BLACK EDGE

ピラフドリア

文字の大きさ
上 下
45 / 350

 第44話  【BLACK EDGE 其の44 グリム・リーパー】

しおりを挟む
 BLACK EDGE


 著者:pirafu doria
 作画:pirafu doria


 第44話
 【BLACK EDGE 其の44 グリム・リーパー】




「俺様はグリム・リーパー。この痛み、倍にして返してやるぜ」



 グリムは短剣を逆手で持つ。すると、グリムの持つ剣が不思議なオーラを放ち始めた。



「ブラッド!! 気をつけて!!」



「分かってる!!」



 グリモワールの隊員は不思議な術を使う。魔術と言われる術であり、彼らは術師だ。



 それぞれが固有の能力を持っており、その能力を活かして戦闘をしてくる。
 だが、万能というわけではなく。力を得るのとは引き換えに、何かしらのデメリットも存在している。




 それに誰もが使えるというわけでもないのが、魔術の厄介なところだ。だが、これはグリモワールも持つ銃などの技術と同じで、世間的には広められておらず。闇組織が独占している状態だ。




「ブラッド、お前の噂は聞いているぜ」



 グリムはブラッドに喋りかけてくる。



「グリモワールの支部を潰し周っているらしいな。それでついた名前がブラッド…………だが、俺はグリム・リーパー、死神だ。お前を死の国へ導く者だ」



「俺を倒すつもりか?」



「ああ、その通り。お前が強ければ強いほど、俺は強くなる」



 すると、ブラッドはグリムの背後に不思議なオーラを感じた。何人のも怨霊がついているような、不思議な感覚だ。



「フェア、お前は下がれ」



 ブラッドはフェアを後ろに隠して、敵に狙われないようにする。
 それを見たグリムは、



「グリモワールからの指令はその子供を捕らえてくることだ。だが、俺はその子供よりもお前の方が興味ある。その子供はお前を倒してから捕まえる。戦闘中はそっちから手を出してこない限り、手を出さないから安心しろ」



 ブラッドはグリムが本心で言っていると感じた。



 ブラッドを優先して戦闘中はフェアには手を出さない。それは本当のことだろう。



「なら、俺も遠慮なく戦える」



「さぁ、殺し合おうかァ!!」



 ブラッドとグリムはお互いに走り出す。そして中央で二人はぶつかる。



 グリムは短剣を振って攻撃をしてくるが、ブラッドはそれを避ける。そして攻撃を避けたブラッドはグリムに殴りかかる。



 グリムはブラッドの攻撃を避けることができず、腹に強い衝撃を受ける。殴られたことでグリムは口から液体を吐きながら、ヨロヨロと後ろに下がる。



 ブラッドは追撃をしようと、グリムを追うが、



「待て」



 グリムが手を前に出して、ブラッドを止める。



「お前は今まで俺を二回殴ったよな」



 そう言ってニヤリと笑った。






しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

放置された公爵令嬢が幸せになるまで

こうじ
ファンタジー
アイネス・カンラダは物心ついた時から家族に放置されていた。両親の顔も知らないし兄や妹がいる事は知っているが顔も話した事もない。ずっと離れで暮らし自分の事は自分でやっている。そんな日々を過ごしていた彼女が幸せになる話。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

転生令嬢は現状を語る。

みなせ
ファンタジー
目が覚めたら悪役令嬢でした。 よくある話だけど、 私の話を聞いてほしい。

[完結]思い出せませんので

シマ
恋愛
「早急にサインして返却する事」 父親から届いた手紙には婚約解消の書類と共に、その一言だけが書かれていた。 同じ学園で学び一年後には卒業早々、入籍し式を挙げるはずだったのに。急になぜ?訳が分からない。 直接会って訳を聞かねば 注)女性が怪我してます。苦手な方は回避でお願いします。 男性視点 四話完結済み。毎日、一話更新

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...