242 / 437
4章【外交編・サハリ国】
41 注目
しおりを挟む
「【まぁ……!】」
「【お似合いねぇ……】」
周りからの視線が痛い。なぜこんなに注目を浴びているのかはわからないが、とにかく居た堪れない。
(私こういうの苦手だったわ)
人から注目を浴びることに慣れていなかったと、今更ながら思い出す。そういう役割は姉が一手に引き受けてくださったから、自分はあまりこういう注目を集めるということはほとんどなかったのだ。
(それなのに、姉様ばかり狡いとか思ってた私って本当にバカだ)
こうして注目を集めることがいかに大変かがよくわかる。下手な行動をしてはまずいと、無駄に背筋が伸びて胸を張ってしまうし、緊張で動きが硬くなってしまう。
なんだか息が詰まるが、いかんせんどうしてもここは元王族ゆえか見栄のせいか、人の目が気になってしまうのはどうしようもなかった。
「何だ、緊張してるのか」
「悪かったわね。久々なのよ、こういうの」
「そうか。キミが今までどんな暮らしぶりだったのか、あとで詳しく聞かせてもらうよ」
(何だか楽しそうで余裕ぶってるのがムカつく)
理不尽だろうが、勝手に彼の言動が一々癪に触る。昔を知っているからだろうか、余計にそんなこと言って心の中では私のことを馬鹿にしているのではないかと、穿った見方をしてしまう。
そもそも昔は私に対して反抗的だったし、私にもう来るな!とすら言っていたくせに、先程から優しい眼差しで見つめられるのは何だか気持ちが悪い。
「ステラ様!」
「ケリーさ、……クエリーシェル!無事だったのね」
馴染みのある声に振り返れば、そこにはクエリーシェルやヒューベルト、マーラや船員達などがいた。皆ここの正装をさせられたようだが、……なぜかパリスは女性物を着ているような気がするが気のせいだろうか。
とにかく、みんな無事なようでとりあえずホッとする。正装になっているということはそれなりには歓待されていることが窺い知れて、ブランシェが嘘をついていないことがわかって少しだけ彼のことを見直した。
「って、ちょっと、ブランシェ。私の席はこっちじゃないの?」
「キミは僕の隣だ」
「何で?」
ろくにクエリーシェル達と会話することができずに、そのままブランシェに連れていかれる。てっきり私もコルジールのみんなやマーラと同じ席で食事をするかと思いきや、なぜかブランシェの隣らしい。
明らかに場違いだろう、と眉を顰めると、「僕がそうしたいのだから、それでいいだろう?」とそのまま結局連れていかれる。なんだかんだで離れてしまったみんなに後ろ髪を引かれつつ、案内された席についた。
「ステラだって、上下の区別はつけた方がいい、と確かに言っていただろう?」
「それは、言った気もするけど……」
「だからだよ。彼らは私達よりも身分が伴わないだろう?」
「そう、だけど……」
上手く言い返すことができない。正論であるし、そもそもそれについてはブライエ国のシグバール国王にも言われたことでもある。自分でも言ったこととなると、言い返す術は私には持ち合わせていなかった。
(あ、そういえば……)
「あそこの褐色の1人だけいる女性。あの子はカジェ国の皇女よ。だから彼女もこちらの席に」
「なぜカジェ国の皇女が……?」
「それは……、色々あったのよ。とにかく、身分がどうのこうの言うのなら、彼女をこちらに連れて来てちょうだい」
正論で食い下がれば、渋々と言った様子で侍女や従者の人達に指示を出している。なんとなくマーラだけでも身近にいてくれるだけで、心強いというか少しは落ち着ける気がする。
「とにかく、キミはここの席だ。あぁ、そうそう、この食事のあとはこの国を案内するつもりだからそのつもりで」
「それに関しては、こちらも色々見て回りたいからお願いするわ」
「道中でキミの話を色々と聞こう」
「えぇ、そうして。私も聞きたいことがあるからそのつもりで」
つい何となくつっけんどんな言い方になってしまうが、ブランシェは気にしていないようだ。それも理不尽ではあるとわかってはいるものの、気に食わない。こうして丸くなったことはいいことではあるだろうが。
「初めまして、カジェ国の第8皇女マーラと申します」
「ご丁寧にどうもありがとうございます。僕はサハリ国王のブランシェ。ステラがキミと一緒がいいと強く希望するので、申し訳ないがこちらで食事をとっていただけるだろうか」
「えぇ、もちろん」
さすがマーラ。外面はよい。特に目上の男性だからか、普段のあのワガママ娘とは思えないほどお淑やかに振る舞っている。
(ていうか、マーラはいっそクエリーシェルを諦めてこっち狙いにならないかしら)
年齢的にもお互いそこまで差があるわけではないから申し分ないだろうし、クエリーシェルには劣るものの見た目はいいし、物腰も丁寧になっていてかつ国王だ。身分もちょうどいいのではないだろうか。
などと勝手なことを考えながら、席につくマーラを見つめる。
だが、彼女の好みにはそぐわないのか、ブランシェの方を見るでもなく、彼女は私の隣につくやいなや私の方を見ると「ちょっとどういうことですの!」と小さく抗議してくる。
「ごめんごめん。とりあえずそこにいて」と同じく小声で返せば、ふんっと多少膨れたあとに大人しくしてくれた。一応他国ということで、その辺の分別はあるようでホッとする。
「では、食事を始めましょうか。今回は我が国の不手際で皆様には多大なるご迷惑をおかけしましたこと、大変申し訳なく思います。ささやかなお詫びではありますが、どうぞこの食事をお楽しみください」
(これってお詫び飯だったのか)
そんなことを思いつつも、目の前に出される食事はとても美味しそうで、思わず空腹を知らせる腹の虫が盛大に鳴き声をあげる。隣にいるマーラはもちろん、ブランシェにも聞こえたようで、顔が熱くなる。
「ステラもぜひ食べてくれ。料理長が腕によりをかけているからな」
「えぇ、色々あってお腹空いてるもの。いただきます」
もう旅の恥は掻き捨てだと、私は目の前の食事に集中するのだった。
「【お似合いねぇ……】」
周りからの視線が痛い。なぜこんなに注目を浴びているのかはわからないが、とにかく居た堪れない。
(私こういうの苦手だったわ)
人から注目を浴びることに慣れていなかったと、今更ながら思い出す。そういう役割は姉が一手に引き受けてくださったから、自分はあまりこういう注目を集めるということはほとんどなかったのだ。
(それなのに、姉様ばかり狡いとか思ってた私って本当にバカだ)
こうして注目を集めることがいかに大変かがよくわかる。下手な行動をしてはまずいと、無駄に背筋が伸びて胸を張ってしまうし、緊張で動きが硬くなってしまう。
なんだか息が詰まるが、いかんせんどうしてもここは元王族ゆえか見栄のせいか、人の目が気になってしまうのはどうしようもなかった。
「何だ、緊張してるのか」
「悪かったわね。久々なのよ、こういうの」
「そうか。キミが今までどんな暮らしぶりだったのか、あとで詳しく聞かせてもらうよ」
(何だか楽しそうで余裕ぶってるのがムカつく)
理不尽だろうが、勝手に彼の言動が一々癪に触る。昔を知っているからだろうか、余計にそんなこと言って心の中では私のことを馬鹿にしているのではないかと、穿った見方をしてしまう。
そもそも昔は私に対して反抗的だったし、私にもう来るな!とすら言っていたくせに、先程から優しい眼差しで見つめられるのは何だか気持ちが悪い。
「ステラ様!」
「ケリーさ、……クエリーシェル!無事だったのね」
馴染みのある声に振り返れば、そこにはクエリーシェルやヒューベルト、マーラや船員達などがいた。皆ここの正装をさせられたようだが、……なぜかパリスは女性物を着ているような気がするが気のせいだろうか。
とにかく、みんな無事なようでとりあえずホッとする。正装になっているということはそれなりには歓待されていることが窺い知れて、ブランシェが嘘をついていないことがわかって少しだけ彼のことを見直した。
「って、ちょっと、ブランシェ。私の席はこっちじゃないの?」
「キミは僕の隣だ」
「何で?」
ろくにクエリーシェル達と会話することができずに、そのままブランシェに連れていかれる。てっきり私もコルジールのみんなやマーラと同じ席で食事をするかと思いきや、なぜかブランシェの隣らしい。
