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◆
今日も彼が遅く帰ってきた
彼がお風呂に入っている間考える
今日こそは、はっきりさせなければ
私たちはきっと運命の相手ではないのだから
別れてから時間が経てば忘れられる
別れなきゃ後悔する
わかっているけど----
ピロリンッ
突然の軽快な音に思考が妨げられる
彼のスマホからだ
勝手にスマホを見るなんていけない
わかっているが、どうしても気になってしまう
光っている画面をそっと覗くと
ヒカル
-----------------------------------
ねぇねぇ、今何してるの~?
会いたいよぉ!
見なければよかった
すぐに後悔した
完全に黒、だ
「ん?そんなとこでなにしてるの?」
背後から急に話しかけられて驚く
「っ!な、なんでもないよ」
「そっか、お皿洗いと洗濯物やっておいたよ」
「えっありがとう!助かる」
「気にしなくていいよ、最近顔色悪いよ、大丈夫?」
「う、うん、大丈夫だよ」
単純脳の私はすぐ絆されてしまう
言わないでいたら
このまま
ずっと
一緒にいられる
「今も顔色悪いよ?もう寝る?」
「...そうだね、もう寝たいな」
「うん、寝よう、おいで」
「っ、うん」
思わず泣きそうになってしまう
そんな感情押し殺して彼の腕の中へと行く
優しくて暖かくて
大好きな場所
でも、
(あの子にもこんなことしているのかな......)
こんなこと長くは、続かない
わかっていても
どうか
少しでも長く
そばにいさせて-------
今日も彼が遅く帰ってきた
彼がお風呂に入っている間考える
今日こそは、はっきりさせなければ
私たちはきっと運命の相手ではないのだから
別れてから時間が経てば忘れられる
別れなきゃ後悔する
わかっているけど----
ピロリンッ
突然の軽快な音に思考が妨げられる
彼のスマホからだ
勝手にスマホを見るなんていけない
わかっているが、どうしても気になってしまう
光っている画面をそっと覗くと
ヒカル
-----------------------------------
ねぇねぇ、今何してるの~?
会いたいよぉ!
見なければよかった
すぐに後悔した
完全に黒、だ
「ん?そんなとこでなにしてるの?」
背後から急に話しかけられて驚く
「っ!な、なんでもないよ」
「そっか、お皿洗いと洗濯物やっておいたよ」
「えっありがとう!助かる」
「気にしなくていいよ、最近顔色悪いよ、大丈夫?」
「う、うん、大丈夫だよ」
単純脳の私はすぐ絆されてしまう
言わないでいたら
このまま
ずっと
一緒にいられる
「今も顔色悪いよ?もう寝る?」
「...そうだね、もう寝たいな」
「うん、寝よう、おいで」
「っ、うん」
思わず泣きそうになってしまう
そんな感情押し殺して彼の腕の中へと行く
優しくて暖かくて
大好きな場所
でも、
(あの子にもこんなことしているのかな......)
こんなこと長くは、続かない
わかっていても
どうか
少しでも長く
そばにいさせて-------
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