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第1章
感じやすいぼくの話 番外編
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「イク、今日何があったのか包み隠さず話してごらん?」
ファルク様が言ってるのはディート様の事。
……そんなに言外の圧力をかけながら聞くほどの事じゃないと思うんだけど。
「あの…リーンに母乳を飲ませていたらナート様も飲みたがって、断ったらしゅんとしちゃって、可哀想だったから一緒に飲ませてあげたんです」
「それから?」
「…それから2人が寝ちゃったので、ディート様に手伝ってもらってナート様をベッドに、リーンをソファに寝かせました」
「それで?」
「えっと…ディート様にお礼を言った時、よろけたディート様の手が…その…ぼくの胸を押したので母乳がまた出てきてしまって…びっくりするかなー? と思って見せました」
「胸を見せたのだな?」
「はい。そうしたらディート様が味見を…」
「味見を。こんな風に?」
「やぁん! …違います! ぁ…ん…そんな風に摘んで…ひぅっ…くりくりしてな…」
「手でないのなら、つまり直接口をつけた、と言うことだな。」
少し張った乳首を優しくこねられて気持ち良くなってしまう。
そしてまたじわりと溢れる母乳。
「んん…そう、です。ぺろぺろ舐められて、うっかり突き飛ばしてしまって…」
「ぺろぺろ…」
「いつもなら気持ち良い刺激なのに、相手がフォルク様じゃないといやな感じがして…王子様なのに…ごめんなさい!」
「王子だとて礼を失したら罰を受けるべきだ。しかも王子は子供。善悪を教えるのは大人の務めだ。イクが謝る事ではない。」
「でもフォルク様、怒ってますよね? …ふぅぅ…」
「私が怒っているのはイクが無防備すぎる事だ。求婚した相手に胸を見せ、さらに吸わせるなどと!」
「やっ! 痛っ!」
乳首を乳輪ごとつねられたぁ!
それ、搾乳… つねった時に絹糸のように細く出た母乳が、しばらくの間ぽたぽたと溢れ続けるのでタオルを当てようとしたらフォルク様に飲まれた。
…求婚って5歳の時だし、性的な意味はなかったと思う。
「吸い付いたのは純粋に味に興味があっただけでしょう?」
「だが見せなければ吸い付きはしなかっただろう?
つまり、イクが誘ったのだ」
「んんんっ!」
ぢゅぅっと乳首を吸われる。
リーンやナート様に吸われてもなんともないのに、フォルク様に吸われると気持ちよくなっちゃう。
「ディート王子に舐められてもこうなったのかな?」
「なりません! いやな感じがしただけです!」
あぅぅ…はずかしい事になってる…
叱られてるのにしっかり感じてスラックスがきつい…
撫でないでー!!
「イクはどこもかしこも感じやすいのだから、もっと警戒しなさい。誰かに触られて私の帰りが待ちきれなくなってしまったら…」
「浮気なんてしませんよ?」
「だが自慰はするだろう? 私を待ちきれずに自分で慰めるような事になったら…なったら………」
「しません! ちゃんと我慢して待ってます!!」
「では、どれくらい我慢できるか調べてみよう」
はい?
とにかく夕食を食べてリーンをお風呂に入れて寝かしつけたらベビーシッター兼任の侍従に任せる。自分で子育てするつもりだったけど小さい頃から侍従に色々してもらうのが当たり前らしいのでお願いした。
「それではこちらへおいで」
「もう寝るんですか?」
「…もう忘れたのかな?」
とぼけてみたけどダメだった。
おずおずとベッドに近寄ると、立ったまま腰を引き寄せられて撫でられた。
「あっ…」
腰から背中、腕、首筋、耳、頬を伝って唇を撫でられ、また首筋を通って鎖骨、胸、乳首…
親指の腹で乳首を擦られると震えるほど気持ち良い。
下腹部に溜まる快感。
「それじゃあ寝ようか。」
「…え?」
抱き上げられてベッドに寝かされ、濃厚な口づけをして…放置。
本気だ…。
ここで強請っても断られるだろうし、我慢して寝るしかない。
うぅ…もやもやする!
怒らせている事も哀しくてフォルク様に背を向ける。それなのに触れていないのに背中に体温を感じて触って欲しくて仕方がない。
どれくらい我慢できたのか分からないけど、フォルク様に会う前の、毎日自分を慰めていた頃を思い出して涙が出てきた。
「…ふっ、うぅっ……えぐっ………」
「どうした?」
「ふぐっ…こっ、こっちの世界、に…っ、来て誰も…相手に…してくれなかった…頃を… 寂しかった…頃…思い出し…て…っう…」
「今は私がいるし、リーンだっているだろう?」
後ろから抱きしめてそう言ってくれるけど、フォルク様に嫌われたら…?
「だって、フォルク様…おこ…怒って…る、から…ぼくの事、嫌いになる…かもっ…ぅぅ…」
「私がイクを嫌いになる事なんて有り得ない! 怒ったのは愛しているからだ! …愛しているから、他の誰にも触らせたくないんだ」
「嫌いにならない? …愛想を尽かしたりしない?」
「不安にさせてしまってすまなかった。結婚式にだって『生涯愛し続ける』と誓っただろう? 朝晩愛を伝えて来ただろう?」
「うっく…ぼくは…欲張りになっ、てしまったん…です。体温を…感じる、ほど…側にいるのに…、触れ合えないと…寂しくて…」
「イクは欲が無さすぎるから、もっとわがままを言って欲しいのだがね。」
向き合ってキスをして、抱きしめてくれた。
「嬉しい………」
フォルク様の温かい胸に寄り添ってやっと安心できた。
「もっとおねだりはない?」
「もう充分です。こうやって抱きしめてもらえれば…」
「はぁ…それでは私が辛いじゃないか」
すり…と太ももに当たる熱くて硬いフォルク様の…
悲しくなって治まっていたぼくの身体に火が灯る。
「これ…欲しいです。1番深い所まで来て欲しい。他の誰も知らない場所に……」
「イクっ!!」
フォルク様はぼくの望み通り、奥の奥まで快楽を与えてくれた。そして弄られて溢れた母乳を美味しそうにぺろぺろ舐めて…
いつも以上に強請ってしまったから翌日は午前中いっぱい起きられなくなったけど、身体だけじゃなくて心も深く繋がる事ができた気がしてすごく幸せです。
「そう言えば、ぼくが自慰をしたら、何だったんですか?」
「あぁ、それか。見たくて興奮して仕事が手につかなくなってしまうだろうからな」
「…やって見せろとか言わないで下さいね?」
「っ!? ダメなのか?」
恥ずかしくって無理です。…なんでそんなに落ち込むのー?
午後、ディート様が改めてお詫びに来てくれて、頬が腫れててびっくりした。王妃様に殴り飛ばされたらしい。ぼくが迂闊なせいで王子様が顔を腫らすなんて…本当に申し訳ない事しちゃったんだ。
お互いに謝って、一緒にお茶を飲んで仲直りした。…喧嘩してないのに仲直りって言うのかな?
まぁ、良いや。
これからも仲良くして下さいね?
ファルク様が言ってるのはディート様の事。
……そんなに言外の圧力をかけながら聞くほどの事じゃないと思うんだけど。
「あの…リーンに母乳を飲ませていたらナート様も飲みたがって、断ったらしゅんとしちゃって、可哀想だったから一緒に飲ませてあげたんです」
「それから?」
「…それから2人が寝ちゃったので、ディート様に手伝ってもらってナート様をベッドに、リーンをソファに寝かせました」
「それで?」
「えっと…ディート様にお礼を言った時、よろけたディート様の手が…その…ぼくの胸を押したので母乳がまた出てきてしまって…びっくりするかなー? と思って見せました」
「胸を見せたのだな?」
「はい。そうしたらディート様が味見を…」
「味見を。こんな風に?」
「やぁん! …違います! ぁ…ん…そんな風に摘んで…ひぅっ…くりくりしてな…」
「手でないのなら、つまり直接口をつけた、と言うことだな。」
少し張った乳首を優しくこねられて気持ち良くなってしまう。
そしてまたじわりと溢れる母乳。
「んん…そう、です。ぺろぺろ舐められて、うっかり突き飛ばしてしまって…」
「ぺろぺろ…」
「いつもなら気持ち良い刺激なのに、相手がフォルク様じゃないといやな感じがして…王子様なのに…ごめんなさい!」
「王子だとて礼を失したら罰を受けるべきだ。しかも王子は子供。善悪を教えるのは大人の務めだ。イクが謝る事ではない。」
「でもフォルク様、怒ってますよね? …ふぅぅ…」
「私が怒っているのはイクが無防備すぎる事だ。求婚した相手に胸を見せ、さらに吸わせるなどと!」
「やっ! 痛っ!」
乳首を乳輪ごとつねられたぁ!
それ、搾乳… つねった時に絹糸のように細く出た母乳が、しばらくの間ぽたぽたと溢れ続けるのでタオルを当てようとしたらフォルク様に飲まれた。
…求婚って5歳の時だし、性的な意味はなかったと思う。
「吸い付いたのは純粋に味に興味があっただけでしょう?」
「だが見せなければ吸い付きはしなかっただろう?
つまり、イクが誘ったのだ」
「んんんっ!」
ぢゅぅっと乳首を吸われる。
リーンやナート様に吸われてもなんともないのに、フォルク様に吸われると気持ちよくなっちゃう。
「ディート王子に舐められてもこうなったのかな?」
「なりません! いやな感じがしただけです!」
あぅぅ…はずかしい事になってる…
叱られてるのにしっかり感じてスラックスがきつい…
撫でないでー!!
「イクはどこもかしこも感じやすいのだから、もっと警戒しなさい。誰かに触られて私の帰りが待ちきれなくなってしまったら…」
「浮気なんてしませんよ?」
「だが自慰はするだろう? 私を待ちきれずに自分で慰めるような事になったら…なったら………」
「しません! ちゃんと我慢して待ってます!!」
「では、どれくらい我慢できるか調べてみよう」
はい?
とにかく夕食を食べてリーンをお風呂に入れて寝かしつけたらベビーシッター兼任の侍従に任せる。自分で子育てするつもりだったけど小さい頃から侍従に色々してもらうのが当たり前らしいのでお願いした。
「それではこちらへおいで」
「もう寝るんですか?」
「…もう忘れたのかな?」
とぼけてみたけどダメだった。
おずおずとベッドに近寄ると、立ったまま腰を引き寄せられて撫でられた。
「あっ…」
腰から背中、腕、首筋、耳、頬を伝って唇を撫でられ、また首筋を通って鎖骨、胸、乳首…
親指の腹で乳首を擦られると震えるほど気持ち良い。
下腹部に溜まる快感。
「それじゃあ寝ようか。」
「…え?」
抱き上げられてベッドに寝かされ、濃厚な口づけをして…放置。
本気だ…。
ここで強請っても断られるだろうし、我慢して寝るしかない。
うぅ…もやもやする!
怒らせている事も哀しくてフォルク様に背を向ける。それなのに触れていないのに背中に体温を感じて触って欲しくて仕方がない。
どれくらい我慢できたのか分からないけど、フォルク様に会う前の、毎日自分を慰めていた頃を思い出して涙が出てきた。
「…ふっ、うぅっ……えぐっ………」
「どうした?」
「ふぐっ…こっ、こっちの世界、に…っ、来て誰も…相手に…してくれなかった…頃を… 寂しかった…頃…思い出し…て…っう…」
「今は私がいるし、リーンだっているだろう?」
後ろから抱きしめてそう言ってくれるけど、フォルク様に嫌われたら…?
「だって、フォルク様…おこ…怒って…る、から…ぼくの事、嫌いになる…かもっ…ぅぅ…」
「私がイクを嫌いになる事なんて有り得ない! 怒ったのは愛しているからだ! …愛しているから、他の誰にも触らせたくないんだ」
「嫌いにならない? …愛想を尽かしたりしない?」
「不安にさせてしまってすまなかった。結婚式にだって『生涯愛し続ける』と誓っただろう? 朝晩愛を伝えて来ただろう?」
「うっく…ぼくは…欲張りになっ、てしまったん…です。体温を…感じる、ほど…側にいるのに…、触れ合えないと…寂しくて…」
「イクは欲が無さすぎるから、もっとわがままを言って欲しいのだがね。」
向き合ってキスをして、抱きしめてくれた。
「嬉しい………」
フォルク様の温かい胸に寄り添ってやっと安心できた。
「もっとおねだりはない?」
「もう充分です。こうやって抱きしめてもらえれば…」
「はぁ…それでは私が辛いじゃないか」
すり…と太ももに当たる熱くて硬いフォルク様の…
悲しくなって治まっていたぼくの身体に火が灯る。
「これ…欲しいです。1番深い所まで来て欲しい。他の誰も知らない場所に……」
「イクっ!!」
フォルク様はぼくの望み通り、奥の奥まで快楽を与えてくれた。そして弄られて溢れた母乳を美味しそうにぺろぺろ舐めて…
いつも以上に強請ってしまったから翌日は午前中いっぱい起きられなくなったけど、身体だけじゃなくて心も深く繋がる事ができた気がしてすごく幸せです。
「そう言えば、ぼくが自慰をしたら、何だったんですか?」
「あぁ、それか。見たくて興奮して仕事が手につかなくなってしまうだろうからな」
「…やって見せろとか言わないで下さいね?」
「っ!? ダメなのか?」
恥ずかしくって無理です。…なんでそんなに落ち込むのー?
午後、ディート様が改めてお詫びに来てくれて、頬が腫れててびっくりした。王妃様に殴り飛ばされたらしい。ぼくが迂闊なせいで王子様が顔を腫らすなんて…本当に申し訳ない事しちゃったんだ。
お互いに謝って、一緒にお茶を飲んで仲直りした。…喧嘩してないのに仲直りって言うのかな?
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これからも仲良くして下さいね?
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