明らかに場違いだろう、と眉を顰めると、「僕がそうしたいのだから、それでいいだろう?」とそのまま結局連れていかれる。なんだかんだで離れてしまったみんなに後ろ髪を引かれつつ、案内された席についた。
「ステラだって、上下の区別はつけた方がいい、と確かに言っていただろう?」
「それは、言った気もするけど……」
「だからだよ。彼らは私達よりも身分が伴わないだろう?」
「そう、だけど……」
上手く言い返すことができない。正論であるし、そもそもそれについてはブライエ国のシグバール国王にも言われたことでもある。自分でも言ったこととなると、言い返す術は私には持ち合わせていなかった。
(あ、そういえば……)
「あそこの褐色の1人だけいる女性。あの子はカジェ国の皇女よ。だから彼女もこちらの席に」
「なぜカジェ国の皇女が……?」
「それは……、色々あったのよ。とにかく、身分がどうのこうの言うのなら、彼女をこちらに連れて来てちょうだい」
正論で食い下がれば、渋々と言った様子で侍女や従者の人達に指示を出している。なんとなくマーラだけでも身近にいてくれるだけで、心強いというか少しは落ち着ける気がする。
「とにかく、キミはここの席だ。あぁ、そうそう、この食事のあとはこの国を案内するつもりだからそのつもりで」
「それに関しては、こちらも色々見て回りたいからお願いするわ」
「道中でキミの話を色々と聞こう」
「えぇ、そうして。私も聞きたいことがあるからそのつもりで」
つい何となくつっけんどんな言い方になってしまうが、ブランシェは気にしていないようだ。それも理不尽ではあるとわかってはいるものの、気に食わない。こうして丸くなったことはいいことではあるだろうが。
「初めまして、カジェ国の第8皇女マーラと申します」
「ご丁寧にどうもありがとうございます。僕はサハリ国王のブランシェ。ステラがキミと一緒がいいと強く希望するので、申し訳ないがこちらで食事をとっていただけるだろうか」
「えぇ、もちろん」
さすがマーラ。外面はよい。特に目上の男性だからか、普段のあのワガママ娘とは思えないほどお淑やかに振る舞っている。
(ていうか、マーラはいっそクエリーシェルを諦めてこっち狙いにならないかしら)
年齢的にもお互いそこまで差があるわけではないから申し分ないだろうし、クエリーシェルには劣るものの見た目はいいし、物腰も丁寧になっていてかつ国王だ。身分もちょうどいいのではないだろうか。
などと勝手なことを考えながら、席につくマーラを見つめる。
だが、彼女の好みにはそぐわないのか、ブランシェの方を見るでもなく、彼女は私の隣につくやいなや私の方を見ると「ちょっとどういうことですの!」と小さく抗議してくる。
「ごめんごめん。とりあえずそこにいて」と同じく小声で返せば、ふんっと多少膨れたあとに大人しくしてくれた。一応他国ということで、その辺の分別はあるようでホッとする。
「では、食事を始めましょうか。今回は我が国の不手際で皆様には多大なるご迷惑をおかけしましたこと、大変申し訳なく思います。ささやかなお詫びではありますが、どうぞこの食事をお楽しみください」
(これってお詫び飯だったのか)
そんなことを思いつつも、目の前に出される食事はとても美味しそうで、思わず空腹を知らせる腹の虫が盛大に鳴き声をあげる。隣にいるマーラはもちろん、ブランシェにも聞こえたようで、顔が熱くなる。
「ステラもぜひ食べてくれ。料理長が腕によりをかけているからな」
「えぇ、色々あってお腹空いてるもの。いただきます」
もう旅の恥は掻き捨てだと、私は目の前の食事に集中するのだった。
0
お気に入りに追加
1,922
あなたにおすすめの小説
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
王妃そっちのけの王様は二人目の側室を娶る
家紋武範
恋愛
王妃は自分の人生を憂いていた。国王が王子の時代、彼が六歳、自分は五歳で婚約したものの、顔合わせする度に喧嘩。
しかし王妃はひそかに彼を愛していたのだ。
仲が最悪のまま二人は結婚し、結婚生活が始まるが当然国王は王妃の部屋に来ることはない。
そればかりか国王は側室を持ち、さらに二人目の側室を王宮に迎え入れたのだった。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
婚約者から婚約破棄をされて喜んだのに、どうも様子がおかしい
棗
恋愛
婚約者には初恋の人がいる。
王太子リエトの婚約者ベルティーナ=アンナローロ公爵令嬢は、呼び出された先で婚約破棄を告げられた。婚約者の隣には、家族や婚約者が常に可愛いと口にする従妹がいて。次の婚約者は従妹になると。
待ちに待った婚約破棄を喜んでいると思われる訳にもいかず、冷静に、でも笑顔は忘れずに二人の幸せを願ってあっさりと従者と部屋を出た。
婚約破棄をされた件で父に勘当されるか、何処かの貴族の後妻にされるか待っていても一向に婚約破棄の話をされない。また、婚約破棄をしたのに何故か王太子から呼び出しの声が掛かる。
従者を連れてさっさと家を出たいべルティーナと従者のせいで拗らせまくったリエトの話。
※なろうさんにも公開しています。
※短編→長編に変更しました(2023.7.19)
愛されていないはずの婚約者に「貴方に愛されることなど望んでいませんわ」と申し上げたら溺愛されました
海咲雪
恋愛
「セレア、もう一度言う。私はセレアを愛している」
「どうやら、私の愛は伝わっていなかったらしい。これからは思う存分セレアを愛でることにしよう」
「他の男を愛することは婚約者の私が一切認めない。君が愛を注いでいいのも愛を注がれていいのも私だけだ」
貴方が愛しているのはあの男爵令嬢でしょう・・・?
何故、私を愛するふりをするのですか?
[登場人物]
セレア・シャルロット・・・伯爵令嬢。ノア・ヴィアーズの婚約者。ノアのことを建前ではなく本当に愛している。
×
ノア・ヴィアーズ・・・王族。セレア・シャルロットの婚約者。
リア・セルナード・・・男爵令嬢。ノア・ヴィアーズと恋仲であると噂が立っている。
アレン・シールベルト・・・伯爵家の一人息子。セレアとは幼い頃から仲が良い友達。実はセレアのことを・・・?
【本編完結】若き公爵の子を授かった夫人は、愛する夫のために逃げ出した。 一方公爵様は、妻死亡説が流れようとも諦めません!
はづも
恋愛
本編完結済み。番外編がたまに投稿されたりされなかったりします。
伯爵家に生まれたカレン・アーネストは、20歳のとき、幼馴染でもある若き公爵、ジョンズワート・デュライトの妻となった。
しかし、ジョンズワートはカレンを愛しているわけではない。
当時12歳だったカレンの額に傷を負わせた彼は、その責任を取るためにカレンと結婚したのである。
……本当に好きな人を、諦めてまで。
幼い頃からずっと好きだった彼のために、早く身を引かなければ。
そう思っていたのに、初夜の一度でカレンは懐妊。
このままでは、ジョンズワートが一生自分に縛られてしまう。
夫を想うが故に、カレンは妊娠したことを隠して姿を消した。
愛する人を縛りたくないヒロインと、死亡説が流れても好きな人を諦めることができないヒーローの、両片想い・幼馴染・すれ違い・ハッピーエンドなお話です。
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
【完結】騎士団長の旦那様は小さくて年下な私がお好みではないようです
大森 樹
恋愛
貧乏令嬢のヴィヴィアンヌと公爵家の嫡男で騎士団長のランドルフは、お互いの親の思惑によって結婚が決まった。
「俺は子どもみたいな女は好きではない」
ヴィヴィアンヌは十八歳で、ランドルフは三十歳。
ヴィヴィアンヌは背が低く、ランドルフは背が高い。
ヴィヴィアンヌは貧乏で、ランドルフは金持ち。
何もかもが違う二人。彼の好みの女性とは真逆のヴィヴィアンヌだったが、お金の恩があるためなんとか彼の妻になろうと奮闘する。そんな中ランドルフはぶっきらぼうで冷たいが、とろこどころに優しさを見せてきて……!?
貧乏令嬢×不器用な騎士の年の差ラブストーリーです。必ずハッピーエンドにします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる