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進化を目指せ編
わから、ない…けど、やるしかない
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ソルジャーとの戦闘の後、ホブゴブリンとの偶然のニアミスをした私達は、倒したソルジャーの末路を眺めながら【鑑定士】のスキルで、相手のステータスの一部を覗き見た、その結果、私達はホブゴブリンが去った後も、時間を忘れたかの様に動く事が出来なかった。
「本当に、私達だけで勝てるんでしょうか?」
「わから、ない…けど、やるしかない、わたしたちには、じかんない」
〈確かに、マスターの言う通りですマスター達が、進化するには倒す他道は無いでしょう〉
私は、ヘルさんの言葉に頷き、アリシアに告げる。
「もし、ありしあが、わたしたち、では、かてないと、おもっているなら、ぬけてもいい、そのときは、けいやくを、はき、する」
「ご主人様、いいえ!私の命はご主人様に助けられたご主人様の物です!ですから最後迄ご一緒させてください!」
〈アリシアの気持ちは分かりました。でも、現実的な問題としてあのホブゴブリンを、どうするのか考えなければいけません、その為に、まずはレベルアップで上がったステータスと、スキルの確認をしようと思います〉
そうだね!自分達の出来る事が分からないと、作戦の立てようも無いしね。
〈では、いつも通りマスターからです〉
名前:ゴブ子
レベル:7→9
性別:女
年齢:20日
種族:ミニゴブリン
HP:185
MP:90
物攻:21+10
物防:21
魔攻:26
魔防:26
敏捷:45
知恵:170
器用:110
運 :35
武器:銅の剣
魔法:風魔法LV.1
称号:転生者、同族殺し、同族喰らい
スキル:戦闘系スキル【爪攻撃LV.2新】
魔法系スキル【風魔法LV.1新】
技能系スキル【鑑定士LV.5】【集中LV.2】【野生LV.4】【罠師LV.4】【跳躍LV.1新】
耐性系スキル【マヒ無効新】【毒耐性LV.5】【痛覚軽減LV.1新】
スキル補助系【魔法の片鱗LV.2】【魔法のコツLV.2】【武器のコツLV.4】【風魔法のコツLV.1】
攻撃ダメージUP系【背後攻撃LV.2】【急所攻撃LV.3】【ゴブリンキラーLV.4新】【格闘LV.2新】
補助、その他スキル【喰吸LV.4】【言語LV.8】【奴隷術】【魔物調教LV.6】【危機察知LV.1新】
見易くなってる!しかも又、新しいスキル増えたね!ホブを相手にするのに使えるスキル有りそう?
〈スキル系統は、私の独断の振り分けなので多少の違いには、目を詰むって下さい。今回新しく獲得したスキルは6つです。
まず【ゴブリンキラー】はゴブリン系統のモンスターに対し、ダメージの上がるスキルで、レベル×5%分アップします。
【格闘】は武器を使わない攻撃のダメージが、レベル×5%分アップします。
【痛覚軽減】は痛みが少なくなるのでは無く、痛みを気にする事無く、行動出来る様になるスキルです。
【マヒ無効】はマヒ系効果を完全に無効に出来るスキルです。
【風魔法】に関しては前にお話した通りです。
次の【爪攻撃】ですがMPを消費して行う、アクティブスキルで、最大で1.5倍の攻撃が可能になります。
【跳躍】はそのまま跳躍力が上がります〉
「色々増えましたけど、ホブが相手となると決定だに欠けますね」
確かに、普通のゴブリン相手なら、勝てそうな感じのスキル何だけどな〰。
〈今回、私は何も変わらなかったので、次はゴブゑです〉
名前:ゴブゑ
レベル:7→9
性別:女
年齢:21日
種族:ミニゴブリン
HP:120→150
MP:150→180
物攻:8→10+15
物防:7→9
魔攻:30→36
魔防:30→36
敏捷:17→20
知恵:100→120
器用:80→90
運 :25→30
武器:棍棒
魔法:風魔法LV.3→LV.4
称号:眷属、同族殺し
スキル:魔法系スキル【風魔法LV.3→LV.4】
戦闘系スキル【爪攻撃LV.1新】
技能系スキル【野生LV.3→LV.4】【罠師LV.4】
攻撃ダメージUP系【背後攻撃LV.1→LV.3】【ゴブリンキラーLV.1新】
スキル補助系【癒しの才能LV.1→LV.2】【癒しの扱いLV.1→LV.2】【杖のコツLV.1→LV.2】【棍棒のコツLV.1新】
補助、その他スキル【言語LV.1→LV.3】【言語理解LV.6→LV.8】
特に気にするスキルは、増えてないね?
〈そうですね。増えた物もほぼマスターと同じです続けてアリシアです〉
名前:アリシア・アールヴ
レベル:2→5
性別:女
年齢:30
種族:エルフ
クラス:なし
HP:180→250
MP:150→200
物攻:25→31+5
物防:25→30
魔攻:50→65
魔防:50→65
敏捷:25→35
知恵:100→130
器用:50→70
運 :1→5
武器:銅のナイフ
魔法:風魔法LV.1→LV.3土魔法LV.1→LV.2火魔法LV.1→LV.3水魔法LV.1→LV.2
称号:奴隷、王家の血筋
スキル:技能系スキル【薬草調合LV.3→LV.4】【集中LV.2→LV.3】【料理LV.4】【野生LV.1新】
魔法系スキル【風魔法LV.1→LV.3】【土魔法LV.1→LV.2】【火魔法LV.1→LV.3】【水魔法LV.1→LV.2】
スキル補助系【魔法の天才LV.1→LV.2】【魔法の技巧LV.1→LV.3】【弓のコツLV.1】
攻撃ダメージUP系【魔力覚醒、新】
補助、その他スキル【精霊契約、新】
「【精霊契約】と【魔力覚醒】ですか?」
〈この【精霊契約】はこの世界に存在する精霊と、対話し契約する事で精霊の力を、借りる事が出来る様になります。しかし、契約には試練がある場合も多いので、今の所は使い道は無いでしょう。
【魔力覚醒】は通常の2倍のMPを消費する事で、威力を2倍にする事が出来ます〉
うん、ゲームでありがちな設定だね。でもやっぱりホブとの戦いは、アリシアの魔法を主軸にした戦い方になりそうだね。
「ありしあの、まほうが、たより」
「はい、頑張ります」
〈やはりそうなりますね。あれだけの防御力が有ると、マスターでは一度のダメージが20前後だと思います。ですが問題も1つあります〉
「問題ですか?」「ギギ〰?」
「えむぴー、たらない」
「あっ!!」
〈はい、その通りです。
確かに、アリシアの魔法ならダメージは期待出来るでしょうが、それではMPが足らず、倒しきれないでしょう。ですので、今日からアリシアには、MP回復薬を作って頂きます〉
「つくれる?」
「素材は確かあったはずですが、そんなに多くは作れません」
「そのぶん、は、がんばる」
〈とりあえずの方針は、そんな感じでしょうね〉
「ご主人様達は、そんなに時間を掛けて大丈夫何ですか?」
「あせっても、むぼうはしぬ」
〈その通りです〉
「分かりました。なるべく早く薬を作ります」
「それとありしあの、まほう、えでぃとす、る」
そう言うと、アリシアは頷きながら、魔法のエディットを出す。
▶魔法のエディットを開始しました。
新規作成
魔法名:
属性:火、風、水、土
威力選択1.2
効果選択【斬】【爆】【創造】【壁】【貫通】【待機】【治療】
【爆】と【待機】この二つが風魔法であればなんとかなるかも?
「何を作るんですか?」
聞いて来るアリシアに、私は幾つかの魔法を作って貰って、今回の作戦会議は終了した。
▶【喰吸】のスキルが発動しました。
【背後攻撃LV.3→LV.4】に上がりました。
【武器のコツLV.4→LV.6】に上がりました。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
〈大変です。ソルジャーが行商の馬車の方へ向かって居ます〉
馬車!?
〈はい、昨日二手に別れた後から、ずっと捜索していた様で、たまたま通り掛かる、馬車の方へ向かって居ます。このままでは、行商人の夫婦が襲われて仕舞います〉
それを聞いた私達は、急いでソルジャーの元へ向かう。守りながらの戦いでは、此方が圧倒的に不利な為、真正面から戦いに挑む事になる。
〈後200メートル程で遭遇します〉
「さきに、わたしたちで、こうげき、す、る、あとからまほ、うで、いちげき、おねがい」
アリシアが頷きながら魔法の用意を始める。
〈見えました〉
ソルジャーの姿を確認すると、私と、ゴブゑは先に飛び出し、後ろから奇襲を仕掛ける。
「ギギ~‼」
寸前で気付かれたが、構わず攻撃に移る、最初に、ゴブゑが棍棒を振り上げ攻撃する。いきなりとはいソルジャーは、棍棒の一撃を剣で受け止める。その隙に私は、ゴブゑの後ろから出て、受け止める為に両手を使っているソルジャーの、脇腹を切り裂く。
「ギガッ!」
私の攻撃が当たった瞬間、ゴブゑは後ろに下がり、アリシアの射線を開ける。
「ファイアブラスト‼」
昨日の作戦会議で作った、アリシアの新魔法が発動する。火の玉がアリシアの手からとき放たれ、ソルジャーに当たった瞬間爆発を起こす。
ドガァァァ‼
ゴブリンソルジャー
HP:400/400→150/400
MP:0/0
昨日のソルジャーよりも、レベルが低いし、私達のレベルも上がっているから、ダメージが良く通る!爆発の衝撃で剣を落としたソルジャーが、剣を拾おうする。させ時と剣で斬り掛かり、それを腕で受けるソルジャーだが、後ろからのゴブゑの攻撃で、頭を叩かれる。その隙に近付いて来たアリシアが、もう片方の肩にナイフを差しこむのを確認して、アリシアと共に離れる。
「ギガ……ギギ」
両手が使えなくなり、頭をふらつかせるソルジャーの頭目掛け、剣を降り下ろす。
ザシュッ!
二度目のソルジャーとの戦闘は、余裕を持って終わった。
▶アリシアのレベルが6に上がりました。
「やりましたね。今回は、誰も大きな怪我をしませんでした」
アリシアは、ゴブゑが攻撃するさい、勢いが付きすぎて痛めた手首を治すため、回復薬を飲ませに行きながらそう言ってくる。
その言葉に頷きながら、いつもの様に死体の一部を切り取りに行く、その時ふと、後ろが気になり振り向く、すると…。
何故か、光る板の様な物が飛んでくる光景が、酷く良く見える。そして、それは私の左腕を肘の先から切り落とし、木の幹へと突き刺さる。
「アッアアアアッ!」「ご主人様‼」「ギギ!」〈マスター‼〉
響く私のうめき声と、重なる皆の声、しかし私の耳にはそのどれもが遠くに聞こえ、ある一点から目が放せなくなっている。
【鑑定士】スキル失敗
レベル14
HP:800/800
MP:0/0
物攻:100
物防:100
魔攻:10
魔防:50
ホブゴブリン私の視線の先には、私達の絶望が立っていた。
「本当に、私達だけで勝てるんでしょうか?」
「わから、ない…けど、やるしかない、わたしたちには、じかんない」
〈確かに、マスターの言う通りですマスター達が、進化するには倒す他道は無いでしょう〉
私は、ヘルさんの言葉に頷き、アリシアに告げる。
「もし、ありしあが、わたしたち、では、かてないと、おもっているなら、ぬけてもいい、そのときは、けいやくを、はき、する」
「ご主人様、いいえ!私の命はご主人様に助けられたご主人様の物です!ですから最後迄ご一緒させてください!」
〈アリシアの気持ちは分かりました。でも、現実的な問題としてあのホブゴブリンを、どうするのか考えなければいけません、その為に、まずはレベルアップで上がったステータスと、スキルの確認をしようと思います〉
そうだね!自分達の出来る事が分からないと、作戦の立てようも無いしね。
〈では、いつも通りマスターからです〉
名前:ゴブ子
レベル:7→9
性別:女
年齢:20日
種族:ミニゴブリン
HP:185
MP:90
物攻:21+10
物防:21
魔攻:26
魔防:26
敏捷:45
知恵:170
器用:110
運 :35
武器:銅の剣
魔法:風魔法LV.1
称号:転生者、同族殺し、同族喰らい
スキル:戦闘系スキル【爪攻撃LV.2新】
魔法系スキル【風魔法LV.1新】
技能系スキル【鑑定士LV.5】【集中LV.2】【野生LV.4】【罠師LV.4】【跳躍LV.1新】
耐性系スキル【マヒ無効新】【毒耐性LV.5】【痛覚軽減LV.1新】
スキル補助系【魔法の片鱗LV.2】【魔法のコツLV.2】【武器のコツLV.4】【風魔法のコツLV.1】
攻撃ダメージUP系【背後攻撃LV.2】【急所攻撃LV.3】【ゴブリンキラーLV.4新】【格闘LV.2新】
補助、その他スキル【喰吸LV.4】【言語LV.8】【奴隷術】【魔物調教LV.6】【危機察知LV.1新】
見易くなってる!しかも又、新しいスキル増えたね!ホブを相手にするのに使えるスキル有りそう?
〈スキル系統は、私の独断の振り分けなので多少の違いには、目を詰むって下さい。今回新しく獲得したスキルは6つです。
まず【ゴブリンキラー】はゴブリン系統のモンスターに対し、ダメージの上がるスキルで、レベル×5%分アップします。
【格闘】は武器を使わない攻撃のダメージが、レベル×5%分アップします。
【痛覚軽減】は痛みが少なくなるのでは無く、痛みを気にする事無く、行動出来る様になるスキルです。
【マヒ無効】はマヒ系効果を完全に無効に出来るスキルです。
【風魔法】に関しては前にお話した通りです。
次の【爪攻撃】ですがMPを消費して行う、アクティブスキルで、最大で1.5倍の攻撃が可能になります。
【跳躍】はそのまま跳躍力が上がります〉
「色々増えましたけど、ホブが相手となると決定だに欠けますね」
確かに、普通のゴブリン相手なら、勝てそうな感じのスキル何だけどな〰。
〈今回、私は何も変わらなかったので、次はゴブゑです〉
名前:ゴブゑ
レベル:7→9
性別:女
年齢:21日
種族:ミニゴブリン
HP:120→150
MP:150→180
物攻:8→10+15
物防:7→9
魔攻:30→36
魔防:30→36
敏捷:17→20
知恵:100→120
器用:80→90
運 :25→30
武器:棍棒
魔法:風魔法LV.3→LV.4
称号:眷属、同族殺し
スキル:魔法系スキル【風魔法LV.3→LV.4】
戦闘系スキル【爪攻撃LV.1新】
技能系スキル【野生LV.3→LV.4】【罠師LV.4】
攻撃ダメージUP系【背後攻撃LV.1→LV.3】【ゴブリンキラーLV.1新】
スキル補助系【癒しの才能LV.1→LV.2】【癒しの扱いLV.1→LV.2】【杖のコツLV.1→LV.2】【棍棒のコツLV.1新】
補助、その他スキル【言語LV.1→LV.3】【言語理解LV.6→LV.8】
特に気にするスキルは、増えてないね?
〈そうですね。増えた物もほぼマスターと同じです続けてアリシアです〉
名前:アリシア・アールヴ
レベル:2→5
性別:女
年齢:30
種族:エルフ
クラス:なし
HP:180→250
MP:150→200
物攻:25→31+5
物防:25→30
魔攻:50→65
魔防:50→65
敏捷:25→35
知恵:100→130
器用:50→70
運 :1→5
武器:銅のナイフ
魔法:風魔法LV.1→LV.3土魔法LV.1→LV.2火魔法LV.1→LV.3水魔法LV.1→LV.2
称号:奴隷、王家の血筋
スキル:技能系スキル【薬草調合LV.3→LV.4】【集中LV.2→LV.3】【料理LV.4】【野生LV.1新】
魔法系スキル【風魔法LV.1→LV.3】【土魔法LV.1→LV.2】【火魔法LV.1→LV.3】【水魔法LV.1→LV.2】
スキル補助系【魔法の天才LV.1→LV.2】【魔法の技巧LV.1→LV.3】【弓のコツLV.1】
攻撃ダメージUP系【魔力覚醒、新】
補助、その他スキル【精霊契約、新】
「【精霊契約】と【魔力覚醒】ですか?」
〈この【精霊契約】はこの世界に存在する精霊と、対話し契約する事で精霊の力を、借りる事が出来る様になります。しかし、契約には試練がある場合も多いので、今の所は使い道は無いでしょう。
【魔力覚醒】は通常の2倍のMPを消費する事で、威力を2倍にする事が出来ます〉
うん、ゲームでありがちな設定だね。でもやっぱりホブとの戦いは、アリシアの魔法を主軸にした戦い方になりそうだね。
「ありしあの、まほうが、たより」
「はい、頑張ります」
〈やはりそうなりますね。あれだけの防御力が有ると、マスターでは一度のダメージが20前後だと思います。ですが問題も1つあります〉
「問題ですか?」「ギギ〰?」
「えむぴー、たらない」
「あっ!!」
〈はい、その通りです。
確かに、アリシアの魔法ならダメージは期待出来るでしょうが、それではMPが足らず、倒しきれないでしょう。ですので、今日からアリシアには、MP回復薬を作って頂きます〉
「つくれる?」
「素材は確かあったはずですが、そんなに多くは作れません」
「そのぶん、は、がんばる」
〈とりあえずの方針は、そんな感じでしょうね〉
「ご主人様達は、そんなに時間を掛けて大丈夫何ですか?」
「あせっても、むぼうはしぬ」
〈その通りです〉
「分かりました。なるべく早く薬を作ります」
「それとありしあの、まほう、えでぃとす、る」
そう言うと、アリシアは頷きながら、魔法のエディットを出す。
▶魔法のエディットを開始しました。
新規作成
魔法名:
属性:火、風、水、土
威力選択1.2
効果選択【斬】【爆】【創造】【壁】【貫通】【待機】【治療】
【爆】と【待機】この二つが風魔法であればなんとかなるかも?
「何を作るんですか?」
聞いて来るアリシアに、私は幾つかの魔法を作って貰って、今回の作戦会議は終了した。
▶【喰吸】のスキルが発動しました。
【背後攻撃LV.3→LV.4】に上がりました。
【武器のコツLV.4→LV.6】に上がりました。
▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼
〈大変です。ソルジャーが行商の馬車の方へ向かって居ます〉
馬車!?
〈はい、昨日二手に別れた後から、ずっと捜索していた様で、たまたま通り掛かる、馬車の方へ向かって居ます。このままでは、行商人の夫婦が襲われて仕舞います〉
それを聞いた私達は、急いでソルジャーの元へ向かう。守りながらの戦いでは、此方が圧倒的に不利な為、真正面から戦いに挑む事になる。
〈後200メートル程で遭遇します〉
「さきに、わたしたちで、こうげき、す、る、あとからまほ、うで、いちげき、おねがい」
アリシアが頷きながら魔法の用意を始める。
〈見えました〉
ソルジャーの姿を確認すると、私と、ゴブゑは先に飛び出し、後ろから奇襲を仕掛ける。
「ギギ~‼」
寸前で気付かれたが、構わず攻撃に移る、最初に、ゴブゑが棍棒を振り上げ攻撃する。いきなりとはいソルジャーは、棍棒の一撃を剣で受け止める。その隙に私は、ゴブゑの後ろから出て、受け止める為に両手を使っているソルジャーの、脇腹を切り裂く。
「ギガッ!」
私の攻撃が当たった瞬間、ゴブゑは後ろに下がり、アリシアの射線を開ける。
「ファイアブラスト‼」
昨日の作戦会議で作った、アリシアの新魔法が発動する。火の玉がアリシアの手からとき放たれ、ソルジャーに当たった瞬間爆発を起こす。
ドガァァァ‼
ゴブリンソルジャー
HP:400/400→150/400
MP:0/0
昨日のソルジャーよりも、レベルが低いし、私達のレベルも上がっているから、ダメージが良く通る!爆発の衝撃で剣を落としたソルジャーが、剣を拾おうする。させ時と剣で斬り掛かり、それを腕で受けるソルジャーだが、後ろからのゴブゑの攻撃で、頭を叩かれる。その隙に近付いて来たアリシアが、もう片方の肩にナイフを差しこむのを確認して、アリシアと共に離れる。
「ギガ……ギギ」
両手が使えなくなり、頭をふらつかせるソルジャーの頭目掛け、剣を降り下ろす。
ザシュッ!
二度目のソルジャーとの戦闘は、余裕を持って終わった。
▶アリシアのレベルが6に上がりました。
「やりましたね。今回は、誰も大きな怪我をしませんでした」
アリシアは、ゴブゑが攻撃するさい、勢いが付きすぎて痛めた手首を治すため、回復薬を飲ませに行きながらそう言ってくる。
その言葉に頷きながら、いつもの様に死体の一部を切り取りに行く、その時ふと、後ろが気になり振り向く、すると…。
何故か、光る板の様な物が飛んでくる光景が、酷く良く見える。そして、それは私の左腕を肘の先から切り落とし、木の幹へと突き刺さる。
「アッアアアアッ!」「ご主人様‼」「ギギ!」〈マスター‼〉
響く私のうめき声と、重なる皆の声、しかし私の耳にはそのどれもが遠くに聞こえ、ある一点から目が放せなくなっている。
【鑑定士】スキル失敗
レベル14
HP:800/800
MP:0/0
物攻:100
物防:100
魔攻:10
魔防:50
ホブゴブリン私の視線の先には、私達の絶望が立っていた。
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