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第二章 誠忠のホムンクルス
第91話 感情抑制の影響
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遊泳区から戻ってすぐに、僕たちはタオ・ランにホムの奥義修得についての提案を伝えた。
「ほうほう……。付与魔法とな……」
アルフェのアイディアはかなり良い案だと思っていたのだが、タオ・ランの反応はあまり芳しいものとはいえなかった。
「……難しいでしょうか?」
歯切れの悪さを感じながら、その真意を探ってみる。僕の不安が伝わったのか、タオ・ランはすぐに笑顔で首を横に振った。
「いや、アルフェ嬢ちゃんの魔法技術をもってすれば造作もないことじゃろう。ホム嬢ちゃんも軌道と武装錬成には成功しておる。タイミングさえ合わせれば、すぐにでも習得出来るじゃろうな」
「そのタイミングが問題になりそうだよね、おじいちゃん」
アルフェが両手で拳を作り、意気込みを見せている。タオ・ランは柔和に同意を示した後、ホムへと視線を移した。
「そのとおりじゃ。だが、ホム嬢ちゃんは、雷を怖がっておる。アルフェ嬢ちゃんの付与魔法への反応は、本能的に遅れるじゃろう」
「お言葉ですが、老師。ホムは、自分で雷属性の魔法を使えないというだけではありませんか?」
僕の解釈とタオ・ランの見解の相違に気づき、口を挟む。タオ・ランは僕の発言に、やや厳しい視線を向けた。
「……リーフ嬢ちゃん。ホムンクルスの感情抑制は、人間からはほとんどわからんよ。たとえマスターであろうともな」
ひょっとして僕が子供だからといって、マスターの適性を疑われているのだろうか。タオ・ランには、僕のグラスとリーフ、二人の人生を足しても経験において全く及ばないと思うが、ホムンクルスに関しては僕の方が詳しいはずだ。
「しかし、ホムは老師の雷鳴瞬動を目の当たりにしても、微動だにしなかったではありませんか」
「……微動だにせぬということが、恐怖の反応を示していないと、どうして断定できる?」
食い下がる僕に、タオ・ランは憐れむような視線を向けた。どうしてそんな反応を示すのかわからないまま、僕は質問に答えた。
「怯えているのならば、本能的な防衛反応が働くからです」
たとえば、熱いものに触れたならば反射的に手を引っ込めるような反応が、起こるはずなのだ。現にホムは、自身が雷属性の魔法を行使することを恐怖している。それと同じ反応を、タオ・ランの奥義の前でも、アルフェの魔法の前でも見せてはいない。そのことは確認済みだと主張したが、タオ・ランは哀しげな表情を変えなかった。
「……ホム嬢ちゃん、本当にそう思うかの?」
「……いいえ」
タオ・ランの問いかけに、ホムは迷いながら首を横に振った。
「それはどうしてだい、ホム?」
ホムの反応は意外だった。どうしてなのか、早く理由を知らなければ。
「あのとき、わたくしが取るべき行動は、いつでもマスターとアルフェ様をお守り出来るように、防御の姿勢を取ることでした。わたくしには、それができていませんでした……」
ホムの告白は、僕のなかにあった前提条件を揺るがした。ホムの感情抑制は確かに働いていて、ホムは常に雷の恐怖と戦っていたのだ。
「自分のことがよくわかっておる。客観視出来る目を持っているということは、良いことじゃ」
タオ・ランがホムの告白を肯定するように頷いている。あの一連の発言は、僕に釘をさすためのものだったのだ。僕と同じくホムのことを誤解していたアルフェも、表情を強ばらせて口を開いた。
「じゃあ、やっぱり、ワタシが協力しても奥義は――」
「いいえ、アルフェ様。わたくしは必ず克服してみせます。奥義の修得なくして、この合宿を終えるわけには参りません」
アルフェの言葉を遮り、その厚意を無駄にしたくないとホムが主張する。
「リーフ……」
タオ・ランの分析とホムの現状を知って、アルフェは困惑した様子で僕を見つめた。
「……ホムがそう言ってるんだ。協力してくれるかい、アルフェ?」
だが、ホムと同じく僕も奥義の習得は必須と考えている。だから、この流れですぐにアルフェの協力を取り下げることはできない。
「……リーフが望むなら、ワタシ、やるよ。でも、ホムちゃん、ひとつだけ教えて」
アルフェは覚悟を決めたように何度か頷いてから答えると、ホムの手を取ってその目を真っ直ぐに見つめた。
「どうしてそこまで奥義にこだわるの? あの人さらいのおじさんたちみたいな悪者からは、ワタシたち子供は逃げればいいんだよ。タオ・ランおじいちゃんみたいな人が、絶対助けてくれるから」
「仰るとおりです、アルフェ様。ですが、そのような目が届かない場所でも、わたくしにはマスターとアルフェ様をお守りする使命があります。この命に替えても」
「……それは、ホムンクルスだから……?」
そうだ、僕がホムのことをそう運命づけたから。
ホムは絶対にそれに逆らうことはできない。
「……いいえ」
アルフェの問いかけに、ホムは首を横に振った。
「わたくしにとって、マスターとアルフェ様がかけがえのない存在だからです」
ホムのその答えには、僕が驚かされた。その言葉は、僕がアルフェに抱く感情と酷似していたからだ。ホムは僕の記憶からそれを読み取り、僕だけではなくアルフェにもその感情を当てはめてみせたのだ。
「……ワタシにとっても、ホムちゃんは大事な友だちだよ。だから、命はかけてほしくないな……」
「アルフェ様の望まないことは致しません。そのためにも、この奥義を修得する必要があるとわたくしは考えます」
今ここで、タオ・ランから奥義の修得ができなければ、ホムは多分後悔するのだろう。かといって、ホムが強い恐怖を覚えるとわかっている雷属性の魔法を無理強いすべきかといえば、なにかが違うような気がした。おそらく、アルフェが迷っているのもその一点だろう。
アルフェはともかく、僕も子供だった。グラスとリーフ、二人分の人生を生きたはずなのに、自らが生み出したホムンクルスの内情すら正確に推しはかることさえ出来なかったのだから。
ホムが奥義を修得したがっているのは、果たしてホムの本当の意思なのだろうか? 僕はそれに甘んじていても良いのだろうか?
「……ほっほっほ。ホム嬢ちゃんの決意は揺るがない様子じゃのう。では、こうしよう――」
ホムの覚悟に答えることができないでいる僕もアルフェに代わって、タオ・ランが口を開いた。
「ホム嬢ちゃんは感情を表に出すことができん。ならばそれを、このわしの目で見抜こうではないか」
「老師様。それは、わたくしがほんの少しでも恐怖の反応を示したら、奥義の伝授を取りやめるということでしょうか?」
ホムが切実さを秘めた目でタオ・ランに訴えかけている。出来ることなら止めてほしくないという意思が、そこには宿っていた。
「まあ、そういうことになるかのう。ホム嬢ちゃんや、その志は見事じゃが、もっと『普通』に生きることも大切じゃ。この星から命を授けられたなら、誰にでも幸せになる権利がある……そう思わんかね、リーフ嬢ちゃん?」
老師の言葉は優しかったが、正論を向けられた僕は頷く以外になにもできなかった。
「ほうほう……。付与魔法とな……」
アルフェのアイディアはかなり良い案だと思っていたのだが、タオ・ランの反応はあまり芳しいものとはいえなかった。
「……難しいでしょうか?」
歯切れの悪さを感じながら、その真意を探ってみる。僕の不安が伝わったのか、タオ・ランはすぐに笑顔で首を横に振った。
「いや、アルフェ嬢ちゃんの魔法技術をもってすれば造作もないことじゃろう。ホム嬢ちゃんも軌道と武装錬成には成功しておる。タイミングさえ合わせれば、すぐにでも習得出来るじゃろうな」
「そのタイミングが問題になりそうだよね、おじいちゃん」
アルフェが両手で拳を作り、意気込みを見せている。タオ・ランは柔和に同意を示した後、ホムへと視線を移した。
「そのとおりじゃ。だが、ホム嬢ちゃんは、雷を怖がっておる。アルフェ嬢ちゃんの付与魔法への反応は、本能的に遅れるじゃろう」
「お言葉ですが、老師。ホムは、自分で雷属性の魔法を使えないというだけではありませんか?」
僕の解釈とタオ・ランの見解の相違に気づき、口を挟む。タオ・ランは僕の発言に、やや厳しい視線を向けた。
「……リーフ嬢ちゃん。ホムンクルスの感情抑制は、人間からはほとんどわからんよ。たとえマスターであろうともな」
ひょっとして僕が子供だからといって、マスターの適性を疑われているのだろうか。タオ・ランには、僕のグラスとリーフ、二人の人生を足しても経験において全く及ばないと思うが、ホムンクルスに関しては僕の方が詳しいはずだ。
「しかし、ホムは老師の雷鳴瞬動を目の当たりにしても、微動だにしなかったではありませんか」
「……微動だにせぬということが、恐怖の反応を示していないと、どうして断定できる?」
食い下がる僕に、タオ・ランは憐れむような視線を向けた。どうしてそんな反応を示すのかわからないまま、僕は質問に答えた。
「怯えているのならば、本能的な防衛反応が働くからです」
たとえば、熱いものに触れたならば反射的に手を引っ込めるような反応が、起こるはずなのだ。現にホムは、自身が雷属性の魔法を行使することを恐怖している。それと同じ反応を、タオ・ランの奥義の前でも、アルフェの魔法の前でも見せてはいない。そのことは確認済みだと主張したが、タオ・ランは哀しげな表情を変えなかった。
「……ホム嬢ちゃん、本当にそう思うかの?」
「……いいえ」
タオ・ランの問いかけに、ホムは迷いながら首を横に振った。
「それはどうしてだい、ホム?」
ホムの反応は意外だった。どうしてなのか、早く理由を知らなければ。
「あのとき、わたくしが取るべき行動は、いつでもマスターとアルフェ様をお守り出来るように、防御の姿勢を取ることでした。わたくしには、それができていませんでした……」
ホムの告白は、僕のなかにあった前提条件を揺るがした。ホムの感情抑制は確かに働いていて、ホムは常に雷の恐怖と戦っていたのだ。
「自分のことがよくわかっておる。客観視出来る目を持っているということは、良いことじゃ」
タオ・ランがホムの告白を肯定するように頷いている。あの一連の発言は、僕に釘をさすためのものだったのだ。僕と同じくホムのことを誤解していたアルフェも、表情を強ばらせて口を開いた。
「じゃあ、やっぱり、ワタシが協力しても奥義は――」
「いいえ、アルフェ様。わたくしは必ず克服してみせます。奥義の修得なくして、この合宿を終えるわけには参りません」
アルフェの言葉を遮り、その厚意を無駄にしたくないとホムが主張する。
「リーフ……」
タオ・ランの分析とホムの現状を知って、アルフェは困惑した様子で僕を見つめた。
「……ホムがそう言ってるんだ。協力してくれるかい、アルフェ?」
だが、ホムと同じく僕も奥義の習得は必須と考えている。だから、この流れですぐにアルフェの協力を取り下げることはできない。
「……リーフが望むなら、ワタシ、やるよ。でも、ホムちゃん、ひとつだけ教えて」
アルフェは覚悟を決めたように何度か頷いてから答えると、ホムの手を取ってその目を真っ直ぐに見つめた。
「どうしてそこまで奥義にこだわるの? あの人さらいのおじさんたちみたいな悪者からは、ワタシたち子供は逃げればいいんだよ。タオ・ランおじいちゃんみたいな人が、絶対助けてくれるから」
「仰るとおりです、アルフェ様。ですが、そのような目が届かない場所でも、わたくしにはマスターとアルフェ様をお守りする使命があります。この命に替えても」
「……それは、ホムンクルスだから……?」
そうだ、僕がホムのことをそう運命づけたから。
ホムは絶対にそれに逆らうことはできない。
「……いいえ」
アルフェの問いかけに、ホムは首を横に振った。
「わたくしにとって、マスターとアルフェ様がかけがえのない存在だからです」
ホムのその答えには、僕が驚かされた。その言葉は、僕がアルフェに抱く感情と酷似していたからだ。ホムは僕の記憶からそれを読み取り、僕だけではなくアルフェにもその感情を当てはめてみせたのだ。
「……ワタシにとっても、ホムちゃんは大事な友だちだよ。だから、命はかけてほしくないな……」
「アルフェ様の望まないことは致しません。そのためにも、この奥義を修得する必要があるとわたくしは考えます」
今ここで、タオ・ランから奥義の修得ができなければ、ホムは多分後悔するのだろう。かといって、ホムが強い恐怖を覚えるとわかっている雷属性の魔法を無理強いすべきかといえば、なにかが違うような気がした。おそらく、アルフェが迷っているのもその一点だろう。
アルフェはともかく、僕も子供だった。グラスとリーフ、二人分の人生を生きたはずなのに、自らが生み出したホムンクルスの内情すら正確に推しはかることさえ出来なかったのだから。
ホムが奥義を修得したがっているのは、果たしてホムの本当の意思なのだろうか? 僕はそれに甘んじていても良いのだろうか?
「……ほっほっほ。ホム嬢ちゃんの決意は揺るがない様子じゃのう。では、こうしよう――」
ホムの覚悟に答えることができないでいる僕もアルフェに代わって、タオ・ランが口を開いた。
「ホム嬢ちゃんは感情を表に出すことができん。ならばそれを、このわしの目で見抜こうではないか」
「老師様。それは、わたくしがほんの少しでも恐怖の反応を示したら、奥義の伝授を取りやめるということでしょうか?」
ホムが切実さを秘めた目でタオ・ランに訴えかけている。出来ることなら止めてほしくないという意思が、そこには宿っていた。
「まあ、そういうことになるかのう。ホム嬢ちゃんや、その志は見事じゃが、もっと『普通』に生きることも大切じゃ。この星から命を授けられたなら、誰にでも幸せになる権利がある……そう思わんかね、リーフ嬢ちゃん?」
老師の言葉は優しかったが、正論を向けられた僕は頷く以外になにもできなかった。
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