264 / 396
第四章 絢爛のスクールフェスタ
第264話 無双系お嬢様
しおりを挟む
「F組が20に対し、A組は18! これで、全員発砲の手順は覚えましたわね」
実弾射撃の後、的に当たった数が発表されたが、この成績はマリーの関心を強く惹いたらしく、次なる訓練が宣言された。
「では、次はA組との模擬弾による演習ですわ」
全員が魔導砲の発砲を経験したばかりだというのに、もう演習へと移っている。アルカディア帝国は軍事国家なので、有事にそんな悠長なことは言っていられないのだと頭では理解しているが、納得するのにはもう少し時間がかかりそうだ。
「おっし! 望むところだぜ!」
「にゃははっ! いきなり実戦ってのは面白いな!」
意気揚々と腕に力を入れて見せるヴァナベルとファラはすっかり乗り気だ。二人とも的の要と言われる部分――要するに頭部と心臓部を一撃で撃ち抜いただけあって、自信が溢れている。だが、A組のリゼルも気圧されすることなく、二人を見つめて微笑んだ。
「こちらとしても、学力テストの雪辱を果たすチャンスだ」
好戦的なヴァナベルとファラに負けていないあたり、リゼルも実はかなりの負けず嫌いのようだ。
「士気高く、やり甲斐を感じますわ。では、早速実戦と参りましょう。でも、ただの実戦では物足りないですわね――」
マリーがそう呟いて上空を仰ぐと、どこからか接近してきていたマチルダ先生が天候操作魔法を展開し、一瞬のうちに豪雪を降らせた。
「うぉっ! マジか! さみぃ!」
辺りは瞬く間に積雪30センチを超える雪原へと変わる。この急激な変化には、さすがの僕も戸惑った。
「リリルルちゃん、大丈夫?」
冬とはいえ陽光が射してさえいれば比較的薄着でも過ごせていただけに、リリルルを気遣うアルフェも唇が真っ青だ。
「「心配には及ばないアルフェの人。……っくしゅん!」」
リリルルは大丈夫だと言い張ってはいるが、元々が薄着な上に冬でも全く格好に変化がないため、見ているこっちの方が寒くなる。
「……中尉、これは一体、どういうつもりなのです……?」
マチルダ先生を巻き込んだ盛大な仕掛けに、さすがのタヌタヌ先生も口を挟まずにいられなかったのか、おずおずと切り出した。
「ちょっとしたエンタメ性を持たせただけですわ。でも、心配ご無用、みなさんはこれを着ていただきますわ」
「これって……?」
疑問符を言い終わる前に、演習場の彼方から猛進してくる蒸気車両の姿が見えて思わず口を噤んだ。
「え……なんだ、あれ……?」
クラスを問わず戸惑いの声が上がる。巨大な箱形の荷台を供えた蒸気車両は雪煙を巻き上げて僕たちの前に停止すると、後部の扉が勢い良く開かれた。
「さっ! 雪ごときで立ち止まっている場合ではありませんわよ。これを着込んでくださいまし!」
マリーが示した荷台には大量の防寒着が並んでいる。
「軍御用達の防寒着ですの。白なら隠れやすくてよろしいでしょう?」
「すげー! なんか規格外って感じだな、マリー先輩!」
ヴァナベルが驚嘆の声を上げる間に、荷台にずらりと掛けられていた白の防寒具が動いて、中から数人の作業員が飛び出してくる。彼らは雪で覆われた演習場に障害物と赤と白、二本の旗を対になるように打ち立てた。
「これは……?」
いち早く着替え終わったリゼルが、さながら陣取りゲームのように設置された旗と障害物に唖然として目を瞬いている。
「見てのとおりの陣取りゲームですわ。旗を立ててある場所が本拠地、先に相手の陣地の旗を奪うか、模擬弾で相手を全滅させた方が勝ちですわ」
説明しながらマリーが残っている防寒着に向かって魔導砲を放つ。着弾と同時に黄色のインクが炸裂し、白い防寒着を染めた。
「模擬弾としてこのペイント弾を使いますわ。命中するとこのようにべっとりインクがつきますから、撃たれた生徒は戦線離脱ということになりますの。銃剣の方にも同じようにインクのついた模擬剣に変更していますから、これで斬られた場合も退場していただきますわ」
ああなるほど、それで白の防寒着を着ることになったわけだ。
それにしても急ごしらえとはいえ、鮮やかに設置された陣地は見事だな。ヴァナベルが早速赤い旗の前に陣取っているので、僕たちF組は赤、A組は白という割り振りになるようだ。
旗の元にそれぞれの組が移動し、F組とA組の陣営が完成すると、マリーが高らかに笑って実戦の開始を宣言した。
「それでは、いざ尋常に勝負ですわ~!!」
* * *
初の陣取りゲームではあったが、F組の連携は見事なものだった。
軍事科のメンバーが前衛と後衛にバランス良く並び、射撃訓練で成績の良かったアイザックとロメオは中心部の障害物から、陣地に攻め入るA組を撃破していく。
二人を援護するのは大柄なギードと、動きが俊敏なファラとヴァナベルだ。他のメンバーも中心よりも前に出てA組と互角以上の撃ち合いを続けている。
「にゃははっ! なかなか順調って感じだな。じゃあ、ここらであたしも――」
A組を撃破しながら前線を押し上げ続けていたファラが、ヴァナベルと目を合わせて先に飛び出して行く。
「来たぞ! 撃て撃て!」
飛び出したファラにA組が集中砲火するが、それは寧ろ狙い通りだ。
「ヴァナベル!」
「バーカ、囮に決まってるだろ! いくぞ、ヌメ!」
「あ~~い!」
ファラが遅滞の魔眼を駆使してA組を翻弄して惹きつけるうちに、ヴァナベルとヌメリンが反対側から飛び出し、A組を一掃していく。
「……みんなすごい。ワタシたち、出る幕ないかも……?」
僕とアルフェ、ホムは旗を守る係に割り振られているので、この戦いを最も冷静に見ることが出来ている。
ファラの攪乱とヴァナベルとヌメリン、ギードの活躍もあり、A組は開始10分ほどでリゼルとグーテンブルク坊やを残す二人になってしまった。
「よっしゃ! 勝利は目前――」
「ん~! ぜんっぜん勝負になっていなくてつまりませんわ~~!!」
ヴァナベルの勝利宣言を遮ったのは、マリーの叫び声だった。
「パワーバランスと指揮系統がなっていませんの! A組には私が加勢して差し上げますわ」
突然のマリーの参戦宣言にヴァナベルとファラが顔を見合わせ、口をあんぐりと開けている。
「え? ちょっと……」
「問答無用! いきますわよ~!」
こちらの言い分に聞く耳を持つ様子もなく、マリーは機銃剣を両腕に抱えた二刀流でF組の陣地に突っ込んできた。
「覚悟なさいまし!」
「え……?」
真っ先に標的にされたのは、安全な障壁から確実に敵を撃破していたアイザックとロメオだ。
「やだ、嘘!」
「ちょっと~!」
「ぎゃあ!」
アイザックとロメオを守るように陣形を取っていたクラスメイトたちも巻き添えを食らって、次々に被弾していく。
「オーホホホッホッ! やっぱりこのくらいでないと、実戦の意味がありませんわ~!!」
容赦なくF組の陣地に突入してくるマリーに、リゼルとグーテンブルク坊やが慌てて続く。
「マリー先輩がいれば百人力だ! 俺たちも行くぞ、ライル!」
さっきまでとは打って変わって、リゼルとグーテンブルク坊やもやる気を取り戻している。
「こんなのあり~~?」
「マジかよ!」
あと僅かで勝利を掴めるところだったヴァナベルとヌメリンも、接近してくるマリーたちから距離を取るために後退を余儀なくされている。
そうこうするうちに、あっという間に、F組も僕とアルフェ、ホム、ファラ、ヴァナベル、ヌメリンを残すだけになってしまった。
実弾射撃の後、的に当たった数が発表されたが、この成績はマリーの関心を強く惹いたらしく、次なる訓練が宣言された。
「では、次はA組との模擬弾による演習ですわ」
全員が魔導砲の発砲を経験したばかりだというのに、もう演習へと移っている。アルカディア帝国は軍事国家なので、有事にそんな悠長なことは言っていられないのだと頭では理解しているが、納得するのにはもう少し時間がかかりそうだ。
「おっし! 望むところだぜ!」
「にゃははっ! いきなり実戦ってのは面白いな!」
意気揚々と腕に力を入れて見せるヴァナベルとファラはすっかり乗り気だ。二人とも的の要と言われる部分――要するに頭部と心臓部を一撃で撃ち抜いただけあって、自信が溢れている。だが、A組のリゼルも気圧されすることなく、二人を見つめて微笑んだ。
「こちらとしても、学力テストの雪辱を果たすチャンスだ」
好戦的なヴァナベルとファラに負けていないあたり、リゼルも実はかなりの負けず嫌いのようだ。
「士気高く、やり甲斐を感じますわ。では、早速実戦と参りましょう。でも、ただの実戦では物足りないですわね――」
マリーがそう呟いて上空を仰ぐと、どこからか接近してきていたマチルダ先生が天候操作魔法を展開し、一瞬のうちに豪雪を降らせた。
「うぉっ! マジか! さみぃ!」
辺りは瞬く間に積雪30センチを超える雪原へと変わる。この急激な変化には、さすがの僕も戸惑った。
「リリルルちゃん、大丈夫?」
冬とはいえ陽光が射してさえいれば比較的薄着でも過ごせていただけに、リリルルを気遣うアルフェも唇が真っ青だ。
「「心配には及ばないアルフェの人。……っくしゅん!」」
リリルルは大丈夫だと言い張ってはいるが、元々が薄着な上に冬でも全く格好に変化がないため、見ているこっちの方が寒くなる。
「……中尉、これは一体、どういうつもりなのです……?」
マチルダ先生を巻き込んだ盛大な仕掛けに、さすがのタヌタヌ先生も口を挟まずにいられなかったのか、おずおずと切り出した。
「ちょっとしたエンタメ性を持たせただけですわ。でも、心配ご無用、みなさんはこれを着ていただきますわ」
「これって……?」
疑問符を言い終わる前に、演習場の彼方から猛進してくる蒸気車両の姿が見えて思わず口を噤んだ。
「え……なんだ、あれ……?」
クラスを問わず戸惑いの声が上がる。巨大な箱形の荷台を供えた蒸気車両は雪煙を巻き上げて僕たちの前に停止すると、後部の扉が勢い良く開かれた。
「さっ! 雪ごときで立ち止まっている場合ではありませんわよ。これを着込んでくださいまし!」
マリーが示した荷台には大量の防寒着が並んでいる。
「軍御用達の防寒着ですの。白なら隠れやすくてよろしいでしょう?」
「すげー! なんか規格外って感じだな、マリー先輩!」
ヴァナベルが驚嘆の声を上げる間に、荷台にずらりと掛けられていた白の防寒具が動いて、中から数人の作業員が飛び出してくる。彼らは雪で覆われた演習場に障害物と赤と白、二本の旗を対になるように打ち立てた。
「これは……?」
いち早く着替え終わったリゼルが、さながら陣取りゲームのように設置された旗と障害物に唖然として目を瞬いている。
「見てのとおりの陣取りゲームですわ。旗を立ててある場所が本拠地、先に相手の陣地の旗を奪うか、模擬弾で相手を全滅させた方が勝ちですわ」
説明しながらマリーが残っている防寒着に向かって魔導砲を放つ。着弾と同時に黄色のインクが炸裂し、白い防寒着を染めた。
「模擬弾としてこのペイント弾を使いますわ。命中するとこのようにべっとりインクがつきますから、撃たれた生徒は戦線離脱ということになりますの。銃剣の方にも同じようにインクのついた模擬剣に変更していますから、これで斬られた場合も退場していただきますわ」
ああなるほど、それで白の防寒着を着ることになったわけだ。
それにしても急ごしらえとはいえ、鮮やかに設置された陣地は見事だな。ヴァナベルが早速赤い旗の前に陣取っているので、僕たちF組は赤、A組は白という割り振りになるようだ。
旗の元にそれぞれの組が移動し、F組とA組の陣営が完成すると、マリーが高らかに笑って実戦の開始を宣言した。
「それでは、いざ尋常に勝負ですわ~!!」
* * *
初の陣取りゲームではあったが、F組の連携は見事なものだった。
軍事科のメンバーが前衛と後衛にバランス良く並び、射撃訓練で成績の良かったアイザックとロメオは中心部の障害物から、陣地に攻め入るA組を撃破していく。
二人を援護するのは大柄なギードと、動きが俊敏なファラとヴァナベルだ。他のメンバーも中心よりも前に出てA組と互角以上の撃ち合いを続けている。
「にゃははっ! なかなか順調って感じだな。じゃあ、ここらであたしも――」
A組を撃破しながら前線を押し上げ続けていたファラが、ヴァナベルと目を合わせて先に飛び出して行く。
「来たぞ! 撃て撃て!」
飛び出したファラにA組が集中砲火するが、それは寧ろ狙い通りだ。
「ヴァナベル!」
「バーカ、囮に決まってるだろ! いくぞ、ヌメ!」
「あ~~い!」
ファラが遅滞の魔眼を駆使してA組を翻弄して惹きつけるうちに、ヴァナベルとヌメリンが反対側から飛び出し、A組を一掃していく。
「……みんなすごい。ワタシたち、出る幕ないかも……?」
僕とアルフェ、ホムは旗を守る係に割り振られているので、この戦いを最も冷静に見ることが出来ている。
ファラの攪乱とヴァナベルとヌメリン、ギードの活躍もあり、A組は開始10分ほどでリゼルとグーテンブルク坊やを残す二人になってしまった。
「よっしゃ! 勝利は目前――」
「ん~! ぜんっぜん勝負になっていなくてつまりませんわ~~!!」
ヴァナベルの勝利宣言を遮ったのは、マリーの叫び声だった。
「パワーバランスと指揮系統がなっていませんの! A組には私が加勢して差し上げますわ」
突然のマリーの参戦宣言にヴァナベルとファラが顔を見合わせ、口をあんぐりと開けている。
「え? ちょっと……」
「問答無用! いきますわよ~!」
こちらの言い分に聞く耳を持つ様子もなく、マリーは機銃剣を両腕に抱えた二刀流でF組の陣地に突っ込んできた。
「覚悟なさいまし!」
「え……?」
真っ先に標的にされたのは、安全な障壁から確実に敵を撃破していたアイザックとロメオだ。
「やだ、嘘!」
「ちょっと~!」
「ぎゃあ!」
アイザックとロメオを守るように陣形を取っていたクラスメイトたちも巻き添えを食らって、次々に被弾していく。
「オーホホホッホッ! やっぱりこのくらいでないと、実戦の意味がありませんわ~!!」
容赦なくF組の陣地に突入してくるマリーに、リゼルとグーテンブルク坊やが慌てて続く。
「マリー先輩がいれば百人力だ! 俺たちも行くぞ、ライル!」
さっきまでとは打って変わって、リゼルとグーテンブルク坊やもやる気を取り戻している。
「こんなのあり~~?」
「マジかよ!」
あと僅かで勝利を掴めるところだったヴァナベルとヌメリンも、接近してくるマリーたちから距離を取るために後退を余儀なくされている。
そうこうするうちに、あっという間に、F組も僕とアルフェ、ホム、ファラ、ヴァナベル、ヌメリンを残すだけになってしまった。
0
お気に入りに追加
793
あなたにおすすめの小説
異世界王女に転生したけど、貧乏生活から脱出できるのか
片上尚
ファンタジー
海の事故で命を落とした山田陽子は、女神ロミア様に頼まれて魔法がある世界のとある国、ファルメディアの第三王女アリスティアに転生!
悠々自適の贅沢王女生活やイケメン王子との結婚、もしくは現代知識で無双チートを夢見て目覚めてみると、待っていたのは3食草粥生活でした…
アリスティアは現代知識を使って自国を豊かにできるのか?
痩せっぽっちの王女様奮闘記。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
秘密多め令嬢の自由でデンジャラスな生活〜魔力0、超虚弱体質、たまに白い獣で大冒険して、溺愛されてる話
嵐華子
ファンタジー
【旧題】秘密の多い魔力0令嬢の自由ライフ。
【あらすじ】
イケメン魔術師一家の超虚弱体質養女は史上3人目の魔力0人間。
しかし本人はもちろん、通称、魔王と悪魔兄弟(義理家族達)は気にしない。
ついでに魔王と悪魔兄弟は王子達への雷撃も、国王と宰相の頭を燃やしても、凍らせても気にしない。
そんな一家はむしろ互いに愛情過多。
あてられた周りだけ食傷気味。
「でも魔力0だから魔法が使えないって誰が決めたの?」
なんて養女は言う。
今の所、魔法を使った事ないんですけどね。
ただし時々白い獣になって何かしらやらかしている模様。
僕呼びも含めて養女には色々秘密があるけど、令嬢の成長と共に少しずつ明らかになっていく。
一家の望みは表舞台に出る事なく家族でスローライフ……無理じゃないだろうか。
生活にも困らず、むしろ養女はやりたい事をやりたいように、自由に生きているだけで懐が潤いまくり、慰謝料も魔王達がガッポリ回収しては手渡すからか、懐は潤っている。
でもスローなライフは無理っぽい。
__そんなお話。
※お気に入り登録、コメント、その他色々ありがとうございます。
※他サイトでも掲載中。
※1話1600〜2000文字くらいの、下スクロールでサクサク読めるように句読点改行しています。
※主人公は溺愛されまくりですが、一部を除いて恋愛要素は今のところ無い模様。
※サブも含めてタイトルのセンスは壊滅的にありません(自分的にしっくりくるまでちょくちょく変更すると思います)。
神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく
霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。
だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。
どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。
でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる