32 / 33
第32話
しおりを挟む
ーー リーフ side ーー
陽が傾いたとはいえ、日が落ちるまでにはまだ少し余裕がある。湯を沸かして茶の用意をした。夕食は昼に用意しておいたシチューを温めて食べれば良いから、夕陽を見た後で構わない。
座りやすい岩の上に並んで座り、変わりゆく空の色を眺めながら茶を飲んだ。
「あのっ!」
「ん?」
「あの……、以前おっしゃっていた、プ、プロポーズみたいな言葉は、その……本気でしょうか?」
みたい、ではなくそのものだったのだが。……伝わっていなかったのか。いや、覚えていただけでも良しとするべきか。
「信じられないのか?」
「……はい。おれはこんな、なんの取り柄もないおっさんです。お側に居させてもらえるだけでも幸運すぎて倒れそうです。でも、夢だとも思えなくて……」
「ならば何度でも言おう。私の全てで愛を注ぐことを誓う。イーノ、どうか私の伴侶となって共に生きてくれ」
「伴侶……、ほ、本当に……? 本当におれなんかで良いんですか?」
「なんか、ではない。イーノでなくてはだめなんだ。返事は急がない、と言いたいところだがなるべく早く返事をしてくれると嬉しい」
良い歳をして情けないとは思うが、イーノが相手だとどうにも抑えが効かない。断られる気はしないが、万が一ということもある。万が一、断られたら……?
「リーフ様!? 急に震え出して、ど、どうしたんですか!!」
「い、いや、断られるのかもしれないと考えたら、不安になって……」
「断りません! は、伴侶に……、して、ください!」
「あぁっ!!」
感極まって抱きしめる。
腕の中の最愛の温もりに涙が溢れる。
私はこうも不安定だったのだろうか? まったく、なんて余裕のない。
「想像だけでこんなに動揺するなんて、みっともないな」
「みっともなくないです! ……おれが、ちゃんと返事をしないから……」
だが、寿命が違うのだから10年程度、待っても良いだろうに。うっかり断られて、誰かにとられる想像をしてしまったから……。
「リーフ様、このキレイな夕焼けを、また見に連れてきてくれますか?」
「もちろんだ。代替わりにはまだまだ時間がかかるから、あと50年は連れてくるよ」
「おれ、80歳じゃないですか。もう歩けなくなってるかも知れませんよ」
「ならば転移陣を研究しよう」
「難しいんでしょう!?」
「だが、それだけの価値はある」
イーノと過ごすこのひと時のためならば。
失われた古代魔法陣を復活させてみせよう。
忙しくなるかも知れないが、イーノが家で迎えてくれるなら、いくらでも頑張れるだろう。むしろ、楽しみだ。
「イーノが歩けなくなる前に、転移陣を完成させよう」
「じゃぁ、おれは元気に長生きして、リーフ様の研究期間を引き延ばしますね」
「そうしてくれ」
楽しく笑い合って、夕飯を食べに戻った。
ーー イーノ side ーー
プロポーズ!
伴侶!!
おれが、リーフ様の、伴侶!!
えへへへへ……。
幸せな食卓の味わい♡
コクトゥーラ様のシチューがさらに美味しくなった!!
食器の片付けを終えた頃、満月が顔を出した。いよいよだ。
少し離れたところから見ると、銀芙蓉の木は薄っすらと光っていた。特に蕾が明るい。厳かな雰囲気に思わず声をひそめてしまう。
( リーフ様、きれいですね )
(もう開くぞ。ほら、月の光の当たるほうだ)
一緒になって声をひそめてくれるリーフ様は優しいけど、耳元で囁かれたらゾクゾクしちゃって困る。だめだ、今は銀芙蓉に集中しなくては。
リーフ様の指差す先にある蕾は、すべすべした極上の布を摘まみ上げ、それから手を離したように、するりと花びらを解放した。ひとつ、またひとつと花芯を解放していく蕾たち。
神秘的なのにどこか官能的で、言葉も出ない。
リーフ様はずっとこれを見てきたのか。
そしておれに見せたいと思ってくれたのか。心が温かいもので満たされる。
「ふふふ……、イーノならきっと喜んでくれると思っていたよ」
「はい! とてもきれいで、神秘的です」
「……涙が溢れ落ちそうだ」
ちゅっ、って!!
目が潤んでいるのを見られ、唇で涙を吸い取られる。倒れない! 熱を出さない!! 厳かな月の光、淡く光る銀芙蓉、そしていつも美しいリーフ様。この光景を目に焼き付けなくては!
……あ、こんな時こそ『精霊の瞳』の出番じゃないか!!
「リーフ様、この魔道具で絵姿を残しても良いですか?」
「ガナドールの……? まぁ、いいだろう。交代で撮って、一緒にも撮ろう」
「はいっ!!」
『精霊の瞳』はボタンを押すか魔力を流すかで写真が撮れる。だからいい場所に置いて弱い魔力を飛ばせばリモコンになる。
リーフ様にお任せ!
リーフ様の説明によると、銀芙蓉の蜜は月の光を浴びて結晶となり、煌きながらさらさらと落ちてくる。それを風の魔法で受け止め、特別な箱に入れて持ち帰る。
1度発動したら魔力さえ注いでいれば魔力が切れるまで止まらない魔法らしい。よく分からないけど。
しばらくして蜜を出し切った花がはらりはらりと散っていく。よく見れば花は八重咲きで、内側はレースのようになっていた。拾ってまじまじと見たら手の上で溶けてしまった。
「は、花びらが溶けました!」
「そう、花はすぐに溶けてしまうんだ」
手のひらの上で溶けて茶色くなった花びら。イヤな感じだけど、甘い匂い……?
「こちらを舐めてごらん? 虫を呼ぶために糖分がたっぷり入っているんだ」
「……!? 甘い! おいしい!!」
まだ溶けていない花びらを渡され、口に入れると舌の上で蕩けた。
「とは言え、すぐに溶けてしまうし、苦味が出てきてしまうから持ち帰ることはできないんだ。下に落ちた蜜の結晶を運ばせるためのエサらしいのだが、実をつけないので何のために運ばせているのか、分かっていない」
「不思議ですね」
そんな話を聞きながら、月が沈むまで蜜を集め続けた。
蜜が落ちきると目の細かいふるいを取り出し、集めた蜜を選別する。細かすぎるものはこの場に落として虫に運ばせるのだそうだ。
夜が明ける。なんて美しい仕事だろう。
陽が傾いたとはいえ、日が落ちるまでにはまだ少し余裕がある。湯を沸かして茶の用意をした。夕食は昼に用意しておいたシチューを温めて食べれば良いから、夕陽を見た後で構わない。
座りやすい岩の上に並んで座り、変わりゆく空の色を眺めながら茶を飲んだ。
「あのっ!」
「ん?」
「あの……、以前おっしゃっていた、プ、プロポーズみたいな言葉は、その……本気でしょうか?」
みたい、ではなくそのものだったのだが。……伝わっていなかったのか。いや、覚えていただけでも良しとするべきか。
「信じられないのか?」
「……はい。おれはこんな、なんの取り柄もないおっさんです。お側に居させてもらえるだけでも幸運すぎて倒れそうです。でも、夢だとも思えなくて……」
「ならば何度でも言おう。私の全てで愛を注ぐことを誓う。イーノ、どうか私の伴侶となって共に生きてくれ」
「伴侶……、ほ、本当に……? 本当におれなんかで良いんですか?」
「なんか、ではない。イーノでなくてはだめなんだ。返事は急がない、と言いたいところだがなるべく早く返事をしてくれると嬉しい」
良い歳をして情けないとは思うが、イーノが相手だとどうにも抑えが効かない。断られる気はしないが、万が一ということもある。万が一、断られたら……?
「リーフ様!? 急に震え出して、ど、どうしたんですか!!」
「い、いや、断られるのかもしれないと考えたら、不安になって……」
「断りません! は、伴侶に……、して、ください!」
「あぁっ!!」
感極まって抱きしめる。
腕の中の最愛の温もりに涙が溢れる。
私はこうも不安定だったのだろうか? まったく、なんて余裕のない。
「想像だけでこんなに動揺するなんて、みっともないな」
「みっともなくないです! ……おれが、ちゃんと返事をしないから……」
だが、寿命が違うのだから10年程度、待っても良いだろうに。うっかり断られて、誰かにとられる想像をしてしまったから……。
「リーフ様、このキレイな夕焼けを、また見に連れてきてくれますか?」
「もちろんだ。代替わりにはまだまだ時間がかかるから、あと50年は連れてくるよ」
「おれ、80歳じゃないですか。もう歩けなくなってるかも知れませんよ」
「ならば転移陣を研究しよう」
「難しいんでしょう!?」
「だが、それだけの価値はある」
イーノと過ごすこのひと時のためならば。
失われた古代魔法陣を復活させてみせよう。
忙しくなるかも知れないが、イーノが家で迎えてくれるなら、いくらでも頑張れるだろう。むしろ、楽しみだ。
「イーノが歩けなくなる前に、転移陣を完成させよう」
「じゃぁ、おれは元気に長生きして、リーフ様の研究期間を引き延ばしますね」
「そうしてくれ」
楽しく笑い合って、夕飯を食べに戻った。
ーー イーノ side ーー
プロポーズ!
伴侶!!
おれが、リーフ様の、伴侶!!
えへへへへ……。
幸せな食卓の味わい♡
コクトゥーラ様のシチューがさらに美味しくなった!!
食器の片付けを終えた頃、満月が顔を出した。いよいよだ。
少し離れたところから見ると、銀芙蓉の木は薄っすらと光っていた。特に蕾が明るい。厳かな雰囲気に思わず声をひそめてしまう。
( リーフ様、きれいですね )
(もう開くぞ。ほら、月の光の当たるほうだ)
一緒になって声をひそめてくれるリーフ様は優しいけど、耳元で囁かれたらゾクゾクしちゃって困る。だめだ、今は銀芙蓉に集中しなくては。
リーフ様の指差す先にある蕾は、すべすべした極上の布を摘まみ上げ、それから手を離したように、するりと花びらを解放した。ひとつ、またひとつと花芯を解放していく蕾たち。
神秘的なのにどこか官能的で、言葉も出ない。
リーフ様はずっとこれを見てきたのか。
そしておれに見せたいと思ってくれたのか。心が温かいもので満たされる。
「ふふふ……、イーノならきっと喜んでくれると思っていたよ」
「はい! とてもきれいで、神秘的です」
「……涙が溢れ落ちそうだ」
ちゅっ、って!!
目が潤んでいるのを見られ、唇で涙を吸い取られる。倒れない! 熱を出さない!! 厳かな月の光、淡く光る銀芙蓉、そしていつも美しいリーフ様。この光景を目に焼き付けなくては!
……あ、こんな時こそ『精霊の瞳』の出番じゃないか!!
「リーフ様、この魔道具で絵姿を残しても良いですか?」
「ガナドールの……? まぁ、いいだろう。交代で撮って、一緒にも撮ろう」
「はいっ!!」
『精霊の瞳』はボタンを押すか魔力を流すかで写真が撮れる。だからいい場所に置いて弱い魔力を飛ばせばリモコンになる。
リーフ様にお任せ!
リーフ様の説明によると、銀芙蓉の蜜は月の光を浴びて結晶となり、煌きながらさらさらと落ちてくる。それを風の魔法で受け止め、特別な箱に入れて持ち帰る。
1度発動したら魔力さえ注いでいれば魔力が切れるまで止まらない魔法らしい。よく分からないけど。
しばらくして蜜を出し切った花がはらりはらりと散っていく。よく見れば花は八重咲きで、内側はレースのようになっていた。拾ってまじまじと見たら手の上で溶けてしまった。
「は、花びらが溶けました!」
「そう、花はすぐに溶けてしまうんだ」
手のひらの上で溶けて茶色くなった花びら。イヤな感じだけど、甘い匂い……?
「こちらを舐めてごらん? 虫を呼ぶために糖分がたっぷり入っているんだ」
「……!? 甘い! おいしい!!」
まだ溶けていない花びらを渡され、口に入れると舌の上で蕩けた。
「とは言え、すぐに溶けてしまうし、苦味が出てきてしまうから持ち帰ることはできないんだ。下に落ちた蜜の結晶を運ばせるためのエサらしいのだが、実をつけないので何のために運ばせているのか、分かっていない」
「不思議ですね」
そんな話を聞きながら、月が沈むまで蜜を集め続けた。
蜜が落ちきると目の細かいふるいを取り出し、集めた蜜を選別する。細かすぎるものはこの場に落として虫に運ばせるのだそうだ。
夜が明ける。なんて美しい仕事だろう。
0
お気に入りに追加
192
あなたにおすすめの小説
転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます
藤なごみ
ファンタジー
※コミカライズスタートしました!
2024年10月下旬にコミック第一巻刊行予定です
2023年9月21日に第一巻、2024年3月21日に第二巻が発売されました
2024年8月中旬第三巻刊行予定です
ある少年は、母親よりネグレクトを受けていた上に住んでいたアパートを追い出されてしまった。
高校進学も出来ずにいたとあるバイト帰りに、酔っ払いに駅のホームから突き飛ばされてしまい、電車にひかれて死んでしまった。
しかしながら再び目を覚ました少年は、見た事もない異世界で赤子として新たに生をうけていた。
だが、赤子ながらに周囲の話を聞く内に、この世界の自分も幼い内に追い出されてしまう事に気づいてしまった。
そんな中、突然見知らぬ金髪の幼女が連れてこられ、一緒に部屋で育てられる事に。
幼女の事を妹として接しながら、この子も一緒に追い出されてしまうことが分かった。
幼い二人で来たる追い出される日に備えます。
基本はお兄ちゃんと妹ちゃんを中心としたストーリーです
カクヨム様と小説家になろう様にも投稿しています
2023/08/30
題名を以下に変更しました
「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきたいと思います」→「転生しても実家を追い出されたので、今度は自分の意志で生きていきます」
書籍化が決定しました
2023/09/01
アルファポリス社様より9月中旬に刊行予定となります
2023/09/06
アルファポリス様より、9月19日に出荷されます
呱々唄七つ先生の素晴らしいイラストとなっております
2024/3/21
アルファポリス様より第二巻が発売されました
2024/4/24
コミカライズスタートしました
2024/8/12
アルファポリス様から第三巻が八月中旬に刊行予定です
不遇聖女様(男)は、国を捨てて闇落ちする覚悟を決めました!
ミクリ21
BL
聖女様(男)は、理不尽な不遇を受けていました。
その不遇は、聖女になった7歳から始まり、現在の15歳まで続きました。
しかし、聖女ラウロはとうとう国を捨てるようです。
何故なら、この世界の成人年齢は15歳だから。
聖女ラウロは、これからは闇落ちをして自由に生きるのだ!!(闇落ちは自称)
こころ・ぽかぽか 〜お金以外の僕の価値〜
神娘
BL
親のギャンブル代を稼ぐため身体を売らされていた奏、
ある日、両親は奏を迎えにホテルに来る途中交通事故で他界。
親の友達だからと渋々参加した葬式で奏と斗真は出会う。
斗真から安心感を知るが裏切られることを恐れ前に進めない。
もどかしいけど支えたい。
そんな恋愛ストーリー。
登場人物
福田 奏(ふくだ かなで) 11歳
両親がギャンブルにハマり金を稼ぐため毎日身体を売って生活していた。
虐待を受けていた。
対人恐怖症
身長:132cm
髪は肩にかかるくらいの長さ、色白、目が大きくて女の子に間違えるくらい可愛い顔立ち。髪と目が少し茶色。
向井 斗真(むかい とうま)26歳
職業はプログラマー
一人暮らし
高2の時、2歳の奏とは会ったことがあったがそれ以降会っていなかった。
身長:178cm
細身、髪は短めでダークブラウン。
小林 透(こばやし とおる)26歳
精神科医
斗真とは高校の時からの友達
身長:175cm
向井 直人(むかい なおと)
斗真の父
向井 美香(むかい みか)
斗真の母
向井 杏美(むかい あみ)17歳
斗真の妹
登場人物はまだ増える予定です。
その都度紹介していきます。
【完結】塔の悪魔の花嫁
かずえ
BL
国の都の外れの塔には悪魔が封じられていて、王族の血筋の生贄を望んだ。王族の娘を1人、塔に住まわすこと。それは、四百年も続くイズモ王国の決まり事。期限は無い。すぐに出ても良いし、ずっと住んでも良い。必ず一人、悪魔の話し相手がいれば。
時の王妃は娘を差し出すことを拒み、王の側妃が生んだ子を女装させて塔へ放り込んだ。
新しい道を歩み始めた貴方へ
mahiro
BL
今から14年前、関係を秘密にしていた恋人が俺の存在を忘れた。
そのことにショックを受けたが、彼の家族や友人たちが集まりかけている中で、いつまでもその場に居座り続けるわけにはいかず去ることにした。
その後、恋人は訳あってその地を離れることとなり、俺のことを忘れたまま去って行った。
あれから恋人とは一度も会っておらず、月日が経っていた。
あるとき、いつものように仕事場に向かっているといきなり真上に明るい光が降ってきて……?
攻略対象5の俺が攻略対象1の婚約者になってました
白兪
BL
前世で妹がプレイしていた乙女ゲーム「君とユニバース」に転生してしまったアース。
攻略対象者ってことはイケメンだし将来も安泰じゃん!と喜ぶが、アースは人気最下位キャラ。あんまりパッとするところがないアースだが、気がついたら王太子の婚約者になっていた…。
なんとか友達に戻ろうとする主人公と離そうとしない激甘王太子の攻防はいかに!?
ゆっくり書き進めていこうと思います。拙い文章ですが最後まで読んでいただけると嬉しいです。
婚約者に会いに行ったらば
龍の御寮さん
BL
王都で暮らす婚約者レオンのもとへと会いに行ったミシェル。
そこで見たのは、レオンをお父さんと呼ぶ子供と仲良さそうに並ぶ女性の姿。
ショックでその場を逃げ出したミシェルは――
何とか弁解しようするレオンとなぜか記憶を失ったミシェル。
そこには何やら事件も絡んできて?
傷つけられたミシェルが幸せになるまでのお話です。
運命を変えるために良い子を目指したら、ハイスペ従者に溺愛されました
十夜 篁
BL
初めて会った家族や使用人に『バケモノ』として扱われ、傷ついたユーリ(5歳)は、階段から落ちたことがきっかけで神様に出会った。
そして、神様から教えてもらった未来はとんでもないものだった…。
「えぇ!僕、16歳で死んじゃうの!?
しかも、死ぬまでずっと1人ぼっちだなんて…」
ユーリは神様からもらったチートスキルを活かして未来を変えることを決意!
「いい子になってみんなに愛してもらえるように頑張ります!」
まずユーリは、1番近くにいてくれる従者のアルバートと仲良くなろうとするが…?
「ユーリ様を害する者は、すべて私が排除しましょう」
「うぇ!?は、排除はしなくていいよ!!」
健気に頑張るご主人様に、ハイスペ従者の溺愛が急成長中!?
そんなユーリの周りにはいつの間にか人が集まり…。
《これは、1人ぼっちになった少年が、温かい居場所を見つけ、運命を変えるまでの物語》
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる