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回想

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皆様、おはようございます
はたまたこんばんはでございましょうか?
私は無月と申します
お好きなようにお呼び下さいませ
只今の時刻、4時半
私の毎朝起きる時刻でございます
私の説明をお聞きくださるとは何とお優しいお方
飽きないよう、精一杯の思いを込めてお話いたしましょう
私、無月はこのお屋敷に来る前はそれはそれはひどいと言われる扱いを受けていました
かつて両親と呼ばれていた人は私を見る度に睨むといつも言う
「化け物」と
私は慣れているのでお構いなく
にしても何故「化け物」と呼ばれているのか気になります?
それはこの力が関係しております
手袋を外した掌をそっと出して指をパチンと鳴らす
すると黒い炎が現れる
「私、魔法が使えるので」
私は微笑み、一礼する
「おや、怖がらないのは流石ですねぇ」
クスリと笑い、炎を消す
手袋をはめて、そっと手を下ろした
「そしてお話の続きですが」
かつて友と呼ばれていた人は私を見つめると
「気持ち悪い」
そう言う
虐めももちろんの如く
暴言暴力も日常
ですが
私はやり返さなかった
何故なら
弱者に手を挙げるほど、私馬鹿ではないので
「おや、主が起きてしまう時刻」
私は微笑み一礼した
そして
そっと手袋のした両手を貴方の両眼を隠す
「これから先はお楽しみということで」
そう言い、私はその場からまるで居なかったように
消えたのだった_…
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