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70.ムルの街で
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翌日、日中は曇りだったが夕方からまた雨が降ってきた。もうすぐ中継地点である街に着くけれど無理して進む事もない。その日はコテージで休み、翌朝発って昼前に到着した。
ムルの街。ここは宿場町として成り立っている。周囲に特産となる物もなく、次の街までは馬車で5日ほど掛かるからだ。ヴェスタやカルコへ向かう人たちの休憩地としてちょうど良い場所にあり、旅人はここで休息して足りない物を補充していく。その為小さいながら商業ギルドはあるが冒険者ギルドは出張所しかない。
中途半端な時間だからか、門には列もなく皮鎧を身につけた門番が1人でポツンと立っていた。身分証を提示して中へ入ると、馬車が通りやすいよう幅広い道が真っ直ぐ先へ伸びていた。通りに並んでいるのは殆どが宿で、横道へ入ると店がある。遠くに物見台が見えるのであそこが冒険者ギルドだろう。商業ギルドは宿屋の並びの真ん中にあってすぐに分かった。まあこの街は一泊だけして進む予定なので各ギルドに用はないが。
まずは宿を取ってしまおうと、以前レオンが泊まった事があるという宿へ向かう。割り合い大きなその建物は、石造りの3階建てで馬小屋もあった。前に馬車を止めると気が付いた宿の人がこちらへやってくる。
「いらっしゃいませ」
「馬と馬車を頼む」
「かしこまりました」
夫たちに肩を抱かれながら中へ入ると、1階はやはり食堂だった。客入りはまあまあだが満席というほどではない。カウンターで宿帳に記入し、説明を受けてそのまま昼食を食べる事に。大きくなければ契約獣も一緒で良いそうだ。
食事は可も不可もない感じでスノウの反応もイマイチ。食後は一度部屋へ行ってみた。この宿は一夫多妻も泊まれるようにクイーンサイズベッドがある。いつもよりは狭いが充分3人で眠れます。ウチのベッドが大き過ぎるのだ。他には丸テーブルとイスが3つ、洗面台や姿見がある。広さは10畳弱。食事の時はテンションの低かったスノウだが、部屋には興奮して飛び回っていた。
「スノウは宿初めてだったな」
「そうなの!はじめてなの!ちょっとせまいの?」
「まあ家よりはね。大きな街ならもっと広い部屋もあるけど…」
「ムルでは一番の宿だぜ」
10畳の部屋で狭いとか…贅沢に育ってる気がするけど、スノウがこう思うのも仕方がない。家のリビングや寝室はここより広いし、コテージも天井が高いのでより広く感じるのだ。
「でもごはんはおうちのがいいの…」
「ふふ…おやつはちゃんと準備してあるから。ね?スノウ」
シュンとする食いしん坊スノウをお菓子で慰める。
「今日の飯はここで我慢しろ」
「不便も旅の醍醐味だよ?」
「わかったの。だいごみなの」
醍醐味の意味分かってるのかな?それに我慢とか不便とかチョット言い方が…ま、まあいいか、誰に聞かれてるわけでもないし。
「さて、ちょっと店でも見てくる?」
「そうするか」
私たちはカギを預けて表へ出た。
■
店を回ってはみたものの、やはり干し肉や堅パンなどの保存食と回復薬や魔除け香といった旅用品が主で欲しいものはなかった。でも何かあったのかな?何だか人々の雰囲気が暗いというか…宿場町といえばもう少し賑やかな印象があったんだけどな。
一通り見たので宿へ戻ろうと大きな通りへ出た時、カルコ方面である南門から何台もの馬車が入ってきた。団体さんという訳でもないようだが、皆門前の広場に馬車を止めて降りてくる。その中に見覚えのある若夫婦を見つけて不思議に思った。その夫婦を見たのはヴェスタからここまでの道中だったからだ。私たちは雨で一日出発を遅らせたが夫婦は進んだはず。それが今南門から来たという事は…
「あの夫婦…オレたちより早く進んだはずだよね?」
「ああ。引き返してきたって事は何かあったな」
やっぱり。
「…聞いてみようか。進めないと困るし」
「そうだな」
「キラ、あの奥さんに話聞いてきてくれる?女性同士の方が良いと思うんだ」
「うん、分かった」
今旦那さんの方は他の男性たちと話している。そこへ割り込むよりも一歩下がっている彼女に聞いた方が良い。私は早速女性の元へ行った。
「あの」
「はい?あ…あなたは…」
振り向いた彼女も私の顔を見て気が付いたようだ。
「ええ、ヴェスタからの道中一緒だった者です。突然すみません、この先で何かあったのですか?」
「…はい。崖崩れで道が塞がってしまって通れなかったんです」
「崖崩れ、ですか…」
「ええ…回り道もあるようですが、他の皆さんも一旦戻るという事でわたしたちも一緒に来たんです」
「なるほど…良く分かりました。ありがとうございました」
「いいえ」
お礼を言って頭を下げ、二人の元へ戻って聞いたことを伝えた。
「崖崩れか…確かにこの先には雨が降ると崩れやすい場所があったな…」
「回り道って森の方だよね?たいした魔物はいないはずだけど…なんで進まなかったのかな?」
その時、誰かが呼んできたのか2人の中年男性がやってきた。1人はほっそりとしていて、もう1人はガタイが良い。
「…ガタイの良い方は冒険者ギルドのマスターだ」
「ならもう1人は商業ギルドかな」
「おそらくな」
男性に促され、皆が商業ギルドの方へ移動し始める。
「俺らも行くか」
「そうだね。キラも良い?」
「うん」
もっと詳しい話を聞こうという事だろう。後ろから付いていこうと皆が前を通り過ぎるのを待っていた時、冒険者ギルドのマスターがこちらを見て目を見開く。
「レオン!いつこの街に!?」
「今日だ」
「助かった!頼みがある、一緒に来てくれ!」
私たちは互いに顔を見合わせて頷きあってから彼らと共に移動した。
■
商業ギルドの会議室のような部屋には双方のギルマスの他、商人や若い冒険者、旅人など10人ほどが集まっていた。事情を知らない私たちに冒険者ギルドのマスター、アランさんが説明してくれた。
今年は例年より雨が多く、先へ進む人たちには警戒を呼び掛けていた。崖崩れが起きた場合に回り道となる森も定期的に見回り、冒険者たちが魔物の討伐も行っていたという。ところが昨日、その森で異常事態が発生した。この辺りではまず見ない強い魔物が出たのだ。だから街人にも旅人にも森へ近付かないよう注意喚起していた。そこへきての崖崩れ、という訳だ。
なるほど、だから街の雰囲気も暗く感じたんだ。
「ヒュージクローチが出た」
「あいつか…チッ」
「しぶといんだよね、あいつ」
名前を聞いて顔を顰める2人。ヒュージクローチ?今までは名前から大体想像できたけど、今回は分からない。ヒュージだから大きい何かだと思うけど…クローチ?
「奴を討伐すれば迂回が可能になる。頼まれてくれないか?レオン」
「待ってくださいアランさん。僕にも彼らを紹介してくださいよ」
さっさと話しを進めようとするアランさんを商業ギルドのマスターが止めた。
「あ?ああ、すまんすまん。彼はレオハーヴェン、Sランク冒険者だ。連れの2人はおれも知らん、紹介頼む」
「レオハーヴェンだ。こっちはエヴァントとキラ、それに契約獣のスノウ。レックスというパーティーを組んでる」
レックス、という名が出た途端商人たちが騒めく。
「僕はトール。ムルの商業ギルドマスターで街の代表も兼任してます。レックスの名は知っていますよ、バザールの話題を独占した店ですからね。ですがパーティーを組んでいたとは…失礼ですがお二人のランクをお伺いしたい」
「ご心配なく、妻もオレもAランクですよ。レックスはAランクのパーティーです」
「…そうでしたか、失礼しました。ヒュージクローチの討伐はムルの街からの依頼という事になります。奴は頑丈で手強いことで有名ですから、頼む方を間違えるとこちらも困るのです」
そう言って謝るトールさんに2人が声を掛ける。
「あんたの質問は街の代表者として当然だ」
「レオンの言う通りです。気にしないでください」
「…ありがとうございます」
「ヒュージクローチを見つけた奴の話が聞きたい」
私たちは依頼について話し合う事になり、別室へと移動した。
「…妻っていったよな?レオン、2人は夫婦なのか?」
「間違ってねえが正解でもねえ。俺とエヴァの妻がキラだ」
「…!一妻多夫か!ふぉぉ~若い嫁さんもらったなぁ…まあ綺麗な子だから納得だが…う~む、見れば見るほど美女…「ジロジロ見んな」…すまん」
移動中のレオンとアランさんの会話です。聞こえてますよ。
ムルの街。ここは宿場町として成り立っている。周囲に特産となる物もなく、次の街までは馬車で5日ほど掛かるからだ。ヴェスタやカルコへ向かう人たちの休憩地としてちょうど良い場所にあり、旅人はここで休息して足りない物を補充していく。その為小さいながら商業ギルドはあるが冒険者ギルドは出張所しかない。
中途半端な時間だからか、門には列もなく皮鎧を身につけた門番が1人でポツンと立っていた。身分証を提示して中へ入ると、馬車が通りやすいよう幅広い道が真っ直ぐ先へ伸びていた。通りに並んでいるのは殆どが宿で、横道へ入ると店がある。遠くに物見台が見えるのであそこが冒険者ギルドだろう。商業ギルドは宿屋の並びの真ん中にあってすぐに分かった。まあこの街は一泊だけして進む予定なので各ギルドに用はないが。
まずは宿を取ってしまおうと、以前レオンが泊まった事があるという宿へ向かう。割り合い大きなその建物は、石造りの3階建てで馬小屋もあった。前に馬車を止めると気が付いた宿の人がこちらへやってくる。
「いらっしゃいませ」
「馬と馬車を頼む」
「かしこまりました」
夫たちに肩を抱かれながら中へ入ると、1階はやはり食堂だった。客入りはまあまあだが満席というほどではない。カウンターで宿帳に記入し、説明を受けてそのまま昼食を食べる事に。大きくなければ契約獣も一緒で良いそうだ。
食事は可も不可もない感じでスノウの反応もイマイチ。食後は一度部屋へ行ってみた。この宿は一夫多妻も泊まれるようにクイーンサイズベッドがある。いつもよりは狭いが充分3人で眠れます。ウチのベッドが大き過ぎるのだ。他には丸テーブルとイスが3つ、洗面台や姿見がある。広さは10畳弱。食事の時はテンションの低かったスノウだが、部屋には興奮して飛び回っていた。
「スノウは宿初めてだったな」
「そうなの!はじめてなの!ちょっとせまいの?」
「まあ家よりはね。大きな街ならもっと広い部屋もあるけど…」
「ムルでは一番の宿だぜ」
10畳の部屋で狭いとか…贅沢に育ってる気がするけど、スノウがこう思うのも仕方がない。家のリビングや寝室はここより広いし、コテージも天井が高いのでより広く感じるのだ。
「でもごはんはおうちのがいいの…」
「ふふ…おやつはちゃんと準備してあるから。ね?スノウ」
シュンとする食いしん坊スノウをお菓子で慰める。
「今日の飯はここで我慢しろ」
「不便も旅の醍醐味だよ?」
「わかったの。だいごみなの」
醍醐味の意味分かってるのかな?それに我慢とか不便とかチョット言い方が…ま、まあいいか、誰に聞かれてるわけでもないし。
「さて、ちょっと店でも見てくる?」
「そうするか」
私たちはカギを預けて表へ出た。
■
店を回ってはみたものの、やはり干し肉や堅パンなどの保存食と回復薬や魔除け香といった旅用品が主で欲しいものはなかった。でも何かあったのかな?何だか人々の雰囲気が暗いというか…宿場町といえばもう少し賑やかな印象があったんだけどな。
一通り見たので宿へ戻ろうと大きな通りへ出た時、カルコ方面である南門から何台もの馬車が入ってきた。団体さんという訳でもないようだが、皆門前の広場に馬車を止めて降りてくる。その中に見覚えのある若夫婦を見つけて不思議に思った。その夫婦を見たのはヴェスタからここまでの道中だったからだ。私たちは雨で一日出発を遅らせたが夫婦は進んだはず。それが今南門から来たという事は…
「あの夫婦…オレたちより早く進んだはずだよね?」
「ああ。引き返してきたって事は何かあったな」
やっぱり。
「…聞いてみようか。進めないと困るし」
「そうだな」
「キラ、あの奥さんに話聞いてきてくれる?女性同士の方が良いと思うんだ」
「うん、分かった」
今旦那さんの方は他の男性たちと話している。そこへ割り込むよりも一歩下がっている彼女に聞いた方が良い。私は早速女性の元へ行った。
「あの」
「はい?あ…あなたは…」
振り向いた彼女も私の顔を見て気が付いたようだ。
「ええ、ヴェスタからの道中一緒だった者です。突然すみません、この先で何かあったのですか?」
「…はい。崖崩れで道が塞がってしまって通れなかったんです」
「崖崩れ、ですか…」
「ええ…回り道もあるようですが、他の皆さんも一旦戻るという事でわたしたちも一緒に来たんです」
「なるほど…良く分かりました。ありがとうございました」
「いいえ」
お礼を言って頭を下げ、二人の元へ戻って聞いたことを伝えた。
「崖崩れか…確かにこの先には雨が降ると崩れやすい場所があったな…」
「回り道って森の方だよね?たいした魔物はいないはずだけど…なんで進まなかったのかな?」
その時、誰かが呼んできたのか2人の中年男性がやってきた。1人はほっそりとしていて、もう1人はガタイが良い。
「…ガタイの良い方は冒険者ギルドのマスターだ」
「ならもう1人は商業ギルドかな」
「おそらくな」
男性に促され、皆が商業ギルドの方へ移動し始める。
「俺らも行くか」
「そうだね。キラも良い?」
「うん」
もっと詳しい話を聞こうという事だろう。後ろから付いていこうと皆が前を通り過ぎるのを待っていた時、冒険者ギルドのマスターがこちらを見て目を見開く。
「レオン!いつこの街に!?」
「今日だ」
「助かった!頼みがある、一緒に来てくれ!」
私たちは互いに顔を見合わせて頷きあってから彼らと共に移動した。
■
商業ギルドの会議室のような部屋には双方のギルマスの他、商人や若い冒険者、旅人など10人ほどが集まっていた。事情を知らない私たちに冒険者ギルドのマスター、アランさんが説明してくれた。
今年は例年より雨が多く、先へ進む人たちには警戒を呼び掛けていた。崖崩れが起きた場合に回り道となる森も定期的に見回り、冒険者たちが魔物の討伐も行っていたという。ところが昨日、その森で異常事態が発生した。この辺りではまず見ない強い魔物が出たのだ。だから街人にも旅人にも森へ近付かないよう注意喚起していた。そこへきての崖崩れ、という訳だ。
なるほど、だから街の雰囲気も暗く感じたんだ。
「ヒュージクローチが出た」
「あいつか…チッ」
「しぶといんだよね、あいつ」
名前を聞いて顔を顰める2人。ヒュージクローチ?今までは名前から大体想像できたけど、今回は分からない。ヒュージだから大きい何かだと思うけど…クローチ?
「奴を討伐すれば迂回が可能になる。頼まれてくれないか?レオン」
「待ってくださいアランさん。僕にも彼らを紹介してくださいよ」
さっさと話しを進めようとするアランさんを商業ギルドのマスターが止めた。
「あ?ああ、すまんすまん。彼はレオハーヴェン、Sランク冒険者だ。連れの2人はおれも知らん、紹介頼む」
「レオハーヴェンだ。こっちはエヴァントとキラ、それに契約獣のスノウ。レックスというパーティーを組んでる」
レックス、という名が出た途端商人たちが騒めく。
「僕はトール。ムルの商業ギルドマスターで街の代表も兼任してます。レックスの名は知っていますよ、バザールの話題を独占した店ですからね。ですがパーティーを組んでいたとは…失礼ですがお二人のランクをお伺いしたい」
「ご心配なく、妻もオレもAランクですよ。レックスはAランクのパーティーです」
「…そうでしたか、失礼しました。ヒュージクローチの討伐はムルの街からの依頼という事になります。奴は頑丈で手強いことで有名ですから、頼む方を間違えるとこちらも困るのです」
そう言って謝るトールさんに2人が声を掛ける。
「あんたの質問は街の代表者として当然だ」
「レオンの言う通りです。気にしないでください」
「…ありがとうございます」
「ヒュージクローチを見つけた奴の話が聞きたい」
私たちは依頼について話し合う事になり、別室へと移動した。
「…妻っていったよな?レオン、2人は夫婦なのか?」
「間違ってねえが正解でもねえ。俺とエヴァの妻がキラだ」
「…!一妻多夫か!ふぉぉ~若い嫁さんもらったなぁ…まあ綺麗な子だから納得だが…う~む、見れば見るほど美女…「ジロジロ見んな」…すまん」
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