AT LONG LAST

伊崎夢玖

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第二章

プロローグ

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友人たちを招いての披露宴。
そこで一縷は蒼に『抑制剤を飲むな』と言った。
もうすぐ蒼の発情期が来る。
一縷が蒼の発情期の周期を知っていることが不思議だった。
発情期の時に抑制剤を内服しないということは、子作りを意味していた。
一縷は蒼との子供を欲している。
そのことに蒼は胸が熱くなった。
しかし、蒼にはまだ覚悟ができていなかった。
自分が親になることに対してもだが、生まれてくる子供が自分と同じΩだった場合、どう接したらいいのだろう。
それが一番の不安だった。
Ωの辛さは自分がよく知っている。
それを子供にも強いてしまうのか。
蒼は覚悟を決めなければならなかった。
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