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おまけ(ラスボスのその後)

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最近、クロフォード様がよく気絶するんです。

「今日はお散歩がてらキイラさんの所で練りごまを貰ってきますね」

キイラさんはギルドの敷地にある大食堂のカウンターを任されている。そこでは珈琲やお酒が飲めて、あと軽いおつまみなんかもある。がっつり食べたい人より少し腰を下ろしたい人向けの席だ。
最近そこで出されるおつまみに茹でささ身ときゅうりの中華ごま和えが登場したので、それに使用されている練りごまを分けてもらえることになった。

「クロフォード様?」
「…………」

1分程経って、クロフォード様が反応した。

「……すまない。少し、気を失っていた」
「ええ!? さ、最近多くないですか? やはりお疲れなのでは?」
「違う。君が外出し、愛らしい姿を隠すこともなく道を歩いていく。たまに青い空を見上げたりもして。そんな無防備なところに目をつける輩がいて、わざと道を聞き、君は優しいから案内してやって、終には路地に連れ込まれ、押し倒されるところまで想像したところで……殺意に意識が戻った。だが安心しろ、あいつはすぐ始末する」
「……わ、わ、わたしはそんなモテませんよ?」

通りすがりに挨拶する人はいる。けれど全員が顔見知りだ。それもいつも食べにくるお客さんだから会釈してくれてるだけだと思うし。

「今はそういう話をしているのではない。外は危険だと言っている。妊娠中でも運動の為の外出は許可しているが、そもそも君は私の衣服を洗濯したり、食事を作ったり、日中も何度か二階へ上がることがある。鉢植えの手入れも毎日している。よって運動はそれで事足りると判断した。そこで提案なんだが……」
「は、はい」

真剣な顔したクロフォード様かっこ良!

「いま、庭に転送魔法陣を展開しておいた」
「……え!?」

転送、魔法陣って……異例のスタンピードとか起こったらギルドが特別に展開するあの転送魔法陣? S級冒険者にしか使えない筈ですが。

「転送先は私の執務室だ。だから練りごまは私の執務室を経由して取りに行くといい」
「……あっ。でもそれなら、クロフォード様も毎日の通勤時間を短縮できますね」
「うむ」

吃驚した。
Cランクでしかないわたしが使ったら職権乱用みたいになっちゃうけど、ギルドマスターであるクロフォード様ならいつでもギルドが管理する魔導具や技術を私用する権限があるから。わたしはおまけ程度に、有難く使わせて頂きます。

「わかりました。では後でそちらに行きますね」
「ああ」


クロフォード様を仕事に見送った後、わたしはニジュマル花に魔力を注いで日に当てた。ぐんぐん育っていく。クロフォード様によると、この花は日光があまり差さない地域に群生する花で、それ故に成長が遅いと聞いた。だからこうやって毎日太陽の光を浴びせる。

「どんどん育つのよ~」

魔力回復薬は高く売れるからね。
その売り上げで珍しい調味料も手に入るし、まさに一石二鳥!

さて、そろそろ練りごまを貰いに行こう。

クロフォード様の執務室を経由してキイラさんがいる大食堂へ向かった。。
何故が五人くらいが後をつけてきている気配がするけど、解ることはその人達の意識がわたしに向いている、けれどそれはたまたま見ているだけ、という、よく解らないことしか解らない。

「まさかわたし……鼻毛でも出てるのかな」

それでたまたま見られてる?
気をつけないと。

「あ、キイラさ~ん。こんにちは」
「……来たわね。用意してるわよ」

……うそ。
カウンターには練りごまだけじゃなく黒ごまもあった。

「か、香りがいいですねぇ~」
「フッ……わかる? 軽く炒ってあるのよ」

今まではあんなに冷たかったキイラさんのどや顔最高です。

「友達のルキちゃんから聞いたんだけど、妊娠中なのよね?」
「あ、はい。そろそろ六ヶ月です」
「なら、多めに渡しておくわ。あまり外出するとギルドマスターが心配するわよ。ルキちゃんいわく、ギルドマスターはとても過保護なようだし……」
「…………その事なんですが、」
「うん?」

キイラさんは……クロフォード様のファンだ。
わたしがそのクロフォード様の妻になったと知ったキイラさんは、いまどんな気持ちなんだろう。
もしかしてわたしの顔なんか見たくもないと思ってるかもしれない。だから……勇気を出して遠回しに聞いてみた。

「キイラさんは、わたしがクロフォード様の妻だから優しくしてくれるようになったんですか?」
「……は? 違うわよ」

本当に?
だっていま、間があった。
即答じゃなかった。
じっと見つめているとキイラさんは溜息を零した。

「貴女は……ソーヤがあたしに差し向けた手駒だと思ったの。定期的にギルド職員に配られる飲み物の無料券も、いつもソーヤのサインがある券を持ってきたし、商業ギルドよりソーヤがいる薬師ギルドを利用してたから」
「え?」
「それだけじゃないわ……貴女は、なんていうか、その辺にいる冒険者とは違ってカウンターに私物を置かないし、頬杖もつかないし、食器の音も立てないし、汚さないし、零さないし、そういったところがソーヤと似てて……いいえ、今思えば勘繰り過ぎね。神経質になっていたの」
「…………」
「だから、その……今までの雑な接客態度は、ごめんなさい」
「そ、そうだったんですか!」
「うん……今は、明らかにソーヤとは違うって、知ってる。だって貴女は、ここに珈琲を飲みに来てただけの普通の人間だもの」
「わ、わたしはてっきり、同じくクロフォード様好きとして、クロフォード様の御尊顔を眺めるために毎日のように朝活をするわたしが邪魔なんだと、勘違いしてました」
「いやだ違うわよ……ただソーヤは、どんな上級冒険者に対しても見下す目をしていたのに、ギルドマスターにだけはビビってたから……御守りというか、厄除けというか、そういった理由で視界にいると落ち着く人だったから」
「な、成る程……」

なら……キイラさんが心の平穏を保てるなら、いくらでもクロフォード様を見……でもキイラさん、美人だからなぁ。わたしとは違ってストーカー被害に合うくらい、美人だからなぁ。

「そんなに馬鹿正直に落ち込まないでよ……ほらこれ、見て」
「え?」

キイラさんがブラウスの首元から、ネックレスを出して見せた。
茶色い玉が数珠繋ぎの、変わったネックレスだ。

「これ、魔除けとなる珈琲豆なの」
「こ、珈琲がですか?」
「ルキちゃんから聞いたのよ。夢魔は珈琲が大嫌いだって。だからそこら中に置いてるのよ。ここは夜はバーになるから、灰皿には使用済みの珈琲の粉を盛ってるし。これ、煙草の匂いを消臭する効果もあるからね」
「へぇ……夢魔は珈琲が嫌いなんですか?」
「夢で人を襲う化け物だから、眠気覚ましとなる珈琲を忌避してるんじゃない? あとブレスレット型の御守りもいくつか作ったのよ。はいこれ、あげるわ。これで夢見もよくなったし、心なしか寝覚めもいいのよ。絶対効くから、家に保管しといて」
「あ、どうも」

わぁ。
見た目はよくある茶色い数珠のやつだ。おまけに軽い。そしていい香り。

そういや前世でも、田舎のおばあちゃんが家にヨモギの葉を吊ってたなぁ。鬼を遠ざけるとかなんとか言って。

「ありがとうございます。魔除けになるなら……家の軒下に吊しておきますね」
「ええ、是非そうして」

キイラさん、なんていい人なんだろう。
御礼といってはなんだけど、わたしは魔力回復薬をキイラさんにあげた。

「あらありがとう。最近また冒険者に戻ったから、有難いわ」
「え、そうなんですか?」
「うん。ルキちゃんに気分転換も必要だってしつこく誘われてね。たまに討伐に同行するようになったの。ルキちゃん、吃驚するくらい強いのよ。たまに切れて男言葉になる時もあるけど……また友達ができて、本当に嬉しいわ。男はもう懲り懲りだもの」
「よかったですねぇ」
「ええ、今度一緒に温泉にいくのよ」
「……お、温泉に?」

この世界の温泉とは、個室はあるけど全て混浴だ。
ルキヤさんはおネエだけど、でも脱いだら一応は男性なわけで……。

「だ、大丈夫なんですか?」
「やだっ、なに顔真っ赤にしてるのよ! 心は女友達よ? この前だって川で返り血を洗い流す時にタオルで胸まで隠して着替えてたわっ。面白がって見てたら『変態! もう誘わないっ』って叱られちゃったんだからっ」
「仲良さそうで何よりです」
「ふふっ」

ほんと、楽しそうだなぁ。 
キイラさんて、こんなに弾けた顔して笑う人だったんだ。
なんだか心がほっこりした。

さて、有難く頂いたゴマとブレスレットを手にそろそろ夕飯を作りに家に戻ろう。
キイラさんと笑顔でバイバイしたわたしはまたクロフォード様の執務室へ向かった。
そしたら激しく犯された。

「ぁあんっ、らめぇ、っ……赤ちゃ、吃驚して、泣いちゃうよぉ……!」
「大丈夫だ。私の子はこの程度で泣くような柔な子ではない。だから安心してイッてくれ」
「あん、っ、イッ……!」

妊娠中はエッチしちゃ駄目なのに。
なのに中に出されると、翌日は自分でもはっきりと解るほど母胎が安定する。だから触れられると拒めない。おまけに眉尻を下げてエロい顔で迫ってくるクロフォード様がかっこよすぎるの。

「……採取中に魔力の実を見つけたら必ず食べてくれ。今の君に必要なのは魔力だ」
「っ、ん……はい、ンっ」

深く口付けられ、後頭部を撫で撫でされた。熱い手。また治癒魔法をかけてるのかな? わたし、何から何まで本当にクロフォード様に頼りっきりだ。

「クロフォード様、っ……わたし、頑張って元気な子を生みます」
「ああ。援護する。必ず助ける。何かあれば私も共に逝く。だから安心してくれ」
「それは、だめぇ、っ」
「ああ。共に生きよう……これからも、ずっと……」



それから一週間後。
わたしはいつもとは違った霧の中を採取していた。

「城て……これ、本物のお城だよ。テレビでしか見たことがないやつだ」

ネズミーランドより凄い。
とにかく、すごくすごい。
規模が凄い。
城内を徘徊すると、そこら中に魔力の実が落ちていた。
これはまたとないボーナスステージ!

「モグモグモグ……あっ、」

玉座がある。
その手前に、二つの魔力の実が落ちていた。

ひとつはいつも食べている赤い実だ。
もうひとつを手に取ってみると……赤ではなく桃色だったので、恐らくこれはまだ熟れていないのだろうとその辺にポイした。
そして赤い方を食べた。


────ママ


「………ん?」

いま、何処かから、声が聞こえた気がした。
まさか……。
お腹を擦る。
胎動を感じる。
クロフォード様からは、五ヶ月から六カ月頃に赤ちゃんが中で動くのを感じ取れるようになると聞いた。

「う、動いた? 聞こえる? ママでちゅよ~!」

また動いた!
パパにも伝えにいきましょうね~!
そして撫で撫でしてもらいにいきましょうね~!


その日から、わたしの体調は完全に安定するようになった。
沢山の魔力の実を食べたからかな?

「……よかった。三日に一度は不安定だったが、今はどこも安定しているようだ」
「流石クロフォード様の御子ですっ」
「メグもよく頑張った。後は私に任せろ。必ず無事に生ませる。約束する」
「クロフォード様がいれば、わたしはなんの心配もありません、っ」

ぁあ。幸せ。
妊娠初期にクロフォード様から紹介されたお医者さんも吃驚していた。わたしとクロフォード様の魔力値の桁が違い過ぎて、故に何度か危ない時もあった。それ程わたしの母胎は不安定だったと、後から聞かされて、わたしも吃驚した。そして腹の子は男の子だと解ったと聞いて、更に吃驚した。

「クロフォード様の子で男の子だから……クラウド……とかどうでしょうか?」
「なんだ、メグの名前は入れないのか?」
「わたしの名前は……男の子には入れるところがありませんよぉ」
「メグの一文字とクロフォードの一文字を入れて……そうだな、グリードにするか」
「あ! 今、反応しました。凄いっ、お腹蹴ってますっ。これはグリードに決定ですねっ」
「どれどれ……おっ、これはまた元気な」

なんだろう。
最後に魔力の実を食べた、あの時からだ。こんなに体調が安定したのは。

お腹を撫でる。

ありがとうね。きっとあなたも頑張ってくれたのね。ありがとうね。会える日を、心待ちにしてるね。

その想いに応えるように、また赤ちゃんがお腹の中で動いた。
なんて幸せなんだろう。
生まれてきたら、いっぱい遊んであげよう。反抗期がきても、沢山の愛情を注いであげたい。クロフォード様が溺れるほどの愛をわたしに与えてくれたように、この子を沢山愛してあげたい。


「待ってるね……わたし達のグリード」



【終】
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