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第282話 【BLACK EDGE 其の282 二刀流】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第282話
【BLACK EDGE 其の282 二刀流】
ギアムが次々と選手達を倒す中、サムソンを発見した。
Bブロック予選も残る人数は半分を切った。
選手を投げ飛ばすサムソンにギアムは近づく。
「その巨漢に強さ。……なぁ、お前、後で俺たちのところに来ないか?」
選手を投げ飛ばしたサムソンをギアムは勧誘する。ギアムに話しかけられたサムソンはギアムの方へと振り向いた。
頭を掻いて少し困ったような表情をした後、首を横に振った。
「そうか、無理か。そいつは残念だ……。お前みたいな強い奴が俺たちには必要なんだがな……」
サムソンは巨体を曲げて頭を下げた。
「あー、良いよ良いよ。気にするな。お前にも事情があるんだろ。それに強さだけで勧誘しすぎると、後であいつから怒られるかもしれないしな」
話を終えた二人はお互いに戦い体制になる。
「ま、勧誘は終わりってことで、早速戦いますか」
ギアムがそう言うとサムソンは頷く。
サムソンは巨体だが素手だ。ギアムはサムソンより小さいのは確かだが、他の選手に比べても身長は低い方。だが、両手には剣を持っていた。
「行くぜ」
ギアムはサムソンに向かって走る。そして正面から走ってくるギアムにサムソンは巨体を活かしたビンタを放つ。
だが、ギアムはそれをギリギリまで引き寄せてから躱す。そしてさらにサムソンに近づく。
サムソンはポラリスよりも早く動く。それは一般の兵士のスピードを遥かに超えているということだ。だが、その更に上のスピードをギアムは出していた。
そのスピードでサムソンに近づくと、ギアムはサムソンの腹に向かって二本の剣で攻撃する。だが、サムソンの筋肉によりギアムの剣は弾かれてしまった。
攻撃が効かなかったことにより動揺しているギアムに向かって、サムソンはパンチで攻撃しようとする。だが、ギアムはサムソンのパンチを簡単に躱して距離を取った。
「普通の刃じゃ、傷すらつけられないか…………。変わった身体をしてるんだな」
サムソンは頷く。
刃を弾く身体。そんな身体が存在しているなんて驚くはずだ。だが、ギアムは冷静だった。
「…………なら、こっちも普通じゃないもんを使わせてもらうぜ」
ギアムはそう言うと二つの剣をぶつけて音を鳴らす。
「……………」
するとギアムの持っていた二本の剣は燃え出して、炎を纏う。燃える二本の剣を持って、ギアムは構えた。
「さてと、お前の身体と俺の剣、どっちが不思議か、勝負だな」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第282話
【BLACK EDGE 其の282 二刀流】
ギアムが次々と選手達を倒す中、サムソンを発見した。
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「その巨漢に強さ。……なぁ、お前、後で俺たちのところに来ないか?」
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頭を掻いて少し困ったような表情をした後、首を横に振った。
「そうか、無理か。そいつは残念だ……。お前みたいな強い奴が俺たちには必要なんだがな……」
サムソンは巨体を曲げて頭を下げた。
「あー、良いよ良いよ。気にするな。お前にも事情があるんだろ。それに強さだけで勧誘しすぎると、後であいつから怒られるかもしれないしな」
話を終えた二人はお互いに戦い体制になる。
「ま、勧誘は終わりってことで、早速戦いますか」
ギアムがそう言うとサムソンは頷く。
サムソンは巨体だが素手だ。ギアムはサムソンより小さいのは確かだが、他の選手に比べても身長は低い方。だが、両手には剣を持っていた。
「行くぜ」
ギアムはサムソンに向かって走る。そして正面から走ってくるギアムにサムソンは巨体を活かしたビンタを放つ。
だが、ギアムはそれをギリギリまで引き寄せてから躱す。そしてさらにサムソンに近づく。
サムソンはポラリスよりも早く動く。それは一般の兵士のスピードを遥かに超えているということだ。だが、その更に上のスピードをギアムは出していた。
そのスピードでサムソンに近づくと、ギアムはサムソンの腹に向かって二本の剣で攻撃する。だが、サムソンの筋肉によりギアムの剣は弾かれてしまった。
攻撃が効かなかったことにより動揺しているギアムに向かって、サムソンはパンチで攻撃しようとする。だが、ギアムはサムソンのパンチを簡単に躱して距離を取った。
「普通の刃じゃ、傷すらつけられないか…………。変わった身体をしてるんだな」
サムソンは頷く。
刃を弾く身体。そんな身体が存在しているなんて驚くはずだ。だが、ギアムは冷静だった。
「…………なら、こっちも普通じゃないもんを使わせてもらうぜ」
ギアムはそう言うと二つの剣をぶつけて音を鳴らす。
「……………」
するとギアムの持っていた二本の剣は燃え出して、炎を纏う。燃える二本の剣を持って、ギアムは構えた。
「さてと、お前の身体と俺の剣、どっちが不思議か、勝負だな」
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