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128 美味しい依頼
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フロイデン領の冒険者ギルドにて、辺境伯の粋な計らいで報酬を得たルリ達。
「屋敷に戻ったら辺境伯にお礼しましょうね」
「うん、何かプレゼントでもする?」
「いいね! 帰りに探そう」
「あとさ、お料理も御馳走しようかな。お酒に会う食べ物、作るわ」
「いいね! 辺境伯、お酒好きそうだものね!」
午後は時間的に余裕があるので、お礼の品など選びながら屋敷に戻る事にした。
「それはそれとして。ギルドに来た目的、依頼を受けないとね」
「そうね、研修の課題、フロイデン領での依頼3件達成が必要だものね」
ルリ達『ノブレス・エンジェルズ』がフロイデン領に来たのは、戦争に参加する為ではない。あくまで、冒険者としての実績、経験をつむ、研修の為なのである。
「それで受付嬢さん? 私たちの研修用の依頼って決まってるのですか? そっちがここに来た本来の目的でして……」
「その件でしたら、もう大丈夫ですよ。3件の依頼、すでに完了しておりますので」
辺境伯の指名依頼によって、フロイデン領でのミッションは完了となっているらしい。
実際、受ける依頼の種類は決まっていないので、課題としては達成と言ってもいい。
(あれ? それはマズい。依頼を理由に海まで行こうと思ったのに……)
課題達成……本来喜ぶべき状況なはずなのに、落ち込むルリ。
マリーナル領で入手した魚介の食材は既に底をつきかけており、補充が必要なのだ。
内陸のアメイズ領や王都に戻ってからでは、魚介が手に入らなくなってしまう。
「あ、あの、研修課題の達成については理解しました。
それとは別で、依頼を受けても問題は無いですよね。私、お魚を食べたいんです!」
「は、はい。依頼をお受けになるのは問題ございません。
ただ、魚を食べる依頼というのは……」
「通訳しますわ。魚介を入手したいので、海の方に向かう、あるいは漁師さんに関連する依頼は無いかという質問ですの」
焦って言葉足らずになるルリの質問を、ミリアが通訳する。何とか受付嬢にも伝わったようだ。
目的が食べることで無ければ、冒険者の依頼にもそれらしきものはある。
「海辺の漁師町まで、不定期ですが商隊が通っております。その護衛依頼が、冒険者ギルドに寄せられる事がありますね。
他にも、海の近くに出る魔物の討伐依頼や、素材の買い取りなどがありますよ」
「それです!! 受けます!!」
「ちょっとルリ、また勝手に!!」
目を輝かせて依頼を受けるというルリに、呆れた表情のミリア達。
しかし、海に行く事に異論は無いので、依頼の詳細を聞く。
護衛依頼。
出発は2日後、商会の馬車を護衛して漁師町まで行き、1日滞在して帰ってくるという往復の護衛。報酬は金貨10枚。
討伐依頼。
キングクラブ、1体討伐に付き金貨3枚。
グルメクラブ、素材買い取り1体に付き金貨10枚。
(ん? キングクラブ、グルメクラブ? それって蟹? しかもグルメ???)
「待って待って!! その魔物、どんな味ですか?」
淡々と依頼の説明をする受付嬢に、思わず口を挟むルリ。
突然聞かれたのが、魔物の味。
答えに困りながらも、説明してくれた。
「味ですか? キングクラブは、硬くて大味です。食べ応えはあるのですが、ちょっと臭みがあるので、あまり領都では食べませんね。
グルメクラブは、滅多に取れない程珍しいので私も食べた事は無いのですが、ふっくらとほのかに甘くて、非常に美味しいらしいです」
(蟹は鮮度で味が変わるらしいからね。キングクラブってのも、取れたてなら美味しいかも知れないわよね。
グルメクラブはレアなのかな? 食べてみたいわ!)
「依頼、受けるわよ! 蟹食べに行こう!!」
「「「おー!!」」」
非常に美味しい食材と聞いて黙ってる訳にはいかない。
グルメクラブを目指し、依頼を受ける事を決めたルリ達。
「集合は2日後の朝に領都の正門前となります。よろしければ、事前に商会を訪ねてみてください。途中で狩りをなさるのであれば、スケジュールなど、調整してくれると思います」
無事に依頼の受注手続きを行い、冒険者ギルドを出る。
受付嬢が進める通り、途中、商会で打ち合わせをしてから、屋敷に戻る事にした。
「こんにちは。冒険者『ノブレス・エンジェルズ』と申します。2日後の漁師町への護衛依頼をお受けしましたので、ご挨拶に来ました」
「あらあら、可愛い冒険者さん達ね。わざわざありがとう。
何度も通ってる道で、今まで危険にあった事もないから、安心してちょうだい」
出迎えてくれたのは、商会の女将さんだった。
一見駆け出しの冒険者にしか見えない少女たち。まさか軍隊を相手にできる冒険者パーティとは思わないであろう。
優しく対応してくれる。
「何か運ぶものがあれば言ってください。少しですが収納魔法も使えますので、重くてかさばる物など、運びますから」
「あら、すごいわねぇ。助かるわ」
行きでは日用品や食材を運んで、漁師町で販売するらしい。小麦などかさばる食材は、多めに持って行ければ助かるそうだ。
当日の集合場所を商会に変更。馬車に乗りきらない物資を収納し、護衛任務を開始する事に決定した。
「辺境伯様へのお土産、何にしようか」
「武器や防具はこだわりがありそうよね。宝飾品はあまり身に付けなさそうだし……」
「ワンポイントで使えてインパクトがあるオシャレアイテムがいいと思うわ、探してみましょう!」
せっかくなのでと、商会の運営するお店でお買い物。
メアリーの実家、メルヴィン商会のように、食品や衣料など幅広く取り扱っている商会らしく、品揃えも豊富にあった。
お礼のプレゼントは、悩んだ末、スカーフにした。
熊のような大きな身体にも映える、紅白のスカーフ。
全員で目利きした高級品だ。
さらに、食品の店舗で、お酒を入手。
どれが美味しいとかは分からないので、お店に進められるがままに購入した。
ついでに、小麦粉にオーク肉、野菜などを買い揃え、準備は万全だ。
「厨房、お借りしますね。料理人の皆さん、ぜひレシピ、覚えてください!
きっと辺境伯様が喜ぶメニューになりますわ!!」
屋敷に戻ると、メイド三姉妹を引き連れて厨房に乗り込んだルリ。
ダメとは言わせない勢いで料理人たちに挨拶すると、食材を並べ始める。
「ウルナ、いつも通りに小麦粉をこねてくれる? お塩も入れてね!
イルナは、このオーク肉を挽肉に。アルナは、こっちの野菜をみじん切りにしておいて」
ルリから発せられる料理の指示に、メイド三姉妹が手際よく応える。
何度も繰り返してきた連携なので、最低限の指示でも十分だ。
捏ねた小麦粉は、少し寝かせて置いておく。
挽肉を粘りが出るまで練ると、塩もみしたキャベツのような野菜を投入。さらに、ニンニクやニラも混ぜ合わせ、軽く味付けし、やはり少し寝かせる。
「さぁ、ここからは時間との勝負よ。一気に作るから、よく見ててね」
捏ねた小麦粉を少しとり、5センチくらいの円形に伸ばす。
そこに、挽肉と野菜を混ぜた餡をのせ、折りたたみながら包んでいく。
見た事のない料理の風景に、目を丸くしている料理人たち。
それでも、必死にレシピを覚えようとしているのがわかる。
「料理人の皆様もやってみませんか? ポイントは、包む時にヒダヒダを作って、中の餡が漏れないようにすることです」
総勢10人で1時間。ひたすらに作業を繰り返すと、1000個以上の餃子が出来上がった。
(タレは、醤油とラー油とお酢が欲しいけど、どれも無いのよね……)
仕方ないので、塩だれをベースにスダチのような柑橘で酸味をつけてたれを作る。
魚醤は少し持っているが、屋敷の料理人でも再現できるレシピにしたいので、メインとしては使えない。
「タレは、お店で売っている食材で作れるものを作ってみました。お好みでいろいろできます。
一番のおすすめは、マリーナル領にある魚醤なのですが、入手が難しいんですよね。
何種類か作り方伝えておきますので、辺境伯様の好みで工夫してくださいね」
一応、サンプルとして何種類かタレを作り、あとは料理人に工夫してもらう事にした。
「それでは、焼きますよ!!」
フライパンに並べて火を点ける。
軽く小麦粉を溶かした水をかけて仕上げれば完成だ。
「じゃじゃーん!! 羽根つき餃子です!!」
夕食時、がぁはっはっ!! という笑い声が、屋敷の外まで聞こえる事になる。
上機嫌な辺境伯を囲んで、餃子パーティは盛大に繰り広げられるのであった。
「屋敷に戻ったら辺境伯にお礼しましょうね」
「うん、何かプレゼントでもする?」
「いいね! 帰りに探そう」
「あとさ、お料理も御馳走しようかな。お酒に会う食べ物、作るわ」
「いいね! 辺境伯、お酒好きそうだものね!」
午後は時間的に余裕があるので、お礼の品など選びながら屋敷に戻る事にした。
「それはそれとして。ギルドに来た目的、依頼を受けないとね」
「そうね、研修の課題、フロイデン領での依頼3件達成が必要だものね」
ルリ達『ノブレス・エンジェルズ』がフロイデン領に来たのは、戦争に参加する為ではない。あくまで、冒険者としての実績、経験をつむ、研修の為なのである。
「それで受付嬢さん? 私たちの研修用の依頼って決まってるのですか? そっちがここに来た本来の目的でして……」
「その件でしたら、もう大丈夫ですよ。3件の依頼、すでに完了しておりますので」
辺境伯の指名依頼によって、フロイデン領でのミッションは完了となっているらしい。
実際、受ける依頼の種類は決まっていないので、課題としては達成と言ってもいい。
(あれ? それはマズい。依頼を理由に海まで行こうと思ったのに……)
課題達成……本来喜ぶべき状況なはずなのに、落ち込むルリ。
マリーナル領で入手した魚介の食材は既に底をつきかけており、補充が必要なのだ。
内陸のアメイズ領や王都に戻ってからでは、魚介が手に入らなくなってしまう。
「あ、あの、研修課題の達成については理解しました。
それとは別で、依頼を受けても問題は無いですよね。私、お魚を食べたいんです!」
「は、はい。依頼をお受けになるのは問題ございません。
ただ、魚を食べる依頼というのは……」
「通訳しますわ。魚介を入手したいので、海の方に向かう、あるいは漁師さんに関連する依頼は無いかという質問ですの」
焦って言葉足らずになるルリの質問を、ミリアが通訳する。何とか受付嬢にも伝わったようだ。
目的が食べることで無ければ、冒険者の依頼にもそれらしきものはある。
「海辺の漁師町まで、不定期ですが商隊が通っております。その護衛依頼が、冒険者ギルドに寄せられる事がありますね。
他にも、海の近くに出る魔物の討伐依頼や、素材の買い取りなどがありますよ」
「それです!! 受けます!!」
「ちょっとルリ、また勝手に!!」
目を輝かせて依頼を受けるというルリに、呆れた表情のミリア達。
しかし、海に行く事に異論は無いので、依頼の詳細を聞く。
護衛依頼。
出発は2日後、商会の馬車を護衛して漁師町まで行き、1日滞在して帰ってくるという往復の護衛。報酬は金貨10枚。
討伐依頼。
キングクラブ、1体討伐に付き金貨3枚。
グルメクラブ、素材買い取り1体に付き金貨10枚。
(ん? キングクラブ、グルメクラブ? それって蟹? しかもグルメ???)
「待って待って!! その魔物、どんな味ですか?」
淡々と依頼の説明をする受付嬢に、思わず口を挟むルリ。
突然聞かれたのが、魔物の味。
答えに困りながらも、説明してくれた。
「味ですか? キングクラブは、硬くて大味です。食べ応えはあるのですが、ちょっと臭みがあるので、あまり領都では食べませんね。
グルメクラブは、滅多に取れない程珍しいので私も食べた事は無いのですが、ふっくらとほのかに甘くて、非常に美味しいらしいです」
(蟹は鮮度で味が変わるらしいからね。キングクラブってのも、取れたてなら美味しいかも知れないわよね。
グルメクラブはレアなのかな? 食べてみたいわ!)
