344 / 348
第342話 【BLACK EDGE 其の342 先輩】
しおりを挟む
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第342話
【BLACK EDGE 其の342 先輩】
ブラッドとレトバは舞台の上で向かい合った。
「では、先輩のわしが龍の本当の力を教えてやるとするかのう……」
レトバはそう言うと手を上にかざす。すると、そんなレトバの頭上に空気中の水分が集まる。
そしてその水分は集まると、水となり、そして槍へと変化した。水が槍へと変化する。不思議な力だ。
だが、龍の力だからこそできること。
レトバが槍を手にしたところで、試合開始のゴングが鳴らされた。
準決勝、レトバvsブラッドの試合がついに始まった。
ゴングが鳴るとレトバは槍を回転させたのち、両手で持ってブラッドに槍の先を向ける形で構える。
ブラッドも両拳を握りしめて、接近戦の構えを取った。
「教えてくれるのはありがてぇが、手加減はしねぇぞ」
「それはわしも同じじゃよ……」
そう言うとレトバはその場で横に振る。すると、槍の先が描いた軌道に、水の線ができる。
空中で水が静止をレトバは振り終えた槍で、突き刺した。
すると、その静止していた水が、弾けて手のひらサイズの水の弾丸となって飛んでくる。
水の弾丸が一斉にブラッドへと発射される。ブラッドはフレッタ戦で使った黒い壁を目の前に出現させて水の弾丸を防ぐ。
だが、ブラッドの力ではすぐに壁は壊れてしまうし、これだけの攻撃を喰らえば壊されてしまう。そのため初弾を防ぎ、ブラッドが飛び上がる時間を稼ぐためだけにその壁を出現させた。
そして壁で水の弾丸が防いでいる間に、ブラッドは高く飛び上がる。そして黒い壁を足場代わりにして、さらに高く飛ぶ。
「いくぜ!」
ブラッドは右腕に力を込める。するとブラッドの右腕を黒いオーラが包み込んだ。
「龍の牙(ドラゴンファング)!!」
ブラッドは龍のオーラを飛ばしてレトバに攻撃しようとする。しかし、技を出そうとした時、前回での試合のことを思い出した。
黒い存在が……………………。
ブラッドは技を出すのを一瞬躊躇してしまう。
そんな中、空中をジャンプしているブラッドに向かって、レトバは槍を向けると、槍の先に水の球を作る。
そしてその球がブラッドに向けて発射された。
「っ!! 龍の牙(ドラゴンファング)」
その球を避けるためにブラッドは水の球に対して、龍のオーラを飛ばす。
水の球は龍のオーラにぶつかると、弾け飛んで、龍のオーラも同様に消滅した。
ブラッドは最初の位置とほぼ変わらない位置に着地する。
そんなブラッドにレトバは、
「どうしたんじゃ、お主、龍を恐れているのか?」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第342話
【BLACK EDGE 其の342 先輩】
ブラッドとレトバは舞台の上で向かい合った。
「では、先輩のわしが龍の本当の力を教えてやるとするかのう……」
レトバはそう言うと手を上にかざす。すると、そんなレトバの頭上に空気中の水分が集まる。
そしてその水分は集まると、水となり、そして槍へと変化した。水が槍へと変化する。不思議な力だ。
だが、龍の力だからこそできること。
レトバが槍を手にしたところで、試合開始のゴングが鳴らされた。
準決勝、レトバvsブラッドの試合がついに始まった。
ゴングが鳴るとレトバは槍を回転させたのち、両手で持ってブラッドに槍の先を向ける形で構える。
ブラッドも両拳を握りしめて、接近戦の構えを取った。
「教えてくれるのはありがてぇが、手加減はしねぇぞ」
「それはわしも同じじゃよ……」
そう言うとレトバはその場で横に振る。すると、槍の先が描いた軌道に、水の線ができる。
空中で水が静止をレトバは振り終えた槍で、突き刺した。
すると、その静止していた水が、弾けて手のひらサイズの水の弾丸となって飛んでくる。
水の弾丸が一斉にブラッドへと発射される。ブラッドはフレッタ戦で使った黒い壁を目の前に出現させて水の弾丸を防ぐ。
だが、ブラッドの力ではすぐに壁は壊れてしまうし、これだけの攻撃を喰らえば壊されてしまう。そのため初弾を防ぎ、ブラッドが飛び上がる時間を稼ぐためだけにその壁を出現させた。
そして壁で水の弾丸が防いでいる間に、ブラッドは高く飛び上がる。そして黒い壁を足場代わりにして、さらに高く飛ぶ。
「いくぜ!」
ブラッドは右腕に力を込める。するとブラッドの右腕を黒いオーラが包み込んだ。
「龍の牙(ドラゴンファング)!!」
ブラッドは龍のオーラを飛ばしてレトバに攻撃しようとする。しかし、技を出そうとした時、前回での試合のことを思い出した。
黒い存在が……………………。
ブラッドは技を出すのを一瞬躊躇してしまう。
そんな中、空中をジャンプしているブラッドに向かって、レトバは槍を向けると、槍の先に水の球を作る。
そしてその球がブラッドに向けて発射された。
「っ!! 龍の牙(ドラゴンファング)」
その球を避けるためにブラッドは水の球に対して、龍のオーラを飛ばす。
水の球は龍のオーラにぶつかると、弾け飛んで、龍のオーラも同様に消滅した。
ブラッドは最初の位置とほぼ変わらない位置に着地する。
そんなブラッドにレトバは、
「どうしたんじゃ、お主、龍を恐れているのか?」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
💚催眠ハーレムとの日常 - マインドコントロールされた女性たちとの日常生活
XD
恋愛
誰からも拒絶される内気で不細工な少年エドクは、人の心を操り、催眠術と精神支配下に置く不思議な能力を手に入れる。彼はこの力を使って、夢の中でずっと欲しかったもの、彼がずっと愛してきた美しい女性たちのHAREMを作り上げる。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
【画像あり】転生双子の異世界生活~株式会社SETA異世界派遣部・異世界ナーゴ編~
BIRD
ファンタジー
【転生者モチ編あらすじ】
異世界を再現したテーマパーク・プルミエタウンで働いていた兼業漫画家の俺。
原稿を仕上げた後、床で寝落ちた相方をベッドに引きずり上げて一緒に眠っていたら、本物の異世界に転移してしまった。
初めての異世界転移で容姿が変わり、日本での名前と姿は記憶から消えている。
転移先は前世で暮らした世界で、俺と相方の前世は双子だった。
前世の記憶は無いのに、時折感じる不安と哀しみ。
相方は眠っているだけなのに、何故か毎晩生存確認してしまう。
その原因は、相方の前世にあるような?
「ニンゲン」によって一度滅びた世界。
二足歩行の猫たちが文明を築いている時代。
それを見守る千年の寿命をもつ「世界樹の民」。
双子の勇者の転生者たちの物語です。
現世は親友、前世は双子の兄弟、2人の関係の変化と、異世界生活を書きました。
画像は作者が遊んでいるネトゲで作成したキャラや、石垣島の風景を使ったりしています。
AI生成した画像も合成に使うことがあります。
編集ソフトは全てフォトショップ使用です。
得られるスコア収益は「島猫たちのエピソード」と同じく、保護猫たちのために使わせて頂きます。
2024.4.19 モチ編スタート
5.14 モチ編完結。
5.15 イオ編スタート。
5.31 イオ編完結。
8.1 ファンタジー大賞エントリーに伴い、加筆開始
8.21 前世編開始
9.14 前世編完結
9.15 イオ視点のエピソード開始
9.20 イオ視点のエピソード完結
9.21 翔が書いた物語開始
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる