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第197話 【BLACK EDGE 其の197 救出へ】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第197話
【BLACK EDGE 其の197 救出へ】
アルファから何があったのかを知ったブラッドは、早速フェアを助けに行こうとする。だが、それをスワンに止められた。
「待ちなさい」
「なぜだ。早く行かないと!」
「もう遅いわ」
スワンはそう言うと腕を組んだ。そして話を続ける。
「フェアちゃんが連れ去られたのは数分前。普通に追いかけても間に合わない」
「じゃあ、どうしろって!?」
するとスワンは
「私の責任でフェアちゃんを攫われた。だから私が近道を作るわ」
シャドーとアルファは子供達の保護のために残ってくれることになった。
最初は不安だったが、シャドーは子供達に対しては優しく、意外な面もあり大丈夫そうだ。
ブルーバードからはクロウとレイラが子供達の元に残ることになった。
地下施設に向かうブラッドにはスワンとクレインが付いてくるということになった。
「それで近道を作るってどういうことだ?」
ブラッドがスワンに聞くとスワンは下を指差した。
「地面をぶち抜くわ」
「はぁ?」
さっきの話を聞いた感じ、スワンはかなりの重傷だった。傷はレイラが治したと言っていたが、何を考えているのだろうか。
スワンは拳を上げるとそれを地面に向けて振り下ろす。地面は砕けで粉々になるが、一発で穴が開くわけではない。
スワンは何度も何度も地面を叩き、少しずつ穴を開けていく。だが、びっくりすることにどんどん掘り進めているのだ。
これだけの穴を開けるのに、シャベルやピッケルを使っても何ヶ月もかかるだろう。だが、そんなトンネルをスワンは素手で掘り始めた。
「なんてパワーだ…………」
「さぁ、行くぞ。スワン様に続け」
クレインはスワンの掘った穴を進んでいく。ブラッドはこれが突然崩れたりしないか心配だったが、このスピードで掘り進めているのなら、近道になるのは確かだろう。
「…………行くしかないか」
ブラッドもスワンの掘った穴を進んでいくことにした。
人が一人やっと通れるトンネル。そんなトンネルがどんどん乗り進められ、やがてスワン達は地下施設へとたどり着いた。
たどり着いたのは三メートルほどの幅の地下通路。ここはまだ来たことがない場所だ。そんな場所にたどり着いた。
「ここは…………?」
ブラッドが分からない場所をブルーバードの2人がわかるはずもない。二人はまだ地下へやってきたことがないのだ。
通路は右と左に続いている。一本道だが、どっちが王都まで続く巨大な通路と繋がっているのか分からない。
「…………これは手分けをしたほうが良さそうね」
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第197話
【BLACK EDGE 其の197 救出へ】
アルファから何があったのかを知ったブラッドは、早速フェアを助けに行こうとする。だが、それをスワンに止められた。
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「じゃあ、どうしろって!?」
するとスワンは
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最初は不安だったが、シャドーは子供達に対しては優しく、意外な面もあり大丈夫そうだ。
ブルーバードからはクロウとレイラが子供達の元に残ることになった。
地下施設に向かうブラッドにはスワンとクレインが付いてくるということになった。
「それで近道を作るってどういうことだ?」
ブラッドがスワンに聞くとスワンは下を指差した。
「地面をぶち抜くわ」
「はぁ?」
さっきの話を聞いた感じ、スワンはかなりの重傷だった。傷はレイラが治したと言っていたが、何を考えているのだろうか。
スワンは拳を上げるとそれを地面に向けて振り下ろす。地面は砕けで粉々になるが、一発で穴が開くわけではない。
スワンは何度も何度も地面を叩き、少しずつ穴を開けていく。だが、びっくりすることにどんどん掘り進めているのだ。
これだけの穴を開けるのに、シャベルやピッケルを使っても何ヶ月もかかるだろう。だが、そんなトンネルをスワンは素手で掘り始めた。
「なんてパワーだ…………」
「さぁ、行くぞ。スワン様に続け」
クレインはスワンの掘った穴を進んでいく。ブラッドはこれが突然崩れたりしないか心配だったが、このスピードで掘り進めているのなら、近道になるのは確かだろう。
「…………行くしかないか」
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たどり着いたのは三メートルほどの幅の地下通路。ここはまだ来たことがない場所だ。そんな場所にたどり着いた。
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