「依頼、受けるわよ! 蟹食べに行こう!!」
「「「おー!!」」」
非常に美味しい食材と聞いて黙ってる訳にはいかない。
グルメクラブを目指し、依頼を受ける事を決めたルリ達。
「集合は2日後の朝に領都の正門前となります。よろしければ、事前に商会を訪ねてみてください。途中で狩りをなさるのであれば、スケジュールなど、調整してくれると思います」
無事に依頼の受注手続きを行い、冒険者ギルドを出る。
受付嬢が進める通り、途中、商会で打ち合わせをしてから、屋敷に戻る事にした。
「こんにちは。冒険者『ノブレス・エンジェルズ』と申します。2日後の漁師町への護衛依頼をお受けしましたので、ご挨拶に来ました」
「あらあら、可愛い冒険者さん達ね。わざわざありがとう。
何度も通ってる道で、今まで危険にあった事もないから、安心してちょうだい」
出迎えてくれたのは、商会の女将さんだった。
一見駆け出しの冒険者にしか見えない少女たち。まさか軍隊を相手にできる冒険者パーティとは思わないであろう。
優しく対応してくれる。
「何か運ぶものがあれば言ってください。少しですが収納魔法も使えますので、重くてかさばる物など、運びますから」
「あら、すごいわねぇ。助かるわ」
行きでは日用品や食材を運んで、漁師町で販売するらしい。小麦などかさばる食材は、多めに持って行ければ助かるそうだ。
当日の集合場所を商会に変更。馬車に乗りきらない物資を収納し、護衛任務を開始する事に決定した。
「辺境伯様へのお土産、何にしようか」
「武器や防具はこだわりがありそうよね。宝飾品はあまり身に付けなさそうだし……」
「ワンポイントで使えてインパクトがあるオシャレアイテムがいいと思うわ、探してみましょう!」
せっかくなのでと、商会の運営するお店でお買い物。
メアリーの実家、メルヴィン商会のように、食品や衣料など幅広く取り扱っている商会らしく、品揃えも豊富にあった。
お礼のプレゼントは、悩んだ末、スカーフにした。
熊のような大きな身体にも映える、紅白のスカーフ。
全員で目利きした高級品だ。
さらに、食品の店舗で、お酒を入手。
どれが美味しいとかは分からないので、お店に進められるがままに購入した。
ついでに、小麦粉にオーク肉、野菜などを買い揃え、準備は万全だ。
「厨房、お借りしますね。料理人の皆さん、ぜひレシピ、覚えてください!
きっと辺境伯様が喜ぶメニューになりますわ!!」
屋敷に戻ると、メイド三姉妹を引き連れて厨房に乗り込んだルリ。
ダメとは言わせない勢いで料理人たちに挨拶すると、食材を並べ始める。
「ウルナ、いつも通りに小麦粉をこねてくれる? お塩も入れてね!
イルナは、このオーク肉を挽肉に。アルナは、こっちの野菜をみじん切りにしておいて」
ルリから発せられる料理の指示に、メイド三姉妹が手際よく応える。
何度も繰り返してきた連携なので、最低限の指示でも十分だ。
捏ねた小麦粉は、少し寝かせて置いておく。
挽肉を粘りが出るまで練ると、塩もみしたキャベツのような野菜を投入。さらに、ニンニクやニラも混ぜ合わせ、軽く味付けし、やはり少し寝かせる。
「さぁ、ここからは時間との勝負よ。一気に作るから、よく見ててね」
捏ねた小麦粉を少しとり、5センチくらいの円形に伸ばす。
そこに、挽肉と野菜を混ぜた餡をのせ、折りたたみながら包んでいく。
見た事のない料理の風景に、目を丸くしている料理人たち。
それでも、必死にレシピを覚えようとしているのがわかる。
「料理人の皆様もやってみませんか? ポイントは、包む時にヒダヒダを作って、中の餡が漏れないようにすることです」
総勢10人で1時間。ひたすらに作業を繰り返すと、1000個以上の餃子が出来上がった。
(タレは、醤油とラー油とお酢が欲しいけど、どれも無いのよね……)
仕方ないので、塩だれをベースにスダチのような柑橘で酸味をつけてたれを作る。
魚醤は少し持っているが、屋敷の料理人でも再現できるレシピにしたいので、メインとしては使えない。
「タレは、お店で売っている食材で作れるものを作ってみました。お好みでいろいろできます。
一番のおすすめは、マリーナル領にある魚醤なのですが、入手が難しいんですよね。
何種類か作り方伝えておきますので、辺境伯様の好みで工夫してくださいね」
一応、サンプルとして何種類かタレを作り、あとは料理人に工夫してもらう事にした。
「それでは、焼きますよ!!」
フライパンに並べて火を点ける。
軽く小麦粉を溶かした水をかけて仕上げれば完成だ。
「じゃじゃーん!! 羽根つき餃子です!!」
夕食時、がぁはっはっ!! という笑い声が、屋敷の外まで聞こえる事になる。
上機嫌な辺境伯を囲んで、餃子パーティは盛大に繰り広げられるのであった。
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