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第四章 絢爛のスクールフェスタ
第341話 ハーディアとの再会
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格納庫でナイルの機体についてアイザックとロメオからたっぷりと説明を受けた後、大闘技場の客席の様子が気になるというホムを連れて観客席へと向かった。
特別試合に備えて大闘技場への直通通路は封鎖されていたため、一旦外に出る。外に出たことで、大闘技場から聞こえる人々の声が一層はっきりと聞こえて来た。
「……やはり、なにやら物々しい空気ですね」
ナイルの話だと、今は前座を務める大学部の学生らによる演舞が行われているらしいのだが、それに対しての野次や怒声、罵声が飛び交っている。
「武侠宴舞の時ってこんな感じじゃなかったよね……。どうしてだろう……」
不安げに眉を下げるアルフェは、大闘技場の中に足を踏み入れるのを躊躇っている様子だ。ホムも先ほどまでとは違い、警戒するような険しい表情を見せている。
「イグニスが行っていたという塗装となにか関係があるのでしょうか……」
「精神を興奮させたり、攻撃的にさせる魔法ってあるにはあるけど、でももしそうだったら、アイザックくんとロメオくん、ナイルさんにだって影響があると思う。私たちにも……」
ホムの呟きにアルフェが応え、僕に意見を求める。僕はアルフェの見解に同意を示して頷き、大闘技場を見上げた。
「エーテルの流れみたいなのも見えない……。でも、何かが変な気がする」
「エステアに報告しておこう。試合まで時間もあることだし」
「そうですね。わたくしたちの考えすぎならば、それはそれで」
アルフェの予感めいたものは、大抵は当たるのだ。何事もないことを願いながら、エステアへの報告を提案すると、ホムが大きく頷いた。
「じゃあ、早速――」
生徒会本部テントへ戻ると決めて、踵を返したその時。
「ですから、何度も言うようにチケットがないと入れないんですってば!」
|大闘技場の入り口の方から、係員の大声が響いてきた。大闘技場の雰囲気に影響されているのか、ぴりぴりとした空気を感じる。
「揉め事でしょうか?」
「……多分ね」
逆光で良く見えないが、係員が声を荒らげている相手は、少女のようだ。少女相手に声を荒らげている様子なのが、なんとも気に掛かった。
「だから、それを寄越せと言っておるだろう。貴様、同じことしか言えんのか?」
相手の少女も苛立った様子で尻尾を揺らしている。シルエットから少女だと思ったが、言葉遣いは随分と尊大だ。
「……あっ! ハーディアちゃん!?」
アルフェが聞き覚えのある名前を呼んで、少女と係員の方へと走っていく。ああ、誰かと思えば昨日出逢ったハーディアだ。余程気に入ったのか、昨日と同じ格好をしている。本格的な仮装の角と尻尾もそのままだ。
「ん? 誰かと思えばアルフェか。ちょうどいい、コイツとの話には飽き飽きしていたのだ。ここで何をやるのか簡潔に説明してくれ」
「機兵同士で戦う特別試合だよ。大学リーグのエース、ナイルさんが新しい機兵で出場するの」
アルフェが大闘技場からの声に負けじと声を張り上げ、ハーディアに説明する。
「ああ、なるほど。アルカディア帝国の威信をかけたお遊びか」
ハーディアは身も蓋もない言い方をすると、急に興味を失ったように、大闘技場に背を向けた。
「……はぁ。人波に流されて来てみれば、大がかりな見世物が増えただけで大した見所はないな。昨日の露店の方が何倍も楽しめるぞ」
ハーディアはやれやれと溜息を吐きながら、当然のように僕たちに合流する。
「大学部の先輩達の展示とか、機兵演習の実演もあるけど、ハーディアちゃんにはちょっと早かったのかな?」
「機兵ぐらい知っておるわ。ただあれは、なんの腹の足しにもならん。良い匂いがしていたが、そっちはおまけらしいな」
係員との話が噛み合っていなかったのは、ハーディアが食べ物を目当てにしていたからのようだ。確かに観客用の軽食を売る店や移動販売が幾つもあるが、観客向けなので、チケットがなければ中に入ることさえ出来ないのは当然だろう。
「やれやれ。骨折り損じゃ。お前達、今のうちに昨日のあの混沌のなんとやらが食べたい、わらわを案内するがよい」
「混沌……? あ、カオス焼きだね!」
「そうだ。腹いせにあの具を全種制覇してくれる」
アルフェの相槌にハーディアがにんまりと目を細める。話が通じる相手が来てほっとしている様子だ。
「ワタシたち、ちょうどそっちに行こうと思ってたの。一緒に行こっ、ハーディアちゃん」
「それは奇遇だな。わらわの案内という光栄な役をやるのだから、断るという選択肢はないがな」
冗談か本気かハーディアは楽しげに八重歯を見せて笑うと、アルフェと僕の手を引いて歩き始めた。
* * *
前日の評判が広まったのか、露店エリアは昨日にも増して賑いを見せている。
初日は早々と売り切れになった僕のレシピで作ったクッキーは、ほぼ徹夜で量産したらしく、通りがかった際に昨日の分もと差し入れをもらってしまった。
「……ほうほう。これもお前が考えたレシピか。綿飴といい、これまでにない食感がなんとも楽しいな。お祭り向きだが、毎日でも食べたいぞ」
ちゃっかり自分の分を確保したハーディアが、嬉しそうにクッキーを頬張りながら僕のレシピを評価してくれる。言い方はなんとも大人びていて偉そうなのだが、食に関しては純粋で素直な感想なのが興味深い。
「レシピがあれば、ハーディアちゃんも作れるよ」
「自分では作らん。人が心を込めた労働の上に成り立つものほど、旨いものはないからな」
「誰かが作ってくれたのって、美味しいもんね」
微妙に話が噛み合っていない気もするが、アルフェが屈託なく相槌を打つ。ハーディアはそれに大きく頷き、僕とアルフェを見比べるように見つめた。
「リーフは料理上手、アルフェの母親も食堂を営むほどの料理上手だ。さぞ毎日の食卓は楽しかろう」
「うん。みんなと一緒に食べると美味しいしね」
アルフェは嬉しそうに相槌を打っているが、アルフェの母親の話は、一体いつしたのだろう。疑問に思ってハーディアを見つめ返すと、ハーディアは顎で上空を示した。
「ところで、カオス焼きはまだか。この調子では悠長に食べて居る場合ではなくなりそうだが……」
言われて空を見上げると、いつの間にか暗雲が立ち込めている。
「え……? 雨なんて降りそうな天気じゃないのに……」
アルフェが驚きの声を上げ、不思議そうに空を見上げる。
「あの雲、なにかがおかしいです」
「ああ」
ホムの指摘の通り、暗雲は風に逆らって中心から膨らむように広がっていく。僕の知っている雲の広がりとは違う、なにか生き物めいた不気味な動きだ。
「おい、リーフ! なんだあれ!? 嵐でも来んのか!?」
突如として出現した雲に気を取られている僕たちに、ヴァナベルが声を張り上げて訊いてくる。その間にも雲は広がり、太陽を翳らせる。天候が怪しいと多くの観客達が軒先や建物の中へと移動を始めたその刹那。
紅い落雷と共に雲が割れたかと思うと、青空が引き裂かれた。
「おい、なんだよあれ!」
ヴァナベルが狼狽した声を上げたのも無理はない。裂けた青空の隙間から、赤黒い空間が覗いている。それはまるで無数の目がこちらを凝視しているような、おぞましさを伴って僕の古い記憶を呼び起こした。
「……どうして、あれが――」
呟く声は引き攣って、きちんと声に出せなかった。
――転移門、魔界と人間界を繋げる災禍の門。
「リーフ、あれって……教科書に出てた……」
「……あり得ない。だって、人魔大戦はもう終わったんだ……!」
震えるアルフェの声に、僕らしくもない強い声が出る。だが、僕の否定の声を嘲笑うように、赤黒い空間から巨大な目玉がこちらを覗くように姿を見せた。
人魔大戦の頃、グラスはこの光景を幾度となく見た。けれど、その先にある絶望を、ここにいる人たちに見せてはいけない。
「……ふむ、やはり転移門か。しかし、祭りの余興にしてはいささか場違いな気がするがな」
禍々しい魔物の姿を見てもなお、ハーディアは尊大な態度を崩さない。
「さて、どうする人間? 魔族の要塞がおでましだぞ」
ハーディアの視線を受け、僕は周囲に視線を巡らせた。みんな僕を見ている。今、ここで的確な指示を出せるのは僕しかいない。
あの巨大な目玉――デモンズアイがなんであるかを経験的に知っている、僕にしか出来ない。
「皆! 出来るだけ大闘技場から離れるんだ! この街は、間もなく魔族の襲撃を受ける!」
特別試合に備えて大闘技場への直通通路は封鎖されていたため、一旦外に出る。外に出たことで、大闘技場から聞こえる人々の声が一層はっきりと聞こえて来た。
「……やはり、なにやら物々しい空気ですね」
ナイルの話だと、今は前座を務める大学部の学生らによる演舞が行われているらしいのだが、それに対しての野次や怒声、罵声が飛び交っている。
「武侠宴舞の時ってこんな感じじゃなかったよね……。どうしてだろう……」
不安げに眉を下げるアルフェは、大闘技場の中に足を踏み入れるのを躊躇っている様子だ。ホムも先ほどまでとは違い、警戒するような険しい表情を見せている。
「イグニスが行っていたという塗装となにか関係があるのでしょうか……」
「精神を興奮させたり、攻撃的にさせる魔法ってあるにはあるけど、でももしそうだったら、アイザックくんとロメオくん、ナイルさんにだって影響があると思う。私たちにも……」
ホムの呟きにアルフェが応え、僕に意見を求める。僕はアルフェの見解に同意を示して頷き、大闘技場を見上げた。
「エーテルの流れみたいなのも見えない……。でも、何かが変な気がする」
「エステアに報告しておこう。試合まで時間もあることだし」
「そうですね。わたくしたちの考えすぎならば、それはそれで」
アルフェの予感めいたものは、大抵は当たるのだ。何事もないことを願いながら、エステアへの報告を提案すると、ホムが大きく頷いた。
「じゃあ、早速――」
生徒会本部テントへ戻ると決めて、踵を返したその時。
「ですから、何度も言うようにチケットがないと入れないんですってば!」
|大闘技場の入り口の方から、係員の大声が響いてきた。大闘技場の雰囲気に影響されているのか、ぴりぴりとした空気を感じる。
「揉め事でしょうか?」
「……多分ね」
逆光で良く見えないが、係員が声を荒らげている相手は、少女のようだ。少女相手に声を荒らげている様子なのが、なんとも気に掛かった。
「だから、それを寄越せと言っておるだろう。貴様、同じことしか言えんのか?」
相手の少女も苛立った様子で尻尾を揺らしている。シルエットから少女だと思ったが、言葉遣いは随分と尊大だ。
「……あっ! ハーディアちゃん!?」
アルフェが聞き覚えのある名前を呼んで、少女と係員の方へと走っていく。ああ、誰かと思えば昨日出逢ったハーディアだ。余程気に入ったのか、昨日と同じ格好をしている。本格的な仮装の角と尻尾もそのままだ。
「ん? 誰かと思えばアルフェか。ちょうどいい、コイツとの話には飽き飽きしていたのだ。ここで何をやるのか簡潔に説明してくれ」
「機兵同士で戦う特別試合だよ。大学リーグのエース、ナイルさんが新しい機兵で出場するの」
アルフェが大闘技場からの声に負けじと声を張り上げ、ハーディアに説明する。
「ああ、なるほど。アルカディア帝国の威信をかけたお遊びか」
ハーディアは身も蓋もない言い方をすると、急に興味を失ったように、大闘技場に背を向けた。
「……はぁ。人波に流されて来てみれば、大がかりな見世物が増えただけで大した見所はないな。昨日の露店の方が何倍も楽しめるぞ」
ハーディアはやれやれと溜息を吐きながら、当然のように僕たちに合流する。
「大学部の先輩達の展示とか、機兵演習の実演もあるけど、ハーディアちゃんにはちょっと早かったのかな?」
「機兵ぐらい知っておるわ。ただあれは、なんの腹の足しにもならん。良い匂いがしていたが、そっちはおまけらしいな」
係員との話が噛み合っていなかったのは、ハーディアが食べ物を目当てにしていたからのようだ。確かに観客用の軽食を売る店や移動販売が幾つもあるが、観客向けなので、チケットがなければ中に入ることさえ出来ないのは当然だろう。
「やれやれ。骨折り損じゃ。お前達、今のうちに昨日のあの混沌のなんとやらが食べたい、わらわを案内するがよい」
「混沌……? あ、カオス焼きだね!」
「そうだ。腹いせにあの具を全種制覇してくれる」
アルフェの相槌にハーディアがにんまりと目を細める。話が通じる相手が来てほっとしている様子だ。
「ワタシたち、ちょうどそっちに行こうと思ってたの。一緒に行こっ、ハーディアちゃん」
「それは奇遇だな。わらわの案内という光栄な役をやるのだから、断るという選択肢はないがな」
冗談か本気かハーディアは楽しげに八重歯を見せて笑うと、アルフェと僕の手を引いて歩き始めた。
* * *
前日の評判が広まったのか、露店エリアは昨日にも増して賑いを見せている。
初日は早々と売り切れになった僕のレシピで作ったクッキーは、ほぼ徹夜で量産したらしく、通りがかった際に昨日の分もと差し入れをもらってしまった。
「……ほうほう。これもお前が考えたレシピか。綿飴といい、これまでにない食感がなんとも楽しいな。お祭り向きだが、毎日でも食べたいぞ」
ちゃっかり自分の分を確保したハーディアが、嬉しそうにクッキーを頬張りながら僕のレシピを評価してくれる。言い方はなんとも大人びていて偉そうなのだが、食に関しては純粋で素直な感想なのが興味深い。
「レシピがあれば、ハーディアちゃんも作れるよ」
「自分では作らん。人が心を込めた労働の上に成り立つものほど、旨いものはないからな」
「誰かが作ってくれたのって、美味しいもんね」
微妙に話が噛み合っていない気もするが、アルフェが屈託なく相槌を打つ。ハーディアはそれに大きく頷き、僕とアルフェを見比べるように見つめた。
「リーフは料理上手、アルフェの母親も食堂を営むほどの料理上手だ。さぞ毎日の食卓は楽しかろう」
「うん。みんなと一緒に食べると美味しいしね」
アルフェは嬉しそうに相槌を打っているが、アルフェの母親の話は、一体いつしたのだろう。疑問に思ってハーディアを見つめ返すと、ハーディアは顎で上空を示した。
「ところで、カオス焼きはまだか。この調子では悠長に食べて居る場合ではなくなりそうだが……」
言われて空を見上げると、いつの間にか暗雲が立ち込めている。
「え……? 雨なんて降りそうな天気じゃないのに……」
アルフェが驚きの声を上げ、不思議そうに空を見上げる。
「あの雲、なにかがおかしいです」
「ああ」
ホムの指摘の通り、暗雲は風に逆らって中心から膨らむように広がっていく。僕の知っている雲の広がりとは違う、なにか生き物めいた不気味な動きだ。
「おい、リーフ! なんだあれ!? 嵐でも来んのか!?」
突如として出現した雲に気を取られている僕たちに、ヴァナベルが声を張り上げて訊いてくる。その間にも雲は広がり、太陽を翳らせる。天候が怪しいと多くの観客達が軒先や建物の中へと移動を始めたその刹那。
紅い落雷と共に雲が割れたかと思うと、青空が引き裂かれた。
「おい、なんだよあれ!」
ヴァナベルが狼狽した声を上げたのも無理はない。裂けた青空の隙間から、赤黒い空間が覗いている。それはまるで無数の目がこちらを凝視しているような、おぞましさを伴って僕の古い記憶を呼び起こした。
「……どうして、あれが――」
呟く声は引き攣って、きちんと声に出せなかった。
――転移門、魔界と人間界を繋げる災禍の門。
「リーフ、あれって……教科書に出てた……」
「……あり得ない。だって、人魔大戦はもう終わったんだ……!」
震えるアルフェの声に、僕らしくもない強い声が出る。だが、僕の否定の声を嘲笑うように、赤黒い空間から巨大な目玉がこちらを覗くように姿を見せた。
人魔大戦の頃、グラスはこの光景を幾度となく見た。けれど、その先にある絶望を、ここにいる人たちに見せてはいけない。
「……ふむ、やはり転移門か。しかし、祭りの余興にしてはいささか場違いな気がするがな」
禍々しい魔物の姿を見てもなお、ハーディアは尊大な態度を崩さない。
「さて、どうする人間? 魔族の要塞がおでましだぞ」
ハーディアの視線を受け、僕は周囲に視線を巡らせた。みんな僕を見ている。今、ここで的確な指示を出せるのは僕しかいない。
あの巨大な目玉――デモンズアイがなんであるかを経験的に知っている、僕にしか出来ない。
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