縁を結んで切り裂いて

世界観設定

用語解説

『円地村』
今作の舞台となる村
縁の神様がいるということで縁神村
と呼ばれていたが、時代と共に読みやすいように
縁が円に、神の読みが訛って“ジン”から“ジ”になった
縁守の役割を持つ家系が住んでいる

『弾世村』
円地村の隣にある村
縁を断ち切る神がいることで、当時は断絶村と呼ばれていた
縁壊の役割を持つ家系が住んでいる

『縁』
良縁は赤い糸、悪縁は黒い糸として見える
想いの強さによって色は濃くなっていく
ちなみに暦の赤い糸は既に朱殷しゅあん色になっている

『唯の力』
“結”が縁を結び、“唯”が縁を唯一と定義して強固とする
唯の力という神の力を使い、
縁守が結んだ縁を補強するための存在
暦はこれを運命共同体という認識をしており、
真斗と私は運命の赤い糸で結ばれていると信じて疑わない

『縁守【エニシノカミ（えんまもり）】』
神の使いとして縁を結ぶ役割を持つ人間
現在では真斗が縁守であり、
神の代わりに良縁を結ぶ役割を持っている

『縁壊【エニシノクワイ（えんこわし）】』
クワイは音符懷（くわい）から派生
縁守とは逆で、望まれずに結ばれた縁を
断ち切るために存在している家系
刀で縁やマガイモノを断ち切る
基本的には悪縁を断ち切るだけなのだが、
一部に良縁ですら断ち切る縁壊がいるため注意が必要
縁守とは違い、縁壊は複数存在しており、
えんがちょくんはその縁壊の一人である

『縁直【エニシノアタエ】（えんなおし）』
切れた縁を再生する力を持つ家系。
縁壊とはいとこの関係である。
同じ縁は結べない縁守とは違い、
一度切れた縁を元通りに再生出来る力を持つ。
しかし元から結ばれてない縁には介入出来ず、
切れた縁が悪縁だった場合は再生することは出来ない。

『マガツサマ』
千年に一度人に憑く災厄の神様。
勿論紛い物ではなく本物である。
本来なら存在するだけでも厄を撒き散らすような神様だが、
この村のマガツサマは少し違う。
勿論無礼を働けば祟られるのはどこの神も同じだが、
千年に一度だけ結崎家の人間を器にして取り憑く。
器に選ばれた人間にはマガツサマと同等の力を持ち、
器に無礼を働いた人間を祟ってしまう。
人の手のような痣がどこかにあれば、
マガツサマに呪われた証であり、良縁には恵まれなくなる。
マガツサマの器が伴侶にと望んだ相手は喜んで差し出さなければならない。
拒否をしてしまうと千年の間災害に苦しみ、
逆に了承すると千年の間災害に苦しむことはない。
マガツサマの器の伴侶に選ばれた者は、
生涯お金に困ることは無くなる為、拒否をするものは少ない。
マガツサマの器と伴侶の間から生まれた子供は、
強い力を得られるのだそう。
その影響か結崎家はマガイモノと意志疎通が出来る唯一の家系でもある。