PREDATOR

ANDEAD

文字の大きさ
上 下
101 / 135

#101 終戦編 果実3口目ー天邸氷馬

しおりを挟む
『終戦編 果実3口目ー天邸氷馬』
――建物カルデアから少し離れた森奥
ビュオオオオ
ケイパン「もう能力分かっちゃったよ……」
鬼姫「…辛い相手じゃな」
ザッザッザッ

凛「お初にお目にかかります…お相手務めさせて頂きます…」
――神格者『氷神』凛

ケイパン「俺はケイパン」
鬼姫「妾は鬼姫じゃ」
凛「えっ…あっ…凛…です…?」
ケイパン「早速で悪いけど―」
ケイパン『亜空錠あくうじょう』!!
ジーーーーッ
凛「え…っ!?」
ババッ
凛「居なく…なっちゃった……」
シュン
凛「まだ能力…披露してないんだけどな…」
ーーーーーー
――亜空間
鬼姫「…参ったな!」
ケイパン「氷は…まずいよ」
鬼姫「ただでさえ連戦で体力も消耗してる…その上に氷の能力とあったら万全に動ける気がせん」
ケイパン「…早期決着するしかないか」
鬼姫「長引けば長引くほど妾達にとって辛い戦いになるからのう」
ガシッ
ケイパン&鬼姫「よし!!」
ーーーーーー
ザッザッザッ
ケイパン「待たせたな…ってあれ?」
鬼姫「おらん?」
ビュオオオオ
ケイパン「さぶ…ッ」
凛「お待ちしてました」
スッ
凛「作戦は…もうよろしいのでしょうか…?」
ケイパン「…!!」
凛「それでは…」

凛「能力【天邸氷馬テンテイヒョウバ】」

凛能力―【天邸氷馬テンテイヒョウバ
=周囲のものを氷に変え自由に操作する

凛「氷はその性質から…最も対処が難しいと思います」
リンッ
凛「景色も…力も…徐々に奪ってしまいますので」
パキキキ
凛『氷柱万里つららばり』!!!
ゴォッ
ケイパン「!」
鬼姫『鬼斬り』!
ズババッ
バララララッ
鬼姫「確かじゃが…形がある分斬りやすいというメリットもある」
凛「…確かにそうですね」
クスッ
凛「ゲッパク
ビュオオオオ
パキパキ
凛「私…自分の戦い方を好きになれないんです」
ザッザッザッ
凛「翠ちゃんみたいに無限の策がある訳でも…一伍ちゃんみたいに派手なことも出来ない…」
パキュッ
ケイパン「消え―」
ビュッ
凛「…即殺が分野なので」
ケイパン「!?」
ガキィィィィィッ
鬼姫「なるほど…!!」
タタンッ
凛(今のに追いつけるなんて…)
ケイパン「悪い鬼姫!少し油断した!!」
鬼姫「構わん!」
ケイパン「…!!」
ドンッ
ケイパン「即殺なんて確かに怖いけど―格好いいと思うけどな!!」
グァッ
凛「え…っ!?」
ケイパン「天命」!
ビカァッ
凛「!」
ケイパン『拳骨げんこつ』ッ!!!
ズドォォォォォォォォォォン
鬼姫「妾の…!!」
鬼姫(見て真似たのか…なんと…)
ケイパン(今の一瞬でこんな氷の柱作れんのか…!!)
ケイパン「でもおかげさまでひとまずの目標達成だ」
ニカッ
凛「…?」
ケイパン『天命てんめい寒冷かんれい追憶ついおく
ケイパン「これで俺も氷を扱える!」
凛「…ッ!!」
鬼姫「しかし…ケイパン」
ケイパン「?」
鬼姫「妾達、氷に弱い。凛、氷に強い」
ケイパン「………………」
チーン
ケイパン「使いどころがねぇ!!!」
凛「そ、そんなこと言わなくっても…」
ケイパン「…あ」
鬼姫「?」
ケイパン「鬼姫!少し時間稼ぎ頼んだ!」
鬼姫「うむ」
パァン
凛「…えと」
チャキッ
鬼姫「妾じゃ不足か?」
凛「い、いえ…そんなことは……」
鬼姫「ゆくぞ!」
ドンッ
凛「!」
ガキィィィィィッ
鬼姫「剣と扇が互角とは…相当な硬さじゃな…!!」
凛「氷で…固めているので…」
スッ
凛『涼風極寒りょうふうごっかん』!
ビュオオオオ
鬼姫「う…ッ!!」
パキパキ
鬼姫「!」
凛「御命…頂戴します!」
ザシュッッッ
鬼姫「……っぶない…!!」
凛「!」
鬼姫「悪いが―死ねぬ!!」
ガキィィィィィッ
ズザザ
凛(全く動きが鈍らない……どうして…?)
鬼姫(さっっっぶい……ッ!!!死ぬ!!!!)
凛「鬼というのは…属性にも強いのですか…?」
鬼姫「!」
凛「寒そうにはしてても動きはそこまで鈍ってません…」
鬼姫「…」
鬼姫(皆がくれたこの衣服のおかげである程度は緩和されとるが…)
鬼姫「気合いじゃ」
凛「え…っ」
鬼姫「お主には負けられんと自分に気合いを込めてるだけじゃよ」
凛「…!!」
パキキキ
凛「私の得意分野は即殺…出来るだけ相手方を苦しめないように一瞬で楽にするのが…せめてもの救いだと」
鬼姫「!」
凛「ですので―」
鬼姫「断る」
凛「!」
鬼姫「死ぬわけにはいかんと言ったじゃろう?」
スッ
鬼姫「妾達は咲良と対峙し…彼奴を討つためにここに来た。前戦で終わっては…仲間達に向ける顔がない」
凛「咲良ちゃんを…倒す……」
鬼姫「凜よ」
凛「は、はい…っ」
鬼姫「相手を可能な限り一瞬で楽にするのがせめてもの救いか」
凛「…!!」
鬼姫「戦を楽しめだとかそんな事を言うつもりは無いが…敵が覚悟を決めた以上は応えるために全力で向き合え!!!」
凛「…ッ」
鬼姫「それが時として救いになる」
凛「全力…で」
パキッ
ビュオオオオオオオオオオオオオオ
鬼姫「…ッ!!」
タッタッタッ
ケイパン「鬼姫!!準備出来―さぶッ!?」
ガタガタ
ケイパン「な、なんか…さっきより凄くなってない…?」
鬼姫「焚き付けた」
ケイパン「!?」
凛「私達の全力は…命を費やします…」
鬼姫「…」
ケイパン「翠や一伍と…同じか…」
凛「私も…貴方達に全力で応えたい…ッ」
ビュオオオオオオオオオオオオオオ
凛『吹雪ふぶき
ゴォォォォォ
ケイパン「…ッ!」
凛「だから追い込んでください…私を!!」
鬼姫「…任せよ!」
ドドンッ
ケイパン「寒ぃけど…やるしかないな!!」
ドドンッ
凛『氷柱万里つららばり』ッ
ズドドドドド
ババッ
ケイパン「あぶね…ッ」
ガキキキキキン
鬼姫「ケイパン!作戦はなんじゃ?」
ケイパン「あぁ…今やる―!!」
ズッ
ケイパン『天明てんめい水影みずかげ注連縄しめなわ
ゴポポッ
ケイパン『水閃すいせん』ッ!!!
ッドドォォォォォォォン
凛「!」
パキキキキ
鬼姫「水が凍った…?」
ケイパン「凛の近くまで届いた水だ!!一直線に!!!」
鬼姫「!」
タタンッ
ドンッ
凛「え…!?」
ダダダダダッ
凛(この吹雪の中…凍った水を利用して…!!)
チャキッ
鬼姫「足場があれば―近づける!!!」
鬼姫『鬼斬おにぎり』ッ!!!
凛「…ッ」
ガキィィィィィッ
ググッ
凛「う…!!」
鬼姫「悪いが接近戦の力比べ…負けはせんッ!!!」
ッドドォォォォォォォン
凛「かはっ…!!」
パラパラ
ケイパン『天命てんめい陽葉ひよう絶縁ぜつえん』!!
ギュルルルルルッ
凛「ッ!!」
ケイパン「吹雪もやんだ…ナイス鬼姫!」
鬼姫「ん!」
凛「まだ…です」
パキパキ
ケイパン「!!」
凛「私はまだ…この状態でも戦えます…!!」
ギロッ
パキュインッ
ケイパン「!?」
鬼姫「ケイパン!?」
ケイパン「嘘だろ…今一瞬見られただけだぞ…!!」
凛「…足元が凍りついて焦ってしまいましたか」
ビュオオオオ
凛「拘束が緩くなっていますよ」
鬼姫「また吹雪…!!」
ケイパン「さっきほどじゃねぇ!!この拘束は解かねぇぞ凛!!!」
ニカッ
凛「…ッ!!」
ギュルルルルルッ
ケイパン「…っあああぁあああああああ!!!!」
ググッ
凛「く…っ」
凛(この人達…どうして…!!)
ババッ
凛「集まりなさい…吹雪化粧…っ」
パキキキキキキ
鬼姫「なんじゃ…!?」
ズァアアアアアアアアアアッ
ケイパン「氷塊…デカすぎだろ…!!」
ダダッ
鬼姫「任せよ!!斬る!!!」
凛「!?」
ケイパン「鬼姫!!!」
ドンッ
パキキキキキキ
鬼姫「ぬぐ…ッ!!」
凛(斬る…あれを…?そんな事出来るわけ―)
パキキキキキキ
チャキッ
鬼姫「構えよ凛…ッ」
凛「!?」
鬼姫「お主ごと斬るぞ……ッ!!」
ニカッ
凛(なんで…この状況で……!!)
鬼姫『断鎧縄衣だんがいじょうえ鬼時雨おにしぐれ』!!!!!
ッドドォォォォォォォン
ズババアアアアアアアアアアアアアアアッ
凛「そん……な…!!」
ボタボタッ
ガクッ
鬼姫「…」
ヨロッ
ガシッ
ケイパン「鬼姫!!大丈夫か!?」
鬼姫「あぁ…すまぬな…」
凛「なん…で…どうしてですか……」
鬼姫「!」
凛「さっきの状況だって…あんなにも絶望的だったのに…どうして貴方達は…逆境ほど笑えるんですか……!!」
ケイパン「自分がピンチだとしても…仲間がいるからな」
凛「!」
ケイパン「そりゃ無茶されたら心配だけどそれ以上に信じてる」
凛「信じ…てる……」
ケイパン「…って1人で戦ってる凛に言っても申し訳ないけど―」
鬼姫「そんなことは無いと思うぞ?」
ケイパン「え?」
凛「…っふふ」
クスッ
凛「あははははっ!!」
ケイパン「り、凛…?」
凛「ごめんなさい…っふふ」
スッ
凛「この戦い…貴方達から学ぶことが沢山で」
ザッザッザッ
凛「相手には全力で立ち向かうこと―」
パキパキ
凛「仲間を信じることで絶望しないこと―」
パキパキ
凛「最後にはなりますが…お2人を信じて」
ケイパン「…!!」
鬼姫「…!!」
凛「私の死に物狂いの全力…受け止めて頂けますか…?」
ケイパン&鬼姫「来い!!!」
凛「―感謝を」
ニコッ

