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囚われのアシュアーク

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 アシュアークには分からなかった。
どうして彼らが縛るのか。

けどとても乱暴に腕を掴まれたし、彼らはドラーケンよりも大きくて力も強かったから、逃げ出す事も出来なかった。

第一スフォルツァが教練に入ってから、アシュアークは数える程しかシてなくって、ほとんど干物。
ラフォーレンは気に入った女の子と“いいカンジになってるから"って、全然相手してくれなくて、幾度スフォルツァの元へ飛んで行こうかと思った程。

だから二人が、ドラーケンに代わって自分とシたいんだとは、分かったけど…。
でも縛られてると抱きつけなくて、あんまり相手の温もりを得られなくて、アシュアークは動ける範囲で、身もがいた。

板のようなものに、貼り付けられるように両手首を横に、縛られてもがいていると、二人は正面に立って、にやにや笑ってる。

衣服をはだけられて体を触って来るから、つい感じて反応すると、二人はちょっと怖い感じで、けど興奮してるのが分かったから、ついアシュアークは「欲しい」と目で、訴えた。

けど標本みたいに貼り付けられて、動けずじれてる姿を、見てるのが好きなのか。
二人して体をなぶる癖に、全然その先をしてくれなくて、アシュアークは涙目になった。

金髪の、幼いけれど身もがく姿がたいそう色っぽい美少年の、衣服がはだけたしどけない姿に興奮しきった二人は、極上品をゆっくり楽しむつもりでいた。

「…いつも、グーデンがシてるのを、見てるだけだもんな…」
「もう…感じてるみたいだぜ?
幾つだ?こいつ…」
「めちゃめちゃ、そそるよな…」

そう交互につぶやきながら、あちこち触ってはアシュアークを思い切り泣かせ…そして煽り立て、虐めて楽しもう。
そう考えてる様子に見えた。

手で触れると、アシュアークの肌の手触りは最高。
いやらしくなぜると、アシュアークは辛そうにもがく。

長い金の艶やかな髪が散り、大きな青い瞳は潤みきって、真っ赤な愛らしい唇からは、高いトーンの喘ぎ声がもれる。
白い肌はピンクに染まり、熟れた瑞々みずみずしい桃を思わせた。
まだ幼い少年のすんなりした体が、触れる度色香を伴ってもがく様は、生唾モノ。

「…最高だぜ…。
綺麗どころの愛玩達は、グーデンか上級しか、相手しないもんな…」
「けどこいつの方がよっぽど、グーデンの愛玩達より綺麗で色っぽい…」
「だな。
…グーデンだって…こんな美少年相手に、楽しんだこと無いぜ、きっと…」

でもアシュアークはそれどころじゃない。
「あ…っんっ」

愛撫されて喘ぐと…二人はもっと興奮するのか。
ますます両側から、あちこちに唇を這わせてくる。

正直、二人同時にシた事無かったから。
二人にされて、アシュアークは嬉しかった。

最初は。

乳首を唇に含まれ、お尻の蕾に指を深く差し込まれて…。
首筋に唇が這い、もう片方の乳首を指で摘ままれたりすると…。

もう限界だった。

じれてじれてたまらなくって、交互に顔を上げて顔を見つめて来る二人を、見つめ返す。
けど二人は、必死に『ちょうだい』って、アシュアークが訴えるように見つめるのに。
また顔を下げて、感じる場所の愛撫に戻る。

「やっ…!もう………ダメっ…」

だが二人は。
嫌がる美少年を、もっと煽り立て、泣いて「止めて!」と哀願させといて、でも強引に犯したい。
と思っていたから。
簡単に、挿入しようとはしない。

アシュアークは嫌がるどころか、さっさと突いて欲しかった。
涙が滴りそうだった。

“縛られて…もがく姿、だけがイイの?"

アシュアークは今までの男達は全部、直ぐ挿入して来たから。
こんなにジラされた事なんて無くって、たまらなくて泣いて訴える。

「もう…シて…抱いて…」

泣きながら哀願するのに、一人は顔を上げて
「シてるだろう?」
ってまた、乳首をきつく噛む。

「ああんっ!」

髪を振って仰け反ると、二人はますます目を見開き、輝かせ。
じれるアシュアークの、色っぽい姿に興奮するのに…。
縄を、解く様子は無い。

“手が自由だったら…彼らの興奮した股間に、手を這わせられるのに…!
そしたら直ぐ気づいて…突いてくれるはずなのに!"

やっと一人が、正面に立って腿を持ち上げ、腰を密着させてくる…。
けど抱きつけない。

“きつく抱き合って…突かれるのが好き…"

アシュアークが、外れない縄で両手首を横に釘づけられたまま、何とか外れないかと、必死にもがいてると。

突然、扉が開いた。

人が部屋へ飛び込んで来て、二人に怒鳴る。
「オーガスタスが、じき来るぞ!」

それを聞いた途端、二人は血相変え、一気にばっ!とアシュアークから離れる。
そして入って来た人を突き飛ばす勢いで、部屋から飛び出して行った。

アシュアークは呆然とし…もう、泣いていた。

“こんなにして、放っといて、逃げ出すなんて!"

けれど入って来た人は、横をすり抜けて行く二人をひらりと身軽に交わし、入れ替わりに部屋へ、入って来る。
そして直ぐ横に来ると、手首を縛る縄を、解いてくれた。

腕を解かれ、アシュアークは思い切り、助け人にしがみつく。
抱きついた雰囲気が…温かくて優しそうで、細身だけどしっかりした筋肉で、アシュアークはもうじれまくっていたから、きつく縋り付いた。

背を抱き返してはくれるけど…爽やかで、信頼出来る雰囲気で…。
アシュアークはその感じのいい人に、抱いて欲しくって体をすり寄せた。

けど…その人は耳元で囁く。
「…誰に、会いに来たって?」

アシュアークは興奮しきって、切なくて…じれるように身を寄せるのに。
彼はまた、耳元で囁く。

「面会に来たんだろう?
誰に会いに?」

アシュアークはまだじっと、しがみついて…腰をよじったけど。
その人が興奮する様子は無くて…。
安心で爽やかで…温かな温もりのままだったから、アシュアークは仕方なしに、顔を上げてささやき返す。

「一…年の、スフォルツァ………」

言葉を返した途端。
その人は頷くと、手早く衣服を直してくれ、一気にかかえ上げてくれた。

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