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報酬
第一話
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件の事件が解決し、後始末も終えた栗郷は約束の報酬を頂きに宗像骨董店へやって来た。
店の前に立っていると中から真尋が気付いてすぐに出迎えた。
「いらっしゃい。
利音さん今蔵にいるんですよ。
早速ですけど一緒に来てくれます?」
「ああ……さっさと済ませたい」
真尋は裏庭にある蔵へ栗郷を連れていった。
そこにある蔵はとても立派な物だ。
利音は中で何やらごそごそと作業している。
「利音さん、栗郷さん来ましたよ」
「ん~……」
利音は栗郷が来たと分かるとこっち来てと彼を呼び寄せる。
恐る恐る中に入る栗郷。
蔵の中は色んな気配が入り交じっており、正直気味が悪い。
「はいコレ」
そう言って出された一振の刀。
妖気を纏う黒光りするその刀は正しく妖刀と呼ぶに相応しい。
栗郷はその刀を手に取ると、その刀は精神を乗っ取ろうとするかのように身体の奥底に刀の気が潜り込んでくる。
精神の奥の暗い場所に独り置かれた栗郷の前に現れた般若の面を付けた鬼神。
『旨そうだ……
我が喰ってやろう……』
手を伸ばしてくる鬼神だが、それに動じることは無い。
「鬼神よ、俺の物になれ。
そうすれば喰うより面白いものを見せてやる」
そう言うと鬼神はクツクツと笑い、良かろうと言葉を残し消る。
目を覚ますように栗郷は目を開くとその刀は彼を認めるように手に馴染んだ。
「交渉成立かな?」
うっすらと笑みを浮かべた栗郷を見て利音がそう言った。
「ああ、報酬はこれでいい」
これで無事取り引きを終えた。
しかし改めて蔵の中を見ると掛け軸やら人形やら古めかしい物がずらりと並べられており、しかもそれらは皆意思がある。
「よくもまぁこれだけ集められたよな」
「あ、栗郷さん興味あるなら他に何か持って行きます?」
他の品を見ていたら真尋がそんな提案をしてきた。
「ちょっと、何勝手なこと言ってんの?」
すると利音が慌ててそれを止める。
「だって流石に増えすぎでしょ。
貰ってくれるならその方がいいじゃないですか」
最近コレクションが増え置き場に困っており、利音が倉庫を増やそうかななんて言い出したのでそれは何とか止めたかった。
「ここは俺の家なんだから君が口出しする権利は無い!!」
「権利は無くともゴミ屋敷になるのを止める責任はあります!!」
これ以上庭を圧迫したくない。
折角綺麗な庭なのに倉庫を作るなんて勿体ない。
「あのさ、ケンカなら俺が帰った後にしてくんね?
つーか俺は刀だけでいい」
栗郷が口を挟み言い合いは取り敢えず収まった。
店の前に立っていると中から真尋が気付いてすぐに出迎えた。
「いらっしゃい。
利音さん今蔵にいるんですよ。
早速ですけど一緒に来てくれます?」
「ああ……さっさと済ませたい」
真尋は裏庭にある蔵へ栗郷を連れていった。
そこにある蔵はとても立派な物だ。
利音は中で何やらごそごそと作業している。
「利音さん、栗郷さん来ましたよ」
「ん~……」
利音は栗郷が来たと分かるとこっち来てと彼を呼び寄せる。
恐る恐る中に入る栗郷。
蔵の中は色んな気配が入り交じっており、正直気味が悪い。
「はいコレ」
そう言って出された一振の刀。
妖気を纏う黒光りするその刀は正しく妖刀と呼ぶに相応しい。
栗郷はその刀を手に取ると、その刀は精神を乗っ取ろうとするかのように身体の奥底に刀の気が潜り込んでくる。
精神の奥の暗い場所に独り置かれた栗郷の前に現れた般若の面を付けた鬼神。
『旨そうだ……
我が喰ってやろう……』
手を伸ばしてくる鬼神だが、それに動じることは無い。
「鬼神よ、俺の物になれ。
そうすれば喰うより面白いものを見せてやる」
そう言うと鬼神はクツクツと笑い、良かろうと言葉を残し消る。
目を覚ますように栗郷は目を開くとその刀は彼を認めるように手に馴染んだ。
「交渉成立かな?」
うっすらと笑みを浮かべた栗郷を見て利音がそう言った。
「ああ、報酬はこれでいい」
これで無事取り引きを終えた。
しかし改めて蔵の中を見ると掛け軸やら人形やら古めかしい物がずらりと並べられており、しかもそれらは皆意思がある。
「よくもまぁこれだけ集められたよな」
「あ、栗郷さん興味あるなら他に何か持って行きます?」
他の品を見ていたら真尋がそんな提案をしてきた。
「ちょっと、何勝手なこと言ってんの?」
すると利音が慌ててそれを止める。
「だって流石に増えすぎでしょ。
貰ってくれるならその方がいいじゃないですか」
最近コレクションが増え置き場に困っており、利音が倉庫を増やそうかななんて言い出したのでそれは何とか止めたかった。
「ここは俺の家なんだから君が口出しする権利は無い!!」
「権利は無くともゴミ屋敷になるのを止める責任はあります!!」
これ以上庭を圧迫したくない。
折角綺麗な庭なのに倉庫を作るなんて勿体ない。
「あのさ、ケンカなら俺が帰った後にしてくんね?
つーか俺は刀だけでいい」
栗郷が口を挟み言い合いは取り敢えず収まった。
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