底なしの海

パンダパンダ

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今日も彼が遅く帰ってきた
彼がお風呂に入っている間考える



今日こそは、はっきりさせなければ
私たちはきっと運命の相手ではないのだから 
別れてから時間が経てば忘れられる
別れなきゃ後悔する
わかっているけど----


ピロリンッ
突然の軽快な音に思考が妨げられる


彼のスマホからだ
勝手にスマホを見るなんていけない
わかっているが、どうしても気になってしまう
光っている画面をそっと覗くと




ヒカル
-----------------------------------
ねぇねぇ、今何してるの~?
会いたいよぉ!





見なければよかった
すぐに後悔した
完全に黒、だ



「ん?そんなとこでなにしてるの?」



背後から急に話しかけられて驚く



「っ!な、なんでもないよ」



「そっか、お皿洗いと洗濯物やっておいたよ」



「えっありがとう!助かる」



「気にしなくていいよ、最近顔色悪いよ、大丈夫?」



「う、うん、大丈夫だよ」


単純脳の私はすぐ絆されてしまう


言わないでいたら
このまま
ずっと
一緒にいられる




「今も顔色悪いよ?もう寝る?」



「...そうだね、もう寝たいな」



「うん、寝よう、おいで」



「っ、うん」


思わず泣きそうになってしまう

そんな感情押し殺して彼の腕の中へと行く
優しくて暖かくて
大好きな場所


でも、

(あの子にもこんなことしているのかな......)




こんなこと長くは、続かない
わかっていても




どうか
少しでも長く






そばにいさせて-------














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