299 / 396
第四章 絢爛のスクールフェスタ
第299話 穏やかな未来のかたち
しおりを挟む
「……みなさま、ドリンクは受け取ってますわね? まだの方は前方と後方のテーブルからお好きなものをお取り頂くか、係の者から受け取ってくださいまし」
マリーはジョスランにエスコートされながら、先ほどのステージの方まで戻っていく。乾杯がはじまるとあって、エステアとメルアがマリーに続き、僕たちも彼女らに倣った。
「さて、今日ここをプロデュースさせていただいたのは、他でもない――」
ステージに立ったマリーが、最前列にいるエステアへと嬉しげな視線を向け、手のひらでエステアを示す。
「先の生徒会総選挙におけるエステアへの投票率100%の平民寮の皆さまに、友人として私からも感謝の気持ちをお伝えしたかったからですわ」
「……えっ」
エステアが驚きの声を上げ、隣のメルアも口をぱくぱくと動かしている。どうやら二人ともこの話を聞かされていないんだろうな。僕としても驚いたが、友達想いのマリーならばやりそうなことだと納得した。
「これから幾多の困難も待ち受けていることでしょう。それを乗り越え、よりよい学園を、かつてのように差別なく、己の研鑽に努めていける安心した環境を作り出すことをエステアは目標としておりますの。これは夢ではなく、実現可能な目標ですわ」
マリーはそこで一息吐き、生徒の一人一人に訴えかけるような真摯な眼差しを向ける。
「そのためには、みなさまの協力が必要不可欠。どうぞこれからも宜しくお願い致しますわ」
流れるような優美な動きでグラスをジョスランに預け、マリーが深々と頭を下げる。その誠意の伝わる美しい所作に拍手が起こり、マリーとエステアを讃える声が響いた。
「……さて。堅っ苦しいことは抜きと申しあげましたのに、少々緊張させていただきましたわね。さっきのあれは建前で、本音はこっちなんですの……。ジョスラン!」
マリーに飲み物が入ったグラスを戻したジョスランが、内ポケットから取り出した魔導杖を振るう。指揮者のような美しい動きと同時に、色とりどりの花々が宙に具現し、マリーの誕生日を祝う文字が煌めきながら宙に浮かんだ。
「なお、個別の挨拶は不要ですわ~。貴族のしきたりなんて、私、実は苦手なんですわぁ~! ……というわけで、改めてになりますけれど、存分にお食事と歓談を楽しみながら、私の誕生日を盛り上げてくださいまし!」
再びマリーの誕生日を祝した拍手が起こり、皆が楽しげに顔を見合わせる。その姿をマリーはステージの上から満足げに眺めると、高々とグラスを掲げた。
「では、乾杯ですわぁ~!」
「乾杯!!」
マリーの合図でグラスが高く掲げられる。パーティーのスタートを告げる乾杯をきっかけに、食堂にはやがて楽しげな歓談の声が響き始めた。
「……なんだか不思議な気分だわ」
「これからは、こういう会も設けたら良いのではありませんか?」
平民寮にほとんど初めて足を踏み入れるらしきエステアに、ホムが笑顔で提案する。
「ええ、そうね。これが当たり前になる学園が、私の目指すものでしょうから。授業でも、こうした授業時間外でも、皆が笑顔で活き活きと過ごせる学園が……」
「わたくしもそれを願います」
エステアが感慨深く呟く言葉を相槌を打ちながら聞いていたホムが、真摯な眼差しで同意を示す。ホムとエステアが感じているように、亜人と人類という垣根だけでなく、貴族と平民の垣根も何れ越えられるといいだろうな。難しい問題だからこそ、今度の生徒会ではそのきっかけを作ることに意義があるだろう。
「……で、さっきのはなんなんです? リーフ」
ステージを降りたマリーが、懲りずに僕のバスケットをつつきながら聞いてくる。
「……ああ、これ?」
さすがにこの場で誤魔化すのは無理だろうと判断し、僕は観念して飲み物とバスケットを手近なテーブルの上に置いた。
「誕生日プレゼントには全然足りないと思うけど、なにかしたくてこの前買った材料で作ったんだ」
「噂の手作りクッキーとやらですの?」
「なんでそれを?」
包みを解く前に言い当てられ、思わず聞き返してしまった。マリーは僕を驚かせたことが嬉しかったのか、にんまりと笑い、歓談に花を咲かせている食堂のおばちゃんたちを視線で示した。
「おばさま方が教えてくださいましたわ」
