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第133話 結果オーライ
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僕の特殊能力である「想いの線」も、犯人が使用した凶器や落とし物などの物体が発見されない以上、悔しいが何の役にも立たない。
結局のところ、事件現場ではこれといった手がかりは何も見つからないまま、僕と淀鴛さんは揃って一緒に家屋の外へ出た。
家屋の外には、来た時には大勢集まっていた野次馬も姿を消していて、助手の未桜がただ一人、空を眺めて待っていた。
「未桜、気分は良くなったのか?
僕が声を掛けると、彼女は上空へ向けていた視線をこちらへ移してニコッと微笑んだ。
「うんうん♪心配してくれてありがとう♪でもだいじょうぶだいじょうぶ!二日酔いはすっかり良くなりましたぁ♪」
二日酔い!?だと!?
「...おい。まさかとは思うが、事件現場の惨状を見て気分が悪くなったのではなく、二日酔いで気分が悪かったなどと言っているんじゃないだろうな?」
「えっ!?普通に二日酔いの所為で気分が悪くなったんだけど、何か問題でもある?」
「....フッ、ふははは...」
馬鹿馬鹿しくてただ笑うしかなかった。
まっ、まぁ、僕が手前勝手に勘違いしていただけなのだから仕方がない。彼女には一切の落ち度が無いし、事件現場を目の当たりにしてショックを受けたわでないのら結果オーライである。
結局のところ、事件現場ではこれといった手がかりは何も見つからないまま、僕と淀鴛さんは揃って一緒に家屋の外へ出た。
家屋の外には、来た時には大勢集まっていた野次馬も姿を消していて、助手の未桜がただ一人、空を眺めて待っていた。
「未桜、気分は良くなったのか?
僕が声を掛けると、彼女は上空へ向けていた視線をこちらへ移してニコッと微笑んだ。
「うんうん♪心配してくれてありがとう♪でもだいじょうぶだいじょうぶ!二日酔いはすっかり良くなりましたぁ♪」
二日酔い!?だと!?
「...おい。まさかとは思うが、事件現場の惨状を見て気分が悪くなったのではなく、二日酔いで気分が悪かったなどと言っているんじゃないだろうな?」
「えっ!?普通に二日酔いの所為で気分が悪くなったんだけど、何か問題でもある?」
「....フッ、ふははは...」
馬鹿馬鹿しくてただ笑うしかなかった。
まっ、まぁ、僕が手前勝手に勘違いしていただけなのだから仕方がない。彼女には一切の落ち度が無いし、事件現場を目の当たりにしてショックを受けたわでないのら結果オーライである。
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