森と花の国の王子

あーす。

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逢瀬

深夜の訪問

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 オレシニォン西の客用離宮に戻るなり、酔っ払いらは早々、自室の寝台に雪崩れ込んだ。

レジィリアンスもエウロペが寝台に持ち上げ、ブーツを脱がしてる間、寝息を立ててるのを、エルデリオンとラステル、デルデロッテ、エリューンは無言で見守る。

「さて。
ゆっくり休ませれば、明日は正気に戻る」

エルデリオンは手に持つ、青に金の斑点のある石の紙置きを、そっ…とエウロペに差し出して言った。
「…これを。
とても嬉しそうに見つめていらしたので、支払いを済ませましたから」

エウロペは差し出すエルデリオンを、明るい緑の瞳で見つめ、低い声で告げた。
「…明日、貴方から。
きっと、喜びます」

一斉にレジィリアンスの寝室を出て行く皆の背に、エルデリオンは続こうとし…。
けれど取って戻って、寝台のサイドテーブルの上に、紙置きを、こっそり乗せた。
扉を開いて待ってるエウロペの元へ、慌てて駆けて行く。

エウロペは何も言わず、扉を閉めた。

その夜。
レジィリアンスは喉が渇いて、目を覚ます。
サイドテーブルの瓶からガラスのコップに水を注ぎ、飲んでいると…雑貨屋で見た、綺麗な石の紙置きを、そこに見つけた。

そっ…と手に取って、薄暗いランプの灯りの中、石を見る。
そして…自分の状態に頬を染めると、俯いてため息を吐いた。


エルデリオンは寝返りを打つものの…。
完全に、眠りには落ちて行かず、浅い眠りの中を彷徨ってる感覚だった。

トントン…。
ノックの音に、飛び起きる。

続きの衣装部屋の扉に振り向く。
が、音は…別の、レジィリアンスとの寝室を繋ぐ、共同の居間から、聞こえてきてるのに気づき、寝台から跳ね起きた。

扉を開けると、そこにはレジィリアンスは俯き…恥ずかしげに立っていた。
「…あの…。
お酒を飲んだせいか…その…。
体が、おかしく…なってい…て…」

エルデリオンは内心、小躍りした。
が、紳士的に微笑むと
「対処致しましょう」
と告げた。

レジィリアンスはエルデリオンの寝室に招き入れられ、寝台に腰掛けると、エルデリオンは優しく微笑んで
「そのまま」
と言うから…つい、金の刺繍入りの濃い緑の、たった今エルデリオンが寝ていて、寝乱れた豪奢な布団を見つめた。
気づくと…エルデリオンは屈んで、股間を開かれ、顔を埋めてる…。

「…っあ…っ!」

エルデリオンのぬめった、温かい口に含まれ、思わず仰け反る。
舌先で敏感な先端を舐め上げられると、寝台に付く手は思わず、寝具を握り込んだ。

「…ん…っ…あ…っ…」

レジィリアンスはまだ半分、ほうっとしてた。
室内は暖炉に火が炊かれていて、薄暗い…。

まるで半分、夢のように感じていたけれど…エルデリオンにもたらされる感覚は、強烈で…。
思わずレジィリアンスは、片手を股間に張り付く、エルデリオンの髪の上に乗せた。

「あっ…ん…んんっ…。
ダ…メっ!」

もう…高まって、射精感に包まれ、レジィリアンスは思わず喘ぐ。
エルデリオンはその声を聞くと、そっと片手でサイドテーブルから、ナプキンを取って口を拭い、瓶を取って口臭を消すミント水を口に含み、顔を上げて寝台に背を倒す、レジィリアンスを見下ろす。

「…まだ…ですよね?」

尋ねられて、レジィリアンスは恥ずかしげに頷き、囁く。
「…だっ…て…。
貴方のお口が、私の放つ液で…汚れます…」

エルデリオンはそう気遣う、レジィリアンスにクス…と笑った。
「…けれどこんな中途では…お辛いでしょう?」

レジィリアンスは素直に、コクン。と頷いた。
エルデリオンは先端から汁を滴らせ、まだ固いままのレジィリアンスの男の印を握り、寝台に背を倒すレジィリアンスに屈み込むと、左手でレジィリアンスの、胸の衣服を取り退けた。

デルデロッテ言う所の、“両方を刺激すると感度が上がる”が本当か。
確かめたくて。

親指の腹で男の印の先端をなぜながら、顔を下げ…レジィリアンスのピンクの乳首にそっ…と、口づける。

「…ああ…んっ」

レジィリアンスは倒れ込んで来るエルデリオンの、背に腕を回す。
「…ダメ…そこ…」
エルデリオンは唇を離すと、小声で尋ねた。
「…どうして?」

けれどエルデリオンの手で、男の印に愛撫を加えられたまま、感じ続けてたレジィリアンスは、ピク…ピク…と身を小さく跳ね上げながら、掠れた声で囁く。

「…だっ…て…もっと…おかしく…なる…」
「感じるの?」

尋ねられて、レジィリアンスは目を開けると、真上から顔を見下ろす、エルデリオンを見た。

微笑んでいて…昼間の優しいお兄さんを彷彿ほうふつとさせ、怖く無かった。

レジィリアンスは恥ずかしげに俯き、寝具に顔を半分埋めながら、囁く。
「…もっときつく…吸って…欲しく…なって…。
でもそれって…」
「恥ずかしくありません。
して欲しいなら…そうしますから」

とても気安く。
優しく微笑まれ、レジィリアンスは頷く。

エルデリオンは顔をレジィの…まだ薄い、少年の胸に倒すと、今度はピンクの乳首を、思いっきり吸い上げた。
同時に手で男の印を擦り上げると、レジィリアンスは身を跳ね上げる。

「ああっ!っぅんっ!」

今度は舌でねぶった後、吸い上げると同時に、男の印の先端を爪で思い切り、攻めた。

「ああっ…!ダ…メっ!」

レジィリアンスが激しく身もがき、エルデリオンは顔を上げる。
「…どう…して?」

返事が無く、エルデリオンがレジィリアンスを見ると、レジィリアンスは大きな青い、潤んだ瞳を見開き、今にも涙が零れそう…。

レジィはエルデリオンに、心配げに見つめられ、掠れた声で何とか、理由を説明した。
「…あの…また…」
「また?」
エルデリオンに眉を寄せて見つめられ、レジィリアンスは横を向いて訴えた。
「…その…思いきり…お尻の奥…を…」

エルデリオンは心底、ほっとした。
「…突かれたい?」

レジィリアンスは微かに震えながら、頬を真っ赤に染め、小さく、頷いた。
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