アグナータの命運

夢の中の調教

254 もう止められない

　キースはファーレーンの弱点(男根)を手で握り込んで、身を寄せる。
ファーレーンがキースの手で与えられた愛撫に、感じて眉を寄せる。
キースは頬に顔を寄せて囁く。
「…いいだろ…？ここ…たまらない…？」
「ひ…きょう…だぞ…ん…っ！」
「お前…感じて首振ると、ファオンそっくり…。
あっちがお前に似てるのか？」
「知るか…。
感じ…っ！」
「ここだろ…？
ここ…凄くいい？」
キースはファーレーンの敏感な先端部分を幾度も指でなぞる。
「んっ…あ…」

キースはもうたまらなくて、顔を下げると…ファーレーンの股の間に顔を埋めて、ファーレーンの♪を、口に含む。
そして舌先でねぶりながら指を後ろ…双丘の間に滑らせ、ゆっくり…指を差し入れる。
ファオンの少しぷくっ。としたお尻とは違い、ファーレーンのお尻は良く引き締まっていて…だから蕾にも指を挿入(い)れると、指の血液が止まりそうな程強く締め付けられ…。
指の方が、痛くなる程。
しかし…感じさせればこの締め付けは、挿入時、最高にイイ…。

キースはまた夢中でファーレーンの男根を咥え込む。
口の中で抜き差しさせると、ファーレーンの身が感じて震えるのが解った。

すっかり固く勃ち上がるファーレーンの男根を口の中から引き出す。
顔を上げると、ファーレーンがさっ！と顔を背ける。
頬が、赤い。
キースはファーレーンが、体同様心もほぐれるまでは。
と次に、後ろに回ると、双丘の間に舌を這わせる。

「止め…あ…っ！」

ファーレーンの腰が、びくん！と大きく揺れて、腰を左右に激しく振って舌を外そうとするから、キースは両手でファーレーンの良く引き締まった男にしては細めの腰を、両手で抱き込んで再び…これから挿入する蕾の周囲を、舐め上げる。

「ダメ…止め……あ…あっ！」

キースは本当に、惜しいと思った。
お尻なんて舐めてるから、ファーレーンの表情が見られない。
「(…正面に鏡据えとけば、感じるたまらないファーレーンの表情、見られたのにな…)」

立ち上がると、キースはファーレーン正面の、壁を覗う。
下にレールがあるのを見つけ、頷くと、真ん中の石の割れ目を左右に開く。
すると…デカい鏡。
「よしっ！」

「何が、よしっ！だ！」

キースは怒鳴るファーレーンに振り向く。
「だって…お前の感じる表情、見たい」

ファーレーンの頬は真っ赤。
白っぽい金髪を乱すファーレーンは、ファオンより野性的に見えた。
きつく美麗な、整いきった美貌。
青の瞳は、ファオンより少し濃い青に見えた。
が、潤んできつく輝くと、ぞくぞくする。
引き締まりきった身の…胸元の乳首は切れた衣服から覗くが…初々しいピンク色。

「(前から思ってたけど…引き締まった胸元の、ピンクの乳首ってすんごく、そそるんだよな………)」

ファーレーンが、気づいてかっ！と頬を染めて俯く。
真っ直ぐの鼻筋。
態度の割に…小さめの…柔らかそうな形の良い愛らしい唇。

股が裂かれ、剥き出しの男根。
けどファーレーンだって、ずっと《皆を繋ぐ者》アグナータを抱いてきたし一人前の《勇敢なる者》レグウルナスだから…そんな所を出しっぱなしだろうが、勃ちっぱなしだろうが…。
恥ずかしがったりはしない。

手足が長くてすらりとしていて…本当に白い、きめの細かい滑らかな肌をしていた。
けれど…さっき蕾を舌で愛撫された衝撃か…頬をピンクに染めて、震えながら俯いてる。

「(…ホント…綺麗な男だよな………)」
キースが感嘆して一通り眺め回す。

が、ファーレーンはもっと深く俯くと、小声で呟く。
「…お前…ファオンにもこんなやらしい事、したのか？」

キースは正直に、薬塗ったソーセージを挿入した。
と言うべきか、迷った。

が結局また、ファーレーンの背後に回る。
そして、双丘の間の、美味しそうなファーレーンの蕾に再び舌を這わせる。

「んんっ！」

キースはチラ…と腰の横に顔をズラして鏡の中のファーレーンを覗う。
するとファーレーンは息も絶え絶えな表情で顎を晒し、瞳を潤ませ、唇を赤く染め、戦慄かせていた。

「(色…っぺーーーーー)」
キースは思いつつ、また…ファーレーンのずっと触れたかった蕾に、舌を這わせ今度は中へ先端を、入れ込んだ。

「んんっ！」
鏡の中で、ファーレーンが白っぽい金髪を乱し、仰け反る。

「(…指だと…締め千切られそうで痛いけど…。
舌だと流石に、感じてるな………)」
キースはまた、夢中でファーレーンの蕾を挿入出来るように、舌で思い切り愛撫し、ほぐした。


夢見てるキースがふと…見ると、全員が顔を自分から背けて無言。

「…だってあれよりもっと…嫌らしい妄想いっぱいしてるぜ？
あんな、ソフトでどうして顔を背ける？」

けれどキースの言葉に返答する者は、誰もいなかった。