああっ、違っ……!」
「答えろ。誰と会っていた?」
「あああっっ、……!」
好いた男の指で中を掻きまぜられながら目前で血走った嫉妬の眼を向けられている、この状態がドロテアは大好物だった。
可愛い、愛しい、もう大好きと、口にはせずドロテアは果てた。
「っ、はぁ、はぁ……そん、な……三日ぶり、だから、優しくしてくだ、さ……」
「……確かにきついな。中指が食いちぎられそうだ」
ブラッドリーは片膝をつき、ドロテアのドレスの裾を捲った。そして片足を上げさせ、下着を剥ぎ取り、顔を深く埋めた。
「やん、待っ、あああっっ……!」
背後は壁で、ブラッドリーの肩に足を乗せられ、両手で尻を掴まれているドロテアは逃げることも出来ない。
中に舌が挿ってくる。先端を固く尖らせた肉厚な舌が蜜を掻き出す。
ドロテアは背筋を反らして軽く達した。
尻を掴んでいるブラッドリーの親指が、締め付けを繰り返すドロテアのそこを抉じ開けた。そしてまた舌を捩じ込み、奥へ奥へと侵入してくる。
「やッ、ああっ、っ、なん、で……!」
ブラッドリーの荒い息が茂みに吹きかかる。
ドレスの中にいるブラッドリーの顔は見えない。それでも僅かな指の動きと洩れる吐息がブラッドリーの余裕の無さを現していた。
ブラッドリーがこんな風に早急な行為をしてくるのは、いつも仕事で屋敷を数日空けた後が常だった。
ドロテアは溜まっているのだろうと最初は思ったが、毎回ブラッドリーがちんぷんかんぷんな尋問をしてくるので、しばらくしてようやく気付いた。
浮気調査をしている、と。
だから最初に指で中を確めているのか。感触や内壁の形はいつも通りか、入り口の締まりはどうか、まるで罪人に対する一気一様を見逃さないよう顔色まで窺いながら一瞬も目を離さない。
困った人、可愛い、ときゅんきゅんしていたが、そこまで調べてなお、ブラッドリーの尋問は止まらなかった。
双子を妊娠中は指を挿れてくることはなかったが、よく顔を埋められていた。
とくに舌で確めてくる。
まさか味を? と思ったが、そうでもないようだ。中にある何かを探しているような、必死に調べようとしているような……。
そこでドロテアはピンときた。
ブラッドリーは一度は読んだ筈のドロテアの卒業論文を、ジルベルトを生んだ後にとくに熟読していた。尋問が始まったのもそのすぐ後だ。
夫はあの論文から何か気付いたのだ。
妻の不貞を調べる、論理的な方法を。
それなら魔力が関係していることは間違いない。
魔力は体液や血液にも含まれている。
なら体液……子種にも含まれているのだろう。
まさか他の男の子種の痕跡を?
しかし指紋やDNAのように個人の魔力を特定する方法はまだこの世界にはない。
……ブラッドリー様は特定する方法を編み出したのかも?
なのでドロテアは双子を生んだ直後にブラッドリーにかまをかけてみた。
ある日のこと、ブラッドリーが側にいる時に子供部屋の前に立ち、ドアを開けて声を荒げた。
『まあこんなに散らかしてっ……絵本は鋭い魔力で切られたようね。朝からここで遊んでいたのは……確かエイデルとルーベンね!』
ドロテアが頬を膨らませて言うと、ブラッドリーが「待て」と肩を抱いてきた。
そしてズタズタに切られた絵本を手にして、そこに自分の魔力を纏わせた。
ドロテアが慎重に探っていると、ブラッドリーは絵本に纏わせた魔力を自身に戻し「ふむ」と頷いた。
『……ジルだな』
『え? 何故そう思われたのですか?』
ブラッドリーは一瞬ぎくりとして、咳払いをしてからドロテアから目を反らした。
双子は生まれたばかりだったので、誰もがそう思って当然だったのだが、ブラッドリーの核心を得た様子からなにか証拠を見つけたのだとドロテアは悟った。
『エイデルとルーベンはまだ魔力操作もできない赤子だ。よって絵本を切り裂くことは不可能だ』
『でもジルは生後一ヶ月で魔力操作を覚えましたわ。下の子達ももう出来るのかもしれませんわ』
『……チッ。ジルは本当に私とそっくりだな』
『ブラッドリー様?』
『あ、いやジルは今年の夏にはかき氷食べたさに氷を削ぐことを覚えただろう? 絵本を切り裂くくらい、今は朝めし前だ』
『……そうでしたわ! 私ったら、エイデルとルーベンに罪を被せるところでしたわ!』
ブラッドリーはにこりと笑い、ドロテアの髪に口付けてからホッとしたように去っていった。
ブラッドリーの姿が消え、ドロテアのドレスからひょこっとジルベルトが顔を出した。
ジルベルトはドロテアのドレスの中に入るのが大好きだった。ある意味ブラッドリーとそっくりだ。
ジルベルトは先ほどドロテアに頼まれて切り刻んだ絵本を手にすると「あれぇ? ぼくの魔力がない」と言った。
『え?』
『とーさま、ぼくの魔力もっていったー?』
『…………あ』
そこでドロテアはピンときた。
ブラッドリーはジルベルトの魔力が纏う絵本に、自分の魔力を纏わせてからまた自身に戻していた。
そのことから、他人の魔力に自分の魔力を纏わせることで、個人を特定する何かが解るのではないかと。
ドロテアはさっそく検証に入ったが、簡単なことではなかった。
既に他の人の魔力が纏っている物に、自分の魔力を纏わせるのは、割れやすい他人のシャボン玉に自分がストローで膨らませたシャボン玉を上手にくっつけて、更にそれが割れない内に二つともストローで吸いこむという、おまけに吸収中に割れないよう魔力の濃度すらも合わせる必要があった。それには息を殺して集中せざるを得ない鍛練が必須で、ドロテアはブラッドリーの見事な魔力操作に舌を巻いた。
そうして半日で検証は済んだ。
他の人の魔力と自分の魔力を合わせたものは、吸収した時に個人の特定ができることが解った。
他人の白飯に自分のカレーをかけるとカレーライスが完成するように、ドロテアは個人の魔力を特定するレシピのようなものを発見したのだ。
ブラッドリー様すごい!
こんなの初めて知った!
それを発見した日は、久々に寝具の上でブラッドリーに抱かれながら、ドロテアは堪らず何度も言った。すごい、ブラッドリー様すごい、こんなの初めて、すごい、と。その日のブラッドリーは前にも増して鼻息荒くドロテアを求めたとか。
「……っ、はぁ」
蕩けきった蜜壺から顔を離したブラッドリーはドレスの裾を上げ、余裕のある顔を見せた。検証は済んだようだ。妻は自分のものだと、安心しきっている。
「……すまない。早く君に触れたくて、我慢出来なかった」
ドロテアをお姫様抱っこしたブラッドリーは寝室に向かった。
そしてぐったりとしたドロテアをベットに寝かせると、湯あみをしてくると言っていつもはそこで部屋を出ていってしまう。
だが今回は逃がさない。ドロテアはブラッドリーにしがみついて匂いを嗅いだ。頭がくらくらする程のいい香り。これに包まれて一晩中抱かれてみたいと、前々から思っていたのだ。私は変態の気があるのかもしれない。ドロテアはそんな自分に内心苦笑いしながらも慌てるブラッドリーを逃がすまいと目に涙を浮かべて情けを乞うように声を出した。
「ひどいっ、これだけしといてっ、放置する気なのですか? まさか私を弄んだのですか?」
「っ、違……今から体を清めてくるからっ……」
「今回はダメです」
ドロテアはブラッドリーの下肢に触れた。ここにも鉄の防具があるので固いがブラッドリー自身のじゃない。
留め具を外して解放すると濃い汗の匂いに混じってブラッドリー自身の体臭がむわぁっと立ち上がった。
そこでドロテアはもう限界だった。
「や、やめてくれっ。三日も清めてない!」
「では今から私が清めます」
「あっ、こらっ、淑女にあるまじき行為だ!」
「うるひゃい」
「──ッ!? ッ!? ッ!?」
ブラッドリーから濃い汗の匂いがする。
ドロテアはそれだけで脳天が痺れ、目に涙を浮かべながら夢中で口付けを受け入れ続けた。
そして今日こそは絶対に逃すものかと、腹の奧をきゅんきゅんさせながら上目遣いをした。
「……ドロテア」
唇が離れ、余裕の無い目で見下ろされた。
「……この三日間、何をして過ごしていた?」
片手で両手首を頭上に留められ、ドレスの中に侵入してきた手が太腿から下着に移動していく。
「……えっ。あの、」
「言えないのか?」
「──ッ!」
ブラッドリーの指がドロテアの茂みをなぞり、早急に中で指を突き立てた。ドロテアは鼻で息を漏らし、喉を反らした。
「何故こんなに濡れている?」
「っ、ん」
「さっきまで誰かに弄られていたのか?」
「ああっ、違っ……!」
「答えろ。誰と会っていた?」
「あああっっ、……!」
好いた男の指で中を掻きまぜられながら目前で血走った嫉妬の眼を向けられている、この状態がドロテアは大好物だった。
可愛い、愛しい、もう大好きと、口にはせずドロテアは果てた。
「っ、はぁ、はぁ……そん、な……三日ぶり、だから、優しくしてくだ、さ……」
「……確かにきついな。中指が食いちぎられそうだ」
ブラッドリーは片膝をつき、ドロテアのドレスの裾を捲った。そして片足を上げさせ、下着を剥ぎ取り、顔を深く埋めた。
「やん、待っ、あああっっ……!」
背後は壁で、ブラッドリーの肩に足を乗せられ、両手で尻を掴まれているドロテアは逃げることも出来ない。
中に舌が挿ってくる。先端を固く尖らせた肉厚な舌が蜜を掻き出す。
ドロテアは背筋を反らして軽く達した。
尻を掴んでいるブラッドリーの親指が、締め付けを繰り返すドロテアのそこを抉じ開けた。そしてまた舌を捩じ込み、奥へ奥へと侵入してくる。
「やッ、ああっ、っ、なん、で……!」
ブラッドリーの荒い息が茂みに吹きかかる。
ドレスの中にいるブラッドリーの顔は見えない。それでも僅かな指の動きと洩れる吐息がブラッドリーの余裕の無さを現していた。
ブラッドリーがこんな風に早急な行為をしてくるのは、いつも仕事で屋敷を数日空けた後が常だった。
ドロテアは溜まっているのだろうと最初は思ったが、毎回ブラッドリーがちんぷんかんぷんな尋問をしてくるので、しばらくしてようやく気付いた。
浮気調査をしている、と。
だから最初に指で中を確めているのか。感触や内壁の形はいつも通りか、入り口の締まりはどうか、まるで罪人に対する一気一様を見逃さないよう顔色まで窺いながら一瞬も目を離さない。
困った人、可愛い、ときゅんきゅんしていたが、そこまで調べてなお、ブラッドリーの尋問は止まらなかった。
双子を妊娠中は指を挿れてくることはなかったが、よく顔を埋められていた。
とくに舌で確めてくる。
まさか味を? と思ったが、そうでもないようだ。中にある何かを探しているような、必死に調べようとしているような……。
そこでドロテアはピンときた。
ブラッドリーは一度は読んだ筈のドロテアの卒業論文を、ジルベルトを生んだ後にとくに熟読していた。尋問が始まったのもそのすぐ後だ。
夫はあの論文から何か気付いたのだ。
妻の不貞を調べる、論理的な方法を。
それなら魔力が関係していることは間違いない。
魔力は体液や血液にも含まれている。
なら体液……子種にも含まれているのだろう。
まさか他の男の子種の痕跡を?
しかし指紋やDNAのように個人の魔力を特定する方法はまだこの世界にはない。
……ブラッドリー様は特定する方法を編み出したのかも?
なのでドロテアは双子を生んだ直後にブラッドリーにかまをかけてみた。
ある日のこと、ブラッドリーが側にいる時に子供部屋の前に立ち、ドアを開けて声を荒げた。
『まあこんなに散らかしてっ……絵本は鋭い魔力で切られたようね。朝からここで遊んでいたのは……確かエイデルとルーベンね!』
ドロテアが頬を膨らませて言うと、ブラッドリーが「待て」と肩を抱いてきた。
そしてズタズタに切られた絵本を手にして、そこに自分の魔力を纏わせた。
ドロテアが慎重に探っていると、ブラッドリーは絵本に纏わせた魔力を自身に戻し「ふむ」と頷いた。
『……ジルだな』
『え? 何故そう思われたのですか?』
ブラッドリーは一瞬ぎくりとして、咳払いをしてからドロテアから目を反らした。
双子は生まれたばかりだったので、誰もがそう思って当然だったのだが、ブラッドリーの核心を得た様子からなにか証拠を見つけたのだとドロテアは悟った。
『エイデルとルーベンはまだ魔力操作もできない赤子だ。よって絵本を切り裂くことは不可能だ』
『でもジルは生後一ヶ月で魔力操作を覚えましたわ。下の子達ももう出来るのかもしれませんわ』
『……チッ。ジルは本当に私とそっくりだな』
『ブラッドリー様?』
『あ、いやジルは今年の夏にはかき氷食べたさに氷を削ぐことを覚えただろう? 絵本を切り裂くくらい、今は朝めし前だ』
『……そうでしたわ! 私ったら、エイデルとルーベンに罪を被せるところでしたわ!』
ブラッドリーはにこりと笑い、ドロテアの髪に口付けてからホッとしたように去っていった。
ブラッドリーの姿が消え、ドロテアのドレスからひょこっとジルベルトが顔を出した。
ジルベルトはドロテアのドレスの中に入るのが大好きだった。ある意味ブラッドリーとそっくりだ。
ジルベルトは先ほどドロテアに頼まれて切り刻んだ絵本を手にすると「あれぇ? ぼくの魔力がない」と言った。
『え?』
『とーさま、ぼくの魔力もっていったー?』
『…………あ』
そこでドロテアはピンときた。
ブラッドリーはジルベルトの魔力が纏う絵本に、自分の魔力を纏わせてからまた自身に戻していた。
そのことから、他人の魔力に自分の魔力を纏わせることで、個人を特定する何かが解るのではないかと。
ドロテアはさっそく検証に入ったが、簡単なことではなかった。
既に他の人の魔力が纏っている物に、自分の魔力を纏わせるのは、割れやすい他人のシャボン玉に自分がストローで膨らませたシャボン玉を上手にくっつけて、更にそれが割れない内に二つともストローで吸いこむという、おまけに吸収中に割れないよう魔力の濃度すらも合わせる必要があった。それには息を殺して集中せざるを得ない鍛練が必須で、ドロテアはブラッドリーの見事な魔力操作に舌を巻いた。
そうして半日で検証は済んだ。
他の人の魔力と自分の魔力を合わせたものは、吸収した時に個人の特定ができることが解った。
他人の白飯に自分のカレーをかけるとカレーライスが完成するように、ドロテアは個人の魔力を特定するレシピのようなものを発見したのだ。
ブラッドリー様すごい!
こんなの初めて知った!
それを発見した日は、久々に寝具の上でブラッドリーに抱かれながら、ドロテアは堪らず何度も言った。すごい、ブラッドリー様すごい、こんなの初めて、すごい、と。その日のブラッドリーは前にも増して鼻息荒くドロテアを求めたとか。
「……っ、はぁ」
蕩けきった蜜壺から顔を離したブラッドリーはドレスの裾を上げ、余裕のある顔を見せた。検証は済んだようだ。妻は自分のものだと、安心しきっている。
「……すまない。早く君に触れたくて、我慢出来なかった」
ドロテアをお姫様抱っこしたブラッドリーは寝室に向かった。
そしてぐったりとしたドロテアをベットに寝かせると、湯あみをしてくると言っていつもはそこで部屋を出ていってしまう。
だが今回は逃がさない。ドロテアはブラッドリーにしがみついて匂いを嗅いだ。頭がくらくらする程のいい香り。これに包まれて一晩中抱かれてみたいと、前々から思っていたのだ。私は変態の気があるのかもしれない。ドロテアはそんな自分に内心苦笑いしながらも慌てるブラッドリーを逃がすまいと目に涙を浮かべて情けを乞うように声を出した。
「ひどいっ、これだけしといてっ、放置する気なのですか? まさか私を弄んだのですか?」
「っ、違……今から体を清めてくるからっ……」
「今回はダメです」
ドロテアはブラッドリーの下肢に触れた。ここにも鉄の防具があるので固いがブラッドリー自身のじゃない。
留め具を外して解放すると濃い汗の匂いに混じってブラッドリー自身の体臭がむわぁっと立ち上がった。
そこでドロテアはもう限界だった。
「や、やめてくれっ。三日も清めてない!」
「では今から私が清めます」
「あっ、こらっ、淑女にあるまじき行為だ!」
「うるひゃい」
「──ッ!? ッ!? ッ!?」
720
お気に入りに追加
8,740
あなたにおすすめの小説
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。
そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。
だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。
そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。
【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
婚約者が巨乳好きだと知ったので、お義兄様に胸を大きくしてもらいます。
鯖
恋愛
可憐な見た目とは裏腹に、突っ走りがちな令嬢のパトリシア。婚約者のフィリップが、巨乳じゃないと女として見れない、と話しているのを聞いてしまう。
パトリシアは、小さい頃に両親を亡くし、母の弟である伯爵家で、本当の娘の様に育てられた。お世話になった家族の為にも、幸せな結婚生活を送らねばならないと、兄の様に慕っているアレックスに、あるお願いをしに行く。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
【R18】深層のご令嬢は、婚約破棄して愛しのお兄様に花弁を散らされる
奏音 美都
恋愛
バトワール財閥の令嬢であるクリスティーナは血の繋がらない兄、ウィンストンを密かに慕っていた。だが、貴族院議員であり、ノルウェールズ侯爵家の三男であるコンラッドとの婚姻話が持ち上がり、バトワール財閥、ひいては会社の経営に携わる兄のために、お見合いを受ける覚悟をする。
だが、今目の前では兄のウィンストンに迫られていた。
「ノルウェールズ侯爵の御曹司とのお見合いが決まったって聞いたんだが、本当なのか?」」
どう尋ねる兄の真意は……
お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。
下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。
またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。
あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。
ご都合主義の多分ハッピーエンド?
小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる