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第14話 『修行を考えろ』
しおりを挟む勇者が奥さんに連れ帰られ、これで平和な日々が取り戻せた?
アベルにはいつも通り家事をさせているが、そろそろ疑われるような気もする。何か新しい修行を考えなければ。
私は紅茶を飲みながら何が良い手はないかと考える。
今の私にできるのは、簡単な魔法と四天王の時に得た経験と知識。あとはスラミーちゃんに癒されること。
何もない。何もないがこのままでへ収入源がなくなる。さらには何かやらせないとお母さんが突撃して来る可能性もある。
古い記憶。四天王時代に何かヒントはないだろうか。私はは昔の記憶を頼りにヒントを探る。すると、あることを閃く。
「そうだ。ダンジョンだ!」
この世界には魔王が倒されたことにより、モンスターは消滅した。しかし、ダンジョンは建築物であり消えることはない。
モンスターがいなくなったとはいえ、ダンジョンは危険な罠も多くある。実力を上げることもできるし、ダンジョンなら私も案内ができる。
私は早速アベルに声をかける。
「よし、今日はダンジョンに行くよ!」
「ダンジョンですか?」
「魔王になるためにはどういうトラップがあるか。知っておかないとね!」
こうして私とアベルはダンジョンに向かうことになった。
向かうダンジョンは森を抜けてすぐにある遺跡型のダンジョンである。洞窟のように暗く入り組んでおり、多くのトラップがあるという。さらには最深部には財宝が眠っているという噂もある。
アベルがいればこのダンジョンも簡単に突破できるはずだ。そして私は財宝を持ち帰る。完璧な作戦だ!!
【後書き】
結局金。
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