森と花の国の王子

あーす。

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記憶を取り戻したレジィ

レジィにとっては耳新しい、性談義

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 レジィはぐったり布団に突っ伏した。
その両横に、デルデとエリューンが。
川の字で横たわり、デルデもエリューンもが肘を付いて頬杖付きながら、互いを見合って言い合いしてた。

真ん中のレジィは、デルデの方に顔を向け、横になってたけど。
あんまり感じすぎて声が出なくて、目を閉じて休んでた。

「…根元を握ってイきにくくするって、どう考えても虐めですよね?!」

エリューンが怒ってデルデに喰ってかかるけど。
デルデは軽くいなす。

「…やらない?
長く保たせるための、テクなんだけど」
「やりません!」

エリューンがあんまりきっぱり言うので、レジィは後ろに、少しだけ顔を向けてエリューンに聞く。
「ホント?
した事ナイの?」
「一度だって、ナイ!」

レジィは暫く呆け、呟く。
「…デルデがタマにするから…そういうものだと思ってた…」
エリューンは自分に背を向け、伸ばした腕の上に顔を乗せ、くたっ…としてるレジィに怒鳴った。
「なんで納得してるんです?!
デルデの策略ですよ!
虐めて、楽しんでるんです!」

レジィは体を背後のエリューンに思い切り傾け、尋ねる。
「…そうなの?
どうして?」
問われて、エリューンは口ごもった。
「…そりゃ…イけると思ったらイけなくて。
そうすると、凄く色っぽくくねるから」

くすくすくす…。
デルデが笑ってるので、エリューンはかっかした。
「楽しんでたこと、肯定するんですね?!」
「いや…だって。
今まで…何人の女性としたのかは知らないけど。
一度も
“貴方が早すぎて、イけない”
って文句、言われなかったの?」

エリューンは暫く、沈黙する。
「…そう言えば…。
凄く体のイイ熟女が相手だった時、イって直ぐ咥えられて…。
勃たされてまた直ぐ、挿入されましたね………」

デルデは笑いながら言う。
「相手も早くイく子ならいいけど。
普通男は早くて、女はイくのに長くかかるから…。
一緒にイこうと思ったら、長めに保たせて丁度良くない?」

エリューンはデルデを睨んだ。
「…じゃ…一緒にイく為、調節として…イきにくくするんですか?」
「そう」

レジィは思わず、エリューンに振り向く。
「…女性の方が…長いの?」

エリューンは考え込むような表情で、頷く。
「確かに…よほど前戯を丁寧にしないと…イくのに時間、かかってますね…。
一度前戯で手抜きしたら、私が先にイって、怒られました」

デルデはくすくす笑う。
「…だろう?」

レジィはデルデを見つめる。
「前戯…って、ナニ?」
「…キスだったり、感じる場所を手でなでたり…。
胸も乳首もそうだし、女性はそれぞれ感じやすい場所が違うから。
数こなさないと、どこが良い場所か、見つけるのにコツが要るから」

エリューンはまた、考え込むような表情で呟く。
「…やっぱり、そうですか…。
足の指の間、舐めて欲しいって女性がいて。
次の女性にそれしたら『止めて!』と叫ばれ、笑い倒されました。
感じる女性と、くすぐったい女性といるらしい」

レジィはきょとん。とする。
「足の指の間?」

デルデは優しく説明する。
「女性の場合だよ。
言ったみたいに、女性は男より、感じる場所が多くて。
しかも人それぞれ。
脇の下を舐められると、凄く感じるだとか。
首筋だとか、耳たぶだとか」

レジィが自分の耳タブを、触れて引っ張ってるのを見て、デルデは苦笑する。
「…一番良いのは、頬とか首筋にキスしながら。
どこが感じるか、どこに触れて欲しいか。
聞くのが最短距離」

エリューンがため息吐いた。
「一度、あんまり感じてくれないから、聞いたら。
前回した男性は、聞かなくてもどんどん感じる場所を攻めてくれて、最高だったわ!
って嫌味言われましたよ」

デルデは笑顔で告げる。
「まあ、そういう女性も、タマに居るよね」
「そういう時、どうするんです?」
エリューンに真顔で問われ、デルデは少し頭を傾ける。
「…どうしたっけ?
最近はそういう女性に、出会ってナイから…。
大抵は挿入した後、中を色んな角度で攻めて、反応見て。
感じる場所を、緩く、時に激しく。
強弱つけて突くと、殆どが満足してくれる。
あ、体位もあるね。
感じる体位を一通りしてみて…」

エリューンが、びっくりして尋ねる。
「挿入してる最中に、変えるんですか?」

デルデは目を見開いた。
「当然…そうだけど?
相手のノリが、あんまり悪いと変えてみる」
エリューンがまた聞く。
「最高、一度で何回変えました?」
「…五回?」
「…どんな風に?」
エリューンが目を見開いて聞くので、レジィも興味津々でデルデを見つめた。

「…バックが好きだ。
って言うから。
相手は四つん這いで、バック。
けど良さそうじゃナイので、その後抱え上げて膝上で。
それでも反応が悪かったから…抱き上げたまま立ち上がって。
それしたら、痛いって言うから。
横たえて斜めから」
「…それってもしかして、片足持ち上げるヤツですか?」
エリューンに尋ねられ、デルデは頷く。
「…結局、正常位でイってくれた」
レジィがすかさず尋ねる。
「正常位って?」
デルデはうっとりする笑顔をレジィに向け、答える。
「向かい合って、抱き合って。
顔を見つめながらする体位」

レジィは頷く。
「それ、好き」

エリューンは驚いて、思わずレジィに尋ねた。
「…じゃ…さっきのは?」

レジィはエリューンに振り向き、小声でつぶやく。
「嫌いじゃないけど。
感じすぎて、うんと変になる」
「正常位よりも?」

更に問われ、レジィは頬を少し染め、こくん。と頷いた。
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