6 / 24
幼なじみが可愛すぎる
しおりを挟む
今日も俺を待ち伏せする自称婚約者。いつからお前は婚約者になったんだといいたいが、彼女面をしてきてさらにうざったらしい。
そろそろ警察に通報でもしようかなと思っていた。
どうやって逃げようか考えていたが。
見つけた。俺の大好きな子。
本屋から出てきて通れなさそうに見てたから巻き込んだ。
美奈は驚いていた。それはもう迷惑そうに。
でも巻き込んで正解だった。だって俺のことを覚えていなかったから。
昔と変わらずおしゃれにも周りにも興味の無さそうな雰囲気と目。それなのに昔は俺だけを慕ってくれていたのだ。優越感を毎日感じていた。
この子は俺だけにしか懐かないんだ!と他のやつに自慢したいとずっと思ってきたのだがその感情が恋で彼女への独占欲と気がついたのは美奈が小学生になった年だった。
7歳差もあるから俺はそれがまさか恋だなんて思ってなかった。
正直美奈が7歳で俺が14歳。俺は小さい女の子を好きになってしまう男なのかとその時はショックをうけた。
とても大きなショックを。
でも俺は美奈の笑顔にしかときめかないし、他のやつにはなにも感じない。
同級生の媚を売ってくるような女にはなんにも反応しないんだ。だって美奈みたいに可愛くないから。
それで俺は美奈以外好きになれないんだとわかった。14歳の俺はそれが恋だと自覚するのにすごく勇気がいった。でも美奈は俺以外に懐いてるとこなんて見たことがないからこれから先美奈が大きくなってからもずっと俺と一緒にいてくれるものだと思っていた。
でもその一年後俺は難関私立大学の附属高校への受験が成功した。いや、成功したとは言えないかもしれない。推薦で首席入学したのだ。俺はそこら辺の近くの高校に行ってこれからも美奈と一緒にいたかったのに。今思えば家柄が関係していたのかもしれない。試験で行きたくなさそうにみせてみた自信はある。
俺には選択肢さえなかった。
そして親父がその学校が遠いからと言って勝手に新しい家を学校近くに建てていた。
そこからはあっという間だった。美奈との最後なんて少ししか会えなかった。でもその時俺は美奈が俺を忘れてしまうかもと焦って長い長いキスをした。美奈にはその重大さがはっきりわかっていたのだろうか。
それでも美奈は拒絶することなく嬉しそうに泣いていた。またねと言って。
でもあのあと美奈の家を訪ねたら別の家族が住んでいた。美奈も引っ越してしまっていてもうそこからはあっていなかった。
だけど、あの時のキスは俺にとっては大事な初めてだった。美奈もきっと忘れてないと信じて、いつか会える日を楽しみにしていた。
それなのに俺を見て思い出さないなんて……
悲しかったけど、彼氏はいないみたいだし、純粋さも昔のままだ。やっぱり美奈以上に可愛い子なんていなかった。
ーーこれから絶対に落とすと決意した崇人であった。
そろそろ警察に通報でもしようかなと思っていた。
どうやって逃げようか考えていたが。
見つけた。俺の大好きな子。
本屋から出てきて通れなさそうに見てたから巻き込んだ。
美奈は驚いていた。それはもう迷惑そうに。
でも巻き込んで正解だった。だって俺のことを覚えていなかったから。
昔と変わらずおしゃれにも周りにも興味の無さそうな雰囲気と目。それなのに昔は俺だけを慕ってくれていたのだ。優越感を毎日感じていた。
この子は俺だけにしか懐かないんだ!と他のやつに自慢したいとずっと思ってきたのだがその感情が恋で彼女への独占欲と気がついたのは美奈が小学生になった年だった。
7歳差もあるから俺はそれがまさか恋だなんて思ってなかった。
正直美奈が7歳で俺が14歳。俺は小さい女の子を好きになってしまう男なのかとその時はショックをうけた。
とても大きなショックを。
でも俺は美奈の笑顔にしかときめかないし、他のやつにはなにも感じない。
同級生の媚を売ってくるような女にはなんにも反応しないんだ。だって美奈みたいに可愛くないから。
それで俺は美奈以外好きになれないんだとわかった。14歳の俺はそれが恋だと自覚するのにすごく勇気がいった。でも美奈は俺以外に懐いてるとこなんて見たことがないからこれから先美奈が大きくなってからもずっと俺と一緒にいてくれるものだと思っていた。
でもその一年後俺は難関私立大学の附属高校への受験が成功した。いや、成功したとは言えないかもしれない。推薦で首席入学したのだ。俺はそこら辺の近くの高校に行ってこれからも美奈と一緒にいたかったのに。今思えば家柄が関係していたのかもしれない。試験で行きたくなさそうにみせてみた自信はある。
俺には選択肢さえなかった。
そして親父がその学校が遠いからと言って勝手に新しい家を学校近くに建てていた。
そこからはあっという間だった。美奈との最後なんて少ししか会えなかった。でもその時俺は美奈が俺を忘れてしまうかもと焦って長い長いキスをした。美奈にはその重大さがはっきりわかっていたのだろうか。
それでも美奈は拒絶することなく嬉しそうに泣いていた。またねと言って。
でもあのあと美奈の家を訪ねたら別の家族が住んでいた。美奈も引っ越してしまっていてもうそこからはあっていなかった。
だけど、あの時のキスは俺にとっては大事な初めてだった。美奈もきっと忘れてないと信じて、いつか会える日を楽しみにしていた。
それなのに俺を見て思い出さないなんて……
悲しかったけど、彼氏はいないみたいだし、純粋さも昔のままだ。やっぱり美奈以上に可愛い子なんていなかった。
ーーこれから絶対に落とすと決意した崇人であった。
0
お気に入りに追加
299
あなたにおすすめの小説
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
女子高生は卒業間近の先輩に告白する。全裸で。
矢木羽研
恋愛
図書委員の女子高生(小柄ちっぱい眼鏡)が、卒業間近の先輩男子に告白します。全裸で。
女の子が裸になるだけの話。それ以上の行為はありません。
取って付けたようなバレンタインネタあり。
カクヨムでも同内容で公開しています。
JC💋フェラ
山葵あいす
恋愛
森野 稚菜(もりの わかな)は、中学2年生になる14歳の女の子だ。家では姉夫婦が一緒に暮らしており、稚菜に甘い義兄の真雄(まさお)は、いつも彼女におねだりされるままお小遣いを渡していたのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる