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第3章
063.アイドルの報酬
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「…………」
一人ベッドの上で真っ暗になった天井を見上げる。
そこには闇が広がるばかりで何も無い。かろうじて漏れ入って来る光によって影くらいはわかるがそれでも天井には消灯しているライト以外何も見えない。
なにもない闇。
そんな天井を見上げながら、目すら開いているか開いていないかわからない状態で先程の出来事を思い出す。
一応互いの保護者が居る手前か、お風呂場から出た三人も紗也も、随分おとなしかった。彼女たちは母さんや紗也から服を借りていて、エレナは結んでいた髪をストレートに垂らし白いTシャツが映えて神秘的に映っていたし、アイさんは母さんのパジャマを着てそのスタイルの良い凹凸がしっかりと出ていて直視ができないほどだった。
リオはお風呂から出た途端、紗也の部屋に引きこもってしまってよくわからなかった。
それからは冷戦のように静かな時間が過ぎた。
彼女たちも大人しいから紗也も威嚇することなく、見方を変えれば小康状態のまま就寝の時間へ。
神鳥さんは母さんの部屋で、あの三人は少し手狭になるが俺の部屋には行かせないといった判断からか紗也の部屋という配分となった。
そうして一人となった祭り終わりの夜。俺はベッドで横になって物思いにふける。
「アイドル……かぁ……」
一人誰も居ない部屋で小さく呟いた言葉は誰に届くこともなく霧散する。
彼女たちの凄さは度重なるライブや周りの反応からこの身を持って理解した。本当にアイドルなのだ。それもトップクラスの。その気になれば何万人……何十万人と人を動かす力を持つ数少ない人物なのだ。
そんな彼女らが今この家で、ほんの少し離れたところで身体を休めている。現実味のないこの状況が、未だ俺の意識が現実かどうかを何度も疑わせた。
「あとは…………」
更に重なる懸念事項はその内の一人、リオのこと。
彼女を思い出すと同時に脳内に浮かび上がってくる花火での一言。
『アイドルを辞めてもいいほど――――』まさかそれほどまでに想ってくれてるとは思いもしなかった。
最初、告白された時は心のどこかで信じていなかった。初対面だし、アイドルという俺とは隔絶した世界の人間だし。ただ違う人種からの、思考回路が違う人から受けた告白という気の迷い。そう心の何処かで言い聞かせていたのかもしれない。
けれど彼女はひたすら真っ直ぐだった。
以前俺の学校に来た日や、今日あの言葉を聞くことで俺達と何も変わらない女の子だと言うことを嫌でも理解した。
その気持ちは本当に嬉しい。未だ夢でも見ているんじゃないかと疑うほどに嬉しいことだった。しかしそれ故に、今返事を安易にすることは間違いだと感じ取ったのだ。
これはただ嬉しいだけなのか、混乱しているだけなのか、あまりにも衝撃的な事実が多すぎて俺の思考が追いついてこなかった。
だって、まさか妹の親友だなんて思いもしないだろう。
でも……まずは……この疲れを癒やさないと……
今日は脳も体も使いすぎた……。きっと明日になれば、頭も整理できてキチンと考えることができる……だろう……
俺はとりあえず問題を棚上げし、身体の奥底から湧き上がってくる心地よい眠気にその身を委ねていった――――
―――――――――――――――――
―――――――――――
―――――――
「んぁ…………」
何か、モゾモゾと人の気配がする。
もう朝かな……?体感だけれどほんの十数分しか経っていないような気がする。それだけ疲れていたのかもしれない。
「朝……?暗……」
少しだけ片目を開けて様子を探るも窓から光が入っておらず、まだ朝日すら登っていないことを証明していた。
天井も変わらず影しか見えず、ただ深夜に目覚めてしまっただけだと断定して二度寝に移ろうとこの身を寝返りさせる。
「ぁ…………?」
寝返りしようとして……失敗した。
眠っていた時に無意識で上げていたのか、両手は頭上に伸びているのはまだいい。その体勢のまま身体を傾けようと思ったら自らの違和感に気がついた。
腕が…………動かない…………?
寝起きで力が入らないのを考慮してもビクリともしないのはおかしい。更に言えば何か巻かれている気がする。これは――――
「あ、起きた?」
小さく、胸元から声がした。
今まで腕に気を取られて気が付かなかったが、胸元には手が触れられていて何者かが布団に潜り込んでいるようだった。
目線を下に向けると布団の隙間から覗かせる彼女の視線が交差する。
「…………リオ」
「おはよ。 もう2時だよ」
パニックを起こすことなく淡々と現在の時刻を告げてくる小さな顔に大きな瞳。
2時って『もう』とかいう時間か……?
「こんな夜遅くに、どうしたの?」
「ん~……夜這い?」
少し迷った素振りを見せつつ小首をかしげながら眠そうな瞳で告げてきた。
夜這いて。
気づけば腕に巻かれているものはタオルのようだ。フェイスタオルで無理やり結んだからかだいぶ結び目も荒く、隙間も広いため抜けようと思えばすぐさま開放することができる。
「腕も結んで動けないようにして?」
「うん……そうじゃないと……恥ずかしくて死んじゃうから……」
そう呟いた彼女は俺の隣から掛け布団の中で馬乗りになり、ゆっくりと身体を倒して俺の胸元へ頭を乗せた。
彼女の身体はほんのり暖かくて柔らかく、腹部にとびきり柔らかい二つの感触が感じられた事実に、俺の背筋は驚愕で一瞬震えてしまう。
「リオ? その……下着は?」
「えっと…………その…………気づいた?」
小さくはみかみながら笑いかける彼女の顔は俺の想像が正しいことを主張していた。その柔らかさはいつも紗也から感じるような下着の感触が全く無く、一枚の布の上からダイレクトに肌の感触が伝わってきていた。つまり、そのシャツの下は……
「なん、で……?」
「好きな人にくっついていたいのは、自然なこと。でしょ?」
俺の問いに臆することなく応える視線は迷いなど一つも無い目だった。
今度は俺がその目に恥ずかしくて死んでしまいそうになりながら視線を逸らすと、彼女は「ふふっ」と微笑んで馬乗りから起きた時の状態に戻ってくれる。
お互いが何も話さないまま数分の時が過ぎた。
彼女は変わらず隣に身を寄せてその小さな手を俺の胸元で這わせるように遊んでいる。
……きっと、あの花火大会での言葉の返事を待っているのだろう。俺はそう解釈して「リオ」と小さく彼女の名を呼ぶ。
「――――ありがとう」
「……うん」
「でも、ごめん」
「…………なにが?」
主語も何もあったものではなかったがきっと伝わっただろう。
好きだと、ストレートに伝えてくれたことに感謝する。それと同時に謝ると、彼女が数泊おきながら何故かと問いかけられた。その胸元に置かれる手は少し力の入ったのかキュッと俺の体ごと握りしめる。
「その、いくら思い出そうとしても直接話した記憶とか思い出せなくって。それで、あの日が俺にとって初対面だから返事は出来ない」
「……そっか。うん、知ってるよ。 だって話したことないもん」
「えっ!?」
衝撃の事実に思わず俺は声を上げてしまう。思い出せないじゃなくて、本当に話していない?
「だって、慎也クンと話す時はいつも紗也ちゃんが間に立ってくれたし、私のこと気づいてないって知ってたから」
「……そうなの?」
「うん。 だからこれは私のワガママ。ずっと紗也ちゃんと一緒にお兄ちゃんを見てきて、勝手に好きになった私のワガママ」
彼女の握りしめた手の力が抜け、そのまま俺の頬に伸びてくる。
頬から耳、耳から顎、そして唇に少し触れたところでその手が離された。
「知ってる?紗也ちゃんにお兄ちゃんのことを任せられる人は?って聞いたらトップアイドルって答えたんだよ。私も夢物語って思っちゃった」
「トップ、アイドル……」
「うん。私も頑張っちゃった……。 だから…………これくらい許してね?」
「――――んんっ!?」
ベッドから降り、しゃがんで向かい合った彼女は人差し指と中指を立て、俺の唇を塞がれた。そのまま永遠とも思われるほどの時を固まっていると、今度はその手を自らの唇に当て、呆けている俺にその真っ赤な顔を向けてくる。
「ん……うん。今はこの報酬で十分。 お兄ちゃん……いや、慎也クン。今度は直接お願いね? それじゃっ!」
まくし立てながら後退りして扉までたどり着き、逃げるように部屋から出る彼女を見届けてから俺は腕に巻かれていた拘束を解く。
一人取り残された部屋の中で二本の指を自らの唇に当て、彼女が出ていった扉を見続けていた――――
一人ベッドの上で真っ暗になった天井を見上げる。
そこには闇が広がるばかりで何も無い。かろうじて漏れ入って来る光によって影くらいはわかるがそれでも天井には消灯しているライト以外何も見えない。
なにもない闇。
そんな天井を見上げながら、目すら開いているか開いていないかわからない状態で先程の出来事を思い出す。
一応互いの保護者が居る手前か、お風呂場から出た三人も紗也も、随分おとなしかった。彼女たちは母さんや紗也から服を借りていて、エレナは結んでいた髪をストレートに垂らし白いTシャツが映えて神秘的に映っていたし、アイさんは母さんのパジャマを着てそのスタイルの良い凹凸がしっかりと出ていて直視ができないほどだった。
リオはお風呂から出た途端、紗也の部屋に引きこもってしまってよくわからなかった。
それからは冷戦のように静かな時間が過ぎた。
彼女たちも大人しいから紗也も威嚇することなく、見方を変えれば小康状態のまま就寝の時間へ。
神鳥さんは母さんの部屋で、あの三人は少し手狭になるが俺の部屋には行かせないといった判断からか紗也の部屋という配分となった。
そうして一人となった祭り終わりの夜。俺はベッドで横になって物思いにふける。
「アイドル……かぁ……」
一人誰も居ない部屋で小さく呟いた言葉は誰に届くこともなく霧散する。
彼女たちの凄さは度重なるライブや周りの反応からこの身を持って理解した。本当にアイドルなのだ。それもトップクラスの。その気になれば何万人……何十万人と人を動かす力を持つ数少ない人物なのだ。
そんな彼女らが今この家で、ほんの少し離れたところで身体を休めている。現実味のないこの状況が、未だ俺の意識が現実かどうかを何度も疑わせた。
「あとは…………」
更に重なる懸念事項はその内の一人、リオのこと。
彼女を思い出すと同時に脳内に浮かび上がってくる花火での一言。
『アイドルを辞めてもいいほど――――』まさかそれほどまでに想ってくれてるとは思いもしなかった。
最初、告白された時は心のどこかで信じていなかった。初対面だし、アイドルという俺とは隔絶した世界の人間だし。ただ違う人種からの、思考回路が違う人から受けた告白という気の迷い。そう心の何処かで言い聞かせていたのかもしれない。
けれど彼女はひたすら真っ直ぐだった。
以前俺の学校に来た日や、今日あの言葉を聞くことで俺達と何も変わらない女の子だと言うことを嫌でも理解した。
その気持ちは本当に嬉しい。未だ夢でも見ているんじゃないかと疑うほどに嬉しいことだった。しかしそれ故に、今返事を安易にすることは間違いだと感じ取ったのだ。
これはただ嬉しいだけなのか、混乱しているだけなのか、あまりにも衝撃的な事実が多すぎて俺の思考が追いついてこなかった。
だって、まさか妹の親友だなんて思いもしないだろう。
でも……まずは……この疲れを癒やさないと……
今日は脳も体も使いすぎた……。きっと明日になれば、頭も整理できてキチンと考えることができる……だろう……
俺はとりあえず問題を棚上げし、身体の奥底から湧き上がってくる心地よい眠気にその身を委ねていった――――
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「んぁ…………」
何か、モゾモゾと人の気配がする。
もう朝かな……?体感だけれどほんの十数分しか経っていないような気がする。それだけ疲れていたのかもしれない。
「朝……?暗……」
少しだけ片目を開けて様子を探るも窓から光が入っておらず、まだ朝日すら登っていないことを証明していた。
天井も変わらず影しか見えず、ただ深夜に目覚めてしまっただけだと断定して二度寝に移ろうとこの身を寝返りさせる。
「ぁ…………?」
寝返りしようとして……失敗した。
眠っていた時に無意識で上げていたのか、両手は頭上に伸びているのはまだいい。その体勢のまま身体を傾けようと思ったら自らの違和感に気がついた。
腕が…………動かない…………?
