君の知らない物語

月蛍縁

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愛する人同士の行く道

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「陰陽…会いたいのじゃ…」
希蝶は舞蝶の身体の中で魂の中で泣いている
今も尚
あの人を想って

「陰陽さんを私の中に」
「良いのか?」
私は会えたからこそ願う
私の中に陰陽さんを取り入れて彼女を
私の中に眠る悲しみの渦をどうか鎮めるために
「はい」
私の願いは叶うかはわからない
だけど
彼なら大丈夫
きっと
叶う!
「分かった,頼むよ」
彼に抱き締められる
私は眠りにそっと落ちた
彼からの甘い花の匂いに誘われて

「陰陽…」
私は毎日毎年泣いている
彼に会うのはいつになる?
彼に会いたい
せめて一度でも良い
せめてー
「希蝶」
「ッ!?」
不意に聞こえる彼の声
私は振り返る
そこにいたのは
愛しい
とても
会いたかった
あの人の姿
「陰陽?なのか?」
「そうだ,忘れたか?」
忘れることなどない
忘れるわけない
私は走り寄り彼を抱き締める
「会いたかったぞ!陰陽!愛しい愛しい私の人!」
「忘れなどするものか!愛しい人!希蝶!」
会えた
あの子が叶えてくれた
大切な人
私の
愛しい人
「泣き止んでくれ,あの子達は叶えてくれた」
私の周りが淡い光の粒に包まれる
「陰陽,お主は消えてしまうのか?」
私の不安な声を聞いて陽陰は私の頬を撫でた
「それは希蝶もだ」
私を抱き締める陽陰
甘い花の私の好きな匂いがする
「そうじゃな」
「共に行こう」
彼の言葉を聞いて私は頷く
舞蝶,ありがとう
愛しい私の大切な子
彼と幸せに御成
本当に
「「ありがとう」」
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