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第102話 【BLACK EDGE 其の102 取引】
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BLACK EDGE
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
第102話
【BLACK EDGE 其の102 取引】
アルムはヒートとシャドーにアルファを連れて行かせて先に戻らせた。
そして残ったのはアルムとスワン、そしてフェザントだ。
アルムが話していた内容と同様に、スワンがフェザントに話していたのは任務の中断だった。
フェザントの任務は王子を捕獲だ。それはブルーバードのボスであるスワンからの命令だった。
しかし、今度はその任務をやめるように指示された。
「あー、そうですか……」
事情は分からないがフェザントは命令に従う。今回の任務はフェザントには理由が分からなかった。
なんのために王子を捕らえる必要があるのか。
それにグリモワールからの襲撃もあり、この命令がどんな意味を持つのかさらに意味がわからなくなった。
国家にダメージを与えるためなのか。ならなぜグリモワールが関係してくるのか。
しかし、フェザントは深く追求することはなかった。
「それじゃあ、あなたも先に戻ってて」
「……ほい」
フェザントはスワンの命令を聞くとその場から離れていった。そして残ったのはアルムとスワンだ。
「これで今回の件は終わりよね?」
スワンはアルムに聞く。するとアルムは頷いた。
「ああ、それで構わない」
「約束は守ってもらうわよ。アルムちゃん」
スワンとアルムの間で何かの取引があったようだ。
アルムはスワンに小さな箱を投げた。手のひらサイズの箱で、スワンは箱を開けて中身を確認すると満足そうな顔をした。
「あらあら、本当に渡してくれるなんて…………。よっぽどブレイドちゃんのことが大事なのね」
アルムは答えることはない。
「分かったわ。今回はこれで手を引きましょう。もうブレイドちゃんには私たちは手を出さない。……それで良いわね」
「同じことを言わせるな」
スワンは箱をポケットの中にしまう。そしてそのまま立ち去ろうとするが、その前に一度歩くのを止めて振り向かずにアルムに言う。
「そうそう、あなたの部下なかなか強いのね。まさかフェザントちゃんがやられそうになってるなんて思わなかったわ」
スワンとアルムがここに辿り着いたのはさっきのことだ。そのため戦況がどうなっていたのかは分からない。だが、ついた瞬間にフェザントがやられそうだったのは確かだった。
「また会いましょ~」
スワンはそう言うと建物から出ていった。アルムはスワンとは反対の出口から建物から姿を消したのであった。
著者:pirafu doria
作画:pirafu doria
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【BLACK EDGE 其の102 取引】
アルムはヒートとシャドーにアルファを連れて行かせて先に戻らせた。
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アルムが話していた内容と同様に、スワンがフェザントに話していたのは任務の中断だった。
フェザントの任務は王子を捕獲だ。それはブルーバードのボスであるスワンからの命令だった。
しかし、今度はその任務をやめるように指示された。
「あー、そうですか……」
事情は分からないがフェザントは命令に従う。今回の任務はフェザントには理由が分からなかった。
なんのために王子を捕らえる必要があるのか。
それにグリモワールからの襲撃もあり、この命令がどんな意味を持つのかさらに意味がわからなくなった。
国家にダメージを与えるためなのか。ならなぜグリモワールが関係してくるのか。
しかし、フェザントは深く追求することはなかった。
「それじゃあ、あなたも先に戻ってて」
「……ほい」
フェザントはスワンの命令を聞くとその場から離れていった。そして残ったのはアルムとスワンだ。
「これで今回の件は終わりよね?」
スワンはアルムに聞く。するとアルムは頷いた。
「ああ、それで構わない」
「約束は守ってもらうわよ。アルムちゃん」
スワンとアルムの間で何かの取引があったようだ。
アルムはスワンに小さな箱を投げた。手のひらサイズの箱で、スワンは箱を開けて中身を確認すると満足そうな顔をした。
「あらあら、本当に渡してくれるなんて…………。よっぽどブレイドちゃんのことが大事なのね」
アルムは答えることはない。
「分かったわ。今回はこれで手を引きましょう。もうブレイドちゃんには私たちは手を出さない。……それで良いわね」
「同じことを言わせるな」
スワンは箱をポケットの中にしまう。そしてそのまま立ち去ろうとするが、その前に一度歩くのを止めて振り向かずにアルムに言う。
「そうそう、あなたの部下なかなか強いのね。まさかフェザントちゃんがやられそうになってるなんて思わなかったわ」
スワンとアルムがここに辿り着いたのはさっきのことだ。そのため戦況がどうなっていたのかは分からない。だが、ついた瞬間にフェザントがやられそうだったのは確かだった。
「また会いましょ~」
スワンはそう言うと建物から出ていった。アルムはスワンとは反対の出口から建物から姿を消したのであった。
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