寝起きで力が入らないのを考慮してもビクリともしないのはおかしい。更に言えば何か巻かれている気がする。これは――――
「あ、起きた?」
小さく、胸元から声がした。
今まで腕に気を取られて気が付かなかったが、胸元には手が触れられていて何者かが布団に潜り込んでいるようだった。
目線を下に向けると布団の隙間から覗かせる彼女の視線が交差する。
「…………リオ」
「おはよ。 もう2時だよ」
パニックを起こすことなく淡々と現在の時刻を告げてくる小さな顔に大きな瞳。
2時って『もう』とかいう時間か……?
「こんな夜遅くに、どうしたの?」
「ん~……夜這い?」
少し迷った素振りを見せつつ小首をかしげながら眠そうな瞳で告げてきた。
夜這いて。
気づけば腕に巻かれているものはタオルのようだ。フェイスタオルで無理やり結んだからかだいぶ結び目も荒く、隙間も広いため抜けようと思えばすぐさま開放することができる。
「腕も結んで動けないようにして?」
「うん……そうじゃないと……恥ずかしくて死んじゃうから……」
そう呟いた彼女は俺の隣から掛け布団の中で馬乗りになり、ゆっくりと身体を倒して俺の胸元へ頭を乗せた。
彼女の身体はほんのり暖かくて柔らかく、腹部にとびきり柔らかい二つの感触が感じられた事実に、俺の背筋は驚愕で一瞬震えてしまう。
「リオ? その……下着は?」
「えっと…………その…………気づいた?」
小さくはみかみながら笑いかける彼女の顔は俺の想像が正しいことを主張していた。その柔らかさはいつも紗也から感じるような下着の感触が全く無く、一枚の布の上からダイレクトに肌の感触が伝わってきていた。つまり、そのシャツの下は……
「なん、で……?」
「好きな人にくっついていたいのは、自然なこと。でしょ?」
俺の問いに臆することなく応える視線は迷いなど一つも無い目だった。
今度は俺がその目に恥ずかしくて死んでしまいそうになりながら視線を逸らすと、彼女は「ふふっ」と微笑んで馬乗りから起きた時の状態に戻ってくれる。
お互いが何も話さないまま数分の時が過ぎた。
彼女は変わらず隣に身を寄せてその小さな手を俺の胸元で這わせるように遊んでいる。
……きっと、あの花火大会での言葉の返事を待っているのだろう。俺はそう解釈して「リオ」と小さく彼女の名を呼ぶ。
「――――ありがとう」
「……うん」
「でも、ごめん」
「…………なにが?」
主語も何もあったものではなかったがきっと伝わっただろう。
好きだと、ストレートに伝えてくれたことに感謝する。それと同時に謝ると、彼女が数泊おきながら何故かと問いかけられた。その胸元に置かれる手は少し力の入ったのかキュッと俺の体ごと握りしめる。
「その、いくら思い出そうとしても直接話した記憶とか思い出せなくって。それで、あの日が俺にとって初対面だから返事は出来ない」
「……そっか。うん、知ってるよ。 だって話したことないもん」
「えっ!?」
衝撃の事実に思わず俺は声を上げてしまう。思い出せないじゃなくて、本当に話していない?
「だって、慎也クンと話す時はいつも紗也ちゃんが間に立ってくれたし、私のこと気づいてないって知ってたから」
「……そうなの?」
「うん。 だからこれは私のワガママ。ずっと紗也ちゃんと一緒にお兄ちゃんを見てきて、勝手に好きになった私のワガママ」
彼女の握りしめた手の力が抜け、そのまま俺の頬に伸びてくる。
頬から耳、耳から顎、そして唇に少し触れたところでその手が離された。
「知ってる?紗也ちゃんにお兄ちゃんのことを任せられる人は?って聞いたらトップアイドルって答えたんだよ。私も夢物語って思っちゃった」
「トップ、アイドル……」
「うん。私も頑張っちゃった……。 だから…………これくらい許してね?」
「――――んんっ!?」
ベッドから降り、しゃがんで向かい合った彼女は人差し指と中指を立て、俺の唇を塞がれた。そのまま永遠とも思われるほどの時を固まっていると、今度はその手を自らの唇に当て、呆けている俺にその真っ赤な顔を向けてくる。
「ん……うん。今はこの報酬で十分。 お兄ちゃん……いや、慎也クン。今度は直接お願いね? それじゃっ!」
まくし立てながら後退りして扉までたどり着き、逃げるように部屋から出る彼女を見届けてから俺は腕に巻かれていた拘束を解く。
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