ーーーーーー
美嘉「やれる限りはやってみせますから…変わったな」
撫堵「…優しいから全力出さないと思ったけど」
美嘉「…っは、生意気な奴らだな」
クスッ
撫堵「…ね」
牌那「頑張るんだよ凛…私達3人は最後まで信じてるから」
美嘉「…」
撫堵「…」
牌那「偉大なる氷神の御霊…彼女にその力を」
ーーーーーー

ドクンッ
凛「……」

凛【氷神馬の凛】

氷神馬「…」
シャランッ
ケイパン「…綺麗だな」
鬼姫「じゃな」
氷神馬「…お覚悟」
ドンッ
氷神馬『クリスマスイブ』
パキキキキキキキキィィィィッ
ケイパン「…ッ!!」
鬼姫「範囲が比じゃない…!!」
チャキッ
ドンッ
鬼姫「ぐ…ッ」
カランカランッ
鬼姫(刀が…!!)
ケイパン「やべぇ…刀拾わないと―」
鬼姫「ケイパン上じゃ!!」
ケイパン「!?」
ズドドドドド
ケイパン「うおわっ…!?」
氷神馬「どこへ逃げても無駄です!」
パキィィィン
ケイパン「!」
氷神馬「大気を凍らせる…動きは封じます」
ケイパン「くそ…ッ」
ドドンッ
鬼姫「まず―」
氷神馬『クリスマスイブ』!!!
パキィィィン
ケイパン「――ッ!!」
ドサッ
鬼姫「ケイパン!!」
ケイパン(やべ…ぇ…身体の感覚が……)
氷神馬「完全に意識を失ったら…行き着くのは凍死です」
ケイパン「――…!!」
ガタガタ
鬼姫(くそっ…刀があれば氷が砕けるが……!!)
ケイパン「悪…ぃ……鬼姫―」
鬼姫「!!」
ケイパン「先――…」
スッ
鬼姫「ケイパン!!!!」
氷神馬「…残るは貴方だけです鬼姫さん」
ザッザッザッ
鬼姫「…ッ!!」
氷神馬「お2人が本当に強かったからこそ…私も真剣に―」
鬼姫「まだ…まだぁぁぁぁぁぁぁぁ……ッ!!!!」
バキィィィィィィィッ
氷神馬「!」
鬼姫「はっ…はっ…」
氷神馬「どうやって…氷を…!!」
鬼姫「根性!!!」
氷神馬「…ッ!!」
鬼姫「お主に…教えたもんな」
ヨロッ
チャキッ
鬼姫「逆境こそ笑う…1人でも耐えてみせるぞケイパン」
ニコッ
鬼姫「だから早う戻ってこい!!!」
氷神馬「流石です…っ」
鬼姫「――ッ!!」
ドンッ
氷神馬『クリスマスイブ』ッ!!!
鬼姫『鬼喰瑠魔おにぐるま』ッ!!!
クルンッ
ズバババババババッ
ブシュッ
氷神馬「!」
鬼姫「離れんと傷が増えるぞ!!」
氷神馬「くっ…」
ババッ
スタッ
氷神馬(自分から距離を置くんじゃなくて私を離すなんて…)
氷神馬「力技ですね…!!」
鬼姫「一番得意な戦法じゃ!!」
鬼姫『鬼砲斬きほうざん』ッ!!!
ズドォォォォォォォォン
パラパラ
鬼姫「居ない…!?」
凛「標的を見失ったら……元も子も無いですよ!」
ズガァァァンッ
ガキキキキキン
氷神馬「!」
鬼姫「隙をつけても…攻撃を防がれては元も子も無いじゃろう!!」
スッ
氷神馬『フローズ』!!!
鬼姫『鬼斬おにぎり』!!!
ッドォォォォォォォォォォォォォォン
パラパラ
ーーーーーー
――天界
ポンポンッ
ケイパン「…」
ガバッ
ケイパン「はっ!?」
キョロキョロ
ケイパン「あれ…ここ……ってか俺」
ガバッ
「だーれだ」
ケイパン「うわっ!?…師匠!?」
ウリエル「正解っ ♪」
ケイパン「な、なんで…」
ウリエル「…なんでだろうね」
ケイパン「まさか…俺死んだ…?」
ウリエル「…」
ケイパン「あぁ…そうなんだな……鬼姫に申し訳ねぇな…」
ウリエル「まぁ死んではないんだけど」
ケイパン「!?」
ウリエル「1つだけ聞くね」
ケイパン「…?」
ウリエル「まだ戦いたい?」
ケイパン「もちろんだ!!!」
ウリエル「…そっか」
クスッ
トンッ
ケイパン「!」
ウリエル「この光は長く保たない。でも君は活かせる」
パァァァァァァ
ギュッ
ウリエル「死んじゃ駄目だよ愛弟子。私に約束してくれるかい?」
ケイパン「…ッ」
ドクンッ
ケイパン「あぁ」
スッ
ケイパン「もう大丈夫だ!ありがとう師匠!!」
ウリエル「…ん」
トンッ
ウリエル「信じてるよ!!」
ケイパン「あぁ!行ってくる!!」
ーーーーーー

鬼姫「っは…っは…」
氷神馬「はぁ…はぁ…」
ゴォッ
氷神馬「!?」
氷神馬(なんの圧―)
鬼姫「…寒すぎて起きたかの?」
ニカッ
氷神馬「!!」
ザッザッザッ
ケイパン「あぁ…まだ寝るには早いと思ってさ」
氷神馬「おかえり…なさい…ッ!!」
氷神馬(あぁ…やっぱりこの人達はどこまでも……)
ケイパン「凛!」
氷神馬「!」
ケイパン「決着つけようぜ!!」
氷神馬「…ッ!!」
ニコッ
鬼姫(逆境ほどよく笑う…か)
ケイパン「鬼姫」
鬼姫「?」
ケイパン「斬るのは任せていいか?」
鬼姫「もちろんじゃ」
ケイパン「俺が預かったモン…今度は鬼姫に託す!!」
鬼姫「…承知!!」
ケイパン「天命!!!」
パァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
鬼姫「…!!」
チャキッ
鬼姫「抜刀――――」

氷神馬「彼の者らを震え。扇」
氷神馬『絶対零度ぜったいれいど』ッ!!!!!

鬼姫
    合技!!!『天神麒麟てんじんきりん』ッ!!!!!
ケイパン

合技 『天神麒麟てんじんきりん』 ケイパン&鬼姫
光を纏った刀身で一直線上に敵をまぶし斬る。
救済となる光は時として癒せぬ痕を身体に残したり。

ッドォォォォォォォォォォォォォォン
氷神馬「やっぱり……敵わない……っ」
ドサッ
凛「悔しい…な……全力でぶつかったのに…!!」
鬼姫「凛…」
ケイパン「…」
凛「翠ちゃんも…一伍ちゃんも……こういう気持ちだったんですね」
ググッ
ケイパン「無理して立つな―!」
タッタッタッ
ギュッ
鬼姫「!」
ケイパン「!」
凛「敵から…こんなことされて……気分が悪いかもしれないけれど―」
ボタボタッ
凛「私…お2人が大好きです…っ」
凛(全力でぶつかってくれた…最後が貴方達で良かった……)
トトンッ
ケイパン「…ッ!!」
鬼姫「凛―!」
ゴポポッ
凛「…っ」
ニコッ
シュゥゥゥゥゥ…

ーーーーーー
牌那「…さてと」
ザッザッザッ
牌那「それじゃ行ってくるよ2人とも」
撫堵「ん」
牌那(凛…頑張った……本当によく頑張ったね)
美嘉「牌那」
牌那「?」
美嘉「あー…なんだ」
撫堵「…代わりに言ってあげようか?」
美嘉「いーよ!…ってかなんで分かるんだよ」
撫堵「なんとなく」
クスッ
牌那「なんだい?」
美嘉「戦う前に…アイツらには礼言っといてくれよ」
牌那「!」
美嘉「礼を言う理由も要るか…?」
牌那「…んーん」
スッ
牌那「分かってるよ。任せな」
パクッ
ーーーーーー




VS
ケイパン 鬼姫
――勝者 ケイパン 鬼姫

終戦編 果実3口目ー天邸氷馬 ~完~
しおりを挟む

処理中です...