213 / 350
第211話 【BLACK EDGE 其の211 認めた】
しおりを挟む
BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第211話
【BLACK EDGE 其の211 認めた】
ブラッドは赤崎の攻撃を避ける。ロジョンの時と同じように攻撃したが、今回はあの時よりも威力が下がっている。
「うまくいかないな」
時間もない。早くその技を成功させてフェアを助けたい。だが、まだ慣れない攻撃方法だ。そう簡単にはうまくいかない。
だが、他の方法もない。
ブラッドは拳を握りしめて、もう一度赤崎に向かって走り出す。
赤崎は今度は肩からビームを放つ。だが、それももう何度も見た。同じ攻撃を何度も喰らうことはない。
ブラッドは接近すると、赤崎に連続でパンチを放つ。その一撃一撃を意識して放っているが、どれも成功しない。
そして途中で赤崎がブラッドを腕を掴んで止めた。
「何か作戦があるのか?」
掴んだまま赤崎はブラッドを地面に叩きつけた。
「ぐっ……」
ブラッドは地面に叩きつけられて、地面を跳ねる。そして地面に倒れたブラッドを狙って赤崎が炎の剣を振り下ろす。
ブラッドは身体を転がして、炎の剣を避けた。しかし、赤崎は振り下ろした後、そのまま横に振って転がったブラッドを追いかける。
炎がブラッドに迫る中、ブラッドは右手に黒いオーラを溜めると、それをムチ状にして赤崎の剣を持つ手に引っ掛ける。そしてそれを引っ張り赤崎の腕を動かす。
それにより赤崎の剣は軌道をずれて、炎はブラッドに当たることなく横を通っていく。
炎を避けることができたブラッドは立ち上がると、ブラッドは左足に力を込める。
そして赤崎のことを蹴り飛ばした。
赤崎は吹っ飛び、地面を転がる。だが、これも失敗だ。何度やってもうまくいかない。
片腕だけでなく身体のあらゆる場所に集中して力をコントロールしないといけない。大雑把なブラッドにはかなり苦手な作業だ。
赤崎は落とした剣を拾うと立ち上がった。
「ふむ、何かやろうとしているみたいだが、苦戦しているようだね」
そして赤崎にもブラッドが新たな試みをしていることがバレた。警戒された状態でこの技を成功させるのは至難の業だ。
「チャレンジは嫌いじゃない。新しいことをやることは大事なことだ」
立ち上がった赤崎はすぐに攻撃してくる訳でなく喋り出した。
「私がなぜ、この兵器を作ったか、君には教えよう」
突然の発言にブラッドは疑問に思う。
「なぜそんなことを言う。時間稼ぎか?」
近くではロジョンがモニターに向かって何かをしている。いつ準備が終わってもおかしくない。
「そうじゃない。私は君を認めたということさ」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第211話
【BLACK EDGE 其の211 認めた】
ブラッドは赤崎の攻撃を避ける。ロジョンの時と同じように攻撃したが、今回はあの時よりも威力が下がっている。
「うまくいかないな」
時間もない。早くその技を成功させてフェアを助けたい。だが、まだ慣れない攻撃方法だ。そう簡単にはうまくいかない。
だが、他の方法もない。
ブラッドは拳を握りしめて、もう一度赤崎に向かって走り出す。
赤崎は今度は肩からビームを放つ。だが、それももう何度も見た。同じ攻撃を何度も喰らうことはない。
ブラッドは接近すると、赤崎に連続でパンチを放つ。その一撃一撃を意識して放っているが、どれも成功しない。
そして途中で赤崎がブラッドを腕を掴んで止めた。
「何か作戦があるのか?」
掴んだまま赤崎はブラッドを地面に叩きつけた。
「ぐっ……」
ブラッドは地面に叩きつけられて、地面を跳ねる。そして地面に倒れたブラッドを狙って赤崎が炎の剣を振り下ろす。
ブラッドは身体を転がして、炎の剣を避けた。しかし、赤崎は振り下ろした後、そのまま横に振って転がったブラッドを追いかける。
炎がブラッドに迫る中、ブラッドは右手に黒いオーラを溜めると、それをムチ状にして赤崎の剣を持つ手に引っ掛ける。そしてそれを引っ張り赤崎の腕を動かす。
それにより赤崎の剣は軌道をずれて、炎はブラッドに当たることなく横を通っていく。
炎を避けることができたブラッドは立ち上がると、ブラッドは左足に力を込める。
そして赤崎のことを蹴り飛ばした。
赤崎は吹っ飛び、地面を転がる。だが、これも失敗だ。何度やってもうまくいかない。
片腕だけでなく身体のあらゆる場所に集中して力をコントロールしないといけない。大雑把なブラッドにはかなり苦手な作業だ。
赤崎は落とした剣を拾うと立ち上がった。
「ふむ、何かやろうとしているみたいだが、苦戦しているようだね」
そして赤崎にもブラッドが新たな試みをしていることがバレた。警戒された状態でこの技を成功させるのは至難の業だ。
「チャレンジは嫌いじゃない。新しいことをやることは大事なことだ」
立ち上がった赤崎はすぐに攻撃してくる訳でなく喋り出した。
「私がなぜ、この兵器を作ったか、君には教えよう」
突然の発言にブラッドは疑問に思う。
「なぜそんなことを言う。時間稼ぎか?」
近くではロジョンがモニターに向かって何かをしている。いつ準備が終わってもおかしくない。
「そうじゃない。私は君を認めたということさ」
0
お気に入りに追加
9
あなたにおすすめの小説
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
放置された公爵令嬢が幸せになるまで
こうじ
ファンタジー
アイネス・カンラダは物心ついた時から家族に放置されていた。両親の顔も知らないし兄や妹がいる事は知っているが顔も話した事もない。ずっと離れで暮らし自分の事は自分でやっている。そんな日々を過ごしていた彼女が幸せになる話。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
[完結]思い出せませんので
シマ
恋愛
「早急にサインして返却する事」
父親から届いた手紙には婚約解消の書類と共に、その一言だけが書かれていた。
同じ学園で学び一年後には卒業早々、入籍し式を挙げるはずだったのに。急になぜ?訳が分からない。
直接会って訳を聞かねば
注)女性が怪我してます。苦手な方は回避でお願いします。
男性視点
四話完結済み。毎日、一話更新
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる