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26話 報告

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 話し合いの次の日、17の刻。ギルドマスターの部屋には、セクロさん、モーブさん、それに私たち5人が揃っていた。3人掛けのソファーにサラ、ポピー、私。その後ろにシザーとロイさんが立っている。

  サラがテーブルの上に自分で作った上級ポーションを出す。何も知らないセクロさんとモーブさんは怪訝な顔をする。

 「…珍しいメンバーですね。何の話です?これは?」
  モーブさんに問われてサラが口を開く。
 「ポーションです。まずは見てもらえますか?」
  モーブさんがポーションを手に取って眺め、蓋を取って匂いを確かめる。下級と上級は見た目では判断しにくいが五感の鋭い種族なら見分けられる。
 「…上級ポーションですね。でもナツメさんのとは違うようです。どなたが?」
 「私です」
  サラが言う。セクロさんとモーブさんの反応は正反対だった。これでもかというほど目を見開いて驚くセクロさん、冷静な目で私達を見るモーブさん。
 「説明をお願いできますか」

  サラは順を追って話した。私に調合を教えてほしかった理由、調合スキルを得た事、それによって問題が発生することを知り、皆で解決案を考えた事、そして自分に思慮の浅さがあった事を謝罪した。

 「…確かに、上級ばかりは置けませんね。解決案を聞かせてもらえますか?」
  モーブさんの言葉に皆が私を見る。その視線を受けて口を開いた。
 「上級は普通1度では使い切らないですよね?」
 「まあ、そうだな。瀕死の状態から全回復させる時くらいだろう」
  セクロさんが頷く。
 「なら、1本の分量が少ない物をショップに置けませんか?」
  今度はモーブさんも驚いたようで、一瞬ポカーンとした。
 「上級1本を10回分とした場合、1回分、2回分、5回分そして全量、というようにすれば、回数が少ないほど量も少なくなって安く出来ます」
 「ここのショップの値段なら、ランクの低い冒険者でも買えるはずだ」
  シザーが続けるが相手の反応がない、向かいに並んで座っている2人の様子を見る。

  セクロさんは口を開けてちょっと間の抜けた顔になっている。
  モーブさんは…
「早速新しいビンを…いや、量がはっきりしないとダメですね。何本ずつ準備すれば…いや、2人もスキル持ちが居るのだから、材料さえ多めに用意しておけば素早い補充も可能ですね。値段は回数分で割ればいいでしょうか…1回分なら下級と同じくらいですね。ポピー!」
  ずっとブツブツ考えていたかと思ったらいきなり大声でポピーを呼ぶ。
 「ふぁい!」
  ビクッとして変な返事をするポピー。
 「1本を10回分と言ったのはあなたですよね?」
 「は、はい…」
 「情報源は冒険者ですか?」
 「そうです。1本で10回は使えるから、お金がある時は上級を買っておくっていう冒険者が結構いて」
 「あなたがそう言うなら確かでしょう。私は今日中にこの案をまとめておきます。明日から忙しくなりますよ、残業は覚悟しておいてください。…サラ、あなたの気持ち、確かに受け取りました。ありがとう」
  そう言って笑顔を見せるモーブさんにサラとポピーはあっけに取られている。モーブさんはそれに構わず、いまだにぽやっとしているセクロさんを叱咤する。
 「セクロ!いつまで呆けてるんですか、しっかりしてください。この街に調合スキル持ちが2人ですよ!これは素晴らしい事です!」
 「おあ!?あ、ああ」
  テンションの高いモーブさんに、また驚かされながらも頷く。
 「細かい事は私に任せて、セクロはこの素晴らしい若者たちが流出しないように、それだけを考えてください」
 「分かってる。任せたぞ、モーブ」
 「はい」
 「では諸君!当然君たちにも準備を手伝ってもらいます!明日8の刻、ここ、マスターの部屋に集合。時間厳守!」
  モーブさんは私たちの返事も待たずに颯爽と出ていった。

  部屋は嵐が去った後のようにシーンとする。

 「久しぶりだな…」
  そう言ったのはセクロさんだった。
 「何が?」
  聞いたのはロイさん。
 「モーブがあんなに張り切っているのも、俺をセクロと呼ぶのもだ。口調も昔に戻ってたな」
  嬉しそうに目を細める。
 「サブマスターなんてのは雑用が仕事のほとんどだ。あいつはそういう事が嫌いじゃないがそれも続けばウンザリするだろ。久しぶりに、楽しくて仕方がないって顔してたな。新しい物と珍しい物に目がない」
 「確かにこの解決案は今までにない物だとは思うが…冒険者の頃はあんな感じだったのか?」
  さすがにシザーも驚いている。
 「そうだ。見つけたが最後、物凄いスピードで作戦を立てて俺とフレッドにやらせる。あいつの作戦にはフレッドも素直に言う事聞いたもんだ」
 「とても信頼しあってるんですね」
 「ああ、もちろんだとも」
  サラの言葉にそう返事をして、後はフレッドの足が治れば…と小さく呟いた。

  スマンが明日から頼むな、とセクロさんに頼まれてからギルドを出る。明日からに備えて今日はこのまま解散となった。











「楽しそうだな」
  ベッドの中で私を抱きしめながらシザーが言う。
 「うん、だって、新しい事をみんなでって嬉しいし、楽しみ。それに…」
  言葉を切って上を見る。
 「何だ?」
 「シザーがポピーをちゃんと見ててくれたんだと思って。…苦手でしょう?賑やかな子」
 「…まあな。昨夜ロイにも同じ事言われた。だがあいつは視野が広いし記憶力も良い。モーブさんも信頼してる。それに、お前の友達だからな」
 「シザー…ありがと」
  チュッと軽くキスする。
 「…なあ、女同士でも胸触るって本当か?」

  …話の角度が勢いよく変わりました。

 「え~と…その、まあ」
 「…触らせたのか?」
 「ちょ、ちょっとだけ」
 「…」
 「ほ、ほら、触ったって言っても女の子だし。ね?」
 「ね?じゃねえ。…お仕置きが必要か?」
  お仕置き、そう言った時瞳が変わる。獣の瞳。この瞳に見据えられるといつも身体の奥が疼いてしまう。
 「あ…」
  思わず見惚れていると、キャミを捲って私の両手首を結び、手拭いで目隠しをされる。初めての行為と見えない事に恐怖を感じて縮こまる。
 「や、いや、シザ、これやだぁ…解いて」
 「ダメだ。…俺のものを触らせた罰だ。今夜はこのまま挿れてやる」
  言葉の内容とは裏腹に、甘く優しい声で囁く。耳の中を舌が舐るように蠢き、胸を弄られる。
 「ぁあ!っひ…や、ごめん、なさ、い」
  謝るが返事はなく、乳首を舌で転がして甘噛みされる。同時にもう片方もキュッと摘まれて声が漏れる。
 「あぁん!んン、っは…」
  シザーの舌が胸から下へと這う。一度離れ、がばっと私の足を広げる。太腿の内側を強く吸われてビクン!と身体が跳ねる。その周りを丹念に舐められ、秘所の奥が疼くがそこには触れてくれない。次に何をされるか分からない恐怖と期待が入り混じって切なくなる。手がお尻を優しく撫でる。際どい所に口づけられ、たまらなくて震える。触れられてもいないのに蜜が溢れ始めているのが自分でもわかった。こんなにされて感じるなんて…私…戸惑いながらも、溢れる快感を抑える事は出来そうもない。
 「まだ指も入れてねえのに濡れてるぜ、ココが」
  意地悪く言ってふっと息を吹きかける。
 「縛られて、目隠しされて感じてるのか?ん?」
  触れるか触れないか、ギリギリのところで手の動く気配を感じた。我慢できなくなって腰をくねらせながら懇願する。
 「んふぁ!シザー…お願い…」
 「…どうしてほしいんだ?言わなきゃ分からねえ」
 「そんな…お願い、もうおかしくなりそう…シザーの挿れて、奥まで突いて…」
  目隠しの所為か、自分の欲望が考える前に口を衝いて出る。シザーがフッと息を吐くと、いきなり秘所にむしゃぶりついた。
 「っぁああん!」
  舌の存在を感じた途端イッてしまうがシザーは愛撫を続ける。狭い膣内をシザーの舌が暴れ、じゅるじゅるとはしたない水音を立てて蜜を吸われる。
 「っあ!あ!シ、ザ、そこ、きたな、から、なめちゃ…」
  うるせえ、というように陰核を指で潰され甲高い嬌声を上げる。
 「あひぃん!やっ、イク、でちゃ、う、から、やめ、っああ!あはあああ!」
  そのままクリクリと扱かれて剥かれ、膣内は敏感なトコを舌で執拗にいじめられて、ガクガクと全身を痙攣させながらビシャッ、と潮を吹いて達する。

  しゅるん、と目隠しを取られ、初めて泣いている自分に気が付いた。シザーは私の蜜と水で濡れた手を自らの舌で舐め取っている。その仕草にドクン、と心臓が跳ねる。小さなランプの明かりだけの室内で、その瞳だけが妖しく輝いていた。

  濡れていない手で私の涙を拭い、まだ足を開いたままの身体に覆いかぶさる。大きくそそり立つシザーの分身が秘所を擦ってぬちゃぬちゃと卑猥な音が響く。抱きつきたいがそれも叶わなくて余計に焦れる。
 「っんン、ぁあん、早く…挿れてぇ」
  擦られる動きに合わせて秘所を押しつける。
 「こんな事されてるってのに…腰まで振っておねだりか?」
 「そ、れは、あッ、シザー、だから…シザーにだったら、何されてもイイ…」
 「…ナツメ」
 「こんなにいやらしい子、イヤ?」
 「…そんな事ある訳ねぇだろ、優しくて、可愛くて、感じ易くて、いやらしくて、最高にイイ女だ」
  言った瞬間、一気に奥まで貫いて腰を叩き付ける。うわごとのように名を呼ばれながら滅茶苦茶に突かれ、気持ち良すぎてもうどこにも力が入らない。だらしなく身体を広げて泣きながら喘ぐ。
 「ナツメ!あぁ、ナツメ!」
 「あはぁん!あッ!っひい!は、げし、シ、ザ、ァン!」
  手を縛られたまま抱き竦められ、夢中で腰を振られ、その快感と衝撃に意識が飛びかける。
 「あぁあん!ンひぃ!あッ、ひ!ひぁあああ!」
  最奥を突かれたと同時に耳を噛まれ、シザーの腕の中で震えながら絶頂に達した。
 「あぁ!うぁ!イク、出る!うああ!」
  一気に引き抜かれたモノから精液が勢いよく放たれた。

 「赤くなっちまったな…悪い」
  私の手首をさすりながら謝る。
 「…じゃあ、キス、して」
 「ナツメ…ん、ふ」
 「んン、ん…」

 「…女の子に妬いたの?」
 「悪いか」
 「ふふ、嬉しい。でもきっとまた触られるよ?」
 「…その時はまたお仕置きだ」
 「ふふ」
 「笑うな」
 「ん、ごめん」
  女の子相手に妬き、膨れっ面をする彼の可愛い顔が見られるのは私だけ。そう思ったらたまらなく幸せだった。
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