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第1章 偽りの騎士
第3話 復興します 3
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さて、そんな辱めも乗り越えて労働力は確保できた。できたからもう次に移るはずなんだけど、なぜか妙に張り切っている奴がいる。
「フェンリス……何をしているんだ?」
「はい! 私もお手伝いしようと思いまして!」
どこから取り出したのか、フェンリスは意気揚々とノコギリをブンブン振り回していた。あれは武器ではない。工具だ、その殺傷能力は俺たちの持つ武器とは雲泥の差で、恐らく当たってもかすり傷ひとつ付かないかもしれない。でも、この光景は見過ごせない。考えてみて欲しい。女の子が笑顔でノコギリを振り回すシーンを。滅茶苦茶危ないと思うだろう。色々な意味で。
「村人さんが持っていた伐採用具をお借りしました! 頑張りますよ! 見てください……ほらっ!」
「待て! それはそうやって使うものじゃ――」
制止も間に合わず、フェンリスは大木に向かってノコギリを振るった。フルスイングだ。するとどうだろう。何も起こらない。ノコギリは折れてないし、大木はそのまま。でもフェンリスは確実に振り抜いている。
「まさか……ねぇ」
恐る恐る近付いて大木を押してみると、徐々に軽くなって、え、もしかして。もしかしなくても大木は後ろに倒れていった。大きな地響きを立てて、驚いた鳥たちが一斉に周囲の木々から飛び立って行くのが見えた。
「待て、待てって、頼むから待って! フェンリス、それを見せてくれ!」
「はい、どうぞ!」
これは確かにノコギリだ。念のためアイテムの能力を調べてみても、やっぱりノコギリ以外の何物でもない。それでもさ、まだ刀や斧のような一刀両断するための刃の工具ならまだいいよ。でも、この刃はギザギザの歯だ。間違っても一刀両断できるような構造ではない。それなのに、見てください奥さん、この切れ味。まるで機械で加工したかのようにツルツルの断面じゃないですか、あらやだ。
「す……凄いな、フェンリス」
「えへへー、ありがとうございます!」
「お待ちを、魔王様」
頭をなでようとしたところ、ムラクモに止められる。武人ならこの手の道具も武器と同じように大切に思うのかもしれない。フェンリスは全く違う使い方をした。それも、たぶんだけどこの手の工具じゃ最もやってはいけない扱いをしたのだろう。怒るのも無理はない。
「その大木、更に美しく加工してご覧にいれましょう」
「……はい?」
理解が追いつかないままにムラクモを目で追うと、カチリと抜刀した音が鳴ったのも束の間、大量の木くずが飛んできた。咄嗟に両腕で顔を覆ってガードして、嵐が止むと、恐る恐る目を開けてみる。
「終わりました」
大木があったはずの所には、ビックリするほど綺麗に整った建材が積まれていた。うむ、見事だ。あの木屑の飛び方は、きっとあの刀一本で加工したためだったんだろう。たぶんフェンリスが良いところを披露したから、ムラクモも技を見せたかったに違いない。
「ここからが僕の出番ですね! お任せあれ!」
そしてアザレアの指示でウッドゴーレムたちが一斉に群がり、わずか10秒後には一軒家が建っていた。オール木造建築で窓ガラスも無いが、代わりに開閉可能な部分がいくつかあって、住む分には問題さそうな出来栄えだ。
これにはびっくりだ。ここに至るまで1分強といった具合だ。どうやらアデルも同じようで、2人で目を丸くする。
「建築って……思ったより簡単だったのか。知らなかった」
「あの……何もかも普通じゃないと思います」
「良かった、俺はまともなんだな」
アデルに突っ込まれなかったら人として大切な感覚を失っていたかもしれない。感謝だ。そんな風に思いながら胸をなでおろしていると、アデルに苦笑いされる。なぜだ。何か悪いことをしてしまったかと焦ったが、どうやらそうではないらしい。
「えっと……魔王様もちょっとだけ不思議な方だと思いますけど」
「あー……まぁ、こいつらの主な訳だし、多少は見逃してくれ」
「そ、それもそうですけど……その、男性の方って、そんなに指輪を着けるものではないと思います」
両手の20の指輪を指さされてハッとなった。ゲーム内ならこれくらい普通で全く気にしていなかったけど、確かにこれも大概だな。ギラギラとし過ぎて下品だし、現実でやったらそもそも指が曲がらないよね、きっと。それに奇抜かつ過度な装飾だと忘れる辺り、俺は既に身も心も魔王ユウらしい。こっそりと数を半分以下に減らしておく。
「あと、もっと綺麗なお洋服を着た方がいいかもしれません」
「こ、これはそういうファッションだから」
まさか服まで突っ込まれるとは。なんだか胸の辺りが苦しくなってきた。だが、これまた言われてハッとなったが、これはれっきとしたコスプレだ。俗に言う痛い人である。
はぁ、コスプレして街を歩ける人って凄い。こんな精神ダメージを受けてもへっちゃらなんて。俺はヤバイ。この世界に来て、今、一番の大ダメージを貰っている。
「人間、それ以上は許しません。我が君は何もかも大変に素敵な御方です。無礼な発言は慎むように」
「そ、そうですね、失礼しました」
俺の表情から察してくれたのか、ウロボロスが割って入ってくれる。アデルもすぐに謝ってくれて一件落着、とはいかない。痛いのは痛い。現実は変わらない。いくらウロボロスが擁護してくれても、それはとてもありがたいけど、俺はもう限界が近かった。穴があれば潜ってしまいたい気分だ。とりあえず普通っぽい服に着替えて、復興作業を手伝って気を紛らわすしかない。
「と、とにかく口よりも手を動かすぞ! 野宿は極力避けたいからな!」
「畏まりました。皆、奮起するように!」
ウロボロスの号令の後、復興は劇的に進んでいく。
「フェンリス……何をしているんだ?」
「はい! 私もお手伝いしようと思いまして!」
どこから取り出したのか、フェンリスは意気揚々とノコギリをブンブン振り回していた。あれは武器ではない。工具だ、その殺傷能力は俺たちの持つ武器とは雲泥の差で、恐らく当たってもかすり傷ひとつ付かないかもしれない。でも、この光景は見過ごせない。考えてみて欲しい。女の子が笑顔でノコギリを振り回すシーンを。滅茶苦茶危ないと思うだろう。色々な意味で。
「村人さんが持っていた伐採用具をお借りしました! 頑張りますよ! 見てください……ほらっ!」
「待て! それはそうやって使うものじゃ――」
制止も間に合わず、フェンリスは大木に向かってノコギリを振るった。フルスイングだ。するとどうだろう。何も起こらない。ノコギリは折れてないし、大木はそのまま。でもフェンリスは確実に振り抜いている。
「まさか……ねぇ」
恐る恐る近付いて大木を押してみると、徐々に軽くなって、え、もしかして。もしかしなくても大木は後ろに倒れていった。大きな地響きを立てて、驚いた鳥たちが一斉に周囲の木々から飛び立って行くのが見えた。
「待て、待てって、頼むから待って! フェンリス、それを見せてくれ!」
「はい、どうぞ!」
これは確かにノコギリだ。念のためアイテムの能力を調べてみても、やっぱりノコギリ以外の何物でもない。それでもさ、まだ刀や斧のような一刀両断するための刃の工具ならまだいいよ。でも、この刃はギザギザの歯だ。間違っても一刀両断できるような構造ではない。それなのに、見てください奥さん、この切れ味。まるで機械で加工したかのようにツルツルの断面じゃないですか、あらやだ。
「す……凄いな、フェンリス」
「えへへー、ありがとうございます!」
「お待ちを、魔王様」
頭をなでようとしたところ、ムラクモに止められる。武人ならこの手の道具も武器と同じように大切に思うのかもしれない。フェンリスは全く違う使い方をした。それも、たぶんだけどこの手の工具じゃ最もやってはいけない扱いをしたのだろう。怒るのも無理はない。
「その大木、更に美しく加工してご覧にいれましょう」
「……はい?」
理解が追いつかないままにムラクモを目で追うと、カチリと抜刀した音が鳴ったのも束の間、大量の木くずが飛んできた。咄嗟に両腕で顔を覆ってガードして、嵐が止むと、恐る恐る目を開けてみる。
「終わりました」
大木があったはずの所には、ビックリするほど綺麗に整った建材が積まれていた。うむ、見事だ。あの木屑の飛び方は、きっとあの刀一本で加工したためだったんだろう。たぶんフェンリスが良いところを披露したから、ムラクモも技を見せたかったに違いない。
「ここからが僕の出番ですね! お任せあれ!」
そしてアザレアの指示でウッドゴーレムたちが一斉に群がり、わずか10秒後には一軒家が建っていた。オール木造建築で窓ガラスも無いが、代わりに開閉可能な部分がいくつかあって、住む分には問題さそうな出来栄えだ。
これにはびっくりだ。ここに至るまで1分強といった具合だ。どうやらアデルも同じようで、2人で目を丸くする。
「建築って……思ったより簡単だったのか。知らなかった」
「あの……何もかも普通じゃないと思います」
「良かった、俺はまともなんだな」
アデルに突っ込まれなかったら人として大切な感覚を失っていたかもしれない。感謝だ。そんな風に思いながら胸をなでおろしていると、アデルに苦笑いされる。なぜだ。何か悪いことをしてしまったかと焦ったが、どうやらそうではないらしい。
「えっと……魔王様もちょっとだけ不思議な方だと思いますけど」
「あー……まぁ、こいつらの主な訳だし、多少は見逃してくれ」
「そ、それもそうですけど……その、男性の方って、そんなに指輪を着けるものではないと思います」
両手の20の指輪を指さされてハッとなった。ゲーム内ならこれくらい普通で全く気にしていなかったけど、確かにこれも大概だな。ギラギラとし過ぎて下品だし、現実でやったらそもそも指が曲がらないよね、きっと。それに奇抜かつ過度な装飾だと忘れる辺り、俺は既に身も心も魔王ユウらしい。こっそりと数を半分以下に減らしておく。
「あと、もっと綺麗なお洋服を着た方がいいかもしれません」
「こ、これはそういうファッションだから」
まさか服まで突っ込まれるとは。なんだか胸の辺りが苦しくなってきた。だが、これまた言われてハッとなったが、これはれっきとしたコスプレだ。俗に言う痛い人である。
はぁ、コスプレして街を歩ける人って凄い。こんな精神ダメージを受けてもへっちゃらなんて。俺はヤバイ。この世界に来て、今、一番の大ダメージを貰っている。
「人間、それ以上は許しません。我が君は何もかも大変に素敵な御方です。無礼な発言は慎むように」
「そ、そうですね、失礼しました」
俺の表情から察してくれたのか、ウロボロスが割って入ってくれる。アデルもすぐに謝ってくれて一件落着、とはいかない。痛いのは痛い。現実は変わらない。いくらウロボロスが擁護してくれても、それはとてもありがたいけど、俺はもう限界が近かった。穴があれば潜ってしまいたい気分だ。とりあえず普通っぽい服に着替えて、復興作業を手伝って気を紛らわすしかない。
「と、とにかく口よりも手を動かすぞ! 野宿は極力避けたいからな!」
「畏まりました。皆、奮起するように!」
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