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2 妖女ゼフィスとの出会い
王宮舞踏会で獲物を漁るゼフィス
しおりを挟むその夜ゼフィスは、滅多に招待して貰えない、久しぶりの王宮舞踏会の、豪華絢爛な大広間にいた。
そこで…「右の王家」の舞踏の名手、麗しのタニア姫が、長身で金髪、近衛隊服を着けた、素晴らしい美貌の青年と踊る姿に、周囲の独身男性全ての視線が、突き刺さるのを見た。
これが一連の、事件の始まり。
その、ほんの少し前。
ゼフィスは拳をこっそり握りしめ、豊満な胸元を露出したドレス姿で作り笑顔を浮かべつつ…。
行き交う紳士らを、物色していた。
「(…なんとしてもこの滅多来れない王宮舞踏会で、大物を釣り上げなくちゃ!
後ろ盾の大金持ち、ロスフォール大公に引き立てて貰うには…。
彼が思わず私に大金つぎ込みたくなるような、凄い大物を何としても!
ゲットするのよ!)」
決意はしたものの…。
最初目を付けた超大物、「左の王家」のディングレーに、相手にされなかった事が突然、脳裏をよぎる…。
「(折角、舞踏会嫌いで滅多に姿を見せない「左の王家」の王族、ディングレーに会えたのに…!
『彼は、貴方の物』
って、天の声まで、聞こえたのに!!!)」
(↑甚だしいカン違い)
思い返しても、ムカムカと腹がたち。
ゼフィスは思わず心の中で叫んだ。
「(あの忌々しいローフィスとか言う…栗毛の男ったら!
思いっきり、邪魔しやがって!!!)」
胸元にディングレーの視線を感じ。
喜び勇んで彼の前へ、進み出ようとした矢先。
…いつも決まってディングレーと一緒に姿を見せる、ディングレーの腰巾着、近衛隊長ローフィスが。
背の高いディングレーに、背伸びしてこっそりと、何か耳打ちし。
こちらにチラと視線を送りながら、ディングレーにひそひそと何事かを話した、後。
「(ディングレーってば、冷たい視線をよこし、私にくるり。と背を、向けたんだわ…)」
ゼフィスは背を向けられた時の、途方も無くがっかりした気分を苦く、思い返した。
「(ホモじゃあるまいし、いっつもディングレーにひっついて!!!
何よあの、栗毛のローフィスとかって言う男!
…きっとディングレーに、私の悪口を吹き込んだに違いないわ!
…私の色気溢れるこの豊満な胸より…。
ディングレーったら、ローフィスの言う事の方を聞くなんて!!!)」
信じられなくて…気を取り直し、何とかシナを作って、出来るだけ色っぽい仕草で胸元をもっと開き、自慢の形良い巨乳を突き出して。
ディングレーに、近づこうとする度…。
ディングレーから押し止めるような、冷気溢れる視線を浴び…。
………思わず、足が止まる。
「(…身が、凍るかと思った…)」
それ以降も何度も近寄るけど…。
毎度、背を向けられて…。
何とか大物を釣り上げたい決意を、粉々にされかけた所に…。
好ましい別の男の視線を感じて、ゼフィスは何とか、復活した。
「(ディングレーにはかなり劣るけど。
でも彼…。
さっきからチラチラと、私の胸元を見てるわ…)」
古くからの家柄の名家出身。
王宮に多くの役職を担う親戚を持ち、影響力もまあまあ。
しかも!
独身男の中でもかなりの女性が狙ってる、優しい栗毛を背に流す気品ある美男、ラウセス侯爵!
既に彼の周囲には、若い女性が彼を取り巻いていた。
「(…また…!
私の胸元に…チラと視線を向けてる…!
ムリ無いわよね。
取り巻いてる女達って…お高くとまって気品はあるでしょうけど。
全然色気、無いし。
女としての魅力、ゼロ?)」
ゼフィスは少し離れた場所から、ラウセス侯爵にじっと視線を送る。
すると。
品の良い整いきった、若き侯爵の端正な顔が。
取り巻きの女のおしゃべりに、傾けられていたのに。
ふと、視線に気づき上げられて。
けぶる柔らかな輝きを放つ、青い瞳が。
ゼフィスの開いたドレスの胸元に、二度。
そしてチラと三度目の、視線を向けられた時。
ゼフィスはゆっくり、彼を取り巻く周囲の女性を押し分けて、侯爵の前に進み出た。
直ぐに曲が始まり
「踊って頂けます?」
と尋ねると、侯爵は大きく開いたドレスの胸元から、今にもこぼれんばかりの豊かな胸に視線を向けたまま、頷く。
それでゼフィスは内心、かなりの大物を釣り上げた。
と今夜の収穫に満足しつつ、侯爵のエスコートでダンスを踊り始めた。
が。
物の二分で、侯爵の視線は大勢踊る広間の中でも、踊りの名手として名高い、王家のタニア嬢に吸い付く。
ゼフィスは必死で彼の関心を引こうと、今夜の情事を匂わせた。
「今夜は、ゆっくり出来ますの?
私…ご一緒する御方がいなくて…」
…また視線を、自分の胸元に戻すことに何とか成功した矢先。
二曲目が始まり、侯爵は引き続き、踊ってはくれたけど…。
もうその時侯爵の視線は、タニア嬢ではなくそのダンスの相手。
背の高い金髪の近衛騎兵に移る。
ゼフィスはまた必死になって、今夜の甘い逢瀬や情事について匂わせる。
が。
ふと気づくと。
侯爵だけで無く、周囲を踊る独身男性の殆どが。
踊りながらも踊る相手を、見もせずに。
タニア嬢と踊る、金髪美貌の青年を、探るように睨み付けている。
「(私だけじゃないわ…。
どの女性も必死でパートナー男性の関心を、自分に引き戻そうとして…。
失敗してる)」
男性の踊り相手の女性達は皆、しゅん…として、自分を見てくれない男性にがっかりしていた。
「…タニア嬢は、あの男性とご結婚なさるのかしら?」
そう尋ねてようやく、侯爵はゼフィスに振り向く。
「そんな事が、ある筈が無い!
彼は一介の近衛兵で、この王宮舞踏会でもそうそう見かけない。
あの服装からして、大して身分が高いとも思えない!
そんな馬の骨に、王家の姫君が嫁がれるなんて、とんでもないことですよ!」
ゼフィスはその、凄い剣幕で怒ってる侯爵に、目を見開いた。
「…タニア嬢とは、お付き合いがおありなの?」
そう聞いた時。
侯爵は頬を染めて、つぶやく。
「ハンケチを落とされた時。
拾って差し上げたら、丁寧に感謝の言葉を頂きました。
以来園遊会で会っても、笑顔で会釈してくださる」
「(…たった、それだけ?!
…それだけで彼女が、自分の知らない新顔と踊ってるのを…。
タニアの彼氏にでも成ったつもりで、腹立ててるのかしら)」
ゼフィスは呆れ返る心を隠し、努めてにこやかに微笑む。
「…タニア嬢はとても彼の事、お好きなご様子ね?
頬を染めてずっと彼の事、見つめていらっしゃるわ。
無理もありませんわ。
お相手の…彼ったら。
背も高くて、逞しくて。
金髪でその上、素晴らしい美貌で。
…大抵の女性は、彼に見惚れちゃうでしょうね」
侯爵はそう言ったゼフィスを、きっ!
