PREDATOR

ANDEAD

文字の大きさ
上 下
41 / 135

#41 特級悪魔

しおりを挟む
――柊の間
玉津遊「毒さん先に」
ポイズン「ああ」
ザッザッザッ
柊「いつでも構わん」
ポイズン「よっ!」
ドンッ
ドロォッ
柊「!」
ポイズン「形を広げて…質量を大きく」
グァッ
ポイズン『ベノムハンド』ッ!!!
ッドォォォォォォォォン
ケイパン「うおお!すっげぇーー!!」
キノコ「あの技…まるでアンデッドさんみたいに!」
柊「なるほど毒か…これは確かに周りに人が居ては危険だな。がしかし」
グゥオッ
ポイズン「!」
柊「我には効かん!!!」
ベチィンッ
ッドゴォォォォォォォォォン
ケイパン「ポイズン!!!」
キノコ「ちょ、ちょっと!鬼王さんやりすぎ!!」
玉津遊「毒さん…!!」
柊「…」
ガラガラッ
ポイズン「…」
ケイパン「ポイズン!おい無事か…」
ポイズン(床も鬼王の鎧の薄皮も溶けちゃいねぇ…俺の毒はそのレベル)
ググッ
ポイズン「1つ聞くが…この部屋に溶けちゃいけねぇモンは」
柊「どれか1つでも溶かせられれば見事なものだ」
ポイズン「へぇ…!!」
ケイパン「やべっ!玉津遊こっち!」
グイッ
玉津遊「!」
ジーーーーッ
ーーーーーー
――亜空間
玉津遊「毒さんの技…身体に負担がすごい」
ケイパン「…!!」
キノコ「確かに息も上がってる」
ーーーーーー
ポイズン「おおぉぉおおお…!!」
ドクンッ
ポイズン『毒龍ヒュドラ』!!!
グアアァァアアアアア
柊「ほう…見事なものだ」
ポイズン「喰らい尽くせ!!!」
ギュゥゥゥン
柊「…甘い!!!」
ドスゥゥン
ビキビキッ
ポイズン「…ッ!?」
ガクッ
ポイズン「…っは…っは…!!」
ガクガクッ
柊「…!!」
ガシッ
ポイズン「!」
柊「もう終わりだ」
ポイズン「はぁ…はぁ…くそっ…!!」
スッ
ケイパン「ポイズーーーン!!!」
タッタッタッ
柊「凄まじい技だが…身体がついて行かなすぎる危険な技だ」
ポイズン「毒龍は…現段階で俺が出せる最高威力…このままじゃ…!!」
玉津遊「毒さん…」
柊「焦らずともゆっくりやればいい…結果は自ずとついてくる」
ポイズン「…わかってる」
柊「次はお前か」
玉津遊「!」
キノコ「頑張って玉津遊っ!」
ケイパン「応援してるぜ!」
玉津遊「…うんっ!」
タッタッタッ
玉津遊「…大きい」
ズォオオオオオ
柊「どこからでもかかってこい」
玉津遊「これが私の……最高火力…!!」
ジャララララララララ
ケイパン「でた鎖!」
ジャララララララララ
キノコ「出てきた出てき…長くない!?」
ジャララララララララ
ポイズン「あんなに長く出せたのか…!!」
玉津遊「これ…を……ひとつ…っ…!!」
ギュゥゥゥン
グァッ
柊「!!」
玉津遊「んん…!!」
玉津遊『心臓をグン貫く槍グニル』ッ!!!!!
ッドォォォォォォォォォォォォォォォ
柊「ぐっ…!!」
ズザザ
柊「おおぉぉぉおおおおおおお…!!」
ケイパン「鬼王が動いた!?」
キノコ「私達の目標がーー!!」
玉津遊「…う」
ポテッ
ジャララララララララ
柊「!」
玉津遊「も…う…限界…」
キノコ「玉津遊!」
タッタッタッ
ポイズン「なんて威力だ今の…!!」
玉津遊「いっぱい鎖出すと…強い代わりにしばらくちょっとずつしか出せなくなっちゃう…」
ケイパン「だとしても凄ぇって!!」
柊「だが勝負のうちじゃデメリットが大きく目立つな…」
キノコ「そっか…避けられたら手も足も出せなくなっちゃう」
柊「とはいえ確かに我を動かせたのは大したものだ」
玉津遊「へへ…褒められた」
柊「さぁ…もう一度やるぞお前達」
ケイパン「っしゃあ!今度こそ動かしたらぁ!!」
キノコ「たらぁ!!」
ポイズン「あんま張り切りすぎんなよ」
ーーーーーー
――異界
アンデッド「悪魔法八式ってのはどんなのがあるんだ?」
サタン「君に分かりやすく言うなら魔眼がその1つだよ」
アンデッド「!」
ルシファー「魔眼は我々悪魔が使う際には闇をより強大にする力」
サタン「私と契約してる君は闇を強大にする力で内なる悪魔の私を呼んでるっていうこと」
アンデッド「そうだったのか」
ルシファー「ではサタン」
サタン「?」
ルシファー「なんでも良いので私に八式を」
サタン「え」
アンデッド「お、おい!」
サタン「へぇ…容赦しないよ?」
ニコッ
ルシファー「できる力も無いでしょう」
サタン「んだと!!」
ムカーーーッ
サタン「頭きた!泣いて媚びても知らないよ!」
ドンッ
ルシファー「そんなヘマは見せないのでご安心を」
クルッ
ルシファー「よく見ていてくださいね」
アンデッド「お、おい…前!前!!」
グァッ
サタン「ぶっ潰れろ!!」
サタン『黒牙くろきば』ァ!!!!!
ッドォォォォォォォォォォォォォォォン
ビキビキビキビキビキッ
アンデッド「なんて威力…辺りの空間か裂けてんじやねぇか…ッ」
ッドォォォォォォォォン
ルシファー「…と、こんな感じに―」
サタン「ちょ待て待て待て待てーー!!!」
ルシファー「なんですか?」
サタン「なんですか?じゃないし!私の八式をいとも簡単に」
ルシファー「いとも簡単なんだから仕方ないでしょ」
サタン「もういい!」
ザッザッザッ
アンデッド「あ…行っちゃった」
ルシファー「放っておきましょうか」
――
ルシファー「一通りご覧頂けたかと思いますが…如何ですか」
アンデッド「あぁ…とりあえずお前が強えってのは分かった…」
グデーーー
ルシファー「…少し休憩になさいますか」
アンデッド「あぁ…頼みますわ…」
スッ
アンデッド「さて…と…どこいったんだあのバカタレは」
ーーーーーー
――黒曜の丘
サタン「ふん!なんなのさあの2人!私なんて蚊帳の外で2人きりのよろしくパーティだ!いいもんね!どーせ私がいないとなんにも」
アンデッド「なんにもできないヒトですよ」
ゴンッ
サタン「おふっ!」
クルッ
サタン「え、なんでここに!?」
アンデッド「休憩中」
サタン「な、なにしに…きたの」
アンデッド「いや…お前拗ねてんじゃないかなって」
サタン「食べるならっジャイア~ン」
アンデッド「スネちゃまとは言ってないわ」
トサッ
アンデッド「強えなルシファー」
サタン「!」
アンデッド「悪魔法八式全部見せてもらったけど…使える気ぃしない」
サタン「君はさ」
アンデッド「?」
サタン「私達悪魔のことどう思ってるの?」
アンデッド「え…さぁ、まだよく分かんないしな」
サタン「ルシファーは元から悪魔だったわけじゃないんだ」
アンデッド「!」
サタン「とある戦争でこの異界に来たのがアイツなんだよ」
アンデッド「戦争…?」
サタン「神と天使対魔王と悪魔…初代の魔王が天界に蹴しかけたのが原因でね」
アンデッド「…」
サタン「まぁ私は参加してないしよく分かんなかったけど!」
アンデッド「…サタン」
サタン「私は特級の悪魔で天才で!誰もがもう私を魔王だと思ってたんだ~!…でもルシファーが2代目だった。同じ特級でもアイツはあの時の私じゃ手の届かない所にいたんだ」
アンデッド「でもアイツは魔王をやめたんだろ?」
サタン「私はアイツに認められて魔王になりたいんだ!」
アンデッド「…なるほどな」
サタン「でもさっきので確信!私はアイツにはかーてない!」
アンデッド「サタン」
サタン「ん?」
ザッザッザッ
ポンッ
アンデッド「俺を選んだんだろ」
サタン「!」
アンデッド「一緒にアイツの泡ふかせてやろうぜ相棒!」
ニカッ
サタン「…全く君って子は」
ニコッ
サタン「ちゃんと私が似合う主様になるんだぞ!」
アンデッド「はいはい…頑張りますよ」
サタン「にししっ」
ザッザッザッ
ルシファー「あぁいたいた…2人共もう始めますが…」
アンデッド&サタン「おう!!」
ルシファー「!」
クスッ
ルシファー「では行きましょうか」

特級悪魔 ~完~
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました

フルーツパフェ
大衆娯楽
 とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。  曰く、全校生徒はパンツを履くこと。  生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?  史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

GAME CHANGER 日本帝国1945からの逆襲

俊也
歴史・時代
時は1945年3月、敗色濃厚の日本軍。 今まさに沖縄に侵攻せんとする圧倒的戦力のアメリカ陸海軍を前に、日本の指導者達は若者達による航空機の自爆攻撃…特攻 で事態を打開しようとしていた。 「バカかお前ら、本当に戦争に勝つ気があるのか!?」 その男はただの学徒兵にも関わらず、平然とそう言い放ち特攻出撃を拒否した。 当初は困惑し怒り狂う日本海軍上層部であったが…!? 姉妹作「新訳 零戦戦記」共々宜しくお願い致します。 共に 第8回歴史時代小説参加しました!

♡蜜壺に指を滑り込ませて蜜をクチュクチュ♡

x頭金x
大衆娯楽
♡ちょっとHなショートショート♡年末まで毎日5本投稿中!!

処理中です...