211 / 286
夢の中の逃避行
211 夢の中の冒険 凄むキリアンとファーレーンと大乱闘
しおりを挟む
ジェンスとエイモスまでが兵士らに近寄り、拳握ってぽきぽき鳴らす。
一気に振り被ったかと思うと、兵士は思い切り頬を殴られふっ飛ぶ。
レオとキース、ファルコンは、胸ぐら掴んで押し合ってたのに、それを見て目を見開く。
ファルコンが真っ先に兵士を殴り、続いてレオとキースまでもが殴り飛ばす。
アリオンとシーリーンもが、それに習ってファオンの両側にいた兵士の胸ぐらを外し
がっ!がっ!
と二人同時に殴り倒す。
レオがまだ押し寄せる兵士らと掴み合いながら怒鳴る。
「アリオン、シーリーン!
ファオン連れて逃げろ!」
ロレンツは室内の一番後ろの窓開けて振り向く。
アリオンとシーリーンは真ん中のファオンの手を掴むと、二人一気に窓へと駆け寄った。
ロレンツが先に飛び降り、アリオンとシーリーンがファオンの手を掴んだまま、窓に飛び乗り、そして飛び降りる。
雪の中走る。
が、兵士は全て室内にいて、流石に雪の中に見張りはいない。
乗ってきた馬車を見つけて、ロレンツは空の御者席に乗り込む。
アリオンとシーリーンがファオンを先に入れ、後から続き…。
扉を閉めるか、閉めない…内に、馬車は雪を蹴立てて駆け出す。
室内では委員長が、剣を抜くキリアンを睨み付ける。
「…こんな事して…ただじゃ済まないぞ!」
キリアンは剣をぴたり。と喉元で止めて笑う。
「拉致監禁、後(のち)、裁判だな!
証言台でも、今と同じ事叫んでやる!
お前らモテない男集団の、汚いやり口が世間に公表されて赤っ恥だ!
すんごく、楽しみだぜ!」
ファーレーンが、委員長の横に立って言う。
「ファオンの罪人取り消しするんなら、キリアンに剣を引っ込めさせる」
委員長はまだ、剣突き付けるキリアンを睨む。
キリアンは剣を突き付けたまま、笑う。
「…とっとと返事しないと、俺、手が滑ってあんたの喉、斬っちまうかも」
キースが兵士を殴り飛ばして怒鳴る。
「あんたが動いて、キリアンの手が滑ったと証言してやる!」
レオもが、怒鳴る。
「俺もだ!」
ファルコンが自分並みにデカイ兵士と揉み合い、怒鳴り付ける。
「さっさと、殺れ!」
デカい兵士は両腕を車輪のようにぶん回し始め、ファルコンは胸を押さえて押し退けながら、眉しかめてた。
が、横からその兵士の頬に、エイモスががつん!と拳入れて伸す。
「…助かった」
ファルコンの言葉にエイモスは振り向きもせず、次の兵士を殴り付けていた。
最早、管理塔に詰めてる兵士が続々と室内に入って来る。
が、直ぐジェンスに殴り倒され、入り口で山になりつつある、兵士らの上に倒れ込む。
セルティスもレオとキースの助っ人に入る中…。
今だ突っ立つリチャードと、横に座るデュランが、一人椅子に座ってる、アランに顔を向ける。
「…俺達…どうすれば…」
アランは肩竦める。
「ヘタに近寄ると、巻き添え喰らって殴られるぜ?」
「…………………………」
リチャードとデュランは、黙して顔を下げた。
とうとう委員長が叫ぶ。
「分かった!
ファオンを逃亡者にはしない!」
ファーレーンが咄嗟、キリアンに怒鳴る。
「まだ、剣下げるな!」
キリアンは更に気合い入れて剣を突き付ける。
ファーレーンは委員長の前に、羽ペンと羊皮紙を置いて、囁く。
「念書にしてもらおうか…。
ついでに今後、この念書の内容を二度とひっくり返さない。
って誓いの言葉も、書いてもらう!」
委員長はキリアンに剣の刃先を突き付けられたまま…仕方無くペンを取ると、さらさらと書き記した。
ファーレーンが取り上げて読む。
最後のサインも確認して、頷く。
キースが、背後から兵士と掴み合いながら怒鳴る。
「ファオンを《皆を繋ぐ者》から下ろす、ってのも取らないと!」
セルティスも殴ってくる兵士の拳避けて、叫ぶ。
「兵士に引くよう、言うのが先では?
こっちも怪我するけど…このままだとジェンスが全滅させる!」
ファーレーンと委員長が部屋の最後尾を見ると、ジェンスが駆け込む兵士を殴っては気絶させ、入り口近くで倒れてる兵士は山になって転がってる。
今また一人の兵士が駆けつけ、室内に飛び込なり、横で待機していたジェンスが一気に顎を殴りつける。
兵士は気絶して、山の上に転がった。
背後で詰めてた兵士はもうほぼ、倒れたり呻いたりし…。
レオがまた、殴りかかる兵士の一人を思いきり殴って吹っ飛ばしていた。
ファーレーンが委員長を見る。
委員長はごくり。と唾呑み込んだ後、廊下にまで響き渡る大声で怒鳴る。
「引け!
止めろお前ら!」
かろうじて立ってる兵士は、セルティスに拳振るのを止めた後、くにゃり…と身をセルティスに倒し込む。
セルティスは抱き止め、兵士が腕の中で気絶するのを、呆けて見た。
キリアンが、凄む。
「さあ!
書いて貰おうか!」
皆、荒い息を吐きながら揃って拳を下げる中…。
ジェンスだけが扉の前で数度、廊下を覗いて呟く。
「…次が、来ないぞ?」
一気に振り被ったかと思うと、兵士は思い切り頬を殴られふっ飛ぶ。
レオとキース、ファルコンは、胸ぐら掴んで押し合ってたのに、それを見て目を見開く。
ファルコンが真っ先に兵士を殴り、続いてレオとキースまでもが殴り飛ばす。
アリオンとシーリーンもが、それに習ってファオンの両側にいた兵士の胸ぐらを外し
がっ!がっ!
と二人同時に殴り倒す。
レオがまだ押し寄せる兵士らと掴み合いながら怒鳴る。
「アリオン、シーリーン!
ファオン連れて逃げろ!」
ロレンツは室内の一番後ろの窓開けて振り向く。
アリオンとシーリーンは真ん中のファオンの手を掴むと、二人一気に窓へと駆け寄った。
ロレンツが先に飛び降り、アリオンとシーリーンがファオンの手を掴んだまま、窓に飛び乗り、そして飛び降りる。
雪の中走る。
が、兵士は全て室内にいて、流石に雪の中に見張りはいない。
乗ってきた馬車を見つけて、ロレンツは空の御者席に乗り込む。
アリオンとシーリーンがファオンを先に入れ、後から続き…。
扉を閉めるか、閉めない…内に、馬車は雪を蹴立てて駆け出す。
室内では委員長が、剣を抜くキリアンを睨み付ける。
「…こんな事して…ただじゃ済まないぞ!」
キリアンは剣をぴたり。と喉元で止めて笑う。
「拉致監禁、後(のち)、裁判だな!
証言台でも、今と同じ事叫んでやる!
お前らモテない男集団の、汚いやり口が世間に公表されて赤っ恥だ!
すんごく、楽しみだぜ!」
ファーレーンが、委員長の横に立って言う。
「ファオンの罪人取り消しするんなら、キリアンに剣を引っ込めさせる」
委員長はまだ、剣突き付けるキリアンを睨む。
キリアンは剣を突き付けたまま、笑う。
「…とっとと返事しないと、俺、手が滑ってあんたの喉、斬っちまうかも」
キースが兵士を殴り飛ばして怒鳴る。
「あんたが動いて、キリアンの手が滑ったと証言してやる!」
レオもが、怒鳴る。
「俺もだ!」
ファルコンが自分並みにデカイ兵士と揉み合い、怒鳴り付ける。
「さっさと、殺れ!」
デカい兵士は両腕を車輪のようにぶん回し始め、ファルコンは胸を押さえて押し退けながら、眉しかめてた。
が、横からその兵士の頬に、エイモスががつん!と拳入れて伸す。
「…助かった」
ファルコンの言葉にエイモスは振り向きもせず、次の兵士を殴り付けていた。
最早、管理塔に詰めてる兵士が続々と室内に入って来る。
が、直ぐジェンスに殴り倒され、入り口で山になりつつある、兵士らの上に倒れ込む。
セルティスもレオとキースの助っ人に入る中…。
今だ突っ立つリチャードと、横に座るデュランが、一人椅子に座ってる、アランに顔を向ける。
「…俺達…どうすれば…」
アランは肩竦める。
「ヘタに近寄ると、巻き添え喰らって殴られるぜ?」
「…………………………」
リチャードとデュランは、黙して顔を下げた。
とうとう委員長が叫ぶ。
「分かった!
ファオンを逃亡者にはしない!」
ファーレーンが咄嗟、キリアンに怒鳴る。
「まだ、剣下げるな!」
キリアンは更に気合い入れて剣を突き付ける。
ファーレーンは委員長の前に、羽ペンと羊皮紙を置いて、囁く。
「念書にしてもらおうか…。
ついでに今後、この念書の内容を二度とひっくり返さない。
って誓いの言葉も、書いてもらう!」
委員長はキリアンに剣の刃先を突き付けられたまま…仕方無くペンを取ると、さらさらと書き記した。
ファーレーンが取り上げて読む。
最後のサインも確認して、頷く。
キースが、背後から兵士と掴み合いながら怒鳴る。
「ファオンを《皆を繋ぐ者》から下ろす、ってのも取らないと!」
セルティスも殴ってくる兵士の拳避けて、叫ぶ。
「兵士に引くよう、言うのが先では?
こっちも怪我するけど…このままだとジェンスが全滅させる!」
ファーレーンと委員長が部屋の最後尾を見ると、ジェンスが駆け込む兵士を殴っては気絶させ、入り口近くで倒れてる兵士は山になって転がってる。
今また一人の兵士が駆けつけ、室内に飛び込なり、横で待機していたジェンスが一気に顎を殴りつける。
兵士は気絶して、山の上に転がった。
背後で詰めてた兵士はもうほぼ、倒れたり呻いたりし…。
レオがまた、殴りかかる兵士の一人を思いきり殴って吹っ飛ばしていた。
ファーレーンが委員長を見る。
委員長はごくり。と唾呑み込んだ後、廊下にまで響き渡る大声で怒鳴る。
「引け!
止めろお前ら!」
かろうじて立ってる兵士は、セルティスに拳振るのを止めた後、くにゃり…と身をセルティスに倒し込む。
セルティスは抱き止め、兵士が腕の中で気絶するのを、呆けて見た。
キリアンが、凄む。
「さあ!
書いて貰おうか!」
皆、荒い息を吐きながら揃って拳を下げる中…。
ジェンスだけが扉の前で数度、廊下を覗いて呟く。
「…次が、来ないぞ?」
0
お気に入りに追加
227
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R-18】クリしつけ
蛙鳴蝉噪
恋愛
男尊女卑な社会で女の子がクリトリスを使って淫らに教育されていく日常の一コマ。クリ責め。クリリード。なんでもありでアブノーマルな内容なので、精神ともに18歳以上でなんでも許せる方のみどうぞ。
女装とメス調教をさせられ、担任だった教師の亡くなった奥さんの代わりをさせられる元教え子の男
湊戸アサギリ
BL
また女装メス調教です。見ていただきありがとうございます。
何も知らない息子視点です。今回はエロ無しです。他の作品もよろしくお願いします。
膀胱を虐められる男の子の話
煬帝
BL
常におしがま膀胱プレイ
男に監禁されアブノーマルなプレイにどんどんハマっていってしまうノーマルゲイの男の子の話
膀胱責め.尿道責め.おしっこ我慢.調教.SM.拘束.お仕置き.主従.首輪.軟禁(監禁含む)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる