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1 タニアの切ない片思い

登場人物紹介

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アースルーリンド(国)

大陸エルデルシュベインの中央南よりに位置する国。
周囲を広大な樹海と高い崖で囲まれ、他国からは「幻の国」と呼ばれ、ほぼ国交は無い。
迷い込んだ者達が始祖で、隔絶された場所で繁殖したため、異常に美形が多い。
更に宝石がたくさん産出されるため、樹海に住む各国のお尋ね者、盗賊らにいつも狙われている。
盗賊はアースルーリンドの美形の民や宝石が、エルデルシュベインの各国で高値で売れるため、苦労して崖を乗り越え、ひっきりなしに襲撃して来る。

…故にアースルーリンドは、美形の強者が多い。

まだ民が少なかった頃、地上は大型野獣で満ち、人はタマに訪れる、空間が異世界と繋がってる『光の国』から降り立った『光の民』に地下道を作って貰い、そこに住んで野獣をおびき寄せて、一匹ずつ狩っていた。
やがて野獣の数は減り、人は無事地上で生活出来るように。

現王族の、『金髪の一族(通称:右の王家)』、『黒髪の一族(通称:左の王家)』らは、光を帯びて不思議な能力を使う『光の民』の、血を引いていると言われている。

『光の国』は光で満ちているため、人間が行くと光を浴びて恍惚となり、ヘタをすれば肉体と魂が分離する(死ぬ)為、行く事を厳しく制限されている。
また、アースルーリンドには光が無いので、『光の民』と人間の混血らは、光の結界を張った西の聖地、東の聖地で暮らしている。
『光の民』とその混血らは、光が無い場所では、手持ちの光を使い果たすと能力を失う。

昔は『光の民』の追放者がアースルーリンドに落とされ、力を無くして惨めに暮らしていたが、力の源を人を苦しめる事で得始めて以来、魔と成り果て『影の民』と呼ばれ、魔は増えて一時、国中に満ちた。
金髪の一族と黒髪の一族の先祖、更に『光の民』らが手を組み、『影の民』と戦って、無事『影の民』を異次元に封印した。
今でも『光の国』から『光の王』が降臨し、王女(人間)と結婚。
『光の王』とその護衛らは、アースルーリンド各地にある封印を張り直し、強化して護っているが、『影の民』は異次元から封印の隙を狙い瘴気を飛ばし、人を苦しめては力を得、封印を揺さぶっては、いつか破ってアースルーリンドに戻ろうと狙っている。

故にアースルーリンドには、『光の王』と、人間で国を統治する国王がいて、シュテインザイン西領地ギルムダーゼン東領地ノンアクタル南領地シェンダー・ラーデン北領地の事実上国王である大公達は、中央テールズキースに住む『光の王』と人間の王に忠誠を誓い、かしづいている。

ギュンター


身長 198
金髪
紫の瞳
19才
性格 獰猛
階級 近衛騎兵 新兵
関係 オーガスタスとディンダーデンが親友
ローランデに病気な程、惚れてる

アイリス


身長 181
濃い栗毛
濃紺の瞳
16才
性格 詐欺師
階級 王立騎士養成学校『教練』 三年生
関係 エルベス大公家で育つ ローランデを敬愛しているので度々、ギュンターと敵対する

ゼフィス


身長 166
濃い栗毛
緑がかった青の瞳
20代
性格 妖女
階級 下級貴族
関係 ロスフォール大公の、凄く血の薄い遠縁 貧乏なので、大公に取り入ろうと必死

サスベス


身長172
銀髪
緑の瞳
15才
性格 一見クール実は純粋
階級 銀髪の影の一族の頭領
関係 ゼフィスにたぶらかされ、手当たり次第に犯しまくった後、アイリス、ディンダーデン、ギュンターに垂らされてすっかり受けに

【近衛連隊キャラ】
ディンダーデン


身長 199
濃い栗毛
青い瞳
21才
性格 獰猛
階級 近衛無所属特別騎兵
関係 母親が優秀な兄貴ばかりひいきするのでグレた、究極の問題児
ギュンターとは親友だが、喧嘩を買わない左将軍ディアヴォロスとその補佐オーガスタスは、いつか殴り倒したいと思ってる

ディングレー


身長 192
黒髪
青の瞳
19才
性格 嘘が下手で不器用
階級 左将軍部隊所属 副隊長
関係 左将軍とアドラフレンは、同じ「左の王家」王族でいとこ ローフィスを兄貴と慕ってる
ギュンターとは、王立騎士養成学校『教練』で、同級生
下級生だったアイリスは苦手

オーガスタス


身長 208
赤毛
鳶色(黄金)の瞳
20才
性格 大らか
階級 左将軍補佐
関係 ギュンターとローフィスが親友 喧嘩をふっかけてくるディンダーデンと、殴り合わないよう常に気を遣うので面倒
ローランデに一目置いてるけどギュンターが惚れてるので、とても気を遣ってる

ローフィス


身長 182
明るい栗毛
空色よりも少し濃いめの青い瞳
20才
性格 何でもこなす 器用
階級 左将軍部隊所属 隊長
関係 成り行きでディングレーの面倒を見てる オーガスタスとは、大親友
オーガスタス、ディングレーの関係で、結局ギュンターも、面倒見る羽目に

左将軍ディアヴォロス(28話 ラデュークの行方で登場。
書き足しが進み 第9部分 睨み合いにもご出演。出番まだ、増えるかも)


