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ノ92 友との約束
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「ガズゥン!!!」
頭から真っ逆さまに落ちた府刹那が、仙器の天祥棍を倒れる羅賦麻の心臓部を狙い突き刺した!
天祥棍は魔王の超硬度を誇る身体を易々と貫通して地面に到達している。
府刹那が天祥棍を引き抜き、ヒクヒクと痙攣を起こす羅賦麻の背中を両足を開いて跨ぎ、訝しげな面持ちで立ち尽くす。
「....確か、悪魔にとっての心臓は『核』と呼ばれる部位であったかのう。その核を破壊すれば身体は直後に消滅するはずじゃが...どうやら外してしまったようじゃな...ならば心臓部でなければ頭の方が妥当というものか」
府刹那が今度こそ止めを刺そうと地面に突っ伏した魔王の後頭部に狙いを定め、天祥棍を大きく振りかぶり仙力を充填する。
「雅綾よ。お主の命を無駄にせんで良かった。これで約束は果たせたぞい」
府刹那が、命を落としてまで使命を果たそうとした友のことを想い、魔王を葬らんといま正に天祥棍を振り下ろそうとしたその時!
痙攣して瀕死と思われていた羅賦麻の首があらぬ方向へグリンと百八十度動いた!つまりは地面とは真逆の方向にいる府刹那と顔を突き合わせる形となったのである!
「ヴォッ!!!」
互いの目が合った瞬間、羅賦麻が口を大きく開き、強烈な光を放つ強力なエネルギーの塊を吐き出した!
頭から真っ逆さまに落ちた府刹那が、仙器の天祥棍を倒れる羅賦麻の心臓部を狙い突き刺した!
天祥棍は魔王の超硬度を誇る身体を易々と貫通して地面に到達している。
府刹那が天祥棍を引き抜き、ヒクヒクと痙攣を起こす羅賦麻の背中を両足を開いて跨ぎ、訝しげな面持ちで立ち尽くす。
「....確か、悪魔にとっての心臓は『核』と呼ばれる部位であったかのう。その核を破壊すれば身体は直後に消滅するはずじゃが...どうやら外してしまったようじゃな...ならば心臓部でなければ頭の方が妥当というものか」
府刹那が今度こそ止めを刺そうと地面に突っ伏した魔王の後頭部に狙いを定め、天祥棍を大きく振りかぶり仙力を充填する。
「雅綾よ。お主の命を無駄にせんで良かった。これで約束は果たせたぞい」
府刹那が、命を落としてまで使命を果たそうとした友のことを想い、魔王を葬らんといま正に天祥棍を振り下ろそうとしたその時!
痙攣して瀕死と思われていた羅賦麻の首があらぬ方向へグリンと百八十度動いた!つまりは地面とは真逆の方向にいる府刹那と顔を突き合わせる形となったのである!
「ヴォッ!!!」
互いの目が合った瞬間、羅賦麻が口を大きく開き、強烈な光を放つ強力なエネルギーの塊を吐き出した!
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