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2/8 猫と亡くなった弟
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最近、猫を拾った。
拾った、って言うより、病気の猫を抱えてた時、ショッピングセンター近くで見つけたノラが、車に轢かれないか。
心配してた所、その猫が家の近所で見るようになり。
その時丁度、病気の猫を抱えてたので、飼う訳に行かず。
庭にご飯を置くように成り、そのコが食べに来るようになった。
飼って欲しそうだったけど、重病だったので手一杯で。
申し訳無くて、毎日庭にご飯を置いた。
けど半年して、そのコは来なくなってた。
数ヶ月後。
多分男のコだったそのコの子供らしき、ちょい成長した子猫が。
ご飯を食べに来るようになってた。
飼ってあげられなかったそのコの姿が見えなくなった時。
そのコが車に轢かれたビジョンを見た。
飼ってあげてれば…。
と思ったけど…亡くなったかの確認は出来ず。
弟は
「大丈夫。どっかで飼われてるよ」
と言ったけど…。
代わって現れた子猫は、三ヶ月か四ヶ月くらい。
他の大きなノラに、ご飯を取られてしまわないよう。
ずっと庭に居座り、私が出てくると、真っ先に食べられるよう、庭のロッカーの上から降りて来る。
秋で、直冬。
気の毒になったし、以前の男のコを飼ってあげられない負い目で、そのコを引き取った。
女の子で、タフだった。
それらが、一年前。
また夏が来て、最近は別のコ達が、ご飯を食べに来る。
毛足の長い、どこかで飼われてた様子の人なつっこいコと、黒に茶や白の斑点のある、あまり美人じゃ無いコ。
この二匹は私が出てくるのを待って、同時に現れる。
やっぱり体の小さな…五ヶ月くらいの子猫に見えた。
毛足の長いコは、家に入りたそうで。
結局その子を迎え入れる準備までして、袋に入れようとしたけど、逃げられた。
二日ほど姿が見えず、その後また食べに来た。
けどその少し後。
今度は一ヶ月くらいの、とても小さな子猫が庭に居座った。
真っ黒なコで、一般的には可愛いコでは無い。
二晩過ぎて、次の晩。
亡くなった弟が教えてくれた。
『放って置いたら、車に轢かれる』
弟が猫に関して、そんな忠告はした事が無い。
けど、黒いコで、本当に小さくて。
夜、車道にふらふら出て行ったら…。
轢かれる可能性が、めちゃ大。
毛足の長いコを迎え入れようと準備していたので、代われにその子猫を引き取る事に。
そのコは簡単に袋に入り、家の中に連れ込んだ後ケージに入れる事が出来た。
けど今年の冬は寒い。
引き取るつもりだった毛足の長いコはその後、あまり姿が見えず。
少し暖かくなった頃、また数回姿を見せた。
その後寒くなった。
次に暖かくなった時。
あまり美人じゃ無い黒いコが、大人の大きさになって姿を見せ。
毛足の長いコは、来てないのかな?
と私が周囲を伺った時。
車に轢かれたビジョンが見えた。
私はそれが毛足の長いコかどうか。
よく分からなかったけど。
もしかして…。
と不安だった。
最後に会った時、やっぱり家に入りたそうだった。
もう子猫を迎えてしまったので、ケージが塞がってるから入れてあげられない。
すまないと思いつつ、玄関扉を閉めた。
その後、雪が降るほど寒かった…。
あれっきりなんだろうか。
もうあのコはこの世にいないんだろうか?
正直、私は落ち込んだ。
弟は
「あれだけ人なつっこいコだから、上手くやってどっかで飼われてる」
と言う。
そっちが本当だと良いのに…。
けど昨日。
毛足の長いコが、ご飯を食べにやって来た。
凄く、嬉しかった。
子猫を飼ったため、毛足の長いコが代わりに亡くなったのでは。
と自分を責めてたから。
子猫に関して、弟が言った。
「死んだ子猫の死体見たら、お前落ち込むだろ?
だから警告した」
確かに…五ヶ月ぐらいの毛足の長いコと、一ヶ月くらいの子猫なら…。
一ヶ月くらいの子猫の方が、もの凄く危険…。
家に引き取った子猫はどんどん大きくなる。
去年引き取ったコと、毎日凄い勢いで、遊んでる。
私が触ると。
直ぐゴロゴロと喉を鳴らす…。
きっとママがいなくなって、凄く不安だったんだろう…。
ともかく、毛足の長いコが元気で良かった。
姿が見えなくなって四日ほど。
毎晩落ち込んでいたから、本当にほっとした。
拾った、って言うより、病気の猫を抱えてた時、ショッピングセンター近くで見つけたノラが、車に轢かれないか。
心配してた所、その猫が家の近所で見るようになり。
その時丁度、病気の猫を抱えてたので、飼う訳に行かず。
庭にご飯を置くように成り、そのコが食べに来るようになった。
飼って欲しそうだったけど、重病だったので手一杯で。
申し訳無くて、毎日庭にご飯を置いた。
けど半年して、そのコは来なくなってた。
数ヶ月後。
多分男のコだったそのコの子供らしき、ちょい成長した子猫が。
ご飯を食べに来るようになってた。
飼ってあげられなかったそのコの姿が見えなくなった時。
そのコが車に轢かれたビジョンを見た。
飼ってあげてれば…。
と思ったけど…亡くなったかの確認は出来ず。
弟は
「大丈夫。どっかで飼われてるよ」
と言ったけど…。
代わって現れた子猫は、三ヶ月か四ヶ月くらい。
他の大きなノラに、ご飯を取られてしまわないよう。
ずっと庭に居座り、私が出てくると、真っ先に食べられるよう、庭のロッカーの上から降りて来る。
秋で、直冬。
気の毒になったし、以前の男のコを飼ってあげられない負い目で、そのコを引き取った。
女の子で、タフだった。
それらが、一年前。
また夏が来て、最近は別のコ達が、ご飯を食べに来る。
毛足の長い、どこかで飼われてた様子の人なつっこいコと、黒に茶や白の斑点のある、あまり美人じゃ無いコ。
この二匹は私が出てくるのを待って、同時に現れる。
やっぱり体の小さな…五ヶ月くらいの子猫に見えた。
毛足の長いコは、家に入りたそうで。
結局その子を迎え入れる準備までして、袋に入れようとしたけど、逃げられた。
二日ほど姿が見えず、その後また食べに来た。
けどその少し後。
今度は一ヶ月くらいの、とても小さな子猫が庭に居座った。
真っ黒なコで、一般的には可愛いコでは無い。
二晩過ぎて、次の晩。
亡くなった弟が教えてくれた。
『放って置いたら、車に轢かれる』
弟が猫に関して、そんな忠告はした事が無い。
けど、黒いコで、本当に小さくて。
夜、車道にふらふら出て行ったら…。
轢かれる可能性が、めちゃ大。
毛足の長いコを迎え入れようと準備していたので、代われにその子猫を引き取る事に。
そのコは簡単に袋に入り、家の中に連れ込んだ後ケージに入れる事が出来た。
けど今年の冬は寒い。
引き取るつもりだった毛足の長いコはその後、あまり姿が見えず。
少し暖かくなった頃、また数回姿を見せた。
その後寒くなった。
次に暖かくなった時。
あまり美人じゃ無い黒いコが、大人の大きさになって姿を見せ。
毛足の長いコは、来てないのかな?
と私が周囲を伺った時。
車に轢かれたビジョンが見えた。
私はそれが毛足の長いコかどうか。
よく分からなかったけど。
もしかして…。
と不安だった。
最後に会った時、やっぱり家に入りたそうだった。
もう子猫を迎えてしまったので、ケージが塞がってるから入れてあげられない。
すまないと思いつつ、玄関扉を閉めた。
その後、雪が降るほど寒かった…。
あれっきりなんだろうか。
もうあのコはこの世にいないんだろうか?
正直、私は落ち込んだ。
弟は
「あれだけ人なつっこいコだから、上手くやってどっかで飼われてる」
と言う。
そっちが本当だと良いのに…。
けど昨日。
毛足の長いコが、ご飯を食べにやって来た。
凄く、嬉しかった。
子猫を飼ったため、毛足の長いコが代わりに亡くなったのでは。
と自分を責めてたから。
子猫に関して、弟が言った。
「死んだ子猫の死体見たら、お前落ち込むだろ?
だから警告した」
確かに…五ヶ月ぐらいの毛足の長いコと、一ヶ月くらいの子猫なら…。
一ヶ月くらいの子猫の方が、もの凄く危険…。
家に引き取った子猫はどんどん大きくなる。
去年引き取ったコと、毎日凄い勢いで、遊んでる。
私が触ると。
直ぐゴロゴロと喉を鳴らす…。
きっとママがいなくなって、凄く不安だったんだろう…。
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