身長 204
黒髪
青い瞳
21才
性格 『光の国』の光竜、ワーキュラスと通じる努力を続けた、真っ直ぐな性格と、ど根性の人
ワーキュラスを通じて、神秘の力を使う。通常“千里眼”と呼ばれている。
階級 左将軍
関係 オーガスタスに一目置いており、補佐に据える
ローフィスとは、彼の義弟シェイルを挟んで、親交が厚い
ディングレー、アドラフレンとは、同じ「左の王家」の王族で、いとこ同士

右将軍アルファロイス


身長196
金髪
ブルーの瞳
24才
性格 「右の王家」の中でも、代々右将軍を務めてきた名家に生まれ、申し子と言われて近衛入隊早々に右将軍就任。
圧倒的な統率力で、近衛中の男に惚れられてる、人望の塊。

追記:左将軍職に、「左の王家」の近衛准将ムストレスではなく、ディアヴォロスを推薦。
その為、年下のディアヴォロスに左将軍職を奪われたムストレス派はディアヴォロス派に、機会があれば嫌がらせを仕掛けて来る。
嫌がらせの筆頭、ノルンディルはムストレス派。

【王立騎士養成学校『教練』生】
ローランデ


身長 176
明るい栗毛と濃い栗毛が交互に混ざる髪色
青の瞳
17才
性格 誠実
階級 王立騎士養成学校『教練』四年生 筆頭
関係 オーガスタス、ディングレー、ローフィスらはかつての上級生で、尊敬してる
ギュンターもそうだったが、迫られて困惑の極み
いつも慕ってくるアイリスに、よく相談に乗って貰っている
シェイル、ヤッケル、フィンスが親友

シェイル


身長 174
銀髪
緑の瞳
17才
性格 控えめ
階級 王立騎士養成学校『教練』 四年生
関係 ローフィスの義弟で、ローフィスをひたすら愛してる
ローランデは親友。ギュンターとはいつも喧嘩腰

フィンスとヤッケル


フィンス  ヤッケル
身長 188  175
濃い栗毛  明るい栗毛
濃い青の瞳 明るい青の瞳
共に17才
性格 大人 性格 口達者
階級 二人とも 王立騎士養成学校『教練』 四年生
関係 ローランデは親友だが、うぶなローランデとは猥談出来ないので、えっち系の催しや会合は、ローランデとシェイルに内緒で、良く二人で出かけてる。
ヤッケルにとって、シェイルは弟(妹?)のようなもの。


【エルベス大公家】

エルベス大公


身長 199
濃い栗毛
濃紺の瞳
性格 温和
階級 中央[テールズキース] 大公
関係 ゼフィスが取り入りたいロスフォール大公とは、水面下で敵対関係
アイリスをとても大切に思ってる
ニーシャ、エラインの弟

ニーシャ


身長 168
明るい栗毛
青紫の瞳
エルベスの姉
性格 どんな敵でも受けて立つ
階級 大公子女
関係 敵対するロスフォール大公に肩入れするゼフィスと、敵対
大公家の長女
妹エラインの子、甥のアイリスを可愛がっている
アイリスの二人の妹に敵対視されるが、いつも軽くあしらってる
アドラフレンとは、隠密行動する時に手を組んで以来、互いを助け合う仲間

エライン


身長 171
濃い栗毛
濃紺の瞳
エルベスの姉でニーシャの妹
アイリスの母
性格 世話好き
階級 大公子女
関係 大公家の次女 嫌な婚約者を振るため、年若い美少年だったシャリスを襲い、シャリスが知らない内に子供、アイリスをもうける。
だがそれでも婚約が破談に出来ず、その後も更に何も知らないシャリスを襲い、セフィリア、アリシャの二人の妹を身ごもってようやく、婚約破棄にこぎ着ける。
結局、シャリスとは結婚していない

大公母
(まだイラストありません)

身長 167
濃い栗毛
濃紺の瞳
エルベスの母
アイリスにとっては祖母
性格 烈女
階級 大公母
関係 夫を早くに病気で亡くして以来、大公家を切り盛りしてきた。
夫似の長女、ニーシャに甘く、結婚もせず子を産む次女エラインにも甘い。
家族愛は半端なく、皆、好き勝手してるが、いざとなれば団結力は凄い

【宮廷王族】
アドラフレン


身長 196
少し明るめの栗毛
青い瞳
「左の王家」
性格 ペテン師
階級 宮廷警備 内部では総長(表向きは隊長) アースルーリンド王家のスパイの元締めで、国内に多くの隠れ家を持ち、部下を配置し、いつも情報を集めている。
国家の陰の実力者。
関係 「左の王家」の王族として、左将軍とディングレーとはいとこ同士
ニーシャとは、宮廷陰謀を探る時に手を組んで以来の、隠密仲間。

タニア


身長 163
金髪
青い瞳
18才
「右の王家」
性格 大人しそうに見えて一途
階級 金髪の一族所属 王族

アナフラティシア


身長 158
金髪
青い瞳
「右の王家」
15才
性格 可愛らしいけど一途
階級 金髪の一族所属 王族

サランフォール公爵


身長 186
濃い栗毛
濃い青の瞳
性格 家柄が大変良く、代々「左の王家」に仕えてる。
女性とは、一人の相手とまったり信頼出来る付き合いがしたいので、宮廷貴族なのに遊ばず、ニーシャ等の直ぐ寝る女が苦手。
ニーシャに陥落しないので、良くニーシャとの合同作戦の時、アドラフレンから派遣されて困っている。
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