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8 失墜するゼフィスとロスフォール大公

思い切り楽しむディンダーデン

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  寝室に入るなり、ディンダーデンはサスベスに顔を傾け、ゆっくりと口づける。
サスベスは蕩けたように口づけを受けていた。

直ぐ、ディンダーデンはサスベスの膝の裏に片腕潜らせて両足揃えて抱き上げ、また、顔を傾け口づける。

顔を幾度も傾けながら、まったりと口づけ…。
寝台に、抱き上げたサスベスを下ろしながらも、キスを続ける。

サスベスは気づくと寝台に横たわっていて、上からディンダーデンの逞しい体にのし掛かられながら、甘い口づけを繰り返されて…すっかり、とろん…なってきた。

けどディンダーデンの手が股間をまさぐり始め、ほぼ初対面の相手に、熱い大きな手で握られ…。
思わず感じ、恥ずかしくて首を振る。

けどディンダーデンのもう片手が顎に振れて…。
引き戻され、また…美麗な顔が間近に迫り、唇を塞がれて…。

足をすりながら、ディンダーデンの体の下で身もがいた。

「んっ…」

その甘いうめき声を聞いてようやくディンダーデンが顔を上げる。
サスベスの脇に腕を入れ込み、軽々とサスベスの上半身を起こす。

サスベスは抱き上げられて改めて、ディンダーデンの大きさに気づく。
腕と胸の中に、すっぽり入ってしまう程、自分を小さく感じた。
けど直ぐ、膝を付いた足の間にディンダーデンの膝が入り込み…。
手で探られ、膝の下に腕を入れられ、左足を担ぎ上げられて股間を開かされると…。

もう…ディンダーデンの猛ったものが、はだけられた蕾に触れ、真っ赤になってディンダーデンを見上げる。

ディンダーデンは美麗な顔の、青い瞳の流し目を向け、微笑みかけると、数度蕾を彼自身で滑らせ、ジラした後…。

ゆっくりと…挿入し始めた。

“もう?”
だとか、“どうして…”
だとか…。

ともかく、アイリスは前戯をして高まった時に挿入して来たから、会って間もなく、数度キスしただけで挿入して来るディンダーデンに、サスベスは凄く、びっくりした。

けど…。
ディンダーデンの、とても綺麗な顔で見つめられながらゆっくり奥まで挿入されると…。
まるで彼の意のままになる人形のようで、逆らう気すら起きない。

「あ…っあんっ!」
感じる場所を抉られて、サスベスが声を漏らすと、ディンダーデンは抱き起こした上半身を抱き寄せ、耳元で熱い吐息を吹きかけながら囁く。

「ここ…?
ここが…イイのか…?」
「っ!あんっ!」

ふいに強く擦られて、サスベスは背を反り返す。

けど、グイ!と強く腰を引き寄せられ、ディンダーデンの股間にぴったり付けられると…触れている彼の肉体の熱さにくらくらして、どうにかなりそうに感じた。

直ぐ、感じる場所をまたダイレクトに抉られ、脳天まで痺れが走る。
「ああっ!」

激しい声を上げると。
更に激しく抉られる。

「ああああっ!!!
あんっ!!!
う…っ!!!
あああっ!!!」

その後は立て続けに強く抉られ続け…激しい痺れが脳天から徐々に、手足の先まで駆け抜け全身が痺れきり、身は戦慄き続け…。

後腔が濡れた感触がし、ディンダーデンが解き放ったと分かったけど、サスベスは息も絶え絶え。
殆ど気を失いかけていた。

何とか正気を取り戻そうと、陸に上がった魚のように口をパクパクさせて呼吸してると…ディンダーデンの唇が口を塞ぐ。

その後刺し入れられるように、熱い舌が滑り込んで来ると、サスベスは背筋に熱い感触が走って、ぞくり…と身を戦慄かせた。

「んっ…ん…」
唾液が口の端を伝い落ちる。

ゆっくりとディンダーデンは顔を離すと、にっこり笑い…そして抱いているサスベスの背を押し、寝台にサスベスの顔を押しつけ、足首を掴んでひっくり返し…。

サスベスは腰を高く掲げたまま、顔を寝台に押しつけられ…。
直ぐディンダーデンは立ち上がり、広げられて天井を向いた蕾に、挿入する体制を取る。
サスベスは蕾に、ディンダーデンの先端が侵入して来る気配を感じ、高く持ち上げられた腰を揺らして、身もがいた。

けどディンダーデンの、腰を掴む手はびくともしない。
サスベスは覚悟を決めるように、強くシーツを握りしめた。

「っ!あああっ!」

今度は初っぱなから激しく貫かれ、サスベスはシーツから顔を上げて背を反り返らす。

けれどその後、甘やかすように優しく、連続して突かれ…。
サスベスは腰がざわつきまくり、勝手にくねって、体が火照りまくるのを感じた。

「あっ…あ!
ああっ…ダメ…嫌…。
ジラさ…ないで…っ!」

くすぐられるみたいな感覚で、でも熱い肉棒が入ってる生々しい感触に、サスベスは身悶えて懇願する。

くす…。
ディンダーデンが、笑う。

「…やっぱ、激しいのが好きか…?
まあこうして…」

「あんっ!あんっ!」
「ジラして…可愛い声で鳴かせ続けるのも好みだが…。
これだけしっかり筋肉が付いてたら、多少激しくしても耐えられそうだ…」

その後。
もう、これでもか。これでもかと言う程、巨砲で激しく抉られ続け…。

サスベスはその都度凄まじい刺激が全身を駆け巡って身を跳ね上げ、それでも腰を高く掲げられたまま放されず…。

全身が痺れきり、ヨダレが頬を幾度も伝い全身が火照りきり、何度も射精して快感を幾度も感じながら…。

あまりに激しい刺激に耐えきれず、とうとう気を失った。

ディンダーデンはほっ…と吐息を吐き、引き抜いて寝台に突っ伏す、サスベスの顔を覗き込む。

「…保った方か。
…………………まだ、服も脱いでないのにな…。
まあこの後、たっぷり調教すれば…耐性も増すかも」

ディンダーデンは気絶するサスベスの横に腰掛けると、サイドテーブルの上の酒瓶を取り上げ、一気に煽った。

口を手の甲で拭い、また酒瓶を傾け口に含み、気絶してるサスベスを仰向かせて口移しで酒をサスベスの喉に、注ぎ込む。

うっすらと目を開けるサスベスに、囁く。
「まだ、これからだ…」

ディンダーデンが倒れ込んで口づけると、サスベスの腕がディンダーデンの、首に回る。

ねだるように抱きつかれ、ディンダーデンは思いっきりサスベスの体の上に、倒れ込んで今度は舌を思いっきり入れた、熱い口づけを繰り返した。
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