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137.帰路
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投げ出された時私は怖くてずっと目を閉じていたが、瞼の裏が急に明るくなって外に出たのだと分かった。
「【身体強化】」
レオンの口から詠唱が聞こえた後…『ザシャッ』という音と共に着地。身構えていたけど衝撃は無かった。
「…キラ、もう大丈夫だぜ」
「ん」
そっと目を開くと、ぽっかりと口を開けた地面が静かに閉じようとしているところ。
「キラ!」
エヴァとスノウ、サニーとサックスも駆けてくる。みんな無事だったようだ。
「エヴァ!……みんな無事で良かった」
駆け寄って来た彼と軽くキスを交わし、みんなを見て言うとなぜか苦笑する夫たち。
下級や中級ならともかく、この程度でケガなどしていたら上級にはなれないと後から聞きました。サニーとサックスの2頭だってスレイプニルなのだから身が軽く、何ら問題は無いそうです。
「それはこっちのセリフだよ。ほら、まずは魔力回復薬飲んで」
魔力を8割使ったといっても数値にすれば結構残ってるはず。それでも気を失いかけたのは慣れていない事が一番の原因だろうか。何にしても気を付けなければ。今回は私の一撃で終わったが、戦いが続いていたら危ないし足手まといになってしまう。
「う、うん…」
さて、差し出された薬は私が調合したのだから当然どんな物か知っている。でも…苦いんです、すんごく。もう匂いからして強烈で、出来れば自分では飲みたくないなぁ、なんて思いながら作ったんです。うぅ…飲まなきゃダメだよね?瓶を手にしたままチラッと夫たちの顔を見上げる。
「手伝ってあげようか?」
「…口移しで飲ませてやっても良いんだぜ?」
「…自分で飲みます」
一度深呼吸をしてから思い切って一気飲み。
「…うぅ…にがい…」
「くくっ…これに懲りたら今度からもう少し魔力を残すんだな」
「そうだよ、立ってられないくらい消費するなんて危ない」
苦さに顔を顰める私を注意する2人。
「…はい…反省してます」
私はエヴァが渡してくれた水を口直しに飲んで謝った後、下に降ろしてもらいました。
こちらが落ち着いたのを見計らってゴルドさん達が管理人さん達と共にやってくる。
「お前らの強さには感服したよ。まずは礼を言わせてくれ。ありがとう、これでバリリアは救われた。ダンジョンも崩壊したし、これで安心だ」
彼がそう言って頭を下げると、アイシクルさんが口を開いた。
「…緊急措置の件も感謝する。何故そちらがああいう条件を出したのかは、戦いを見て理解した。約束は守る」
「ああ、そうしてくれ。それと…俺らからも礼を言うぜ。ボスの確かな情報を事前に知ることが出来たからこそ、詳細な策を練られた」
レオンとアイシクルさんが握手を交わす。
ガーディアンの頭脳である彼は冷静だが口数が少なく、表情もあまり変えない。話し合いでも黙って双方の意見を聞き、要所要所でゴルドさんに声を掛けていた。リーダーを立てつつ軌道修正している様は、優秀な秘書か陰から旦那様を操る奥さんのように見えてしまいました。
ゴルドさんが『握手ならリーダー同士じゃね?』と言いたそうな顔をしているけど、みんな気にしていないみたいなのでそっとしておきます。
「さて、サッサと準備済ませて発とうぜ。あんたらだって早く街に帰りてえだろ?」
「…帰りも行動を共にして良いのか?」
「ああ」
「オレたちだけ先に着いてもね。どうせなら一緒の方が良いんじゃない?」
「…また世話を掛けるな」
「くくっ、今更だろ」
「…フッ、そうだな」
アイシクルさんの表情が緩む。その様子を見てみんなが驚いていた。いつも一緒に居る人達がビックリするって…どんだけ笑わない人なんでしょうか。
何はともあれ、ダンジョン崩壊時に投げ出されて辺りに散らばった魔石やら何やらを回収し、準備を済ませて早々に帰路に着いた。
■
移動は何事も無く順調に進んでいる。私たちはいつもの馬車、ガーディアンは管理人さん達に預けていたラクダでの移動だ。ラクダのスピードに合わせているので行きよりものんびりだが急ぐ必要もないので問題ない。早く街に良い知らせを持って帰りたい、という気持ちは皆あったけどね。
今日はボス戦を済ませてきた後なので早めにコテージで休むことに。
サニー・サックスと一緒にラクダたちにも回復魔法を掛けようとしたら、ネルソンさんがやってきた。
「あの、ラクダは僕が掛けます」
「そうですか?」
「はい」
「…あの、敬語じゃなくても構いませんよ?ネルソンさんの方が年上ですし」
「え…」
彼は私たちにずっと敬語を使っている。皆に対してそうなら別に良いのだけど、パーティーメンバーと話す時は違う。パーティー内では彼が一番年下でも、レオンとエヴァより年上だしランクだって同じA。人見知りという感じでも無いから気を使っているのでは?と思って話してみました。
「敬語の方が楽ならそれでも良いのですが、気を使って下さってるなら楽にしてください」
「あ、ありがとう…。実は今更変えるのも可笑しい気がしてどうしようか迷ってたんだ。助かったよ」
「ふふ…そうだったんですか」
「う、うん…」
ネルソンさんは照れたように頭を掻き、顔を赤くしながら頷く。そして些か不自然な沈黙の後、思い出したように言った。
「……あ、え~と…回復、回復するんだった」
「ではお先します。終わったらテラスに来て下さいね」
「うん、ありがとう」
私は後を彼に任せて中へ入った。
1人になったネルソンは、回復しながらラクダ達に…
「あ~…緊張した…。綺麗な子だなぁ…なあ、お前らもそう思うだろ?」
と話しかけていた。
夕食は攻略祝いも兼ねて少しだけ豪勢なメニューを並べた。たくさん飲む訳にはいかないがワインやウィスキーも出す。サニーとサックスもテラスの外で好物を食べている。
私たちは料理に舌鼓を打ちつつお酒を楽しんだ。
セーフティーゾーンに居た時はまだソワソワしていたガーディアンもコテージに慣れたようだ。特にレオン、エヴァ、ゴルドさん、アイシクルさんの4人は、もう昔からの友人みたいに語り合っている。ドラジェさんはしきりにサニーとサックスに話しかけ、お酒片手に2頭の馬体を撫でては満足そうに笑っていた。ネルソンさんはと言えば、スノウを甚く気に入ってすっかり破顔しながらずっと眺めている。当のスノウは未だ肉の塊と格闘していた。
私?私は料理やお酒の補充をしつつ、食事しながら偶にレオンたちの話に耳を傾けています。
「メンバー3人の内2人が料理スキル持ちか、それは羨ましい。ウチはネルソンだけだから何かと苦労掛けてるな」
「…苦労掛けてるのも、全く料理出来ないのもゴルドだけだ」
ゴルドさんの言葉を訂正するアイシクルさんは、良い姿勢をキープしたままワイングラスを傾ける。すっかりリラックスした感じのゴルドさんとは正反対だ。
「お前とドラジェだって出来ないだろ!」
「多少は出来る。ゴルドみたいに材料を消し炭にしたりしない」
消し炭…どこかで聞いたセリフ。
「フフ…レオン、同士が居たね。消し炭仲間だ」
「…全然嬉しくない」
エヴァに言われて眉を顰めるレオン。
「おお!お前もか!まあ料理出来なくても死なないよな!」
「…死なねえかもしれねえが、飯が美味いに越したことはない」
「そりゃそうだが…まあそうだな…」
同意を求めた彼は振られてちょっとしょげる。そんな彼にアイシクルさんが声を掛けた。
「…もう少しでファニーの個性的な料理が食べられるぞ」
「個性的言うな!」
「事実だろう」
「ちょっとばかし変わった味覚を持ってるだけだ!」
「それを個性的と言うんだ」
「ファニーってもしかして奥さん?」
彼らのやり取りに目を瞬かせていたエヴァが聞く。するとゴルドさんは一気にデレッ、とした表情になる。
「ああ、キラちゃんに負けず劣らずの美人だぞ。それにこないだ長男が生まれたんだ。3ヵ月になる」
「「えッ」」
声を上げたのはエヴァと私、レオンも目をパチクリさせている。
「まさか、ルリアちゃんの…」
「お、知ってるのか?そうだ、ルリアはおれの子だ」
「「「…」」」
ピンク色の髪に大きな瞳の可愛いルリアちゃん、片やヤクザ顔の厳ついおじさん。…似てない。1ミリも似てない。
「…父親に似なくて良かったな」
「全くだ」
「何でだよ!似てるだろ!」
ボソッと呟いたレオンに同意したのはアイシクルさん。
その後、ゴルドさんは自分とルリアちゃんの似ている点を必死になって挙げていました。
■
同じ頃、砂漠ではある商人の一行が野営をしていた。
「いやぁ~君たちに会えて助かったよ。護衛は馴染みがある方が何かと助かる。だが急で悪かったね」
焚火の前でお茶を飲みながら礼を言う商人。
「良いんだよ、あんたには世話になったからな。それに予定もまだ組んでなかったしよ」
「そうかい?でも女性が居るパーティーは中々ないからな、妻もまた彼女に会えて喜んでるよ」
そう言って妻が眠っているテントの方を見る。護衛の男も自分のテントをチラッと見て言う。
「それはこっちも同じだ。他の女性と話す機会は少ないから楽しんでるみたいだ」
「そう言ってもらえると気が楽だよ。残りもよろしくな」
「ああ、こっちこそ」
商人と護衛はお茶の入ったカップをカツン、と合わせた。
「【身体強化】」
レオンの口から詠唱が聞こえた後…『ザシャッ』という音と共に着地。身構えていたけど衝撃は無かった。
「…キラ、もう大丈夫だぜ」
「ん」
そっと目を開くと、ぽっかりと口を開けた地面が静かに閉じようとしているところ。
「キラ!」
エヴァとスノウ、サニーとサックスも駆けてくる。みんな無事だったようだ。
「エヴァ!……みんな無事で良かった」
駆け寄って来た彼と軽くキスを交わし、みんなを見て言うとなぜか苦笑する夫たち。
下級や中級ならともかく、この程度でケガなどしていたら上級にはなれないと後から聞きました。サニーとサックスの2頭だってスレイプニルなのだから身が軽く、何ら問題は無いそうです。
「それはこっちのセリフだよ。ほら、まずは魔力回復薬飲んで」
魔力を8割使ったといっても数値にすれば結構残ってるはず。それでも気を失いかけたのは慣れていない事が一番の原因だろうか。何にしても気を付けなければ。今回は私の一撃で終わったが、戦いが続いていたら危ないし足手まといになってしまう。
「う、うん…」
さて、差し出された薬は私が調合したのだから当然どんな物か知っている。でも…苦いんです、すんごく。もう匂いからして強烈で、出来れば自分では飲みたくないなぁ、なんて思いながら作ったんです。うぅ…飲まなきゃダメだよね?瓶を手にしたままチラッと夫たちの顔を見上げる。
「手伝ってあげようか?」
「…口移しで飲ませてやっても良いんだぜ?」
「…自分で飲みます」
一度深呼吸をしてから思い切って一気飲み。
「…うぅ…にがい…」
「くくっ…これに懲りたら今度からもう少し魔力を残すんだな」
「そうだよ、立ってられないくらい消費するなんて危ない」
苦さに顔を顰める私を注意する2人。
「…はい…反省してます」
私はエヴァが渡してくれた水を口直しに飲んで謝った後、下に降ろしてもらいました。
こちらが落ち着いたのを見計らってゴルドさん達が管理人さん達と共にやってくる。
「お前らの強さには感服したよ。まずは礼を言わせてくれ。ありがとう、これでバリリアは救われた。ダンジョンも崩壊したし、これで安心だ」
彼がそう言って頭を下げると、アイシクルさんが口を開いた。
「…緊急措置の件も感謝する。何故そちらがああいう条件を出したのかは、戦いを見て理解した。約束は守る」
「ああ、そうしてくれ。それと…俺らからも礼を言うぜ。ボスの確かな情報を事前に知ることが出来たからこそ、詳細な策を練られた」
レオンとアイシクルさんが握手を交わす。
ガーディアンの頭脳である彼は冷静だが口数が少なく、表情もあまり変えない。話し合いでも黙って双方の意見を聞き、要所要所でゴルドさんに声を掛けていた。リーダーを立てつつ軌道修正している様は、優秀な秘書か陰から旦那様を操る奥さんのように見えてしまいました。
ゴルドさんが『握手ならリーダー同士じゃね?』と言いたそうな顔をしているけど、みんな気にしていないみたいなのでそっとしておきます。
「さて、サッサと準備済ませて発とうぜ。あんたらだって早く街に帰りてえだろ?」
「…帰りも行動を共にして良いのか?」
「ああ」
「オレたちだけ先に着いてもね。どうせなら一緒の方が良いんじゃない?」
「…また世話を掛けるな」
「くくっ、今更だろ」
「…フッ、そうだな」
アイシクルさんの表情が緩む。その様子を見てみんなが驚いていた。いつも一緒に居る人達がビックリするって…どんだけ笑わない人なんでしょうか。
何はともあれ、ダンジョン崩壊時に投げ出されて辺りに散らばった魔石やら何やらを回収し、準備を済ませて早々に帰路に着いた。
■
移動は何事も無く順調に進んでいる。私たちはいつもの馬車、ガーディアンは管理人さん達に預けていたラクダでの移動だ。ラクダのスピードに合わせているので行きよりものんびりだが急ぐ必要もないので問題ない。早く街に良い知らせを持って帰りたい、という気持ちは皆あったけどね。
今日はボス戦を済ませてきた後なので早めにコテージで休むことに。
サニー・サックスと一緒にラクダたちにも回復魔法を掛けようとしたら、ネルソンさんがやってきた。
「あの、ラクダは僕が掛けます」
「そうですか?」
「はい」
「…あの、敬語じゃなくても構いませんよ?ネルソンさんの方が年上ですし」
「え…」
彼は私たちにずっと敬語を使っている。皆に対してそうなら別に良いのだけど、パーティーメンバーと話す時は違う。パーティー内では彼が一番年下でも、レオンとエヴァより年上だしランクだって同じA。人見知りという感じでも無いから気を使っているのでは?と思って話してみました。
「敬語の方が楽ならそれでも良いのですが、気を使って下さってるなら楽にしてください」
「あ、ありがとう…。実は今更変えるのも可笑しい気がしてどうしようか迷ってたんだ。助かったよ」
「ふふ…そうだったんですか」
「う、うん…」
ネルソンさんは照れたように頭を掻き、顔を赤くしながら頷く。そして些か不自然な沈黙の後、思い出したように言った。
「……あ、え~と…回復、回復するんだった」
「ではお先します。終わったらテラスに来て下さいね」
「うん、ありがとう」
私は後を彼に任せて中へ入った。
1人になったネルソンは、回復しながらラクダ達に…
「あ~…緊張した…。綺麗な子だなぁ…なあ、お前らもそう思うだろ?」
と話しかけていた。
夕食は攻略祝いも兼ねて少しだけ豪勢なメニューを並べた。たくさん飲む訳にはいかないがワインやウィスキーも出す。サニーとサックスもテラスの外で好物を食べている。
私たちは料理に舌鼓を打ちつつお酒を楽しんだ。
セーフティーゾーンに居た時はまだソワソワしていたガーディアンもコテージに慣れたようだ。特にレオン、エヴァ、ゴルドさん、アイシクルさんの4人は、もう昔からの友人みたいに語り合っている。ドラジェさんはしきりにサニーとサックスに話しかけ、お酒片手に2頭の馬体を撫でては満足そうに笑っていた。ネルソンさんはと言えば、スノウを甚く気に入ってすっかり破顔しながらずっと眺めている。当のスノウは未だ肉の塊と格闘していた。
私?私は料理やお酒の補充をしつつ、食事しながら偶にレオンたちの話に耳を傾けています。
「メンバー3人の内2人が料理スキル持ちか、それは羨ましい。ウチはネルソンだけだから何かと苦労掛けてるな」
「…苦労掛けてるのも、全く料理出来ないのもゴルドだけだ」
ゴルドさんの言葉を訂正するアイシクルさんは、良い姿勢をキープしたままワイングラスを傾ける。すっかりリラックスした感じのゴルドさんとは正反対だ。
「お前とドラジェだって出来ないだろ!」
「多少は出来る。ゴルドみたいに材料を消し炭にしたりしない」
消し炭…どこかで聞いたセリフ。
「フフ…レオン、同士が居たね。消し炭仲間だ」
「…全然嬉しくない」
エヴァに言われて眉を顰めるレオン。
「おお!お前もか!まあ料理出来なくても死なないよな!」
「…死なねえかもしれねえが、飯が美味いに越したことはない」
「そりゃそうだが…まあそうだな…」
同意を求めた彼は振られてちょっとしょげる。そんな彼にアイシクルさんが声を掛けた。
「…もう少しでファニーの個性的な料理が食べられるぞ」
「個性的言うな!」
「事実だろう」
「ちょっとばかし変わった味覚を持ってるだけだ!」
「それを個性的と言うんだ」
「ファニーってもしかして奥さん?」
彼らのやり取りに目を瞬かせていたエヴァが聞く。するとゴルドさんは一気にデレッ、とした表情になる。
「ああ、キラちゃんに負けず劣らずの美人だぞ。それにこないだ長男が生まれたんだ。3ヵ月になる」
「「えッ」」
声を上げたのはエヴァと私、レオンも目をパチクリさせている。
「まさか、ルリアちゃんの…」
「お、知ってるのか?そうだ、ルリアはおれの子だ」
「「「…」」」
ピンク色の髪に大きな瞳の可愛いルリアちゃん、片やヤクザ顔の厳ついおじさん。…似てない。1ミリも似てない。
「…父親に似なくて良かったな」
「全くだ」
「何でだよ!似てるだろ!」
ボソッと呟いたレオンに同意したのはアイシクルさん。
その後、ゴルドさんは自分とルリアちゃんの似ている点を必死になって挙げていました。
■
同じ頃、砂漠ではある商人の一行が野営をしていた。
「いやぁ~君たちに会えて助かったよ。護衛は馴染みがある方が何かと助かる。だが急で悪かったね」
焚火の前でお茶を飲みながら礼を言う商人。
「良いんだよ、あんたには世話になったからな。それに予定もまだ組んでなかったしよ」
「そうかい?でも女性が居るパーティーは中々ないからな、妻もまた彼女に会えて喜んでるよ」
そう言って妻が眠っているテントの方を見る。護衛の男も自分のテントをチラッと見て言う。
「それはこっちも同じだ。他の女性と話す機会は少ないから楽しんでるみたいだ」
「そう言ってもらえると気が楽だよ。残りもよろしくな」
「ああ、こっちこそ」
商人と護衛はお茶の入ったカップをカツン、と合わせた。
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