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【番外編】恋とはどんなものかしら?2
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「だって……実際そうじゃない? 私もそういう経験が豊富なわけじゃないからあまり強くは言えないけど、ミナの場合は周りで手を差し伸べてくれる人が少なかったわけだし、なんというか親愛と友愛が入り乱れているというか……」
しどろもどろになりながらも言い訳する。
実際のところ、ミナの感情は恋というにはちょっと難しく、どっちかというと執着に近いのではないかと思う。
元々母親に依存していた感情が一気にこっちを向いたというだけで、恋というものではないような気がしたのだ。「まぁ、確かに……そうよね」
「それに、今のクラリスちゃんにはアイザックくんがいるわけだしね~」
「初恋は実らないとかいうけど、こういうのは当てはまるのかしら?」
「どうかしらね。でも、考えてみればみるほど恋って難しいわよね……」
うーん、とみんなで黙り込む。
恋と言っても色々なものがあるから正解がないため、なかなかの難問だと思った。
「マリアンヌには婚約者がいるのでしょう? 彼とはどうなの?」
「マリアンヌさんには婚約者がいらっしゃるのですか?」
今度はみんながマリアンヌに注目する。
「クラウスとは、私が生まれてすぐに婚約したらしいけど……両家で決めた婚約の割には仲はいいほうなんじゃないかしら」
「へぇ、許婚ってヤツね」
「それなのに仲がいいなんて、素敵~」
「確かにマリアンヌとクラウスってなんていうか落ち着いた感じよね。もう夫婦って言っても問題ないくらい」
引きこもりだったせいでクラウスと会ったことは数えるほどしかないが、年上だからかどこか大人びているような感じで余裕があるような印象だった。
マリアンヌもちょうどいい距離感で、ベタベタしすぎず、かと言って冷めているわけではなくて既に家族であるようなイメージだ。
私は大事な友達を取られたくない一心で目の敵にしていたが、それでも彼は朗らかに振る舞っていて、それで余計に私はヤキモキしていた。
「へぇ~そんなに」
「マリアンヌはその婚約者のこと好きなの?」
「まぁ、そうね」
「きゃー!! いいわね、そういうの! ねぇねぇ、キスとかはもうしてるの?」
「……まぁ、程々に」
「えぇ!? いつの間に!?」
「クラリス、静かに!」
「ここ図書館ですから、大声出したら怒られてしまいますよ」
「てか、何でそこでクラリスちゃんがショックを受けるのよ」
まさかマリアンヌがクラウスとそんなことまでしてたなんて思わず、つい大きな声を出してしまった。
いや、二人は婚約者なのだからそういうことをしていても何らおかしくはないのだが、それでも大事な友達を取られたという理不尽なショックが襲ってくる。
(クラウスったら無害そうな顔して、やることはやってるだなんて……!!)
しどろもどろになりながらも言い訳する。
実際のところ、ミナの感情は恋というにはちょっと難しく、どっちかというと執着に近いのではないかと思う。
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「それに、今のクラリスちゃんにはアイザックくんがいるわけだしね~」
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「どうかしらね。でも、考えてみればみるほど恋って難しいわよね……」
うーん、とみんなで黙り込む。
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「へぇ、許婚ってヤツね」
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「確かにマリアンヌとクラウスってなんていうか落ち着いた感じよね。もう夫婦って言っても問題ないくらい」
引きこもりだったせいでクラウスと会ったことは数えるほどしかないが、年上だからかどこか大人びているような感じで余裕があるような印象だった。
マリアンヌもちょうどいい距離感で、ベタベタしすぎず、かと言って冷めているわけではなくて既に家族であるようなイメージだ。
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「へぇ~そんなに」
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「きゃー!! いいわね、そういうの! ねぇねぇ、キスとかはもうしてるの?」
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まさかマリアンヌがクラウスとそんなことまでしてたなんて思わず、つい大きな声を出してしまった。
いや、二人は婚約者なのだからそういうことをしていても何らおかしくはないのだが、それでも大事な友達を取られたという理不尽なショックが襲ってくる。
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