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82 偽メルン亭
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軍事演習の打ち合わせの為、衛兵の代表者が集まってくれた。
アメイズ領の領都を守る衛兵たち。
王都の騎士団のような派手さはないが、熟練された強さを持っている。
人数は100人ほどであり、普段は領都の警備に当たっている。
20人毎の小隊をまとめる5人の小隊長と、上官となる8人の指揮官が、領主サーシャ、大臣マティアス、ルリ達4人と共に席につく。
「この度、領都を魔物の集団が襲ってきた、つまりスタンピードの発生を想定して、訓練を行います。
その際、住民の皆さんにも参加してもらって、実践を意識した訓練にしたいと思いますので、ご協力をお願いします。
重要なのは、住民がパニックにならないように、しっかりと指揮を執る事です。戦える者を適切に配置し、戦えない者を避難誘導する。臨場感を持って、軍事演習に臨んでください」
現実にスタンピードが発生すれば、押し寄せる魔物は数百という数になる。
100人程度の衛兵でどうにかできる訳ではなく、如何に、領都内への侵入を防ぎ、籠城の体制をとれるかが重要だ。
速やかな魔物の発見と警報、そこからの住民の誘導。衛兵が担う役割は多い。
また、それを実施するためには、住民の理解と協力が不可欠であり、一朝一夕でなせるものではなかった。
「今回の軍事演習をきっかけに、街の防災意識を高めたいのです。有事の際、パニックにならないように、そして自分たちの住む街を自分たちで守れるように、その第一段階として行うのが今回の演習です」
最初から上手に出来るなんて思っていなかった。しかし、行う事で見えてくる問題点はたくさんある。消火器の位置など、避難訓練を行って初めて気付いたりするものだ。その経験を、兵士にも住民にも、して欲しかった。
(避難訓練、もっと真面目に参加しておけばよかったな……)
話し合いを進めながら、ふと思う。危険をどうやって伝えるのか、避難場所を全員に理解させるためにはどうすればいいのか、手段を具体的に考えると、不足しているものが多くある事に気付く。
放送がないから、鐘の音で知らせる事になるが、その鐘の意味を住民が理解する必要がある。
いざという時に避難場所に行けるように、避難経路の看板などもあった方が良い。
実施までの間でどれだけ準備できるか、可能な限りで準備を行い、訓練に備える事にした。
集まってくれている老騎士に、ついでに白銀装備の兜について聞いてみる。
「白銀装備は、儂らが生まれる頃に失われたと聞いていますのでねぇ。詳しくは分からないです。
30年前くらいまでは先代も探していたようですが、その頃から話題には出なくなりました。
ただ、アメイズ子爵家の伝説の御方、アメリ様の話の中に、白銀の鎧と兜を身に纏うという一節があった気はしますなぁ」
アメリ様とは、アメイズ領を発展させたとされる女性だ。ルリにとっては先祖に当たる。
当時はクローム王国の一子爵家であったアメイズ子爵家が領地を持つ事になったのは、200年前のご先祖、アメリの功績だ。
魔物を討ち、森を拓き、領都を開拓した。そして、帝国との戦争においても多くの武勲を上げたらしい。
アメリ様の話は、さすがにリフィーナも聞かされていた。しかし、その身なりまでは、ルリは知らなかった。
アメリが身につけていた防具が白銀として伝わっており、兜も身につけていたと言い伝えられている、という事らしい。
(数々の戦地を駆け巡ったという割には、この装備は新品同様よね……。似せて作った防具なのかなぁ?)
実際の所は分からない。フレエグルに聞いてみれば分かるはずであるが、今は十分な情報だった。
「本日はありがとうございました。兜については、王都に戻ったら調べてみますね。
軍事演習まで時間はありませんが、ご協力よろしくお願いします」
衛兵との打ち合わせを終え、一息つく。
既に時間はお昼を回っていた。
「午後、街に出てもいいかしら?」
「はい、お昼食はいかがいたしますか?」
「街で食べたいのだけど、もう作っちゃった?」
「いえ、まだ下準備だけですので」
メイドに外出を伝える。
昼食の準備はまだ完了していないようなので、ルリ達は領都の街で食事をとる事にした。
「どこかで昼食をとって、冒険者ギルドに行きましょう。
今日は依頼を受けるだけにして、街の中を見て回りましょうか」
4人で屋敷を出ると、大通りを歩き、食堂を探した。
森を切り拓いて作られた街なので、肉や野菜を使った料理が多い。
「ねぇメアリー、メルン亭やアメイズ・バーガーの出店って、どうなってるんだっけ?」
「お父さんが進めているとは思うよ。でも、まだ場所とか決まっていないんじゃないかなぁ」
店舗の立地は、早い者勝ちだ。
しかもルリには、今後の都市計画を作れるという反則技がある。
繁華街をどこに作るか、周りを見渡しながら、街並みを考えていた。
(シャッター通りみたいになっている所があれば、上手く活用できるわね)
1年前まで続いた悪政から、復興の真っただ中にある街だ。
まだ閉店したままになっている店舗物件も多い。
これも、空き家問題のひとつである。
「ホント、ルリの頭の中はどうなってるのかしら?
さっきまでは領主の役割で、今は商人? 多才よね……」
セイラが感心したような呆れたような顔で、ルリを見る。
根っからの王族として育ったセイラからしてみると、庶民の感覚を持った貴族と言うルリは、珍しい人種に見えている。
しかも、実際には屋敷に閉じ込められて育ったという過去なのだから、謎でしかない。
「まぁルリだし、気にしない事よ!」
「そうそう」
フォローになっていないミリアの言葉に、メアリーも頷く。
ルリは、いつものように笑って誤魔化している。
「ねぇ、あのお店、どう?」
「いいね、混んでそうだし、入ってみましょうか?」
賑わいのあるお店を選び、近づく。
「ん? 店名が『マルンテー』、メニューがハンバーグにパスタ? どこか似ているような……」
どことなく、メルン亭に似た雰囲気のお店であった。
メニューもほぼ同じ。しかも、王都で人気のお店と書いてある。
「こんなお店、王都にあったっけ? メルン亭のマネをしてるとしか思えないのだけど」
メアリーが少し不服そうだ。とにかく、入ってみることにする。
「「「「……」」」」
食事を終え、早々に引き上げた4人。
店から出た途端に……。
「うう、不味いわね……」
「調味料が足りない、出汁がとれていない……」
「真似するならもっとマシな味にして欲しいわ」
その場で文句を言うのを留まっただけ、自分たちを褒めてあげたい気分だった。
「メアリー、早くメルン亭作りましょう。あんなお店が賑わっていては、本家メルン亭の名が廃るわ」
「うん、今回はちょっと許せない。すぐにメルン亭のアメイズ領都店を準備しましょう」
領都滞在中に契約をしてしまおうと、息巻き、頷き合うルリとメアリーだった。
メルン亭は、家族をターゲットにした、いわゆるファミリーレストランタイプのお店だ。
ルリの反則技、公園や居住区の計画地域に行ってみる。
大通りからは少し離れるが、静かな場所だ。今はまだ原っぱだが、十分な広さがある。
「この辺りに、家族がたくさん住む事になるはずなの。ここから大通りに向かう道、あるいは大通りに出てすぐあたりが、お店の立地にいいと思うわ」
「わかった。ミリア、セイラ、少し付き合ってくれる? お店にいい物件か空き地が無いか、探しながら歩きましょう」
「目ぼしい物件を見つけたら、あとは使用人に手続きしてもらえばいいから。私たちでも契約できるかもしれないけどね」
まだ未成年のルリ達。本来契約など出来るはずなどないのであるが、権力とお金はある。
それに、メルヴィン商会の知名度はアメイズ領都でも広まっており、その名前も有効だ。
ただ、面倒な手続きは使用人に丸投げしようと考えるルリであった。
「まったく……、楽しようという意図がバレバレよ!」
セイラが戒めるが、ルリはお構いなし。
実際、店舗の出店には商業ギルドへの登録など複雑な事務手続きがある為、王都でも商会にお願いしている。
自分で出来ない事は出来る人に任せる、それがルリのモットーなのである。
アメイズ領の領都を守る衛兵たち。
王都の騎士団のような派手さはないが、熟練された強さを持っている。
人数は100人ほどであり、普段は領都の警備に当たっている。
20人毎の小隊をまとめる5人の小隊長と、上官となる8人の指揮官が、領主サーシャ、大臣マティアス、ルリ達4人と共に席につく。
「この度、領都を魔物の集団が襲ってきた、つまりスタンピードの発生を想定して、訓練を行います。
その際、住民の皆さんにも参加してもらって、実践を意識した訓練にしたいと思いますので、ご協力をお願いします。
重要なのは、住民がパニックにならないように、しっかりと指揮を執る事です。戦える者を適切に配置し、戦えない者を避難誘導する。臨場感を持って、軍事演習に臨んでください」
現実にスタンピードが発生すれば、押し寄せる魔物は数百という数になる。
100人程度の衛兵でどうにかできる訳ではなく、如何に、領都内への侵入を防ぎ、籠城の体制をとれるかが重要だ。
速やかな魔物の発見と警報、そこからの住民の誘導。衛兵が担う役割は多い。
また、それを実施するためには、住民の理解と協力が不可欠であり、一朝一夕でなせるものではなかった。
「今回の軍事演習をきっかけに、街の防災意識を高めたいのです。有事の際、パニックにならないように、そして自分たちの住む街を自分たちで守れるように、その第一段階として行うのが今回の演習です」
最初から上手に出来るなんて思っていなかった。しかし、行う事で見えてくる問題点はたくさんある。消火器の位置など、避難訓練を行って初めて気付いたりするものだ。その経験を、兵士にも住民にも、して欲しかった。
(避難訓練、もっと真面目に参加しておけばよかったな……)
話し合いを進めながら、ふと思う。危険をどうやって伝えるのか、避難場所を全員に理解させるためにはどうすればいいのか、手段を具体的に考えると、不足しているものが多くある事に気付く。
放送がないから、鐘の音で知らせる事になるが、その鐘の意味を住民が理解する必要がある。
いざという時に避難場所に行けるように、避難経路の看板などもあった方が良い。
実施までの間でどれだけ準備できるか、可能な限りで準備を行い、訓練に備える事にした。
集まってくれている老騎士に、ついでに白銀装備の兜について聞いてみる。
「白銀装備は、儂らが生まれる頃に失われたと聞いていますのでねぇ。詳しくは分からないです。
30年前くらいまでは先代も探していたようですが、その頃から話題には出なくなりました。
ただ、アメイズ子爵家の伝説の御方、アメリ様の話の中に、白銀の鎧と兜を身に纏うという一節があった気はしますなぁ」
アメリ様とは、アメイズ領を発展させたとされる女性だ。ルリにとっては先祖に当たる。
当時はクローム王国の一子爵家であったアメイズ子爵家が領地を持つ事になったのは、200年前のご先祖、アメリの功績だ。
魔物を討ち、森を拓き、領都を開拓した。そして、帝国との戦争においても多くの武勲を上げたらしい。
アメリ様の話は、さすがにリフィーナも聞かされていた。しかし、その身なりまでは、ルリは知らなかった。
アメリが身につけていた防具が白銀として伝わっており、兜も身につけていたと言い伝えられている、という事らしい。
(数々の戦地を駆け巡ったという割には、この装備は新品同様よね……。似せて作った防具なのかなぁ?)
実際の所は分からない。フレエグルに聞いてみれば分かるはずであるが、今は十分な情報だった。
「本日はありがとうございました。兜については、王都に戻ったら調べてみますね。
軍事演習まで時間はありませんが、ご協力よろしくお願いします」
衛兵との打ち合わせを終え、一息つく。
既に時間はお昼を回っていた。
「午後、街に出てもいいかしら?」
「はい、お昼食はいかがいたしますか?」
「街で食べたいのだけど、もう作っちゃった?」
「いえ、まだ下準備だけですので」
メイドに外出を伝える。
昼食の準備はまだ完了していないようなので、ルリ達は領都の街で食事をとる事にした。
「どこかで昼食をとって、冒険者ギルドに行きましょう。
今日は依頼を受けるだけにして、街の中を見て回りましょうか」
4人で屋敷を出ると、大通りを歩き、食堂を探した。
森を切り拓いて作られた街なので、肉や野菜を使った料理が多い。
「ねぇメアリー、メルン亭やアメイズ・バーガーの出店って、どうなってるんだっけ?」
「お父さんが進めているとは思うよ。でも、まだ場所とか決まっていないんじゃないかなぁ」
店舗の立地は、早い者勝ちだ。
しかもルリには、今後の都市計画を作れるという反則技がある。
繁華街をどこに作るか、周りを見渡しながら、街並みを考えていた。
(シャッター通りみたいになっている所があれば、上手く活用できるわね)
1年前まで続いた悪政から、復興の真っただ中にある街だ。
まだ閉店したままになっている店舗物件も多い。
これも、空き家問題のひとつである。
「ホント、ルリの頭の中はどうなってるのかしら?
さっきまでは領主の役割で、今は商人? 多才よね……」
セイラが感心したような呆れたような顔で、ルリを見る。
根っからの王族として育ったセイラからしてみると、庶民の感覚を持った貴族と言うルリは、珍しい人種に見えている。
しかも、実際には屋敷に閉じ込められて育ったという過去なのだから、謎でしかない。
「まぁルリだし、気にしない事よ!」
「そうそう」
フォローになっていないミリアの言葉に、メアリーも頷く。
ルリは、いつものように笑って誤魔化している。
「ねぇ、あのお店、どう?」
「いいね、混んでそうだし、入ってみましょうか?」
賑わいのあるお店を選び、近づく。
「ん? 店名が『マルンテー』、メニューがハンバーグにパスタ? どこか似ているような……」
どことなく、メルン亭に似た雰囲気のお店であった。
メニューもほぼ同じ。しかも、王都で人気のお店と書いてある。
「こんなお店、王都にあったっけ? メルン亭のマネをしてるとしか思えないのだけど」
メアリーが少し不服そうだ。とにかく、入ってみることにする。
「「「「……」」」」
食事を終え、早々に引き上げた4人。
店から出た途端に……。
「うう、不味いわね……」
「調味料が足りない、出汁がとれていない……」
「真似するならもっとマシな味にして欲しいわ」
その場で文句を言うのを留まっただけ、自分たちを褒めてあげたい気分だった。
「メアリー、早くメルン亭作りましょう。あんなお店が賑わっていては、本家メルン亭の名が廃るわ」
「うん、今回はちょっと許せない。すぐにメルン亭のアメイズ領都店を準備しましょう」
領都滞在中に契約をしてしまおうと、息巻き、頷き合うルリとメアリーだった。
メルン亭は、家族をターゲットにした、いわゆるファミリーレストランタイプのお店だ。
ルリの反則技、公園や居住区の計画地域に行ってみる。
大通りからは少し離れるが、静かな場所だ。今はまだ原っぱだが、十分な広さがある。
「この辺りに、家族がたくさん住む事になるはずなの。ここから大通りに向かう道、あるいは大通りに出てすぐあたりが、お店の立地にいいと思うわ」
「わかった。ミリア、セイラ、少し付き合ってくれる? お店にいい物件か空き地が無いか、探しながら歩きましょう」
「目ぼしい物件を見つけたら、あとは使用人に手続きしてもらえばいいから。私たちでも契約できるかもしれないけどね」
まだ未成年のルリ達。本来契約など出来るはずなどないのであるが、権力とお金はある。
それに、メルヴィン商会の知名度はアメイズ領都でも広まっており、その名前も有効だ。
ただ、面倒な手続きは使用人に丸投げしようと考えるルリであった。
「まったく……、楽しようという意図がバレバレよ!」
セイラが戒めるが、ルリはお構いなし。
実際、店舗の出店には商業ギルドへの登録など複雑な事務手続きがある為、王都でも商会にお願いしている。
自分で出来ない事は出来る人に任せる、それがルリのモットーなのである。
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