今回のパーティー会場の準備だけでも色々あっただろうに、短期間のうちにそんな話まで聞き出しているだなんて、マリーのコミュニケーションの高さには驚かされてばかりだな。
「私が当然頂いてもいいんですわよね?」
「それはもちろん」
僕が頷くと、マリーが青いリボンをかけた包みを一つ取った。
「エステアにもひとつ差し上げたいです」
「いいよ」
緑のリボンをかけた包みをホムに渡すと、すかさずメルアが身を乗り出してきた。
「えっ!? 待って、うちも食べたい!」
「たくさんあるから、焦らなくていいよ、メルア」
メルアにも包みを渡す間に、マリーはもう包みを解いてしまっている。
「え、今食べるのかい?」
まさか今食べると思っていなかったので思わず訊ねると、マリーはつんと澄ました仕草でクッキーをつまむと、口の中に放り込んだ。
「コース料理じゃあるまいし、順不同ですわ。……ほれよりはんですの、ほのクッキー……」
食べながら目を丸くしてもごもごと口を動かすマリーは、行儀が悪いとわかっていても喋らずには居られない様子だ。
「口に合わなかったかい?」
「そんなわけありませんわ! このクッキー、なんですの!? 美味しすぎて、私、独り占めしたくなってきましたわぁ~! ジョスラン!」
「はっ」
マリーの呼びかけでその命令の全てを察したジョスランが、僕とアルフェにバスケットごと譲るように交渉してくる。
「いやいやいや。ジョスラン、いくらマリーの命令だからってうちの分まで持ってかないで~」
慌てて間に入ったのはメルアだが、マリーは全然気にしない。
「あら一袋貰っているではありませんか。あとでゆっくり召し上がってくださいまし、メルア」
「ちょっ、マリーがほぼ全部食べるやつじゃん……」
話を聞いている限り、マリーとメルアの間には良くあることらしい。まあ、お金持ちだし、気に入ったら店ごと買いそうなタイプでもあるから、今に始まったことではないのだろうな。
「オーホッホッホ! その通りですわ! 今日は何の日かお忘れでして?」
「はいはい、わかってるって。ししょー、うちにもまた作ってよね」
「いいよ。こんなのでよければ」
せっかくの誕生日に僕のクッキーで争われても困るので、快く応じておく。また材料の買い出しに行く必要があるけれど、街に出るのは気分転換にもなるし、なによりアルフェも喜ぶから僕としても時折はやりたいところだ。
「こ・ん・な・の、だなんて、謙遜しすぎですわぁ。お店でも開いたら良いですのに。看板娘にアルフェを置けば完璧ですわ」
「それ、いいかも」
「わたくしもお手伝い致します」
アルフェが笑顔で頷き、ホムも応じてくれる。
「……そういう未来もいいね。考えておくよ」
冗談ではなく本気で思う。錬金術以外の未来があってもいいかもしれない。アルフェとホムと一緒なら、それを悪くないと思えるし想像出来る。
マリーはジョスランにエスコートされながら、先ほどのステージの方まで戻っていく。乾杯がはじまるとあって、エステアとメルアがマリーに続き、僕たちも彼女らに倣った。
「さて、今日ここをプロデュースさせていただいたのは、他でもない――」
ステージに立ったマリーが、最前列にいるエステアへと嬉しげな視線を向け、手のひらでエステアを示す。
「先の生徒会総選挙におけるエステアへの投票率100%の平民寮の皆さまに、友人として私からも感謝の気持ちをお伝えしたかったからですわ」
「……えっ」
エステアが驚きの声を上げ、隣のメルアも口をぱくぱくと動かしている。どうやら二人ともこの話を聞かされていないんだろうな。僕としても驚いたが、友達想いのマリーならばやりそうなことだと納得した。
「これから幾多の困難も待ち受けていることでしょう。それを乗り越え、よりよい学園を、かつてのように差別なく、己の研鑽に努めていける安心した環境を作り出すことをエステアは目標としておりますの。これは夢ではなく、実現可能な目標ですわ」
マリーはそこで一息吐き、生徒の一人一人に訴えかけるような真摯な眼差しを向ける。
「そのためには、みなさまの協力が必要不可欠。どうぞこれからも宜しくお願い致しますわ」
流れるような優美な動きでグラスをジョスランに預け、マリーが深々と頭を下げる。その誠意の伝わる美しい所作に拍手が起こり、マリーとエステアを讃える声が響いた。
「……さて。堅っ苦しいことは抜きと申しあげましたのに、少々緊張させていただきましたわね。さっきのあれは建前で、本音はこっちなんですの……。ジョスラン!」
マリーに飲み物が入ったグラスを戻したジョスランが、内ポケットから取り出した魔導杖を振るう。指揮者のような美しい動きと同時に、色とりどりの花々が宙に具現し、マリーの誕生日を祝う文字が煌めきながら宙に浮かんだ。
「なお、個別の挨拶は不要ですわ~。貴族のしきたりなんて、私、実は苦手なんですわぁ~! ……というわけで、改めてになりますけれど、存分にお食事と歓談を楽しみながら、私の誕生日を盛り上げてくださいまし!」
再びマリーの誕生日を祝した拍手が起こり、皆が楽しげに顔を見合わせる。その姿をマリーはステージの上から満足げに眺めると、高々とグラスを掲げた。
「では、乾杯ですわぁ~!」
「乾杯!!」
マリーの合図でグラスが高く掲げられる。パーティーのスタートを告げる乾杯をきっかけに、食堂にはやがて楽しげな歓談の声が響き始めた。
「……なんだか不思議な気分だわ」
「これからは、こういう会も設けたら良いのではありませんか?」
平民寮にほとんど初めて足を踏み入れるらしきエステアに、ホムが笑顔で提案する。
「ええ、そうね。これが当たり前になる学園が、私の目指すものでしょうから。授業でも、こうした授業時間外でも、皆が笑顔で活き活きと過ごせる学園が……」
「わたくしもそれを願います」
エステアが感慨深く呟く言葉を相槌を打ちながら聞いていたホムが、真摯な眼差しで同意を示す。ホムとエステアが感じているように、亜人と人類という垣根だけでなく、貴族と平民の垣根も何れ越えられるといいだろうな。難しい問題だからこそ、今度の生徒会ではそのきっかけを作ることに意義があるだろう。
「……で、さっきのはなんなんです? リーフ」
ステージを降りたマリーが、懲りずに僕のバスケットをつつきながら聞いてくる。
「……ああ、これ?」
さすがにこの場で誤魔化すのは無理だろうと判断し、僕は観念して飲み物とバスケットを手近なテーブルの上に置いた。
「誕生日プレゼントには全然足りないと思うけど、なにかしたくてこの前買った材料で作ったんだ」
「噂の手作りクッキーとやらですの?」
「なんでそれを?」
包みを解く前に言い当てられ、思わず聞き返してしまった。マリーは僕を驚かせたことが嬉しかったのか、にんまりと笑い、歓談に花を咲かせている食堂のおばちゃんたちを視線で示した。
「おばさま方が教えてくださいましたわ」
今回のパーティー会場の準備だけでも色々あっただろうに、短期間のうちにそんな話まで聞き出しているだなんて、マリーのコミュニケーションの高さには驚かされてばかりだな。
「私が当然頂いてもいいんですわよね?」
「それはもちろん」
僕が頷くと、マリーが青いリボンをかけた包みを一つ取った。
「エステアにもひとつ差し上げたいです」
「いいよ」
緑のリボンをかけた包みをホムに渡すと、すかさずメルアが身を乗り出してきた。
「えっ!? 待って、うちも食べたい!」
「たくさんあるから、焦らなくていいよ、メルア」
メルアにも包みを渡す間に、マリーはもう包みを解いてしまっている。
「え、今食べるのかい?」
まさか今食べると思っていなかったので思わず訊ねると、マリーはつんと澄ました仕草でクッキーをつまむと、口の中に放り込んだ。
「コース料理じゃあるまいし、順不同ですわ。……ほれよりはんですの、ほのクッキー……」
食べながら目を丸くしてもごもごと口を動かすマリーは、行儀が悪いとわかっていても喋らずには居られない様子だ。
「口に合わなかったかい?」
「そんなわけありませんわ! このクッキー、なんですの!? 美味しすぎて、私、独り占めしたくなってきましたわぁ~! ジョスラン!」
「はっ」
マリーの呼びかけでその命令の全てを察したジョスランが、僕とアルフェにバスケットごと譲るように交渉してくる。
「いやいやいや。ジョスラン、いくらマリーの命令だからってうちの分まで持ってかないで~」
慌てて間に入ったのはメルアだが、マリーは全然気にしない。
「あら一袋貰っているではありませんか。あとでゆっくり召し上がってくださいまし、メルア」
「ちょっ、マリーがほぼ全部食べるやつじゃん……」
話を聞いている限り、マリーとメルアの間には良くあることらしい。まあ、お金持ちだし、気に入ったら店ごと買いそうなタイプでもあるから、今に始まったことではないのだろうな。
「オーホッホッホ! その通りですわ! 今日は何の日かお忘れでして?」
「はいはい、わかってるって。ししょー、うちにもまた作ってよね」
「いいよ。こんなのでよければ」
せっかくの誕生日に僕のクッキーで争われても困るので、快く応じておく。また材料の買い出しに行く必要があるけれど、街に出るのは気分転換にもなるし、なによりアルフェも喜ぶから僕としても時折はやりたいところだ。
「こ・ん・な・の、だなんて、謙遜しすぎですわぁ。お店でも開いたら良いですのに。看板娘にアルフェを置けば完璧ですわ」
「それ、いいかも」
「わたくしもお手伝い致します」
アルフェが笑顔で頷き、ホムも応じてくれる。
「……そういう未来もいいね。考えておくよ」
冗談ではなく本気で思う。錬金術以外の未来があってもいいかもしれない。アルフェとホムと一緒なら、それを悪くないと思えるし想像出来る。
0
お気に入りに追加
793
あなたにおすすめの小説
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
対人恐怖症は異世界でも下を向きがち
こう7
ファンタジー
円堂 康太(えんどう こうた)は、小学生時代のトラウマから対人恐怖症に陥っていた。学校にほとんど行かず、最大移動距離は200m先のコンビニ。
そんな彼は、とある事故をきっかけに神様と出会う。
そして、過保護な神様は異世界フィルロードで生きてもらうために多くの力を与える。
人と極力関わりたくない彼を、老若男女のフラグさん達がじわじわと近づいてくる。
容赦なく迫ってくるフラグさん。
康太は回避するのか、それとも受け入れて前へと進むのか。
なるべく間隔を空けず更新しようと思います!
よかったら、読んでください
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
男装の皇族姫
shishamo346
ファンタジー
辺境の食糧庫と呼ばれる領地の領主の息子として誕生したアーサーは、実の父、平民の義母、腹違いの義兄と義妹に嫌われていた。
領地では、妖精憑きを嫌う文化があるため、妖精憑きに愛されるアーサーは、領地民からも嫌われていた。
しかし、領地の借金返済のために、アーサーの母は持参金をもって嫁ぎ、アーサーを次期領主とすることを母の生家である男爵家と契約で約束させられていた。
だが、誕生したアーサーは女の子であった。帝国では、跡継ぎは男のみ。そのため、アーサーは男として育てられた。
そして、十年に一度、王都で行われる舞踏会で、アーサーの復讐劇が始まることとなる。
なろうで妖精憑きシリーズの一つとして書いていたものをこちらで投稿しました。
異世界王女に転生したけど、貧乏生活から脱出できるのか
片上尚
ファンタジー
海の事故で命を落とした山田陽子は、女神ロミア様に頼まれて魔法がある世界のとある国、ファルメディアの第三王女アリスティアに転生!
悠々自適の贅沢王女生活やイケメン王子との結婚、もしくは現代知識で無双チートを夢見て目覚めてみると、待っていたのは3食草粥生活でした…
アリスティアは現代知識を使って自国を豊かにできるのか?
痩せっぽっちの王女様奮闘記。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
生活魔法しか使えない少年、浄化(クリーン)を極めて無双します(仮)(習作3)
田中寿郎
ファンタジー
壁しか見えない街(城郭都市)の中は嫌いだ。孤児院でイジメに遭い、無実の罪を着せられた幼い少年は、街を抜け出し、一人森の中で生きる事を選んだ。武器は生活魔法の浄化(クリーン)と乾燥(ドライ)。浄化と乾燥だけでも極めれば結構役に立ちますよ?
コメントはたまに気まぐれに返す事がありますが、全レスは致しません。悪しからずご了承願います。
(あと、敬語が使えない呪いに掛かっているので言葉遣いに粗いところがあってもご容赦をw)
台本風(セリフの前に名前が入る)です、これに関しては助言は無用です、そういうスタイルだと思ってあきらめてください。
読みにくい、面白くないという方は、フォローを外してそっ閉じをお願いします。
(カクヨムにも投稿しております)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる