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#125 終戦編 心地よい死

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『心地よい死』
――建物カルデアから少し離れた森奥

ドンッ
瑠姫亜『炎上網えんじょうもう
ボォォォォォォ
バサッ
ミカエル「助かったイフリート様!!下がってくれ!!」
瑠姫亜「!」
ババッ
カシャッ
ディアブロ「…」
ミカエル「標的はお前じゃない」
ザブゥゥゥゥゥン
ブワァァァァァァ
ディアブロ(そんな一気に消化しちゃったら視界が悪く―)
霞『月牙天衝げつがてんしょう』ッ!!!
ズッドゴォォォォォォォン
ババッ
ディアブロ「くふっ…いい威力だね!」
霞(やっぱり勘づかれる…!!)
ディアブロ「もう少し見せてよ」
ズォッ
霞「――!!」
ギュルルルルッ
ガシッ
ディアブロ「お」
叶栞『ロープマジック・にじみ』
ジュワァァァァァァ
ボボォォォォォォ
ディアブロ「ふぅん…コピーか」
グイッ
ディアブロ「おいでよこっち」
叶栞「!」
吃葉「叶栞!!」
ディアブロ『崩壊ほうかい
ッドォォォォ
叶栞「――っは」
ディアブロ「あっはは…!!」
瑠姫亜「嘘……叶―!!」
叶栞「……」
ドサッ
吃葉「てめぇ……ッ」
ディアブロ「いい表情だね」
パチンッ
ディアブロ「!」
ギュルルルルッ
ディアブロ(…ん?)
叶栞「…ッ!!」
ディアブロ「風穴開けたはず―」
不仁丸「…連続で行使は出来ないよ」
吃葉「不仁丸!!」
叶栞(そっか…私さっき死んで…!!)
ディアブロ「時を戻したんだね」
ザッザッザッ
ドンッ
ウリエル(耐えろ少女…!!)
玉津遊「ううう……う…!!」
ジャララララララララ
ウリエル「応えろ天命!!!」
グァッ
ッドゴォォォォォォォォォォォォン
ジャララララララララ
ガシッ
ディアブロ(捕らわれたか―)
パンッ
アザゼル『ひかりあれ』
ズッドゴォォォォォォォン
ディアブロ「う…っ……かはっ…!!」
ニヤッ
ディアブロ(いい…威力だ…!!)
バサッ
黒龍「…突っ込むぞ」
ブラッド「あぁ!!頼む!!!」
ギュオオオオオオ
ディアブロ「やれやれ…こんなに押されるか」
ズキッ
ディアブロ(余程効いたよオーディン…君の全て)
ブラッド『凝固ぎょうこ血槍ちのやり
ギュオオオオオオ
ドスッッ
ブラッド『一月ひとつき
ズズズズ
ディアブロ「躱さなかった理由…なーんだ」
ズッ
ブラッド「!!」
ババッ
雲雀「失礼するっす!!」
雲雀『兎郷うごう』!!
ピョーン
ズッドゴォォォォォォォン
雲雀「大丈夫っすか!?」
ブラッド「あぁ…助かった…!!」
ディアブロ「…不思議だな」
ブラッド「不思議…?」
ディアブロ「君達ずっと仲間だったわけじゃないだろう?それなのにこの連携なんて…手馴れてるなぁと思ってさ」
カウ「ずっと見てきたんだよ。手を取り合う仲間の姿を」
ディアブロ「それってここじゃないところで戦ってる子達かな」
スッ
ディアブロ「向こうも勝てる確率が高いわけじゃないよね」
藍菜「どうだろうな」
ザッザッザッ
藍菜「彼らはきっと…現実を見るのが嫌いな子達だ」
ディアブロ「?」
藍菜「負ける現実じゃなくて勝てる理想を見続けてるんだよ」
ディアブロ「あははっ理想論か…面白い子達なんだね」
オーディン「それを面白いと軽んじるのが貴方が人に期待を出来ない理由です」
ディアブロ「それは違うよオーディン。現に私は期待してる」
ザッザッザッ
ディアブロ「無事に私を殺せれば君達全員神殺し…素晴らしい称号だね」
スッ
冬華『貫通連弾ホーミング
ズドドドドドド
ディアブロ「…ぁはっ」
冬華「殺す趣味は無いが望むなら叶えてやろう」
ディアブロ「単騎では無理だろうけどねぇ」
スッ
ディアブロ『絶望ぜつぼう
ズァァアアアアアアアア
冬華『絶対防御バリア』!!!
ガチィッ
ガキキキキキキキキキキ
ディアブロ「…へぇ」
ドスッッ
ディアブロ「――!!」
ラファエル「貴方は強い…ただどんな相手であれ隙は生まれる」
ディアブロ「……」
ラファエル「技を放つ際貴方は闇の濃度が薄くなる」
キュィイイイイ
ラファエル「それは浴びる光の弱点が増すということ!アザゼル!!」
アザゼル『救済きゅうさい
ズドンッッッ
ジュワァァァァァァ
ディアブロ「…いいね」
ニヤッ
ディアブロ「ただ殺すには至らないかな」
ズドドドドドド
ディアブロ「お」
黒龍「再生の暇など与えん…叩き込む!!」
ズドドドドドド
ディアブロ(…手練てるな)
ディアブロ「君過去に悪魔と殺り合った経験は?」
黒龍「昔の話だ」
ディアブロ「もう少し教えてくれてもいいじゃない」
紅玉「充分だ!下がれ黒龍!!」
黒龍「!」
ババッ
ディアブロ「逃がさないよ―!!」
ガシッ
ディアブロ「!?」
紅玉「残念だがそれはこちらの台詞よ!投げ飛ばせ積乱雲!!」
ブォンッ
ディアブロ(まずいな…勢いが殺せない……)
ジャララララララララ
ディアブロ「鎖…」
タタンッ
ガシッ
瑠姫亜「……お久しぶりです」
ニコッ
ディアブロ「単騎で来るか…!!」
瑠姫亜「巻き込めやしないので…ッ」
メラメラメラ
瑠姫亜『獄熱ごくねつ』ッ!!!!!
ズッドゴォォォォォォォン
ボォォォォォォオオオオオオオオオオオ
オーディン(なんという熱…!!)
不仁丸「さすが瑠姫亜…俺達の中で1番使いこなしてる」
スタッ
瑠姫亜「ふぅ…っ」
玉津遊「無事…?」
タッタッタッ
瑠姫亜「えぇ私は」
狂介「殺してはくれてないか?」
瑠姫亜「冗談でしょう……火傷が残ったなら万々歳ですよ」
ザッザッザッ
ディアブロ「それなら残念。0点だ」
瑠姫亜「…!!」
オーディン「いいえ」
ディアブロ「?」
オーディン「ディアブロ…再生しましたね今」
ウリエル「!」
オーディン「それは追い詰められたということ」
ディアブロ「よく見てるなぁ…私の事好き?」
パチンッ
ディアブロ「追い詰められたのは本当だよ。びっくりしちゃった」
ズズズズ
ディアブロ「でもやり直し」
ベーッ
無名「チートやんけ…!!」
メドゥーサ「でも再生には限度があるわ」
無名「そうなん…?」
メドゥーサ「えぇ。私達の倍ほど闇の貯蔵が深い姉さんであろうとあれほどの攻撃を何回も仕掛けられたらいつか闇を切らすはず」
ディアブロ「ネタバレは禁止でしょ妹」
メドゥーサ「勝つためだもの」
スッ
メドゥーサ「…貴方に勝つため」
ディアブロ「殺すんじゃないんだ…甘いなぁ君は」
ブラッド「…オーディンさん」
オーディン「!」
ブラッド「俺達の中でアイツを殺せのはオーディンさんだけだ」
オーディン「はい…ですが私1人では恐らく」
ウリエル「私達も共に居ます」
ミカエル「そういう提案だろうブラッド」
ブラッド「あぁ…瑠姫亜のおかげでわかった。俺達にも出来ることがあるんだ。天使の皆もルシファーもメドゥーサさんも…皆オーディンさんに力を与えてくれ」
ディアブロ「…」
ブラッド「俺達はただひたすらに攻撃を繰り返す!!オーディンさんに繋ぐために…アイツの再生を無くすんだ皆!!!」
カウ「…ふふっ」
ホワイト「すっかりリーダーね!ブラッド!」
ブラッド「あっ…いやその」
黒龍「仕切っておいて狼狽えるな戯け」
ブラッド「!」
黒龍「上に立つなら上手く使ってみせろ」
ブラッド「カウほど頭良くないよ…?」
カウ「勝ちを掴むのは頭脳じゃなくてだよブラッド。君もたくさんその目で見てきたでしょ」
不仁丸「あぁ!ブラッドさんなら安心して命賭けるよ!!」
鬼姫「ヘマなどいちいち気にするな!お互い様じゃ!!」
ブラッド「皆……」
ディアブロ(…これが人の絆)
ブラッド「チェリー!」
咲良「!!」
ブラッド「手…約束したろ」
咲良「ブラッ…ド」
ブラッド「俺を信じれるか?」
咲良「…うん……ッ!!」
ギュッ
ブラッド「…よし」
スッ
ブラッド「アンデッドとジョーカーに代わる…代打だ!!!」
ディアブロ「……」
ブラッド「行くぞ皆!!!」
全員「おぉ!!!!」
ディアブロ(これが人の……可能性………!!!!!)
ゾクゾク
バサッ
ディアブロ「いいね…見たかったものがここにあるよ!!」
スッ
ディアブロ『絶望ぜつぼうはね』!!!
ズドドドドドド
カウ「…!!」
紗近『おくするな』ッ!!!
ビィィィ
ガチンッ
雲雀「紗近さん…!?」
ドドドドドドド
紗近「がふ…っ」
无名「ちょっ…何してんの!!死ぬ気!?」
草薙(くそっ…身体が勝手に…ッ)
紗近「全く若い奴らは…どいつもこいつも他人を気にする」
ボタボタ
紗近「これしき造作もない!!歳上を頼れ若造共!!!!」
ディアブロ「こらこら…生身で受けれる限界超えてるだろ…!!」
紗近(殺せるものなら殺してみろ…死んでやらんぞ!!!)
ニカッ
ディアブロ「っはは……生意気だね…!!」
ドヒュンッ
雲雀『龍波動りゅうはどう』ッ!!!
ズドドドドドド
ディアブロ「――!!」
ッドゴォォォォォォォォォォォォン
パラパラ
ディアブロ(こんなに高い威力を誇ってたなんて…いや)

ーーー
紗近『おくするな』!!!
ーーー

ディアブロ(ストッパー解除か…!!)
ババッ
草薙『大切断だいせつだん』ッ!!!
ズッダァァァァァン
ディアブロ「思ったよりも厄介なものを残したね彼」
スッ
ディアブロ「剣技が得意なら乗ってあげるよ」
ディアブロ『クラフェインフォルテ』
ズババババババッ
草薙「…!?」
カウ「どこ狙ってるんだ?」
ディアブロ(ずらされた…)
グラッ
ディアブロ「――!?」
ガクッ
狂介「っはは…右も左も分かんないよな」
ディアブロ「なるほど…誰の許可を得ていじってるのかな」
ギロッ
ズキズキズキ
狂介「うっ……ぐぁぁあああああ……ッ!!!」
草薙「狂介さん!!」
狂介「長くは…持たねぇ……かませ草薙!!!!」
草薙「…ッ!!」
ドンッ
ディアブロ(例え…周り全てが不可視になっても)
ズァァアアアアアアアア
ディアブロ「全て闇で覆えば関係がない!!!」
狂介「…っ」
ドプン
グサッ
ディアブロ「…!?」
ドクドク
草薙「悪魔の心臓の位置は……ずらして無ければ同じでいいか…!?」
ディアブロ「どうして人間の君が…闇の中に」
ズズズズ
屬翔「お前ほどのレベルでも騙せるんだな…そこはお前の闇じゃなくて俺の影だ」
狂介「っはは……死ぬ気かよ屬翔…!!」
屬翔「お互い様だろ…それに懐まで運べばアイツの独壇場だ」
ズキズキズキ
ディアブロ「――ッ」
草薙「内側から…お前を断つ」
ズォッ
草薙『大切断だいせつだん』ッ!!!!!
ズッバァァァァァァァァァァァァァン
ディアブロ「――っは…!!」
ズモモモモモモ
ディアブロ(…してやられたな)
草薙「…まずは1回」
ジャララララララララ
ディアブロ「!」
玉津遊「う…っ……びりびり…!!」
吃葉「破壊は伝えた!!思うように振り回せお玉!!!」
玉津遊「うん…うぅっっぅううう……!!!!!」
ギュオオオオオオ
ディアブロ「ただの鎖では無い…のかな?」
チリッ
ッボゴォォォォン
ディアブロ「…!!」
吃葉「触れた瞬間衝撃が走る…避けれるもんなら避けてみろ!!」
ガクガク
吃葉(俺もお玉も消費がきつい……恐らくアイツは―)
ディアブロ「それなら…本人を叩くよね」
ギュイン
吃葉(そう来るよな!!)
ドムッッ
ディアブロ「!」
雲雀「触れたっす」
カウ「せーの」
雲雀『発勁はっけい』!!!
カウ『排掌はいしょう』!!!
ッボォォォォォン
雲雀「掌から伝わる衝動は―」
カウ「体内からお前を破壊する」
ディアブロ「…ッ」
ガクガク
玉津遊「よけて!!!」
ババッ
玉津遊「あなたが居ると皆が笑えない……そんなの嫌!!!」
ギュオオオオオオ
玉津遊『心臓を破壊する槍グングニル・インパクト』ッ!!!!!
ッドゴォォォォォォォォォォォォン
玉津遊「…っ」
フラフラ
ガシッ
吃葉「お疲れ様お玉…よくやってくれたな」
玉津遊「う……ん」
ッドォォォォ
ディアブロ「残念…再生まで今一歩届かず」
ビュッ
ゴキッ
ディアブロ「――」
カクン
翡翠「今一歩なら…届かせるのは簡単だよ」
ディアブロ(首…を)
ボタボタ
翡翠『はち
ズドドドドドド
パチンッ
スタッ
翡翠「…2回目」
ディアブロ「……」
ニヤッ
ガシッ
翡翠「!!」
ディアブロ「つーかまえた」
ギュイン
翡翠「え――!?」
トサッ
無名「なはは…引き合う運命で良かったなぁ」
ニコッ
翡翠「あ…ありがと……」
無名「気にせんでええんよ」
ザッザッザッ
無名「さて…行くで復活組」
ディアブロ(引き剥がされた感触…引力かな?)
ビリビリ
ディアブロ「ん」
黒髪『しびれ
黒髪「感覚は同じようですね」
ディアブロ「うん、そうだね。痺れも眠気も感じるよ」
ジャキッ
雨宮「それなら好都合」
ディアブロ「…」
雨宮『アティラ』
バババババババババ
ディアブロ「重要なのはそこじゃない」
バサッ
ディアブロ「私が動けないほどの麻痺かどうかだ」
ビタッ
ディアブロ「!」
無名「地面にへばりついてどうしたん?疲れたん?」
ディアブロ(ブラックホールに近いな…!!)
バキバキバキ
無名「!!」
ズッドゴォォォォォォォン
無名(地面ごとぶっ壊した…)
無名「化け物かいな…!!」
雨宮「無名!!」
ダダッ
無名「来たらあかん!!」
ディアブロ(2人まとめて―)
スッ
ズドォォォォォォン
ディアブロ「なん…!?」
パラパラ
無名「!」
紗近「さぁて…死なんかったなァ!!!」
ディアブロ「君は…!!」
紗近『うごくな』
ピシィッ
ディアブロ「!!」
紗近「…引くぞ嬢ちゃん!!」
ババッ
無名「!」
紗近「隙は作った!!好きなだけ暴れろ!!!」
黒髪「…感謝します」
スッ
ドクンッ
ディアブロ「!」
黒髪「先程受け取りました…これが貴方の死には最も近しいかと」
黒髪『ひかれ
バチバチバチバチバチ
ディアブロ「――ッ!?」
ズキズキズキ
ディアブロ「か――っ…!!」
カチャッ
雨宮「直撃決殺――」
ディアブロ「銃の打ち方……知ってる…の…?」
ニヤッ
雨宮「この距離はノーコンでも外さないよ」
雨宮『アティラ』ッ!!!
ズドンッッッ
ディアブロ「――けほっ」
ヨロッ
ズモモモモモモ
ディアブロ「…はぁ…はぁ」
ズキズキズキ
ディアブロ(響くな…)
紗近「今ので何回目の再生だお前さん達」
無名「3回やな…あと何回残っとんねん…!!」
雨宮「…っは…っは…!!」
黒髪(次のバトンを―)
スッ
ドスススススススッ
黒髪「…ッ!?」
無名「黒髪!!!」
紗近「ちぃ…っ」
ディアブロ「はは…はははは…っ」
スッ
ディアブロ「全員まとめて…地面にご挨拶だ」
ズズズズ
ディアブロ『アモルファス・ジ・ザン・バルディ』ッ!!!
ッドゴォォォォォォォォォォォォン
無名「あぁ――っ!!」
紗近「ぬぅ……!!!!!」
黒髪「なんて…圧…!!」
雨宮「…!!」
ババッ
ディアブロ「!」
ビュッ
ディアブロ「落ちる重力の中だよ…なんで動けるんだ…!!」
スタッ
鬼姫「……気合い!!!」
ドンッ
鬼姫「飛ばすぞ!!!閉じ込めよ!!!!」
バゴォォォォッ
ガチィィィッ
喜壱「…承知」
バリィィィィィン
ディアブロ「…閉じ込めたつもりだった?」
喜壱「1秒稼げと言われたものでな」
スッ
ドスッ
冬華「爆撃は好みか」
ディアブロ「…好きだよ」
冬華「奇遇だな」
キィィィィィ―
冬華『死宙大爆撃ユナイトブリッツ』ッ!!!
ズッ――ッドゴォォォォォォォォォォォォン
スタッ
冬華「ちっ…」
ドクドク
冬華(あの一瞬で反撃されたか……厄介な)
冬華「見ている暇があるなら早くやれ」
不仁丸「でも…!!」
冬華「迷うな」
不仁丸「…!!」
パチンッ
ギュオオオオオオ
スッ
ディアブロ「!?」
ドスッ
冬華「2度目だな…爆撃は好きか?」
ニコッ
ディアブロ「馬鹿げてるな…!!」
ズッ――ッドゴォォォォォォォォォォォォン
ズドンッ
冬華「…げほっ」
不仁丸「おい!!無事か!?」
タッタッタッ
冬華「役目は果たした…連れて逃げろ」
不仁丸「無茶しすぎだよ!!」
ガシッ
不仁丸『加速かそく
ドンッ
冬華(……4回目)
パラパラ
ディアブロ「……」
魁輝「隣に立って戦えるなんてね」
无名「集中しなさい集中」
ディアブロ「次は君達か」
无名「ただのお膳立てよ」
ディアブロ「そっか」
ズズズズ
ディアブロ「本命来るまで耐えられるといいね」
无名「はっ…生意気言ってんじゃないわよ」
クスッ
无名「自分への言葉でしょ?何強がってるワケ?」
ディアブロ「面白い子だね」
无名「悪いけどもう相手がいんの。惚れても答えてやんないから」
ベーッ
魁輝「ふっはは」
无名「なに!?」
魁輝「ううん…无名さんらしいと思ってさ」
无名「…何当たり前のこと言ってんのアンタ」
ドンッ
ガガッ
ディアブロ「!」
无名「集中!!」
魁輝「…うん」
ドンッ
ディアブロ「……生身って本気?」
魁輝「いつだって本気だよ」
グルン
ドゴッ
魁輝「命を賭けるのに全力以外の答えがあるのかい」
无名『MK5えむけーふぁいぶ
ギュイン
ドゴッ
ディアブロ「――」
无名「アンタの攻撃が激しくないのは再生で手一杯なだけ?それともまだ余裕ぶってんの?」
ディアブロ「さぁ…どっちだろうね」
无名「別にいーけど…早めに力出さないと本気で死ぬわよ」
ディアブロ「忠告してくれるんだ」
无名『くさ
ピシィッ
ディアブロ『クラフェインフォルテ』
ズババババババッ
魁輝『真紅しんく
ババッ
ギュゥン
魁輝「無事?」
无名「…でかした」
ニカッ
ディアブロ(…素早いな)
スタッ
瑠姫亜「…」
ディアブロ「本命は君?」
瑠姫亜「私の役目は―余熱です」
ディアブロ「!」
メラメラメラ
瑠姫亜「――!!」
ドンッ
瑠姫亜『火拳ひけん』ッ!!!
ッボォォォォォン
パラパラ
ディアブロ「…そんなんじゃ届かないよ」
瑠姫亜「そう…ですか」
ビュン
ドムッッ
ディアブロ「!?」
瑠姫亜「拳は…届く!!」
ディアブロ(肉弾戦…!!)
スッ
ディアブロ『絶望ぜつぼうはね』!!!
ズドドドドドド
ドスススススススッ
瑠姫亜「――っは」
ググッ
瑠姫亜「んん…ッ」
グルン
ッドォォォォ
ディアブロ「!」
ディアブロ(今の流れでも向かってくるか…!!)
ヨロッ
瑠姫亜「こんなんじゃ止まりませんよ」
スッ
ボタボタ
瑠姫亜「死なないなら全て同じだから」
ボォォォォォォオオオオオオオオオオオ
ドンッ
瑠姫亜「足はまだ―折れていないから!!!」
ドゴッ
ズズズズ
ディアブロ「……1度単騎で私を追い込んだ。そこが君の限界点だった」
ズブブブ
ディアブロ「ただの殴りじゃ私は屈しないよ」
瑠姫亜「…っはは」
メラメラメラ
瑠姫亜「言ったはずです…私は余熱だと」
ボタボタ
ギュルルルルルッ
ガシッ
瑠姫亜「――」
无名「…よくやったわね」
魁輝「しっかり…!!」
ディアブロ「!」
ザッザッザッ
叶栞「ありがとう瑠姫亜…繋いでくれて」
メラッ
叶栞(コピーでもやっぱりこれが1番落ち着く…使い慣れたものだから)
チリッ
叶栞「フロアは充分―盛り上がった」
ディアブロ「…おいで」
ニヤッ
叶栞『ロープマジック・いななき』
ギュオオオオオオ
ディアブロ『かげ
フッ
叶栞「!!」
スッ
ディアブロ「後ろがガラ空き」
ガシッ
叶栞「…熱いよ」
ボォォォォォォオオオオオオオオオオオ
ディアブロ「!」
チリッ
叶栞「零距離―」
叶栞『獄熱ごくねつ』!!!!!
ッドゴォォォォォォォォォォォォン
パラパラ
ディアブロ「…今一歩物足りないね」
叶栞「当然。コピーは所詮ただの劣化だから」
ザッザッザッ
叶栞「だから私は他の皆と違って下準備が必要だったんだ」
メラッ
叶栞(ふぅーーー……)
ディアブロ「炎を纏った…っはは、君もそう来るか――!!」
叶栞(无名さんと魁輝さんで接近戦のイメージを作り…瑠姫亜でイメージを確信に変えさせた…だから君は)
ドンッ
ババッ
ディアブロ「!」
叶栞「肉弾戦に対しての対策をしてくる」
ギュルルルルルッ
叶栞「何のためのロープだと思った?ただのお洒落なわけない」
ズズズズ
叶栞『ロープマジック・にじみ』
メラッ
叶栞「私の能力は基本周りの劣化だよ…唯一の利点は他の能力同士の掛け合わせ」
ズズズズ
ビカァッ
叶栞「光と炎…其は直線に穿て――」
ジジッ
ディアブロ(一点を狙い撃ちか…心臓を貫けなければ)
叶栞『うごくな』
ピシィッ
ディアブロ「!!」
叶栞「掛け合わせ…教えたでしょ」
叶栞『白炎はくえん
ビュッ――
ズドンッッッ
ディアブロ「か――――っ」
ドサッ
ググッ
ディアブロ(力が…思うように)
ガクガク
メドゥーサ「見違えたわ姉さん」
ディアブロ「!」
メドゥーサ「貴方がここまで追い込まれる未来なんて…想像しなかった」
ディアブロ「…っはは」
ヨロッ
ディアブロ「そう…だね。私もここまでやられると思わなかった」
ゾクゾク
メドゥーサ「…!!」
ディアブロ「これがオーディンの言う人の力…絆…可能性」
ニヤッ
ディアブロ「なぁ妹…私は今日死ぬかもしれないよ……!!」
ズズズズ
ディアブロ「……詠唱なんていつぶりだろうかな」
メドゥーサ「!?」
ディアブロ「私にトドメを刺しにくるのはオーディンだ…ある程度の闇はストックしておく必要があるけれど――応えよう彼等の全力に」
スッ
ディアブロ「魔の道誘え闇夜の鴉や…羽音響かせ死の音鳴らせ」
パチンッ
ディアブロ『悪魔法八式あくまほうはっしき――魔眼まがん
ズズズズズズズズ
ブラッド「……ッ!!」
ドンッ
ブラッド『凝固ぎょうこ血槍ちのやり―』
クルンッ
バチンッ
ブラッド「――!?」
ズザザ
ディアブロ「本気を出さなかったんじゃないよ…舐めてたわけじゃない。控えている彼女のために出したくなかったんだ。それでも何度も瀕死の際まで送られて…より強く死を鮮明に見えた。今までの子達は誇るべきだ」
ズババババババッ
ディアブロ「!」
鬼姫「……」
ディアブロ「君は…あの時動いた子か。今の私は怖くない?」
鬼姫「生憎だが貴様が咲良から姿を現した時点で既に震えっぱなしじゃ」
ディアブロ「…」
鬼姫「じゃが止まってやる義理は無い」
ディアブロ「強いね」
鬼姫「何を言うか…妾などこの中で誰よりも弱い。助けて貰わんとな」
ドンッ
鬼姫「霞!!陽夏!!菊!!恐怖は押し殺せ!!!!」
ババッ
霞『月牙天衝げつがてんしょう』ッ!!!
陽夏『向日葵ひまわり残響ざんきょう』ッ!!!
バチィッ
ディアブロ「……そう来るか」
ディアブロ『クラフェインフォルテ』
ズババババババッ
霞「――ッ!!」
ガキキキキキキキキキキ
霞「陽夏さん!」
陽夏「承知!!」
ドンッ
ガキキキキキキキキキキ
ディアブロ「…近づきすぎだ」
陽夏「いいや、それを決めるのはお主ではござらんな」
ニカッ
ザクッ
ディアブロ「地面に――」
陽夏「気を取られたな」
グルン
ボフゥゥゥゥゥゥン
ダダッ
霞『破滅天衝はめつてんしょう』ッ!!!!
ズッドゴォォォォォォォン
パラパラ
ドムッッ
霞「――!!」
ディアブロ「不可視状態で君の技は最初に避けてあげたでしょ?」
霞「あの時は…単騎だもの」
ディアブロ「?」
フワッ
ゴォォォォォォォォォォォォォォォ
ディアブロ「!!」
パリッ
ピキピキ
ジジジジ
陽夏「――――……!!!!!」
ディアブロ「これは…」
ミカエル「まさか…よせ陽夏!!それは―」
陽夏「無論ただで済むとは思っておらぬ…だが折れては鬼組の名折れ」
ドクンッ

――覚醒の条件を満たしました
1分間のゾーン状態に移行します

ラファエル(の覚醒…!?)
ディアブロ「…全身から血が出ているけれど」
陽夏「……斬る!!!」
ドンッ
スッ―
ディアブロ「……!!」
ドクンッ
陽夏「胸に華咲け―」
陽夏『黒薔薇くろばら』ッ!!!!!
ディアブロ「う…っ……げほっ」
ボタボタ
陽夏「はは―全身から血……お揃いでござる」
ニカッ
ドサッ
ディアブロ「――!!」
ヨロッ
ディアブロ「惜しかった…いい業だったよ。心臓に届くまであと少し」
ドンッ
ディアブロ「!」
ゾクッ
菊「刀は想いを乗せて紡がれてゆくもの」
鬼姫「臆するなディアブロ…お主程の者なら耐えてみせよ!!!」
ゴォッ

鬼姫
  合技!!!『断鎧縄衣だんがいじょうえ鬼時雨おにしぐれ』ッ!!!!!




合技『断鎧縄衣だんがいじょうえ鬼時雨おにしぐれ』鬼姫&菊
鬼族に伝わる秘伝斬術は2人の鬼にして最高の斬れ味を誇る。
すれ違いを繰り返し溝の出来た彼女らの絆は刀を合わせ身を寄せる。

ズッバァァァァァァァァァァァ――ァァン
ディアブロ「――」
ガクッ
ディアブロ「身に染みた」
鬼姫「!!」
ドスススススススッ
菊「椿――」
ディアブロ「身に染みた」
ドスススススススッ
菊「か――っは…」
ボタボタ
ディアブロ「ご覧……もう再生が出来ない」
ニヤッ
鬼姫「――ッ!!」
ディアブロ「猛威だった…受け止めた自分を誇りたい」
ズズズズ
ディアブロ「そして―君達に感謝の死を」
ババッ
ズッ――
ディアブロ「!」
ディアブロ(はは…君はまだ…動けたのか……)
霞『月牙げつが――天衝てんしょう』ッ!!!!!!
ボタボタ
霞「……がふっ」
ガクッ
鬼姫「霞……!!」
菊「…!!」
陽夏(動かぬ……身体が一切…!!)
ディアブロ『絶望ぜつぼうはね
スッ
ズドドドドドド
鬼姫「やめ―っ」
消去しょうきょ
バツンッッッ
霞「!!」
ディアブロ「…来たんだ……!!」
ザッザッザッ
咲良「…!!」
ディアブロ「待っていたよ咲良…余程私に恨みがあるよね」
咲良「……恨んでなんか…ないよ」
ディアブロ「!」
咲良「お前に呑まれたのは…四神に使われたのは…私の弱さだから」
鬼姫「違う咲良!!お主は何も悪くない!!!気づけなかった…救いきれなかった妾達にも責任がある!!!」
咲良「…ありがとう椿」
ザッザッザッ
咲良『消去しょうきょ
シュゥゥゥゥ
鬼姫「!」
咲良「私のために…皆が命をかけて助けてくれたんだ」
ギリッ
咲良「だから私は今……怒ってるんだ…!!」
ディアブロ「…君の動力源は怒りだったか」
咲良「……」
ゾクッ
ガシッ
咲良「!」
ブラッド「…大丈夫だ。チェリー」
咲良「…うん、ありがとう」
ザッザッザッ
咲良「…ブラッド。カウ。シロ。藍菜。黒龍。満桜ちゃん。紅玉」
ググッ
咲良「こんなお願い……聞いて貰えなくても当然だと思ってる」
スッ
咲良「私と一緒に……?」
ニコッ
全員「当たり前だ!!!!!」
ゴォッ
ディアブロ「…っはは……!!」
黒龍「道は開く!!手伝え満桜!!」
満桜「はい!」
ババッ
満桜『散式さんしき桜花雪月おうかせつげつ』!!!
バララララララララララララッ
ディアブロ「!」
黒龍『熱息ボロブレス』ッ!!!
ッボゴォォォォン
パラパラ
ディアブロ「…本気で来なよ」
ディアブロ『アナイアレーター』
ズドドドドドド
クイッ
ッドゴォォォォォォォォォォォォン
カウ「…チェリー!!」
咲良「うん…!!」
ダダッ
ディアブロ(…近づいてくるのは君か咲良)
スッ
ズズズズ
クイッ
ッドゴォォォォォォォォォォォォン
カウ「させないって言ってるだろ…!!」
ディアブロ「厄介な―!!」
ニヤッ
スッ
ディアブロ『クラフェインフォルテ』!!!
ズババババババッ
ディアブロ「全て思う通りに動かせるかなぁ…?」
カウ「――!!」
ッドドドドドド
咲良「カウ!!」
ガシッ
ビュン
黒龍「余所見をするな!!」
咲良「ご…ごめん…!!」
シュゥゥゥゥ
藍菜「…無事だな?」
カウ「!!」
ディアブロ(あの量の刃を全て捌ききったのか…!?)
藍菜「降りかかる攻撃は全て私が逸らす…咲良のサポートを頼む!!」
カウ「うん…!!」
ディアブロ「全て逸らす…夢見がちだね!!」
ズドドドドドド
ヒュンッ
ディアブロ「!」
藍菜「勝てる未来しか見えていない…妹譲りだな」
ミシミシッ
カウ「………ッ!!」
カウ(まだだ…折れるな腕……咲良を届けろ…!!)
ダダッ
ホワイト『古代召喚こだいしょうかん巨人グランディオーソ』!!!
ズォオオオオオオオオオオ
ディアブロ「!」
ズシィィィィィン
ディアブロ「邪魔だよ―」
ズモモモモモモ
ガシッ
ディアブロ「!」
紅玉「何を今更…邪魔する為におるのであろうが!!」
満桜「黒龍さん!!!咲良さんを!!!!」
黒龍「無論だ――!!」
ギュオオオオオオ
ディアブロ「…その子の能力は身をもって知っているよ」
スッ
ディアブロ「近づけさせるわけがない!!」
ズドドドドドド
黒龍「…ッ!!」
ドスススススススッ
ガクッ
咲良「黒龍!!」
黒龍「何を…してる……早く行け!!!」
咲良「!」
藍菜「カウ…耐えろ…ッ」
カウ「う…っ……ぐぅぅ……っ」
ホワイト「っは…っは…捌ききれな―」
ザクッ
ホワイト「あうっ…」
ババッ
紅玉「無理をするな!!下がれ!」
満桜「ホワイトさん!私達の後ろに!!」
黒龍「後ろを見ている場合か…共に死ねと誓った仲だ!!!」
ゴォッ
黒龍「振り返らず進め!!!全員が貴様に預けた命だぞ!!!!!」
咲良「――!!!」
ダダッ
黒龍(ここまでは届けた……後は任せた…!!)
ディアブロ「惜しかった…彼に乗ってれば希望はあったのにね」
スッ
咲良「…!!」
ディアブロ「ここまでだよ咲良…よく頑張った」
ズドドドドドド
ズァッ
ブラッド『凝固ぎょうこ血壁ちのかべ』!!!
ドドドドドドド
ディアブロ「!?」
咲良「ブラッド…!!」
ブラッド「らしく…ないだろ咲良……まだ泣くな…ッ」
ググッ
ブラッド「俺達がコイツに勝って!!アンデッドとジョーカー…ポイズンやキノコにケイパン…紅姫さんが四神に勝って!!!皆で勝ち取った後に泣け!!」
ドクンッ
ブラッド「全部守りきる!!――進めェ!!!!!」
咲良「……おおぉぉおおお!!!」
ドンッ
スッ
咲良『消去しょうきょ』!!!
バツンッッッ
ディアブロ(無数の…刃を……ッ)
咲良「届――け…ッ」
スッ
ドスススススススッ
咲良「――!!」
グラッ
ディアブロ「惜しかった咲良…ここまで近づいてきた努力は褒めるよ」
スッ
ディアブロ「彼等の犠牲の上の元に…無様に死のうか」
ガクッ
ディアブロ「!?」
ディアブロ(なんだ…動きが重く……)
ガタガタ
ディアブロ「…震えてる?」
ギチッ
ゴポポッ
ジュワッ
ディアブロ(身体が軋む…動かない…息が苦しい……どうなってる…?)
チカッ
バリリリリリリリリリィィィィッ
ディアブロ「腕――が―」
咲良「え…!?」
ーーーーーー
――暗闇の中

バリィッ―
ゴロゴロ
美嘉「……身の程を知れ」
ギロッ
牌那「好き勝手すんのもそこまでだね」
翠「遅れてごめんね咲良ちゃん…痛かったよね」
凛「私達の大切なお友達を…これ以上…!!」
撫堵「いけるよ咲良ちゃん。だって君だもの」
一伍「私達が居る!皆が居るよ!!頑張れ!!」
美嘉「魔王だか魔神だか知らねぇけど…恐怖なんか捨てろ咲良」
スッ
全員「――
ーーーーーー
――建物カルデアから少し離れた森奥

咲良(皆……ッ)
ドクンッ
ディアブロ「…っはは」
ボロッ―
ディアブロ「どこまで…奇跡を起こすんだ君達は」
トンッ
咲良(存在は消さない…だけど私にしか出来ない)
咲良『消去しょうきょ
バツンッッッ
ディアブロ「――――」
ドサッ
ググッ
ディアブロ「はは―だから君だけは近づけたくなかった」
咲良「はっ…はっ…ッ」
ディアブロ「残り少ない…闇を……消したか」
咲良「そこまで弱ってくれたから…出来たんだ。私1人じゃない」
ディアブロ「そう…だね」
スッ
ディアブロ「ただそれじゃ私は殺せない…そうだろう?」
咲良「…殺さないよ」
ディアブロ「!」
咲良「私の過去……教えて」
ディアブロ「あ…ぁ…そういう約束だったかな」
ググッ
ディアブロ「私じゃない人に話して貰った方がいいかな…きっと彼女達は覚えてる。そっちの方が危険性もないからね」
咲良「!」
ヨロッ
ディアブロ「…おっとっと」
ブラッド(まだ立つのか…!!)
ディアブロ「…大丈夫。もう君達を殺せる力は無いよ…空っぽ。まぁ時間が経てば闇は復活するけれど」
ザッザッザッ
オーディン「……」
ディアブロ「…お待たせオーディン」
オーディン「ディアブロ…」
ディアブロ「殺していいよ」
ニコッ
オーディン「……」
ディアブロ「渋るなよ。殺したい程憎かった相手だろう」
オーディン「渋ってはいません…理解が出来ないのです」
ディアブロ「?」
オーディン「何故貴方は…こんな状況でものですか」
ディアブロ「君には分からないかぁ…単純だけどな」
オーディン「…」
ディアブロ「楽しいからだよ。私は無垢な少女を闇に堕とすのも世界を壊す手伝いも…死を感じることも。楽しいからやっただけ…自分優先さ」
クスッ
ディアブロ「あっはは!理解は出来なそうだねぇ…君は優しいもんな」
オーディン「…最期まで変わりませんでしたね」
ディアブロ「改心を夢見てたなら叶わないよ。残念だけどね…いい子な私なんてちっとも楽しくないもの。まぁ…強いて言うなら何度も瀕死になった私でも」
ニコッ
ディアブロ「終わらせてくれるのが君で良かったかな」
オーディン「……さようなら。救いようの無い邪念よ」
パンッ
オーディン「せめて―
ディアブロ「正気…?」
オーディン「貴方が嫌がることを考えていたので」
ディアブロ「…へぇ。私とお揃いだ」
オーディン『希望なる光レグルス
スッ
パァァァァァァァァァァァァァァァァ
シュゥゥゥゥ
ディアブロ(ゆっくり消えていく……本当に似合わない死に方…)

光に包まれて終わるなんて…ああ何とも恥らしい
願うなら愉悦の闇に堕ちた無垢な少女よ
どうか…どうか私を恨んだままで

終戦編 心地よい死 ~完~
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