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本編
第三十話 甘やかし大作戦!(保健室編)
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昔、まだ望ちゃんが生きていた頃、
私が体調を崩すと、望ちゃんがたまご粥を作ってくれた。
「はい、暦ちゃんあーん」
「一人で食べれるよ」
「ダーメ、暦には早く元気になって貰いたいからね」
私が具合が悪い時にだけ作ってくれるたまご粥。
それがとても美味しくて、優しい味で……
私は望ちゃんが作ってくれるたまご粥がだいすきだった。
「ねえ、望ちゃん」
「なあに?暦ちゃん」
「望ちゃんが具合悪い時も、たまご粥作って貰ってたの?」
「そうよ、私のお父さんはね、
あんまり料理は上手じゃなかったんだけど、
たまご粥だけは誰よりも上手くてね
私はこのたまご粥が大好きだったの」
「望ちゃんのお父さんかぁ……
きっと、望ちゃんみたいに優しい人なんだろうなぁ」
「ええ、とても優しくて……強い
自慢のお父さんよ」
望ちゃんはお父さんのことを思い出してるのか、
懐かしそうに笑う。
良いなぁ、私も望ちゃんのお父さんみたいな、
優しい人がお父さんだったら……
あんな辛い目に遭わなくて済んだのかな。
「いつか、会ってみたいなぁ
望ちゃんのお父さん」
「ええ、きっとお父さんも暦ちゃんを気に入ると思うわ」
「それでね、望ちゃんのお父さんにお願いするの
私も家族にしてくださいって」
「……………」
「そしたらね、望ちゃんとずっと一緒にいれるし、
優しいお父さんも出来るの
そうなったらきっと……また愛して貰えるよね?」
「…………ええ、そう、そうね、きっとなれるわ
優しい人だから、きっと暦ちゃんも、
本当の娘みたいに愛してくれるはずよ」
「本当?」
「勿論、きっとね」
「嬉しいなぁ、私、本当に望ちゃんと家族になれるんだ」
「さあ、早く寝なさい
お父さんに会いたいなら、まずは元気にならないと」
「そう、そうだね、私元気になるから
だからきっと、私も家族にしてね」
「…………ええ、勿論よ
私の可愛くて愛しい暦ちゃん」
幸せな未来に思いを馳せて、目を閉じる。
そんな私の頭を、望ちゃんの手が優しく撫でる。
幸せな時間。幸せな思い出。
これからも、ずっと、ずっと、望ちゃんと一緒にいられると良いな。
◇◇◇
目が覚める。
ゆっくり体を起こすと、空は既に夕焼けになっていた。
どうやら私は相当眠っていたらしい。
「起きたか、レキ」
声が聞こえた方を向くと、そこには禍月様が座っていた。
夕焼けの橙に、赤い瞳が良く似合っている。
「禍月様……」
「倒れたと聞いたが、何かあったのか?」
「確か、あまりにも赤面真斗くんがイケメン過ぎて、
キャパオーバーで鼻血を出して倒れたのは覚えてます」
「何だそんなことか……心配して損したな……」
禍月様が可哀想な者を見る目で私を見てくる。
可哀想な発言をした記憶はないのに失礼な狼だ。
「何ですかその目は
仕方無いじゃないですか
全ては顔面偏差値が高い真斗くんが悪いんですから」
「責任をあの縁守に押し付けるでない
あれも一応は心配してくれておったのだぞ?」
「え、真斗くんが私を心配?
真斗くんはどんな抱え方で私を……
あっ、いや、言わなくて良いです
もしお姫様だっことかだったらまた倒れる自信があります」
「そんなことよりもレキ、倒れたのは確か、
昼休みの最中だったのだろう?
腹は空いておらぬか?」
「お腹?今は……」
その直後に、盛大にお腹の音がなった。
これが真斗くんの前なら恥ずかしすぎて死ぬが、
相手は獣なので特に恥ずかしくは思わなかった。
「空いてますね、今」
「それは良かった
ならばわざわざ用意した甲斐があるというものよ」
禍月様はテーブルに置いてある鍋を手に取ると、
その蓋をカパリと開ける。
素手で開けても大丈夫なのだろうか。
こういう熱い物は普通鍋つかみが必要なのでは?
明日の碧生くんの手が火傷しないか心配になった。
「素手で開けて大丈夫なんですか?
碧生くん火傷しません?」
「少しの火傷くらい大したことなかろう、すぐに治る
そんなことよりほれ、重要なのは鍋の中身だ」
いや大したことあると思うな。
心の中で碧生くんに合掌しながら鍋を覗き込むと、
中にはたまご粥が入っていた。
「これ……」
昔望ちゃんが作ってくれた……
「たまご粥だ
作り方は志摩の坊主に教えて貰ったのだが、
これがまた美味でな
食堂の厨房で作ってみたのだ
新たな友であるレキに食べさせてやろうと思ってな」
「私の為に……」
私が具合が悪い時は、望ちゃんがたまご粥を作ってくれた。
それは優しい味がして、美味しくて、嬉しくて。
そんなたまご粥を、また食べられる日が来るなんて……
禍月様はスプーンで鍋からたまご粥をすくうと、
私に向かって差し出す。
「ほれレキ、あーん」
「ひ、一人で食べられます」
「ダメだ、レキには早く良くなって欲しいからな」
ああ、このやり取り覚えてる。
私が望ちゃんにあーんして貰う度に、
いつも交わしていたやり取り……
「おいひい……」
優しい味がする。望ちゃんが作ってくれた時と、
同じような味がする。
望ちゃんにはもう会えないけれど、
味にはまた出会うことが出来た。
それだけで良い、それだけで良いの。
あの人の残した痕跡が、僅かでも残っているならば。
私は……それだけで幸せなの。
「泣いておるのか?レキ」
自然と涙が溢れる。
たまご粥ってこんなにしょっぱかったっけ?
ああ、これはきっと涙の味だ。思い出の味だ。
まだ私は望ちゃんを忘れていない証の味なのだ。
「そうか、きっと美味しすぎて泣いておるのだな
良いぞ、全部食べることを許す
そう遠慮することはない、これは全てレキのものなのだから」
「………………」
保健室の扉の前で、静かに見守る少女が一人。
その少女の後ろから黒髪の少女が声をかける。
「だから言ったじゃない
あなたが甘やかさなくても、あの子は周りから愛されてるって」
「それでも、私はレキを幸せにしたかったの」
「あれ見てもそう言えるの?
あの子はもう不幸なんかじゃないのよ
私達が出来るのは……精々見守ること……それだけよ」
「九十九ちゃんは、レキのことどう思うの?」
「どうって?」
突然の質問に、黒髪の少女は首を傾げる。
癖っ毛のないサラサラの黒髪が揺れる。
黒髪の少女は考え込むように人差し指を口元に向け、
やがて何か思い付いたように笑う。
「そうねぇ……面白そう?」
「面白そうなの?」
「ええ、あの子カミサマだけじゃなくて、
あの蛇野郎にも好かれてるじゃない?
あの交遊関係が少し気になるくらいかしら」
「蛇野郎て……先輩にそんな言い方しちゃダメでしょ」
「蛇には違いないじゃない
それにあいつ、学生なんて言える年齢じゃないし」
「でも九十九ちゃんも人のこと言えな」
「お黙りなさい、私はうら若き16歳……異論は認めないわ」
「自分でうら若きとか言う16歳とかいないと思うんだけど……」
「やあ、楽しそうな話をしてるね?」
「ヒィッ!秋月家!」
「あっ、君は……」
「わ、私今日はここで帰るわね!
それじゃあまた明……」
九十九が一目散に逃げようとしたが、
真斗がガッシリと九十九の腕を掴む。
「ところで、山に住む許可は取ってるの?」
「雅晴さんには取ってますし、実質許可は取ってますから……(震え声)」
「そっかぁ、それじゃあ……俺の代わりに
山の管理とかしてくれるよね?」
「は、はいぃぃ…………」
真斗の圧に負け、九十九は涙目になりながら承諾した。
「良かったね、これから堂々と住めるじゃん」
「こ、これは良いことなのかしら!?」
「それじゃあ、今日から宜しくねムカデさん」
「もうバレてる!?」
「そりゃあバレバレだよ、体重の時点で最早人間じゃないし」
「秋月家に私の体重知られた!
もうお嫁に行けないーーーー!!!」
九十九は泣きながら走って帰っていき、
実乃里と真斗はその光景を黙って眺めていた。
「ぬいちゃんももう帰りな
俺はもう少ししてから暦と帰るから」
「今行かなくて良いの?」
「今は……」
真斗は視線を保健室へと向ける。
そこには、泣きながらたまご粥を頬張る暦の姿があった。
「後もう少しだけ……思い出に浸らせてあげたいからね
だから、迎えに行くのはまだ先かな」
「…………分かった
それじゃあ真斗、また明日ね」
「うん、また明日」
夕焼けに包まれる保健室には、暦の泣き声だけが木霊していた……
私が体調を崩すと、望ちゃんがたまご粥を作ってくれた。
「はい、暦ちゃんあーん」
「一人で食べれるよ」
「ダーメ、暦には早く元気になって貰いたいからね」
私が具合が悪い時にだけ作ってくれるたまご粥。
それがとても美味しくて、優しい味で……
私は望ちゃんが作ってくれるたまご粥がだいすきだった。
「ねえ、望ちゃん」
「なあに?暦ちゃん」
「望ちゃんが具合悪い時も、たまご粥作って貰ってたの?」
「そうよ、私のお父さんはね、
あんまり料理は上手じゃなかったんだけど、
たまご粥だけは誰よりも上手くてね
私はこのたまご粥が大好きだったの」
「望ちゃんのお父さんかぁ……
きっと、望ちゃんみたいに優しい人なんだろうなぁ」
「ええ、とても優しくて……強い
自慢のお父さんよ」
望ちゃんはお父さんのことを思い出してるのか、
懐かしそうに笑う。
良いなぁ、私も望ちゃんのお父さんみたいな、
優しい人がお父さんだったら……
あんな辛い目に遭わなくて済んだのかな。
「いつか、会ってみたいなぁ
望ちゃんのお父さん」
「ええ、きっとお父さんも暦ちゃんを気に入ると思うわ」
「それでね、望ちゃんのお父さんにお願いするの
私も家族にしてくださいって」
「……………」
「そしたらね、望ちゃんとずっと一緒にいれるし、
優しいお父さんも出来るの
そうなったらきっと……また愛して貰えるよね?」
「…………ええ、そう、そうね、きっとなれるわ
優しい人だから、きっと暦ちゃんも、
本当の娘みたいに愛してくれるはずよ」
「本当?」
「勿論、きっとね」
「嬉しいなぁ、私、本当に望ちゃんと家族になれるんだ」
「さあ、早く寝なさい
お父さんに会いたいなら、まずは元気にならないと」
「そう、そうだね、私元気になるから
だからきっと、私も家族にしてね」
「…………ええ、勿論よ
私の可愛くて愛しい暦ちゃん」
幸せな未来に思いを馳せて、目を閉じる。
そんな私の頭を、望ちゃんの手が優しく撫でる。
幸せな時間。幸せな思い出。
これからも、ずっと、ずっと、望ちゃんと一緒にいられると良いな。
◇◇◇
目が覚める。
ゆっくり体を起こすと、空は既に夕焼けになっていた。
どうやら私は相当眠っていたらしい。
「起きたか、レキ」
声が聞こえた方を向くと、そこには禍月様が座っていた。
夕焼けの橙に、赤い瞳が良く似合っている。
「禍月様……」
「倒れたと聞いたが、何かあったのか?」
「確か、あまりにも赤面真斗くんがイケメン過ぎて、
キャパオーバーで鼻血を出して倒れたのは覚えてます」
「何だそんなことか……心配して損したな……」
禍月様が可哀想な者を見る目で私を見てくる。
可哀想な発言をした記憶はないのに失礼な狼だ。
「何ですかその目は
仕方無いじゃないですか
全ては顔面偏差値が高い真斗くんが悪いんですから」
「責任をあの縁守に押し付けるでない
あれも一応は心配してくれておったのだぞ?」
「え、真斗くんが私を心配?
真斗くんはどんな抱え方で私を……
あっ、いや、言わなくて良いです
もしお姫様だっことかだったらまた倒れる自信があります」
「そんなことよりもレキ、倒れたのは確か、
昼休みの最中だったのだろう?
腹は空いておらぬか?」
「お腹?今は……」
その直後に、盛大にお腹の音がなった。
これが真斗くんの前なら恥ずかしすぎて死ぬが、
相手は獣なので特に恥ずかしくは思わなかった。
「空いてますね、今」
「それは良かった
ならばわざわざ用意した甲斐があるというものよ」
禍月様はテーブルに置いてある鍋を手に取ると、
その蓋をカパリと開ける。
素手で開けても大丈夫なのだろうか。
こういう熱い物は普通鍋つかみが必要なのでは?
明日の碧生くんの手が火傷しないか心配になった。
「素手で開けて大丈夫なんですか?
碧生くん火傷しません?」
「少しの火傷くらい大したことなかろう、すぐに治る
そんなことよりほれ、重要なのは鍋の中身だ」
いや大したことあると思うな。
心の中で碧生くんに合掌しながら鍋を覗き込むと、
中にはたまご粥が入っていた。
「これ……」
昔望ちゃんが作ってくれた……
「たまご粥だ
作り方は志摩の坊主に教えて貰ったのだが、
これがまた美味でな
食堂の厨房で作ってみたのだ
新たな友であるレキに食べさせてやろうと思ってな」
「私の為に……」
私が具合が悪い時は、望ちゃんがたまご粥を作ってくれた。
それは優しい味がして、美味しくて、嬉しくて。
そんなたまご粥を、また食べられる日が来るなんて……
禍月様はスプーンで鍋からたまご粥をすくうと、
私に向かって差し出す。
「ほれレキ、あーん」
「ひ、一人で食べられます」
「ダメだ、レキには早く良くなって欲しいからな」
ああ、このやり取り覚えてる。
私が望ちゃんにあーんして貰う度に、
いつも交わしていたやり取り……
「おいひい……」
優しい味がする。望ちゃんが作ってくれた時と、
同じような味がする。
望ちゃんにはもう会えないけれど、
味にはまた出会うことが出来た。
それだけで良い、それだけで良いの。
あの人の残した痕跡が、僅かでも残っているならば。
私は……それだけで幸せなの。
「泣いておるのか?レキ」
自然と涙が溢れる。
たまご粥ってこんなにしょっぱかったっけ?
ああ、これはきっと涙の味だ。思い出の味だ。
まだ私は望ちゃんを忘れていない証の味なのだ。
「そうか、きっと美味しすぎて泣いておるのだな
良いぞ、全部食べることを許す
そう遠慮することはない、これは全てレキのものなのだから」
「………………」
保健室の扉の前で、静かに見守る少女が一人。
その少女の後ろから黒髪の少女が声をかける。
「だから言ったじゃない
あなたが甘やかさなくても、あの子は周りから愛されてるって」
「それでも、私はレキを幸せにしたかったの」
「あれ見てもそう言えるの?
あの子はもう不幸なんかじゃないのよ
私達が出来るのは……精々見守ること……それだけよ」
「九十九ちゃんは、レキのことどう思うの?」
「どうって?」
突然の質問に、黒髪の少女は首を傾げる。
癖っ毛のないサラサラの黒髪が揺れる。
黒髪の少女は考え込むように人差し指を口元に向け、
やがて何か思い付いたように笑う。
「そうねぇ……面白そう?」
「面白そうなの?」
「ええ、あの子カミサマだけじゃなくて、
あの蛇野郎にも好かれてるじゃない?
あの交遊関係が少し気になるくらいかしら」
「蛇野郎て……先輩にそんな言い方しちゃダメでしょ」
「蛇には違いないじゃない
それにあいつ、学生なんて言える年齢じゃないし」
「でも九十九ちゃんも人のこと言えな」
「お黙りなさい、私はうら若き16歳……異論は認めないわ」
「自分でうら若きとか言う16歳とかいないと思うんだけど……」
「やあ、楽しそうな話をしてるね?」
「ヒィッ!秋月家!」
「あっ、君は……」
「わ、私今日はここで帰るわね!
それじゃあまた明……」
九十九が一目散に逃げようとしたが、
真斗がガッシリと九十九の腕を掴む。
「ところで、山に住む許可は取ってるの?」
「雅晴さんには取ってますし、実質許可は取ってますから……(震え声)」
「そっかぁ、それじゃあ……俺の代わりに
山の管理とかしてくれるよね?」
「は、はいぃぃ…………」
真斗の圧に負け、九十九は涙目になりながら承諾した。
「良かったね、これから堂々と住めるじゃん」
「こ、これは良いことなのかしら!?」
「それじゃあ、今日から宜しくねムカデさん」
「もうバレてる!?」
「そりゃあバレバレだよ、体重の時点で最早人間じゃないし」
「秋月家に私の体重知られた!
もうお嫁に行けないーーーー!!!」
九十九は泣きながら走って帰っていき、
実乃里と真斗はその光景を黙って眺めていた。
「ぬいちゃんももう帰りな
俺はもう少ししてから暦と帰るから」
「今行かなくて良いの?」
「今は……」
真斗は視線を保健室へと向ける。
そこには、泣きながらたまご粥を頬張る暦の姿があった。
「後もう少しだけ……思い出に浸らせてあげたいからね
だから、迎えに行くのはまだ先かな」
「…………分かった
それじゃあ真斗、また明日ね」
「うん、また明日」
夕焼けに包まれる保健室には、暦の泣き声だけが木霊していた……
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