と睨み付けて怒鳴る。
「王家の姫君ならどれだけ見目がよかろうが、家柄を考えられるはず!」
ゼフィスは思わず、呆れ果ててため息を漏らす。
「(…自分があの美貌の青年に勝てるのは、家柄だけだと。
認めたような発言だわ)」
三曲目も侯爵はゼフィスを離さず、一緒に踊った。
但し三曲目も、タニア嬢が金髪美貌の青年と、踊っていたから。
三曲もタニア嬢と踊るとなると、周囲の独身男性の金髪美貌の青年に向ける視線は、殺気立っていた。
「…せいぜいが一曲。
あまり気のない男とは、その程度しか踊られないのに…。
三曲とは…!」
どこかの青年の、ついに憤慨し、思わず口走ったつぶやきを聞き、ゼフィスは侯爵に尋ねる。
「…そうなんですの?」
侯爵は項垂れて囁く。
「家柄の、とても良い男ばかりが彼女を取り巻き…。
私はまだ、一曲も踊る機会を頂いていませんが…。
三曲も同じ相手と踊ることは、滅多に無い。
彼女の同族の、いとこ達を除いて」
独身女性達が最高に色めき立つ、「右の王家」の年頃の双子の青年達に、ゼフィスは振り向く。
二人共がそっくりな顔立ちで、明らかに「右の王家」の血統を示す、金髪碧眼の甘いマスク。
背も高くてスマートで、光り輝いて見えた。
ゼフィスはもう少しで
『幾ら近衛の美貌の青年でも、王家の双子には劣ります』
と言いかけて…。
タニアと踊る、金髪美貌の青年に改めて、視線を向けた。
ゆるやかなカーブ描く金髪。
面長の顔の輪郭は、でもゴツく無く綺麗。
切れ長の、滅多に見ない宝石のような紫の瞳が、キラリ…と光る。
とても麗しい美貌なのに、近衛騎兵のせいか…。
隙の無い身のこなしは、とてもしなやかで。
強そうで、頼りがいがあって。
そして女性相手に、慣れた完璧なエスコート。
「(あら、全然…見劣りしないわ…)」
ゼフィスですら、一瞬素晴らしい美貌ながらもとても男らしい、美貌の青年に見惚れた。
だから…。
四曲目を踊らず、金髪美貌の近衛騎士がタニア嬢の手を引いて、広間の中央から端へ引けていく姿を、つい目で追った。
でもその時、突然。
侯爵はゼフィスの手首を掴み、二人を追うように踊りの輪から去り始める。
ぐいぐい引っ張られ、文句を言おうとした。
が。
突然侯爵の歩が止まる。
もう少しでつんのめって、侯爵に激突しそうな足を、必死で留める。
ぶつからず痛い思いもせず、ほっとした矢先。
思わず顔を上げた、その視線の先には。
さっき自分を凍り付かせた超大物。
黒髪の王族、ディングレーがいて…。
その時ゼフィスはようやく、ディングレーがタニア嬢の結婚相手の中でも、最有力候補の独身男性なのだ。
と、思い出す。
ゼフィスは舞踏会嫌いの滅多に見られない、真っ直ぐの黒髪を背に流す、男らしく整ったディングレーの顔を、再度見。
…切なげに視線を送った。
どう見たって彼は、自分が捕まえたはずなのにタニア嬢のことばかり気にする、ラウセス侯爵よりも更にダントツ、格好いい…。
王族だけあって、とても洗練されて気品があり…。
けれど近衛所属で、体躯も素晴らしくて、もの凄く強そう…。
なのに…真っ直ぐの黒髪を背に流す姿は…王家の者だけが持つ、迫力と気概を伺い見せて…。
「(誰がいても、他がみんな、小物に見えるほどの存在感があって。
気品があるのに、更に野性味もあるなんて…。
もう、どんな女も彼にメロメロになるのも、無理無いわ)
けれどラウセス侯爵は、こちらに視線を、戻しもせず。
金髪美貌の青年が、タニア嬢を横に。
ディングレーと話し込む様子を、喰い入るように見つめてる…。
「(最大の獲物を逃がして…やっと捕まえた獲物なのに!)」
ゼフィスは侯爵の視線が、ディングレーと話す金髪美貌の青年の背に、突き刺さったまま自分の胸元に戻って来ない事を、憤慨し倒した。
しばらく、侯爵はちゃんとゼフィスの隣にはいたけれど。
視線は、タニア嬢と金髪の青年。
そして、ディングレーと憎っくきローフィス。
その一同に、注がれたまま。
そしてその時、舞踏会中の出席者の、目を疑う光景が。
ディングレーが突然、ローフィスを抱き寄せ、口づけてた。
舞踏会中の独身男女の、時間が止まる。
激しいショックが、彼らの中を駆け抜けて時が凍り付き…。
そしてようやく、ディングレーがタニア嬢と踊り始めた時。
皆、どよどよと目を擦りたい程信じられない光景について、一斉に話し出した。
侯爵は、ほっとしていた。
なぜなら、ディングレーにエスコートされるタニア嬢は幾度か。
踊りの輪の外に居る金髪美貌の青年を、切なげに見たものの。
肝心な金髪美貌の青年の方は、横のローフィスと話し込み、タニア嬢と視線を合わせない。
「…利口な男だ!
自分ではタニア嬢とは、身分が不釣り合いと、きっと知っているのでしょうね!」
「…でも肝心のタニア嬢は、結婚第一候補のディングレー様と踊っているのに?」
ゼフィスがそう聞くと。
侯爵は、にこにこ笑って言った。
「さっきの、隣の男性に口づける瞬間を、ご覧になったでしょう?
ディングレー殿が本当にお好きなのは、今あの男が話してる、栗毛の男の方だ!」
…しかし色事に精通してるゼフィスには、分かっていた。
ディングレーは絶対、女好き。
あの栗毛のローフィスは、明らかに王族ディングレーの護衛。
だから…意に沿わぬ、不名誉な“ディングレーの恋人役”も演じる。
「(…名家出身の割に、単純なお馬鹿ね)」
ゼフィスは嬉しさ満面の侯爵の横顔を見上げ…組んでいた、腕をそっ…と解いて、彼の隣から離れた。
目当てはそう…。
あの、金髪美貌の青年。
彼を射落とせば…彼に恋焦がれてる王家のタニア嬢すら、好きに操れる。
ゼフィスは高揚する気分を、止められなかった。
「(こんな…大チャンスって、無いわ!
あの美貌の青年を私の虜にしたら…身分高い女達の、羨望の的。
名も上がるし、その上彼を通じて…王家の姫も、思いのまま…!)」
…ゼフィスの後ろ盾。
この舞踏会に、出られるようにお金を出してくれたロスフォール大公は、ゼフィスにとっては凄ーーーく、遠縁。
大公の血の薄い遠い親戚で、浪費家であんまりお金のない父の…。
自分はその、三番目の愛人の娘だったりしたから…。
扱いはいつも粗末。
毎度引き合いに出されるのは、対抗してるエルベス大公の姉、色気の塊、ニーシャ。
舞踏会や王宮で多大な影響力を持つ、見目の良い若者全てを虜にしてる、妖女。
「お前も自分を磨き、ニーシャに誘惑された男共をこちら側に引き込むくらいの手管を身につけろ」
たまーーにお目通りが叶うと、必ずそう言われる…。
これだけ色気があり、周囲の男達をすぐ、その気にさせられる自分なのに。
ニーシャと比較され、貶められて、ずさんな扱いしか受けられない。
「…ニーシャを負かすためには、もっと上流の舞踏会に出られるようにしてくださらないと!」
必死でそう訴えるものの、上流に出るには、高級なドレスや宝石がふんだんに要る。
「まだお前に、それだけ金を使う価値があるとは思えない」
そう、すげなく言われ…滅多にこの王宮舞踏会に、招かれない…。
虜にした、たくさんの男に貢がせてはいるけど…。
王宮舞踏会用のドレスは、目玉が飛び出る程高い。
宝石となると更に…。
けれど遙か雲の上の、身分高い男や女達は。
宝石をふんだんに衣服に付け、更に特大の宝石を幾つも、飾りとして身に纏ってる…。
どうしても、超大金持ちのロスフォール大公の、確かな後ろ盾を得なくては。
彼の出資無くして、王宮舞踏会には出られず…。
超大物を、釣り上げられはしない。
それに今回、この舞踏会にニーシャは珍しく欠席。
だから…。
数少ない機会。
決して、逃す訳にはいかない。
少しでも、影響力のある男を釣り上げ、少しでも…自分はニーシャに劣らないと、大公に知らしめなくては。
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