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デビッドボウイ 最後の五年間
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fuluで配信されてて、つい見ちゃった。
怖いモノ見たさ。
だって彼はどう見ても…連中と関わりを持っていて
だからスターになった。
レディ・ガガのように。
案の定、見てると彼の独白が聞こえ続けた。
彼は有名になりたかったから、それを受け入れた。
彼らのオモチャで居る間の自分と
音楽してる自分を、完全に分けられた。
それが出来た。
奴らはオモチャとして扱う代わりに、スターにしてやる。
と言った。
デビッドはそれを利用した。
映画を見てる前半はずっと、デビッドは音楽や創造出来る自分を勝者と思っていて
けれど別の現実では…連中の手の平の上の小さなアリで
連中が好きなときに、握りつぶされる存在だと言う事も
心の片隅では知っていた。
けれど彼は、自分の創造に夢中になった。
自分はそれが出来る。
羽ばたける。
と。
勝者はめぐるましく彼の中で変わっていた。
時には連中だったり、コンサートで大勢の前で歌う自分だったり。
そして少しずつ、変わった。
中盤、彼は認めた。
自分は彼らの手のひらの中のアリだが
彼の創造したビジュアルや音楽は。
それを演奏する自分たちや、聞いてる人々の陶酔は。
連中には決して、手の届かない素晴らしいものだと。
それを感じた時。
彼は勝者になる。
けれど時と共に彼は年を取り、連中に飽きられ
そして気づく。
自由になれたんじゃなく
あとは名声がある内に殺され
ビックセールスのネタにされるんだと。
逆らったレノンは殺された。
けれどレノンは最後に真実を告げていった。
彼はその時、何一つ真実を人々に告げていなかった。
と気づく。
真実を告げること。
全ては一握りの狂人によって支配されていることを。
そうすれば彼は自由になれると思った。
真の自由だ。
けれど癌が発覚する。
彼は少しずつ知る。
自分の創造に利用するため、ずっと切り離していた自分。
彼らのオモチャの自分。
それが次第に融合し
彼に知らしめる。
悪魔に魂を、握られていることを。
死が近づくにつれ
それは避けられない事実だと気づく。
彼は聞いている私に言った。
まるで喜劇だ。
こんなギリギリで気づくなんて。
ずっと切り離し、気づこうとしなかった。
悪魔と自分は寄り添って生きていて
実は悪魔と、時には同化すらしていて
けれどずっと、普通の人間を演じ続けた。
…つまり病で。
彼は演じ続けることが出来ず
向き合うしか無くなったようだ…。
今はどんななの?
と聞くと、彼は地獄にいる。
と言った。
そして悪魔らに、ずっと演奏して歌を歌い続けろと命じられる。
「ほら、それがしたかったんだろう?」
と、嫌みのように。
悪魔達が、もう亡くなった、彼をオモチャにしていた奴らの生皮を剥ぐ
その凄まじい悲鳴の中
彼は歌い続けているそうだ。
聞いている悪魔達は彼の歌を嘲笑い続ける。
もう…彼の飛翔は存在しない。
それで彼は言う。
こんな時に気づくなんて。
ずっと天使と居るべきだった。
どんなに惨めな人生で
名声など得られなくとも。
どんなことをしても、天使と居続けるべきだった。
最後のアルバム、ブラックスター
の映像が映し出される。
その時、私達ファンは知る。
ああこれが…本当の、彼の姿だったのか。
と。
怖いモノ見たさ。
だって彼はどう見ても…連中と関わりを持っていて
だからスターになった。
レディ・ガガのように。
案の定、見てると彼の独白が聞こえ続けた。
彼は有名になりたかったから、それを受け入れた。
彼らのオモチャで居る間の自分と
音楽してる自分を、完全に分けられた。
それが出来た。
奴らはオモチャとして扱う代わりに、スターにしてやる。
と言った。
デビッドはそれを利用した。
映画を見てる前半はずっと、デビッドは音楽や創造出来る自分を勝者と思っていて
けれど別の現実では…連中の手の平の上の小さなアリで
連中が好きなときに、握りつぶされる存在だと言う事も
心の片隅では知っていた。
けれど彼は、自分の創造に夢中になった。
自分はそれが出来る。
羽ばたける。
と。
勝者はめぐるましく彼の中で変わっていた。
時には連中だったり、コンサートで大勢の前で歌う自分だったり。
そして少しずつ、変わった。
中盤、彼は認めた。
自分は彼らの手のひらの中のアリだが
彼の創造したビジュアルや音楽は。
それを演奏する自分たちや、聞いてる人々の陶酔は。
連中には決して、手の届かない素晴らしいものだと。
それを感じた時。
彼は勝者になる。
けれど時と共に彼は年を取り、連中に飽きられ
そして気づく。
自由になれたんじゃなく
あとは名声がある内に殺され
ビックセールスのネタにされるんだと。
逆らったレノンは殺された。
けれどレノンは最後に真実を告げていった。
彼はその時、何一つ真実を人々に告げていなかった。
と気づく。
真実を告げること。
全ては一握りの狂人によって支配されていることを。
そうすれば彼は自由になれると思った。
真の自由だ。
けれど癌が発覚する。
彼は少しずつ知る。
自分の創造に利用するため、ずっと切り離していた自分。
彼らのオモチャの自分。
それが次第に融合し
彼に知らしめる。
悪魔に魂を、握られていることを。
死が近づくにつれ
それは避けられない事実だと気づく。
彼は聞いている私に言った。
まるで喜劇だ。
こんなギリギリで気づくなんて。
ずっと切り離し、気づこうとしなかった。
悪魔と自分は寄り添って生きていて
実は悪魔と、時には同化すらしていて
けれどずっと、普通の人間を演じ続けた。
…つまり病で。
彼は演じ続けることが出来ず
向き合うしか無くなったようだ…。
今はどんななの?
と聞くと、彼は地獄にいる。
と言った。
そして悪魔らに、ずっと演奏して歌を歌い続けろと命じられる。
「ほら、それがしたかったんだろう?」
と、嫌みのように。
悪魔達が、もう亡くなった、彼をオモチャにしていた奴らの生皮を剥ぐ
その凄まじい悲鳴の中
彼は歌い続けているそうだ。
聞いている悪魔達は彼の歌を嘲笑い続ける。
もう…彼の飛翔は存在しない。
それで彼は言う。
こんな時に気づくなんて。
ずっと天使と居るべきだった。
どんなに惨めな人生で
名声など得られなくとも。
どんなことをしても、天使と居続けるべきだった。
最後のアルバム、ブラックスター
の映像が映し出される。
その時、私達ファンは知る。
ああこれが…本当の、彼の姿だったのか。
と。
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